柚木麻子のレビュー一覧
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購入済み
じっくり時間をかけて
最初から最後まで何一つ共感できなかったけど、主人公をとりまく環境(家族や友人)はとても素敵だなと感じた。
とくに起伏なくたんたんとすすんでいく物語なので、退屈と感じる人もいるかもしれないけど、私はわりと好きな部類。
でも、一気読みできるほどの面白みにはかけてるかも。
時間がある時にゆっくり読みすすめる本かな。 -
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きっとどこかにいる、わたしだけの運命の人。
「運命の人」に感じる響きは、ロマンティックだけど、少し滑稽。それが「運命の人」だとどうしてわかるのだろう。本当にそんなことがあるのだろうか。信じて探し求めているなんて、ちょっと夢見すぎでは。けれど、やはり、「運命の人」ということばの響きは美しく、夢に酔ってもいいのではないか、と思わせる。そんな優しくて、あたたかくて、哀しい話が揃っている。
瀬尾まいこ「運命の湯」ジュリエットが探すロミオはどこにいるのか。思わぬところにいたロミオと、信じ続けてきた「運命」をジュリエットがどう解釈するかがポイント。 -
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読みやすくてハッピーな恋愛小説が読みたい気分で、この本を手に取りました。
タイトルから、王道の恋愛小説をイメージしていたんですが、いい意味で裏切られました。
もちろん恋愛小説ではあるんですが、ちょっと推理要素もありつつ、一筋縄ではいかずにテンポよく進んでいきます。
また、登場人物が個性的なのでわいわいしている中をサクサクと読み進めていけるかなと思います。
柚木先生の書く登場人物は個人的に楽しくて素敵な人が多いように思います。
宝子さんに共感する部分もあるのですが、個人的にはそれよりも芯の強さを感じました。なので、こんな人が近くにいたら癒されるなぁ、陰ながら成長を応援する目線で楽しんでいました。前向きになりたい時、励まされたい時に読みたい本です。 -
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久しぶりの恋愛小説、今の自分(トキメキのない、日々に忙殺されている)には共感できないかも......。
と思ったら、裏切られた!
確かに片想いの恋愛小説だが、なんと謎解きではないか!
下町っ子なら馴染みのある、きっとモデルはあそことわかる老舗のおもちゃ屋<ローレライ>。
そこに勤める富田宝子が本作の主人公。
スカイツリーを眺めながら、隅田川を水上バスで、三社祭の喧騒に花やしき、日本一の花火大会に陽気なカーニバル。
そんな愛しの場所を舞台に、謎解きと恋の物語。
面白くなかったらおかしいじゃないか。
作中、何度もこんな言葉が登場する。
「自分の心にねじを巻いてくれるのは、自分だけだもの」(192頁)
それが宝子を前に進ませる。
ふわふわとした、やや浮世離れした宝子。
その溢れるアイデアは片想いゆえ。
また、宝子の周囲の人間も皆片想い。
なかなか煮え切らない彼らだが、不思議とイライラしない。
それどころか、自らねじを巻けるようになっていけるのを応援したくなる。
「ねじが回転してお互いの歯車がかみ合わなければ、いくら好きな相手と一緒でも、なんの意味もないのだ。大切なのは外側ではなく、内側で何が起きているかだった。」(242頁)
この結論は素晴らしい。
これこそが柚木麻子!
自分が自分であること、それに気付き、自ら進めることができるのなら、かのように人は美しく輝くのだ。 -
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なんというか感じ方が女性だなぁ、としみじみ思う。
強い女性が主人公かサブキャラの作品が多いと感じていた。しかし、作者自身は日々悩み、映画の俳優に黄色い声を上げる普通の女性であったことに新鮮さを覚えた。
作者が紹介した「高慢と偏見」は「本を守ろうとする猫」でも出てきた。そして「白鯨」の紹介中に登場したクィークェグは「書店主フィクリーのものがたり」でカクテルとして登場。
本と本が繋がるのは楽しい。
何となく日頃Twitterやニュースを見てモヤモヤしていたことが、彼女の言葉ですっきりした。
「どうして今、こんなに野心や情熱が疎まれるかといえば、それは、誰しも感情を殺すことになれっこだからだと思う。ガツガツ生きるさまが見苦しいという以上に「私達が我慢しているんだから、あなたも我慢しろ」が本音だろう。」 -
Posted by ブクログ
柚木麻子さんが名作文学を紹介するという連載をまとめた一冊です。
ブックガイドでありながらエッセイとしての良さもある、一粒で二度美味しい仕上がり。
たしかに名作文学って敷居高く敬遠しがちだったり、逆にタイトルだけで知った気になってたりで、どっしり腰を据え改まって「さぁ読むぞ!」とならないと読めなかったんですよね。
ただこの本では、柚木麻子さんによる生き生きとした文体であらすじがまとめられているので、とても親しみやすいものに感じました。肩肘張らない等身大の感想も素敵!
