あらすじ
国防、政治、経済、歴史、そして天皇と皇室…特別な知識がなくとも学べる【日本人必須の教科書】 今の日本に必要なのは、志と学問だ!
―「はじめに」より―
これから日本は、どうなるのだろう。ぼんやりとした不安を抱いている人は、多いと思います。
本書は、「日本を守りたい!」と、強い気持ちを抱いている人のために書きました。もし、「今の自分には何の力も無い」と思っていても構いません。おそらく、そんな力は誰にもありません。私は「これをやれば日本は滅びない」とか、「これが正解だ。言うことを聞いて、その通りにすればバラ色の未来が待っている」などと甘い言葉を撒き散らすつもりはありません。私は本気で日本を守りたいと思っているので、皆さんと一緒に考えたいのです。日本を守る方法を。
(中略)
本書を読むのに特別な知識は必要ありません。ただし、志だけは持っていてください。「自分が日本を守る責任者ならば、何をするか。そして、何を知っておかなければならないか」と。つまり、自分が総理大臣になったつもりで考えてほしいのです。
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Posted by ブクログ
第一章:人殺しに囲まれた国、日本
防衛費が他国よりも低いこと(対GDP比1%未満)が最初の驚きで、憲法の条文や解釈以前の考え方が問題であること、自衛隊の立ち位置、軍隊と警察の違いなど、自身の知見のなさを感じる。
やはり、「知識より意識」の派生で、条文の文言や解釈以上に自衛隊をどのような組織にするのかという意志力の欠如がこの事態に繋がってるのだと思う。
第二章:先人たちは、どのように祖国を守ってきたのか
まず、幕末の大久保利通や大村益次郎の考え方に心を打たれた。本気で国のことを想い、行動し続ける。決して容易ではないはずです。分母意識の高さが行動力を生むのだと思う。何かできることはないかを探し続けることは大切だとここでも感じる。
そして、特攻隊に関して、侵略戦争史観か聖戦史観かの考え方は、教養として非常に重要だと感じる。
本書でいう右上こそ正義とは言えませんが、少なくとも下に属するような安直な考え方は避けねばならない。
第三章:危機にある皇室、日本が無くなる!
「先例、男系、直系」の三原則は、今までなんとなくは知っているようなおぼろげな知識だったが、明確に学ぶことができた。
具体的な歴史の例は正直難しい部分ばかりだったが、悠仁さまの例に関しては一国民として理解すべき部分。もう少し読み返して、せめてその部分は理解できるようにする。賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶという言葉も何度か耳にしたが、歴史に学ぶ重要性を改めて感じました。
第四章:たかが経済、されど経済、まずは経済
最も興味を持って読み進めることができた。やはり、「知識より意識」。
経済の基礎を改めて勉強する中で、本書は非常にわかりやすかったが、その理由を考えたとき、
「風が吹けば桶屋が儲かる」の流れが鮮やかだからだと感じた。
特に金融緩和など金融論に関する範囲は私の弱点だが、マインドの考え方含め、難しくない内容になっていました。こうなるとこうなる、さらにこうなって…という説明方法がこんなにもわかりやすいのだという発見があった。
第五章:日本を守りたければ政治のことを知ろう
派閥による政策の流れはセンシティブな部分もあったが、今後の政治に関する流れを考える大切な知識を学ぶことができた。
なぜこの人がこのような主張をするのか、今国会では議論されているのかを考えることは、先見性を養うためにも重要な力だと感じる。
今まではうわべの議論で「そんなことがあったのか」を感じるだけだったが、これからは「ということはこうなるのでは」という、いわばカゼオケの発揮を目指す。
こうなるとこうなる、さらにこうなって…という説明方法が
こんなにもわかりやすいのだという発見がありました。