倉山満のレビュー一覧
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ネタバレ大蔵省から続く財務省の通史。
大蔵省~財務省目線での近現代史が書かれており、必然的に同情的・共感的な書かれ方をしている。
昨今の増税をしたがる財務省の癖を、本来の大蔵省の遺伝子ではなく、歴史の中で政治家に際限のない財政拡大を飲まされてきたことと、日銀独立により金融政策の自由を奪われていることと結論づける。その上で日本の財政浮揚作として日銀を再統合し地上に出すお金の量を増やせばいいと主張している。
執筆が2012年のため、その後日銀が日経ETFの買い支えで通貨供給量を増やしても株高となるだけで、国民生活には変わりがなかったことまでは反映できていない。金融経済の難しさと言うべきか。
また、財務省に -
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韓国人の歴史観は”ファンタジー”。当時の状況を考慮することはなく、現在の価値観で書き換え、嘘偽りを主張して恥じることはない。
逆に日本人のお人好し過ぎる馬鹿さ加減にも厭れるが、主導する朝日新聞などのマスコミも何が目的なのか。中共のスパイに踊らされているのか。
強い日本にならなければならない。
韓国人の反日は単純な精神構造ではなく、ねじ曲がっていることを認識しなければならない。
韓国が好きか嫌いか、と言われたら嫌い。しかし嫌いな国だからこそ、付き合わねばなりません。無理に好きになろうとするのではなく、自分を嫌っている相手にこそ、いう事を聞かせるべき。
という本。0か1かで判断せず自分の軸を作るこ -
ネタバレ 購入済み
マスコミに騙されないために
一部ご紹介します。
・嘘に騙されなくなるには、公開情報を読み解く癖をつけることだ。
・カレンダーを見れば、社会のことが見えてくる。
・地政学を理解するには次の用語を覚える必要がある。
①関係国:主体性のある国
②大国、列強:その国の言うことを聞かないと話がまとまらない国。
③覇権国:列強中最強の国。現在はアメリカ
④挑戦国:列強の中で覇権を奪おうとしている国。かつてはソ連。現在は中国。
⑤争点
・どちらにつくのか、どちらにもつかないのか(中立)。それは、地理的条件や勢力均衡次第。
国々の関係は固定的なものではなく、争点により変化する。
・東アジア・太平洋地域における大国: -
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そもそも戦争とはなんぞや。
ヨーロッパの当て所もない宗教戦争がどのように文明的な戦争となったのか。
文明とはなんぞや。
そうしてそもそも、日本国は文明国であって、維新後も速やかに西欧文明社会で優等生となった。
それを根底から壊したのは米国である。
総力戦とは、総力をぶつける戦いではなく、相手の総力を潰す戦いであって、本来これを否定して来たのに、元に戻しやがった。
総力戦は戦闘行為が終了してからが重要であり、日本の敗戦状態、歴史上の位置づけはその結果、又は過程のことであって、であるなら、これを覆すには、新たな「戦争」を決意するしかない。
こんなところか。
どうすんだ。 -
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ネタバレ第一章:人殺しに囲まれた国、日本
防衛費が他国よりも低いこと(対GDP比1%未満)が最初の驚きで、憲法の条文や解釈以前の考え方が問題であること、自衛隊の立ち位置、軍隊と警察の違いなど、自身の知見のなさを感じる。
やはり、「知識より意識」の派生で、条文の文言や解釈以上に自衛隊をどのような組織にするのかという意志力の欠如がこの事態に繋がってるのだと思う。
第二章:先人たちは、どのように祖国を守ってきたのか
まず、幕末の大久保利通や大村益次郎の考え方に心を打たれた。本気で国のことを想い、行動し続ける。決して容易ではないはずです。分母意識の高さが行動力を生むのだと思う。何かできることはないかを探し続 -
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私は世界史の授業を高校二年生で受けましたので今から40年ほど前になります。高校二年になると受験科目を決めていて、理系を志望していた私は世界史は範疇に入っていませんでしたので、別の科目の勉強をしていました。とはいうものの歴史好きの私は、先生の授業の耳だけは機能していたのかもしれません。
中でも印象に残ったのは、ドイツのハイパーインフレの時の倍率を、ゼロをいくつも書いて示したことと、この本のタイトルである「ウェストファリア条約」のことでした。先生は確か、この条約により世界が変わった、もしくは近代になった重要な条約であると説明されていました。
それ以来、頭の隅に残っていた私は、今まで何冊も楽しく