倉山満のレビュー一覧

  • 嘘だらけの日米近現代史

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    「チャンネル桜」での著者の立て板にに水のような論述には感嘆としていた。この前もセンター試験があったが、相変わらずの「自虐&軍部暴走史観」に彩られているのだろう。私もそうした史観を最近まで持っていた。たしかに著者の歴史観は本当に斬新で日本人として興奮を禁じ得ないのだが、近現代史は本当に複雑で色々な事象・人物が絡み合っている。これも一つの歴史観だと捉えるのが賢明だろう。少なくとも、既存の教科書史観を相対的に出来るという点では非常に良著だ。著者はこれから、執筆に専念するそうであるが、自作が待ち遠しい限りだ。

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    2013年01月31日
  • 嘘だらけの日米近現代史

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    学校教育()のおかげなのか大東亜戦争で日本は弱いから負けたのだと何となく思っていたのですが目からうろこが落ちました。大日本帝國海軍は当時世界最強だった、強すぎたから負けたのだ。倉山先生のアメリカ人に対する皮肉や小馬鹿にしたネタが随所で効いています。年表にまで「GODに感謝」と書いてて吹きました。

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    2012年10月25日
  • 検証 財務省の近現代史~政治との闘い150年を読む~

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    少し偏った部分はあったもののとても面白かった

    読んだ結論は二点

    1.歴史は繰り返す⇒政治主導は難しい

    2.デフレ放置はもはや日銀や財務省の意地なんじゃないか

    前者について
    減税と戦争推進といった無理難題を承知で当時の政権に迫り、瓦解させた後に成立した隈板内閣
    ⇒政権担当能力は皆無で自滅に近い総辞職と混乱をもたらした
    当時の閣僚は官僚あがりの議員が占めていたというのも結構衝撃的だったのと共に、やはり行政の仕事に関わりのない政治家の限界も感じた

    後者について
    戦前の官僚は本当に誇りを持って国のために健全な経済運営を図っていたことが分かった
    どこから今のデフレ時の増税は正義で財政再建に不可

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    2012年06月18日
  • 検証 財務省の近現代史~政治との闘い150年を読む~

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    歴史を国家予算の観点から見つめると世界が拡がる。

    うーん、財務省のトラウマ。
    田中角栄が引き起こした放漫財政が、引き起こした
    災害なんですね。

    兎に角、日銀は円を刷れ!!

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    2012年04月11日
  • 検証 財務省の近現代史~政治との闘い150年を読む~

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    財務省(旧大蔵省)の歴史を紐解く事で、現在のデフレを脱却する為に最良の処方箋は何かを読み解く本。
    財務省の歴史を紐解きながらも、日本の正しい昭和史も学べる素晴らしい本である。
    この本を読めば、日本は戦前戦後を通じて、「共産主義・計画統制経済 vs 民主主義・自由資本主義」の構図から一歩も抜けて出ておらず、共産主義の息がかかった人間に、徹底的に貶められ続けている事が分かる。
    真に討つべき敵は誰なのか?真の味方は誰なのか?今後も敵を誤らない為にも必読の書である。
    作者の倉山満という男、必ずや日本を席巻する論客となる逸材である。要注目!

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    2012年04月01日
  • 誰が殺した? 日本国憲法!

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    日本とはどんな国なのか?3.11の後の政府の動きを見ているとなんとも情けないと思っていたが、じゃあ、あなたが舵を取って日本を回復させなさい。と言われたら、もっとひどい事になっているかもしれない。日本が戦争に負けた後アメリカのGHQが日本に行ったのは、国際法に違反した憲法の押し付けであった。日本人はデモクラシーを持っていない野蛮な国だと言う理由で行った事だが、実は日本ほど倫理のしっかりした国はあまり無い。天皇であろうと、殿様であろうとむやみに人を殺したらそれなりの罪を受ける。古くから日本は潰れそうになると救世主が現れて助けてくれる。こんな国世界のどこを探しても見当たらない。日本を見損なっていた時

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    2012年02月05日
  • 決定版 皇室論 - 日本の歴史を守る方法 -

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    皇室は千年以上にわたり日本の歴史をつなぐ絆であった。政治の権力争いが荒れ狂う時代にも天皇の存在は国の安寧の象徴として揺るがなかった。だが現代において、その意義は見過ごされがちである。国民の多くは伝統を当然視し、その重みを深く考えることが少ない。歴史を守るとは形を保存することだけではない。そこに込められた意味を理解し、次の世代に継承する責任がある。皇室の歩みを知ることは日本の来し方を学び、未来を選ぶ道しるべとなる。

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    2025年08月21日
  • 沈鬱の平成政治史 なぜ日本人は報われないのか?

