高橋恭美子のレビュー一覧
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私立探偵エルヴィス・コールは、ある母親から、最近妙に金回りがいい息子タイソンのことを調査してほしいという依頼を受ける。どうやら少年は仲間とともに裕福な家からの窃盗を繰り返しているらしい。警察より先に身柄を確保し、自首させたいという母親。だが、コールの先をいくように、何者かが少年の仲間を殺していた。そして少年の身にも…。『容疑者』『約束』に続く第3弾。
私立探偵エルヴィス・コール・シリーズとしては第17作。翻訳は「サンセット大通りの誘惑」以来19年ぶりなんだとか。スコット&マギーのシリーズが好評で、本流も復活ということなのか。未刊分もぜひ紹介してほしい。私立探偵小説の紹介が少ない今、とても貴 -
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本格物ではなく、冒険的要素を兼ね備えたサスペンス小説という感じだ。カトリック神父殺人の背後にある大きな謎を、主人公の学者と友人女性が調査して暴く物語。クリスティーの作品でおなじみのオリヴァ夫人が登場するが、ポアロは登場しない。ポアロが登場しないのは、推理よりも調査過程がメインの話であり、素人探偵の視点で物語を描きたかったためであろうか。
殺された神父が残したメモの謎、3人の魔女による呪法の儀式と遠隔殺人の謎、「車椅子の男」が歩いて牧師を尾行していたという目撃者の証言の謎、主人公たちによる偽装潜伏調査など、ミステリーとしての読みどころは十分。事件の背景にある謎は、ドイルの「赤毛組合」を彷彿させる -
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同名の映画を以前見た事があり、イマイチ意味が分らなかったので、本を購入して読んでみました。
ある神父が撲殺されて、その神父の靴の中から、数人の名前が書かれたメモが発見される。メモに書かれた人々は既に死亡しているが、全て自然死で場所も死因もバラバラ。。
と、始まりから先が気になります。
その後、主人公の青年学者の体験を通して、事件が一本に纏まっていく流れです。
冒険活劇風で、とっても面白いですが、勘が良い人は先が分ってしまうかも知れません。
恋愛的な要素も含まれているので、ロマンスを味わいたい方にもお勧めです。
映画で意味が分らなかった人どうぞ♪ -
Posted by ブクログ
The Pale Horse(1961年、英)。
ノン・シリーズ。クリスティ後期の作品で、オカルティックな異色作。
2人の女性がカフェで大喧嘩を始めた。偶然その場に居合わせた主人公は、数日後、片方の女性が若くして病死したことを知る。さらに数日後、神父が殺害される事件が発生。神父が隠し持っていたリストに、死んだ女性の名が書かれていたのを知った主人公は、調査するうち、人を呪い殺せるという魔女の噂を耳にする…。
伏線の妙を楽しむ一冊。魔術的世界に引き込まれていく主人公の心理描写がスリリング。ミステリと関係ない分野で、あっさりとネタバレされていることがあるが、できれば予備知識なしに読みたい。