あらすじ
内閣法制局は、とらえどころのない役所です。名前を知っている人の多くも実態はよくわかっていない。圧倒的多数の人は名前すら知らない。そんな内閣法制局が財務省や首相官邸を抑え込む謎の力を持っている。(中略)内閣法制局はあの財務省をも凌ぐ、別格の存在として君臨する謎の最強官庁なのです。(「あとがき」より)ロングセラー『検証 財務省の近現代史』『検証 検察庁の近現代史』に次ぐ三部作完結編。
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Posted by ブクログ
近現代史と冠するだけあって、よく調べられてる。本当に下手な論文よりしっかりしている。役人をやっていると、法令はもちろん政令でも法制局審査は大変だけど、法制局参事官まで了が取れればひと安心。よくこんな最強官庁に焦点を当てたと思う。ただ、一般の感覚だと本当に法制局の解釈は摩訶不思議なこともあるんだろうなぁ。触らぬ神に祟りなし。
Posted by ブクログ
現実世界と乖離しても内閣法制局はその設定を守る
だからといって首尾一貫している訳ではないのだが
歴代長官の能力で変わらぬ解釈とやらを守るのだ
(コリン星からきたゆうこりん的な)
彼らが毀損したもの
憲法九条と皇室のあり方
Posted by ブクログ
20230715-0808 内閣法制局という、おそらく一般にはあまり知られていない官庁の内幕を成り立ちから現在(2022末位)までに視点を当てた近現代史。佐藤・岸政権あたりまでの書きぶりと、それ以降特に安保法制についての書きぶりには著者の思い入れが違うのか、少し違和感を覚えた。読み物としては面白い。
Posted by ブクログ
それもこれも、憲法が面倒くさいからのだと思う。
日本の国体を維持すると言いながら何気に爆弾仕込んできた、しかも、おそらく作ったGHQすら想定していないやばい解釈で日本を解体していく、日本国憲法。
ここが問題なんだろうな。
しかも生真面目な日本人は過去の法律の整合制とか、ルールに従うことを必要?以上に生得化しているので、まさに、ルター以前の司教様なのだ。
周りもそれを恐れながらも利用するし、本人たちもそれを分かって、世の中を思い通りにコントロールする。
何が日本に大切でその為に今あるものは正しいのかという議論がどこにもないことの歪みがここにもある。
それにしても、令和についての倉山先生の説明を聞くのはこれが初めてではないが、いい元号だと思っていたのに、ショックだわ。ある意味、意趣返しでもあり、安倍さんもそれに気づかなかったか。
何より、陛下がどう思されたか、身のすくむ思い。