あらすじ
殺された大富豪を調べれば調べるほど増えつづける容疑者――内部犯行の線に莫大な資産をめぐる骨肉の争い、商売敵まで、地を這う捜査は困難を極める。そんななか失踪した警備員のひとりが死体で見つかり、凶悪なヒスパニック系ギャングの事件への関与が明らかになる。デッカーは謎めいた情報提供者ハリマンの証言をもとに実行犯特定に急ぐが、ハリマンが妻リナにも接触していたと知り……。
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Posted by ブクログ
(上巻より)
事件の方は、と言えば、盲目の裁判通訳が登場し、
類まれなる聴覚をもって事件を解決に導いてくれるが、
今一つ彼を生かし切れていない気がする。
メキシコ系の親戚関係にはついて行けないし。
ラストの尋問はこれといって山場がないし、
結局「ボス」の心情が描かれていないのも面白くない。
とはいえマージとオリヴァーはうまくやっているようだし、
デッカーの上司ぶりが良くなった気がするし、
マージの養女ヴェガがバルタン星人から半分人になったらしいし、
新しい出版社が続きを出版してくれて良かった。
Posted by ブクログ
最近フェイ・ケラーマン、出ないなぁ、って思ってたら、出版社変わったよ。
でもって、これはシリーズの18作目で、前でたのが12作目で…。
家族の歴史が裏テーマなのに、6作分あくってひどすぎる。
さっさと、ぬけてるのを出してもらいたいもんだ。
ってことで、6作あいて、前作で新人警官だったデッカーの娘は、ベテランになり結婚もしている。リナの息子たちもそれぞれ巣立って、末っ子の娘は反抗期と、ホント微妙なところがぬけてるせいで、肩透かしをくらった感じ。
事件は、大富豪の広大な家屋敷で起こった多重殺人。
結局は、思わぬところからヒントが得られて~タイトルが上手い~解決していくのだけど、捜査のしかたがひたすら地味。リナもかかわってはくるのだけど、目が覚めるようなことをするわけじゃない。
デッカー自身も、すっかり管理職なので…
事件を俯瞰するのは、面白いけど、どうしても地味になるよね。
とはいえ、安定した面白さは相変わらずなのである。
…そーいや、ジョナサン・ケラーマンの新作も全然でないけど、どうなってるんだ??