あらすじ
国防、政治、経済、歴史、そして天皇と皇室…特別な知識がなくとも学べる【日本人必須の教科書】 今の日本に必要なのは、志と学問だ!
―「はじめに」より―
これから日本は、どうなるのだろう。ぼんやりとした不安を抱いている人は、多いと思います。
本書は、「日本を守りたい!」と、強い気持ちを抱いている人のために書きました。もし、「今の自分には何の力も無い」と思っていても構いません。おそらく、そんな力は誰にもありません。私は「これをやれば日本は滅びない」とか、「これが正解だ。言うことを聞いて、その通りにすればバラ色の未来が待っている」などと甘い言葉を撒き散らすつもりはありません。私は本気で日本を守りたいと思っているので、皆さんと一緒に考えたいのです。日本を守る方法を。
(中略)
本書を読むのに特別な知識は必要ありません。ただし、志だけは持っていてください。「自分が日本を守る責任者ならば、何をするか。そして、何を知っておかなければならないか」と。つまり、自分が総理大臣になったつもりで考えてほしいのです。
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Posted by ブクログ
人殺しに囲まれた国、日本。
国際社会では、負けたほうが悪いのです。自分の身は自分で守るしかないからです。
何が正論なのか知るために、自分が学問をすることです。
そしてともに学ぶ仲間を増やすことです。
日本国を守ろうとする結集が、いまこそ求められている時はありません。
他人に自分の運命を預けないために、自分の力で大切な人を守る気概を持ち、そして学び、仲間を見つけましょう。
一人一人は微力かもしれない。しかし、微力は無力ではない。
いま、多くの日本人が我慢している。しかし、日本人は我慢をさせられているのです。
日本を敗戦国のままでいさせたい勢力に。
日本人には、誇るべき歴史があります。現状に絶望し、政治や経済に何の希望も持てない時代に、学問と教育で国を救った歴史があるのです。
この本が出版された約2年前よりも、ますます日本社会全体、日本人の働き方、暮らしが悪くなっていってしまっています。
明日に希望が持てない、今頑張っても、将来に明るい希望が持てない社会になっていってしまっています。
ただ、それでもコツコツと学び続けて、少しでも日本人全体が成長していくことでしか、乗り越えてはいけないでしょう。
Posted by ブクログ
歴史書です、現代に役立てるものです
倉山満集大成(実は毎回集大成だという疑惑)
今まで氏の著作で語られた内容が1冊に体系立ててまとめてある。個々のテーマについても多くの氏の著作により補完できるので助かる。13歳で理解できるだろか疑問も湧くが、背伸びすればよい事であるし、また結構侮れない少年少女も多いだろう。日本の未来に何ができるか、13歳に期待する。爺は見守るだけにしておく(笑)
Posted by ブクログ
以下、本書より。
【絶望的に知性が欠如した自民党議員】
本書では財務省に対してかなり厳しいことを書いていますが、もともとは愛国官庁です。
多くの官僚が仕事熱心で、自由闊達な議論が許される気風に溢れていました。
つい最近でも確認できたことですが、上司に対して部下が対等に議論して構わない官庁だそうです。
ただし条件(ルール)があって、最終的な結論には従う。
決定に反対意見でも、自分の本音を外部に漏らさない、です。
だから、政治家のところに「御説明」と称して増税の必要性を訴えている財務官僚が、実は省内では増税反対の急先鋒ということが多々ありうるのです。
そういう時、「この主張に反対してください」というニュアンスを説明に混ぜることがあります。
昔の自民党政治家は、そういうのを見抜けたものでした。
ところが最近の自民党政治家は劣化していますから、「東大を出た財務官僚の言うことだから信じてよいのだろう」と、まともに経済を勉強したことが無い人が一瞬にして増税派になった、という笑えない喜劇が生じます。
なぜ自民党には絶望的に知性が欠落しているのか。
官僚の話を聞くことだけが勉強だと思っているからです。
真面目な官僚が、「それでは困る!」と嘆いている理由は、本節の説明を読めばおわかりでしょう。
Posted by ブクログ
日本の国防と軍事力について考えるきっかけとなった一冊。日米安保条約の効力を知ると同時に、政府には国防に力を入れていただきたいと思えた。一国民としては日ごろから勉強して、選挙の際には、国防の観点でしっかりとした政策を計画している政治家・政党に一票を入れなければと痛感した。
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これ、小中学校の歴史教科書にしてもいいんじゃないか。
文明国とは、人を殺さないこと。
自由主義は人を殺さない。
共産主義は、世界中の金持ちを殺せばみんなが幸せになると言う思想。
国の守りとはなんだ。
金と鉄と紙。
端々、どうかなあ、と思うところはあったが、迫力ある主張。
Posted by ブクログ
第一章:人殺しに囲まれた国、日本
防衛費が他国よりも低いこと(対GDP比1%未満)が最初の驚きで、憲法の条文や解釈以前の考え方が問題であること、自衛隊の立ち位置、軍隊と警察の違いなど、自身の知見のなさを感じる。
やはり、「知識より意識」の派生で、条文の文言や解釈以上に自衛隊をどのような組織にするのかという意志力の欠如がこの事態に繋がってるのだと思う。
第二章:先人たちは、どのように祖国を守ってきたのか
まず、幕末の大久保利通や大村益次郎の考え方に心を打たれた。本気で国のことを想い、行動し続ける。決して容易ではないはずです。分母意識の高さが行動力を生むのだと思う。何かできることはないかを探し続けることは大切だとここでも感じる。
そして、特攻隊に関して、侵略戦争史観か聖戦史観かの考え方は、教養として非常に重要だと感じる。
本書でいう右上こそ正義とは言えませんが、少なくとも下に属するような安直な考え方は避けねばならない。
第三章:危機にある皇室、日本が無くなる!
「先例、男系、直系」の三原則は、今までなんとなくは知っているようなおぼろげな知識だったが、明確に学ぶことができた。
具体的な歴史の例は正直難しい部分ばかりだったが、悠仁さまの例に関しては一国民として理解すべき部分。もう少し読み返して、せめてその部分は理解できるようにする。賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶという言葉も何度か耳にしたが、歴史に学ぶ重要性を改めて感じました。
第四章:たかが経済、されど経済、まずは経済
最も興味を持って読み進めることができた。やはり、「知識より意識」。
経済の基礎を改めて勉強する中で、本書は非常にわかりやすかったが、その理由を考えたとき、
「風が吹けば桶屋が儲かる」の流れが鮮やかだからだと感じた。
特に金融緩和など金融論に関する範囲は私の弱点だが、マインドの考え方含め、難しくない内容になっていました。こうなるとこうなる、さらにこうなって…という説明方法がこんなにもわかりやすいのだという発見があった。
第五章:日本を守りたければ政治のことを知ろう
派閥による政策の流れはセンシティブな部分もあったが、今後の政治に関する流れを考える大切な知識を学ぶことができた。
なぜこの人がこのような主張をするのか、今国会では議論されているのかを考えることは、先見性を養うためにも重要な力だと感じる。
今まではうわべの議論で「そんなことがあったのか」を感じるだけだったが、これからは「ということはこうなるのでは」という、いわばカゼオケの発揮を目指す。
こうなるとこうなる、さらにこうなって…という説明方法が
こんなにもわかりやすいのだという発見がありました。