倉山満のレビュー一覧

  • 誰が殺した? 日本国憲法!

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    合憲と立憲。吉野作造と大正デモクラシー。憲政の常道。東京大学法学部と宮沢俊義の巨悪、等々。
    倉山先生の主張が満遍なくまとめられていると思ったが、単著としてはこれが初だったのね。
    原点だったわ。

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    2022年08月25日
  • 検証 内閣法制局の近現代史

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    現実世界と乖離しても内閣法制局はその設定を守る
    だからといって首尾一貫している訳ではないのだが
    歴代長官の能力で変わらぬ解釈とやらを守るのだ
    (コリン星からきたゆうこりん的な)
    彼らが毀損したもの
    憲法九条と皇室のあり方

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    2022年08月20日
  • 日本一やさしい天皇の講座

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    皇室の歴史を要点ごとに解説した上、なぜ天皇が必要なのか、皇室が長く続いてきたのはなぜなのか、そもそも天皇とは何なのか、という疑問に著者なりに答えている。
    東大憲法学の権威である宮沢俊義のせいで、現代日本人の多くは天皇について誤解している。天皇は戦前も戦後も変わらず国家元首だし、政治的決定権たる主権をもたない。
    なぜ皇室が長く続いてきたかといえば、タマタマだと著者はいうが、歴史上、皇室のピンチは何度もあり、その度に先人たちが知恵と努力で皇室を守ってきた。これから先、皇室が窮地に陥ったとき、今の日本人がこれを守っていけるかどうか、心配でならない。

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    2022年08月01日
  • 歴史検証 なぜ日本の野党はダメなのか?~「自民党一強」を支える構造~

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    日本の議会政治を明治憲法制定時にまで遡って、与野党の在り方を検討している。わずか8年ではあったが、憲政の常道が実現した戦前の政治に対し、戦後は自民党の一党支配が継続している。その理由は、野党に政権をとる意欲がないことに起因するとの指摘で、だから野党はだめだということになるが、本書のタイトルに対する回答としては「ダメだからダメ」という自同律になっているように思う。
    もうすぐ選挙ではあるが、有権者としては選択肢がないというのが実感である。著者も指摘する通り、これは日本にとってはかなりのマイナスである。

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    2022年06月21日
  • 帝国憲法の真実

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    日本国憲法の欺瞞と、そこに仕込まれた暗号。日本を日本として残そうとした、ぎりぎりの妥協の産物。
    比して、世界の文明国足らんとする大日本帝国憲法。
    やっぱり倉山先生だ。

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    2022年06月11日
  • 大隈重信、中国人を大いに論ず

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    支那人は裏切る、苦難が過ぎ去ると元に戻るなど、自分を含めて現代人の中国人に対する印象と同じであるのが驚きである。一世紀にわたって同じということだ。二十一箇条の要求の経緯についての見解は目新しく、中国側のそれまでの経緯が不当であり、日本の要求は正論であったという主張は興味深い。

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    2022年06月05日
  • 日本人だけが知らない「本当の世界史」 なぜ歴史問題は解決しないのか

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    序章p21にある、
    “ロシア語には「安全」という語はないと聞く。あるのは「無危険」だけだという。”
    というのは本当の話なんだろうか?
    さすがに、お国柄ジョークだろーと思うんだけど!?(^^;
    でも、ロシアじゃあり得るのかもなぁーと思ってしまうのは、やっぱり今回(2022年3月)のロシアの蛮行があるからだろう。
    ずいぶん前に買って積読だったこの本を急に読んでみようと思ったのも、その蛮行があったからだ。

    自分が子どもの頃は、親戚等に戦争(第二次大戦)に行った人、あるいは敵機から面白半分の機銃掃射を受けたと言っていた人が、まだ結構いた。
    子供だったこともあって、詳しいことを聞いたわけではなかったが

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    2022年04月06日
  • 嘘だらけの池田勇人

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    相変わらず倉山先生の本は刺激的で攻撃的で、目鱗で面白い。
    池田勇人という人に特別何があったわけでもないが、本当にもう少しご存命であったら、大日本帝国が復活できていた、いい意味で、と、思わせる。
    経済も国防も、池田勇人の遺産を食い潰してやっとここまで生き延びて来た日本。
    戦後の大半は実は、不況だったのだ。

    日本を根絶しようとする色んな勢力が確かに日本を弱体化させている。

    三世代後も、日本でありたいもんだ。

    うーんでも、池田勇人の活躍を書いてる分量が、とっても少ない気が・・・

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    2022年03月16日
  • 明治天皇の世界史 六人の皇帝たちの十九世紀

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    皇帝親政をとった国は全て滅びた。立憲君主たる、英国と日本国だけが、生き延びた。

    それにしても。

    天皇を戴いた歴史、わけても、明治大帝と昭和天皇、加えらば上皇陛下を抱いた日本人は幸いなのだ。
    だからそれを壊そうとする輩がいる。
    それが、相当程度実現しようとしてる。

    次世代を、ぼくらは守ることが出来るのか。

    泣くなあ、倉山先生。

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    2022年02月11日
  • ウルトラマンの伝言 日本人の守るべき神話

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    「ウェストファフリア体制」「ウッドーウィルソン」に続く三部作完結って煽ってるけど、ちゃう気がする。
    どう見ても、それ枕にした、ウルトラシリーズの解説。
    むっちゃ面白い。国防という点で。科学特捜隊から、ウルトラ警備隊、MAT、からZATまで見事に社会を反映しとったんや。
    シナリオも、左から右まで、大人が真面目に作ってきてたのがすんごいわかる。

