倉山満のレビュー一覧

  • 嘘だらけの日仏近現代史

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    シリーズとして通読していますが、いつも通りです。
    文章に品がなくなってしまうのは、事実は小説より奇なり、ということなのかもしれません。

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    2021年09月26日
  • ウッドロー・ウィルソン 全世界を不幸にした大悪魔

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    平和の使徒、救世主かのように描かれているウッドロー・ウィルソン大統領が、フロイトが分析するように実は精神疾患であり、狂人であった。その軸は、自らを救世主と認じ、その実現手段として大統領を演じていたという論旨。

    具体的には、第一次世界大戦後、世界随一の影響力を持ったアメリカの国力を背景に急進的理想主義が推し進められた結果、ソ連は生き残り、民族自決でオスマン・ハプスブルク帝国は崩壊して、その後の紛争は今日まで続き、英仏日帝国内でも反乱が起き、ドイツを圧迫し過ぎて第二次大戦の種を残したという意味でも、ウィルソン大統領は世界にとっての惨禍だったという結論。

    本当に狂人だったのか。実際に当時のベルサ

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    2021年07月21日
  • 嘘だらけの日英近現代史

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    英国の歴史をなぞりながら、通説を批判する形で歴史を批判的に見る視点に気付かせてくれる。

    また、歴史上の人物を神か悪魔のようにではなく、等身大で描いているのも面白い。利権政治家でダメ人間のウォルポール、偉大だが親と常に比較された小ピット、大英帝国の絶頂期を体現するパーマストンの全方位砲艦外交など。

    また、チャーチルとチェンバレンの評価が通説と180度異なっているのも面白いし、大ピットと7年戦争の重要性にも気付かせてくれる。

    末尾のWWIIは結局誰得だったのかという議論も駆け足だが面白かった。

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    2021年06月22日
  • 13歳からの「くにまもり」

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    人殺しに囲まれた国、日本。

    国際社会では、負けたほうが悪いのです。自分の身は自分で守るしかないからです。

    何が正論なのか知るために、自分が学問をすることです。
    そしてともに学ぶ仲間を増やすことです。
    日本国を守ろうとする結集が、いまこそ求められている時はありません。

    他人に自分の運命を預けないために、自分の力で大切な人を守る気概を持ち、そして学び、仲間を見つけましょう。

    一人一人は微力かもしれない。しかし、微力は無力ではない。

    いま、多くの日本人が我慢している。しかし、日本人は我慢をさせられているのです。
    日本を敗戦国のままでいさせたい勢力に。

    日本人には、誇るべき歴史があります。

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    2021年06月17日
  • 救国のアーカイブ 公文書管理が日本を救う

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    ネタバレ

     歴史の内容については今まで学んできたが、その根拠となる「文書」について、ひいてはその管理術であるアーカイブについて学んだことはなかったので、本書はとても新鮮でかつ勉強になった。
     「日本の近現代史の議論は、文書学の知識を差し置いていきなり中身の話ばかりするからおかしなことになっている」から、説得力ある議論をするうえでも文書学の知識は必須なのだとわかった。
     仕事で文書管理にも携わるので、アーカイブについてもっと知りたい。

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    2021年06月03日
  • ウェストファリア体制 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法

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    ウェストファリア体制の意味が良くわかる。ちょっと乱暴だけど分かりやすい語り口で説明がなされている。

    グロティウスがやりたかったことは、殺人が当然だった世界、すなわち、異教徒や異宗派は人でないから殺して良いという世界から、暴力の独占主体を国家(王様)にして、貴族や教会から暴力を取り上げて、その同格の国家間での必要悪としての戦争というものを発明したというのが倉山先生の説明するウェストファリア体制。

    その一員たるには、自ら身を守る力が必要であり、力で対抗できない近代の非欧州圏には適用のないものだったが、大日本帝国がそれをグローバルなものにしたのにも関わらず、自らの滅亡によって弱肉強食の世界を生み

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    2021年05月12日
  • 若者に伝えたい 英雄たちの世界史

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    チンギスハーンやコロンブス、ナポレオンなど、世界の英雄と日本の繋がりを書いた本。
    世界の英雄を、といいつつ日本の偉人や、世界との関わり(大体が危機)が訪れた時に、その時日本はどう対応したか、ということが分かる本。最後は日本が中心になり、昔の日本人が危機にどうやって立ち向かって行ったのかがわかる本。

    内容も良かったけど、私は序章やコロンブスに滅ぼされてしまったインディアンに対する倉山さんの言葉がとても身に染みた。
    自分の生き方を見直すいい機会になったと思った。

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    2020年10月04日
  • 若者に伝えたい 英雄たちの世界史

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    知らなかった英雄の姿

    これまでの学校教育で教わった人物と背景を、日本と世界の視点から同時並行に読み解けたのはとても新鮮でした。
    馴染みのある人物行動が、世界の情勢を踏まえた上で見るとより凄みを増し、より尊敬する想いが深まりました。

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    2020年09月26日
  • 日本人だけが知らない「本当の世界史」 なぜ歴史問題は解決しないのか

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    私の成り立ちを考える

    敗戦国はたくさんあるが、日本は何か違うのかわかる本であった。

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    2020年09月15日
  • トップの教養 ビジネスエリートが使いこなす「武器としての知力」

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    マネジメント層向けの内容です。
    著書も言っている通り、少数派向けに書かれた本ですので、万人受けはしません。