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    著者は保守系の歴史学者。専門外だが、その中でも独自の位置にいるようでネトウヨ批判もしてるみたい。この本は特に前半で比較的影が薄い竹下登の権力の強さを描いていて、注目されやすい田中首相よりも長らく影響を与えていたことがよく分かった。

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    2025年07月16日
  • 嘘だらけの日本中世史

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    憲政史家・倉山満による日本中世史。

    鎌倉幕府・足利幕府についての考え方は独自性があり、わかりやすく勉強になった。

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    2025年02月15日
  • 13歳からの「くにまもり」

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    日本の国防と軍事力について考えるきっかけとなった一冊。日米安保条約の効力を知ると同時に、政府には国防に力を入れていただきたいと思えた。一国民としては日ごろから勉強して、選挙の際には、国防の観点でしっかりとした政策を計画している政治家・政党に一票を入れなければと痛感した。

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    2025年01月23日
  • 工作員・西郷隆盛 謀略の幕末維新史

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    ネタバレ

     島津の工作員としての西郷隆盛像は新鮮でした。公然の事実ではあるのでしょうが、明らかにそう銘打った本は初めて読みましたので。


     そして、人の思惑とは、恋の熱情によって、あるいはつまらぬ思い違いによって、うまく運びもすれば、真逆にうまく運ばないこともあるのだなと、しみじみとしたものです。
     嫡子と権力者の思惑よりも恋心が優先されたり、そうするしかないのだと互いに分かっていても、いざ戦い、訃報を知れば、顔をぐしゃぐしゃにして泣き散らかすほど、失い難い人を惜しむ絆があったり。なるほど、激動の帝国時代においても、あるいはそんな時代なら尚更なこと、人間らしい、現実的な落とし所を探しつつも、結局は愛情

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    2025年01月14日
  • 自民党はなぜここまで壊れたのか

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    ネタバレ

     連名記載 委譲方式 などを併用することを前提にすれば、中選挙区も候補になり得る。当選後に同じ党の他の候補者に票割りをすればいい。
     しかし、これを想定しない場合は、望まない候補者ばかりが当選する悪夢になり、小選挙区制度の批判の理由には値しない。

     検察庁は法務省の下部組織。
     法務大臣を派閥の内に取り組めば、マスコミがどれだけ騒ごうが意のままに治めることが出来る。

     小泉改革は劇薬に過ぎない。
     数年の後に政策を翻されるようなものは功績とは呼べない。

     自民党は地域に利する政党を語りながら、世論を気にかけては都市部に媚びることを繰り返す。これに一切関わりがないのが、自身が港湾権力の組織

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    2024年09月06日
  • 自民党はなぜここまで壊れたのか

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    ネタバレ

    タイトルの答えは
    『近代政党に変化するチャンスを逃し続けた』から
    (読み間違いはご容赦)政治改革を本書が説明する
    前半はおなじみの倉山流政治史解説「政治改革編」
    それを踏まえて日本の政治のダメ部分、政治と金は
    矮小化したが、根本的に「国の舵取りする政治家」
    が税金使い余計な事(利権調整)に忙殺してんな!
    他、公職選挙法・小選挙区制・自民党総裁選・角栄
    ブーム・政策立案能力・国会の有り様・参議院制度
    ・野党と滅多切り、最後にタイトルにある自民党の
    国会議員を育てられない構造を書き連ねて「近代政
    党」とは何かが浮き彫りにされ、読者は最終章にて
    ズッコケさせられる・・・浜田幸一(ハマコー)の
    野性的

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    2024年08月19日
  • 検証 財務省の近現代史~政治との闘い150年を読む~

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    2011年頃までの財務省の歴史についてわかりやすく学べた。財務省の強さの根源は徴税権と予算編成権を持っていることであるとわかった。実際に大蔵省の花形は初期は主税局、現在は主計局であった。また、昭和初期から中期にかけての政治家には大蔵省出身の政治家が多かったことがわかった。加藤勝信氏や片山さつき氏、日銀黒田元総裁など元財務省出身の方は多く、このような省庁の仕組みや歴史的背景を知った上で見ていくとまた違う見方ができて面白いと感じた。