    1から見直したいなあ。
    バンダイチャンネルの有料しかないのか。

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    2022年01月14日
  • ウルトラマンの伝言 日本人の守るべき神話

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    全体の9割がウルトラマンシリーズの流れの解説。子供の頃はただ怪獣を倒すウルトラマン達に注目していて、こんなにも血生臭い話が散りばめられていることにちっとも気づかなかった。今じゃこんなの放映できないだろうな。こんなにもまとめてくれてありがとうございます。

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    2022年01月11日
  • 日本史上最高の英雄 大久保利通

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     現代においてもどうしても坂本龍馬や西郷隆盛といった、ある程度の自由闊達さと浮世離れした人物を日本人は判官贔屓の感情も混じり好きになってしまうが、外国国家に負けじと後世の国家建築に携わった点においては大久保利通において勝る者はいないのではなかろうかと思わされる一冊であった。
     途中徳川慶喜の圧倒的な政治力の下りについては、それに対する大久保という本を成り立たせる構想上致し方ないものではあるが、少し主役を脇に配置しすぎているところがあるのが残念である。
     またこの本ではただ一人大久保だけと思われるかもしれないが、私心のないところにおいては西郷隆盛にも無論あり、ベクトルの違う方向となったのは残念と

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    2022年01月10日
  • ウッドロー・ウィルソン 全世界を不幸にした大悪魔

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    憲政史家・倉山満がかねてから毛嫌いしているウッドロー・ウィルソンについて書いた一冊。

    時代性なのかと思う部分もある反面、彼の行動で世界がバラバラになり、今日まで至る紛争の原因を招いたということがよくわかった。

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    2022年01月03日
  • 13歳からの「くにまもり」

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    憲政学者・倉山満の一冊。

    文字通り、国防について中学生にもわかるように記述しており、勉強になった。

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    2021年11月28日
  • 嘘だらけの池田勇人

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    池田勇人と言えば所得倍増政策というのは頭にあったけど、逆に言うとそれだけで顔写真を見ても全然ピンとこないくらい何も知らなかったのですが、この本を読んですっかりファンになりました。

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    2021年10月03日
  • 若者に伝えたい 英雄たちの世界史

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    日本史を世界史と連動させて理解させようという試み。具体的には、モンゴル帝国と蒙古襲来、7年戦争と鎖国時代、パーマストンの時代と明治維新、ビスマルク外交と富国強兵、三国干渉と臥薪嘗胆を取り上げており、その中で、北条時宗、水野忠邦、大久保利通といった我が国の英雄を取り上げている。

    視点を広く、バラバラの知識を繋げてみよう、それによって歴史を暗記課題ではなく、現実の物差しとして使えるようにしようという筆者の一貫したメッセージが伝わってくる。

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    2021年08月15日
  • 日本史上最高の英雄 大久保利通

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    だいたい僕らは、維新のあたりの話で西郷さんが好きになる。
    きっとそれは間違いではないのだろうが、怪物慶喜と、誤解されまくりの大久保利通については何も教えてもらわない。

    何が本当なのかわからない。

    だが、維新から始まった近代日本が、今根本からなくなろうとしているのは間違いない。
    もう一度、維新とは何かときちんと学ぶ必要があるのだろう。

    倉山先生の、こういう文体の本はちょっと読みづらい。
    が、後半、特に利通と西郷さんの、運命的に坂を転がって行くあたりから、ムッチャ目が離せなくなった。

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    2021年08月03日
  • 救国のアーカイブ 公文書管理が日本を救う

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    アーカイブ(公文書管理)学問が我国に定着していないばかりに、世界に伍して戦える土台が無い日本
    目次から
    ■最重要の安全保障からインテリジェンス
    ■尖閣諸島、北方領土、尖閣をはじめとする領土問題
    ■従軍慰安婦、南京事件などの歴史戦
    ■森友学園、黒川騒動、そしてコロナ(武漢ウイルス)
    全ての問題は公文書管理(学問)の不明から生じる

    岩倉使節団が持ち帰らなかったアーカイブは、政府与党・野党・マスコミ・国民全員に対して公平でイデオロギーに非ず、真剣に国を憂いている者は確立された材料を元に有意義な議論をおこなえば「決して莫迦ではない(ハズ)」ので、この国を救う道筋を見出せる

    阿保な私文書や偽のメモに

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    2021年05月31日
  • 史上最強の平民宰相 原敬という怪物の正体

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    人は100点も0点もないっていう見本のような人だなあって思った。
    したし私はやはり原敬は好きではないが…。
    政治というのはやはり難しいものなんだな、と彼の人生を追ってなおさら思いました。

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    2021年04月10日
  • ウッドロー・ウィルソン 全世界を不幸にした大悪魔

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    倉山先生が大嫌いな、ウッドローウィルソンに絞った一冊。面白くないわけがない。

    倉山先生の本は、事実とか知識以外に、文章の面白さがあって。本著も、それが圧倒的に出ている。

    わたしゃ、世界史取ってなかったんでこの人の一般的な評価は知らなかったのだけど、まあ、倉山先生にかかれば身もふたもない。

    そういう話だと思う。

    弁論部出身の、サブカル教祖が米国大統領になったら、何が起きるかという、ラノベのような話が、現実社会で起きてしまって、今に至って、我が国を滅亡の淵に追い込んでいるって話だ。

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    2021年03月31日