おかげで、こちらも「読んでみよ〜」ぐらいの軽い気持ちで名作にふれることができそうです。
お恥ずかしながらフランス文学ってほとんど(星の王子さまぐらいしか)読んだことなかったのですが、ヒロインの多くが修道院育ちってまさに私好みじゃないか。なぜ今まで気づかなかったんだろう!
面白そうなものばかりで、それらをこれから初めて読めるんだ、というのが我がことながらとても喜ばしい。
女の一生
ボヴァリー夫人
居酒屋
ナナ
クレーヴの奥方
テレーズ・デスケルウ
赤と黒
放浪記
悪女について
氷点
高慢と偏見
緋文字
風と共に去りぬ
白鯨
グレートギャツビー
郵便配達員は二度ベルを鳴らす
ガープの世界 -
Posted by ブクログ
本のタイトルからちょっと手に取るのが恥ずかしかった。
作中に出てくる女性が皆独身30歳前後、という設定。
・「神様たちのいるところ」飛鳥井千砂
アテネの街の描写が綺麗。
アクロポリス遺跡、フィロパポスの丘、早速ググって調べました。壮大なところ。
10年後に約束の地で再会しようという設定はベタですが、元カレへの心残りから揺れ動く心境に少し苦しくなりながらもラストどうなるのかが気になって仕方がなかった。
★★★★
・「かなしい食べもの」彩瀬まる
『かなしい食べもの』というタイトルから、途中でだれか死んでしまうのか、とか発想力の乏しい頭で考えていたのですが、なんともいえない昔の思い出のキーアイテムだったとは。
透の仕事が魅力的で、そこをもっと読みたかった。
彩瀬さんの作品の、働いている人の描写が好きです。
そして、お互いが寄り添いながら想う気持ちが伝わってきてこの先の二人も応援したくなるようだった。
本書一番の作品です。
★★★★★
・「運命の湯」瀬尾まいこ
運命のロミオがまさかの場所で現れたのがよかった。
ロ(↑)ミオではなく、呂三男(→)さん。笑
昔の人もなんだかんだで一定数変わったお名前の方はいらっしゃいますので、いそうだなぁ。いや、いないか。
しかし運命の人とは、なにも恋に落ちたり結婚する相手だけではないからなぁ。
ほのぼのとした呂三男さんとの会話や、なにより銭湯という設定に大変ほっこりしました。
★★★★
・「宇田川のマリア」西加奈子
ぶっとんだところのある作風だなと。最後までまったくわけが分からない。
ただただ汚かった、という感想しか残らなかった。
著者の作品は初めて読んだけれど、他の作品読もうとは思えない。
★
・「インドはむりめ」南綾子
女4人グループに誰一人として魅力的な女性がいない…!
読んでてイライラする人ばかり。。。
人間味があるとかではなく、ただただ不快。
『なんかもーめんどくせーし現状維持でよくねー?』
みたいなのは現実ではよくあるけれど、こうやって活字にして読むとイライラしますね。
結局は達也が運命の人…なのかも…?ってラストですが
達也も達也でフラフラ女とつるむわ責任のとれない発言ばっかりだわで軟弱男!
なにより個人的に「むりめ」って言葉が嫌いです。
★★
・「残業バケーション」柚木麻子
相手とのちょっとした共通点からじわりじわりと好意を寄せる感じがリアル。
職場恋愛ってこんな感じで始まっていくんだなぁ、とか。
ラストで主人公の家に来た種田くんの口調がタメ口に変わるところがいい。
★★★