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    2024年08月18日
  • 検証 内閣法制局の近現代史

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    近現代史と冠するだけあって、よく調べられてる。本当に下手な論文よりしっかりしている。役人をやっていると、法令はもちろん政令でも法制局審査は大変だけど、法制局参事官まで了が取れればひと安心。よくこんな最強官庁に焦点を当てたと思う。ただ、一般の感覚だと本当に法制局の解釈は摩訶不思議なこともあるんだろうなぁ。触らぬ神に祟りなし。

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    2024年06月18日
  • ウェストファリア体制 天才グロティウスに学ぶ「人殺し」と平和の法

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    カエサルはクレオパトラに陶酔しても国をエジプトに売り渡すことはなかったが、アントニウスは売り渡した。▼オスマン帝国最大のライバルはサファヴィー朝(イスマーイール1)。▼ユスティニアヌス(ビザンツ)は、ササン朝ペルシアから攻め込まれるたびに貢納金を払って許してもらった。『誰も教えてくれない真実の世界史講義 古代編』

    宇多天皇は臣下して民間人のときに生まれた息子が、のちに醍醐天皇として即位した。醍醐天皇は民間人出身の天皇。p.25▼「神聖ローマ帝国は神聖でもローマでも帝国でもない」(ヴォルテール)。p.34▼高麗を建てた王建は満州人。p.139▼ウィリアム・ピットはユーラシア大陸のヨーロッパを支

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    2024年06月02日
  • 帝国憲法物語 日本人が捨ててしまった贈り物

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    憲法とは国でありその歴史であり、戦争そのものである。

    江戸末期にあって、日本は不明のまま米国の暴力に屈したわけではなく、世界情勢を分析し、いろんな立場での諍いはあったが、みな、日本国を本気で案じていた。

    そうして、日本が荒ぶる世界の中で生き残っていくために発見した歴史、その宣言こそが、大日本帝国憲法であった。

    それがまあ、いっぺん戦争に負け、「野蛮人」におしつけられた「憲法」をありがたく押しいただいて早幾星霜。
    憲法議論すら俎上に上らせない一部勢力の声にも対抗できず、某東京大学教授の保身に惰性で乗り続けてここに至る。

    なんかもう、悲しくなる。

    倉山先生の本は、結構目を通しているんだが

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    2024年05月20日
  • 歴史検証 なぜ日本の野党はダメなのか?~「自民党一強」を支える構造~

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     この本は人間の記憶というものはあてにならないものであるということと、ものの見方はいつも間違うものだということを教えてくれます。それ以上前の歴史であればその評価は冷静になされているのですが、自分が生きている間の歴史はきちんと評価されずに忘れてしまうのです。
     だから人間は過去に学ぶことができずに何度も同じ過ちを繰り返します。平成の歴史は、自分の歴史なのですが、政治上の判断に限っても何度も間違った評価をしてきたということがわかります。考えてみれば太平洋戦争を持ち出すまでもなく、国民は常に後から振りかええると間違った判断をします。
     そして何度間違えても、そのことについて反省する機会を持たない限り

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    2024年05月09日
  • 学校では教えられない歴史講義 満州事変

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    著者は、日本が満洲国を承認しなければ、そして、リットン調査報告書の結論に賛同すれば、世界を敵に回すことなく、大東亜戦争に至らなかったと言う

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    2024年04月16日
  • ウッドロー・ウィルソン 全世界を不幸にした大悪魔

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    笑いながら読める(^^)

    あまりにもウィルソンのマヌケっぷりが笑える。

    合間合間に入る著者の倉山氏のツッコミも笑える。

    いや、笑えるってことは普通は冗談が面白いとか有り得ない話しとかで笑うのが普通だが、これが本当の話しなんだから、それだけに笑った後に戦慄を覚える。

    フロイトがウィルソンの精神状態を研究材料にしたのも分かる。

    今に繋がる全世界の紛争地域の殆どがこのウィルソンが作った。

    日本の敗戦後、あれほど共産主義が世界を覆ったのはコイツのせいか。

    あれほどの大量虐殺が吹き荒れたのもコイツのせいか。

    現在もサヨクらが絶賛活動中だがすべてコイツのせいだったのか。

    自分をキリストだ

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    2024年04月13日