    しかし、トップに立つ人間に必要な教養とは何かを具体例を通じて学ぶことができ、個人的には参考になる箇所が多かったです。

    自分自身が所属している組織のことを考えながら読むと、より楽しく読めます。

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    2020年09月15日
  • 学校では教えられない歴史講義 満州事変

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    満洲事変に特化した内容でとても濃かった。満洲事変というと軍部の暴走が〜という内容で語られがちだけど、元を辿れば政治の腐敗や劣化、経済の停滞が原因なのだと思った。
    それにしても昔の文章がとても難しすぎて全く頭に入ってこなかった…。

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    2020年09月06日
  • 右も左も誤解だらけの立憲主義

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    「憲法」とは「立憲主義」とは何かを分かりやすく解説した本。他国の憲法の成り立ちなども解説されていて、とても勉強になりました。
    最終章は吉野作造の話だったけど、当時「ぬるい」と言われた理由がわかる気がした。
    まぁ現代では受け入れられると思うんだけど。

    憲法で大事なのは、条文よりも運用!

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    2020年08月15日
  • ウェストファリア体制 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法

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    30年戦争と以降の歴史解説が大雑把でわかりやすいし、当時の背景がつかみやすいのでこれ読んでからハプスブルク家ものを読んでもいいかも。

    フロイトやデカルトも絡めつつ現代に向うのがおもしろいし、読みたい本ができるのもいい。

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    2020年07月29日
  • 若者に伝えたい 英雄たちの世界史

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    ネタバレ

    個人的感想としては13歳からの「くにまもり」と同じ趣旨で、根底に日本人への教育視点で描かれている
    本書は中学生でもわかる意味が冒頭の「くにまもり」と近く思うのと、双方とも自分を責任者に置き換えて「どのような行動をすべきか」を問うている(責任重すぎ)
    「日本人が世界の歴史を学ぶとき、自分たちにとってどういう意味があるのかを考えて欲しいと思い、本書を書きました」(はじめにより)
    岡田英弘から学び以前より教科書への熱き想いを表す倉山先生らしく、日本史と世界史への相互の関係づけは馴染みのある素材をいつものように調和の有る物語を紡ぐ
    古典芸能のように揺るぎなく「あ、味付けに之を加えたな」などと常連にも心

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    2020年07月26日
  • 国際法で読み解く世界史の真実

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    あまり頭使わずに読めるやつが読みたい、という理由で書店に行きうっかり手にとってしまいましたとさ。

    「法は守るものでなく使うもの」とか「安全保障の力のない国は主権国家としての地位を守れない」という当たり前のことを歴史を紐解きつつ、雑かつ丁寧に解説してある。

    読む前の期待では「そもそも国際法とは」というあたりをじっくりやるのかと思ってたのだけど、そのあたりの解説もしっかりやりつつどちらかというと「国際法は過去どう使われてきたか」に重点が置かれている。

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    2020年07月17日
  • ウェストファリア体制 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法

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    今回も面白かったしスゴく勉強になった。
    グロティウスやリシュリューのことがよくわかり、どうして国際法が確立していったのかがとても細かくて分かりやすく書かれていた。『敵とは利害が異なった者』で犯罪者とは違うと書かれていたことが、本当にそうだと思った。

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    2020年08月14日
  • ウェストファリア体制 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法

    購入済み

    わかりやすい

    著者の本はいつもわかりやすく示唆に富んでいる。
    とても勉強になったが、これで終えてはいけない。
    何か行動せねば。

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    2020年06月08日
  • トップの教養 ビジネスエリートが使いこなす「武器としての知力」

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    面白かったけど、別にトップ目指していない私が読む本ではなかった…。けど、教養を武器にして戦う仲間を増やすことと、自分は何をした人として死にたいか、くらいは決められそう!?でも単なる社畜として終わりそう…。

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    2020年05月08日
  • トップの教養 ビジネスエリートが使いこなす「武器としての知力」

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    倉山満先生の最新刊。
    非常に勉強になりました。
    お勧めです。
    以下、章立て。

    はじめに 教養こそ、最強の武器だ!
    第1章 トップに求められる最初の教養は「決心」
    第2章 死生観と帝王学―己の墓碑銘に何を書くか
    第3章 韓非子とマキャベリの違いをいえますか?
    第4章 このくらい知らないと恥をかく古典政治学
    第5章 織田信長、三十四歳の大勝負に学ぶ
    第6章 トップに必要な軍隊型組織のつくり方
    おわりに 戦い続けた瀧本哲史さんへ

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    2020年04月19日
  • トップの教養 ビジネスエリートが使いこなす「武器としての知力」

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    ネタバレ

    民主制は衆愚制、偉人の命を奪い国を危うくする
    ソクラテスは問う「教えてください」自ら知を誇
    り公言する人は質問に答えらず、裁判で訴えます
    彼の主張のひとつ「国が危うい時もな立ち上がれ」
    民衆は戦争をキライ、恥をかいたソフィストの陰
    謀でまんまと死刑(毒ニンジンで自殺します)
    ソクラテスの弟子プラトン孫弟子アリストテレス
    は民主制を憎む・・・それがギリシャ哲学の原点
    民衆の多数決はフランス王を死刑にする
    国民投票とは国の大事なことが恥ずかしい末路を
    さらす手続きのことかもしれん

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    2020年04月02日