倉山満のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
少し偏った部分はあったもののとても面白かった
読んだ結論は二点
1.歴史は繰り返す⇒政治主導は難しい
2.デフレ放置はもはや日銀や財務省の意地なんじゃないか
前者について
減税と戦争推進といった無理難題を承知で当時の政権に迫り、瓦解させた後に成立した隈板内閣
⇒政権担当能力は皆無で自滅に近い総辞職と混乱をもたらした
当時の閣僚は官僚あがりの議員が占めていたというのも結構衝撃的だったのと共に、やはり行政の仕事に関わりのない政治家の限界も感じた
後者について
戦前の官僚は本当に誇りを持って国のために健全な経済運営を図っていたことが分かった
どこから今のデフレ時の増税は正義で財政再建に不可 -
Posted by ブクログ
日本とはどんな国なのか?3.11の後の政府の動きを見ているとなんとも情けないと思っていたが、じゃあ、あなたが舵を取って日本を回復させなさい。と言われたら、もっとひどい事になっているかもしれない。日本が戦争に負けた後アメリカのGHQが日本に行ったのは、国際法に違反した憲法の押し付けであった。日本人はデモクラシーを持っていない野蛮な国だと言う理由で行った事だが、実は日本ほど倫理のしっかりした国はあまり無い。天皇であろうと、殿様であろうとむやみに人を殺したらそれなりの罪を受ける。古くから日本は潰れそうになると救世主が現れて助けてくれる。こんな国世界のどこを探しても見当たらない。日本を見損なっていた時
-
Posted by ブクログ
ネタバレ島津の工作員としての西郷隆盛像は新鮮でした。公然の事実ではあるのでしょうが、明らかにそう銘打った本は初めて読みましたので。
そして、人の思惑とは、恋の熱情によって、あるいはつまらぬ思い違いによって、うまく運びもすれば、真逆にうまく運ばないこともあるのだなと、しみじみとしたものです。
嫡子と権力者の思惑よりも恋心が優先されたり、そうするしかないのだと互いに分かっていても、いざ戦い、訃報を知れば、顔をぐしゃぐしゃにして泣き散らかすほど、失い難い人を惜しむ絆があったり。なるほど、激動の帝国時代においても、あるいはそんな時代なら尚更なこと、人間らしい、現実的な落とし所を探しつつも、結局は愛情 -
Posted by ブクログ
ネタバレ連名記載 委譲方式 などを併用することを前提にすれば、中選挙区も候補になり得る。当選後に同じ党の他の候補者に票割りをすればいい。
しかし、これを想定しない場合は、望まない候補者ばかりが当選する悪夢になり、小選挙区制度の批判の理由には値しない。
検察庁は法務省の下部組織。
法務大臣を派閥の内に取り組めば、マスコミがどれだけ騒ごうが意のままに治めることが出来る。
小泉改革は劇薬に過ぎない。
数年の後に政策を翻されるようなものは功績とは呼べない。
自民党は地域に利する政党を語りながら、世論を気にかけては都市部に媚びることを繰り返す。これに一切関わりがないのが、自身が港湾権力の組織 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルの答えは
『近代政党に変化するチャンスを逃し続けた』から
(読み間違いはご容赦)政治改革を本書が説明する
前半はおなじみの倉山流政治史解説「政治改革編」
それを踏まえて日本の政治のダメ部分、政治と金は
矮小化したが、根本的に「国の舵取りする政治家」
が税金使い余計な事(利権調整)に忙殺してんな!
他、公職選挙法・小選挙区制・自民党総裁選・角栄
ブーム・政策立案能力・国会の有り様・参議院制度
・野党と滅多切り、最後にタイトルにある自民党の
国会議員を育てられない構造を書き連ねて「近代政
党」とは何かが浮き彫りにされ、読者は最終章にて
ズッコケさせられる・・・浜田幸一(ハマコー)の
野性的 -
Posted by ブクログ
カエサルはクレオパトラに陶酔しても国をエジプトに売り渡すことはなかったが、アントニウスは売り渡した。▼オスマン帝国最大のライバルはサファヴィー朝(イスマーイール1)。▼ユスティニアヌス(ビザンツ)は、ササン朝ペルシアから攻め込まれるたびに貢納金を払って許してもらった。『誰も教えてくれない真実の世界史講義 古代編』
宇多天皇は臣下して民間人のときに生まれた息子が、のちに醍醐天皇として即位した。醍醐天皇は民間人出身の天皇。p.25▼「神聖ローマ帝国は神聖でもローマでも帝国でもない」(ヴォルテール)。p.34▼高麗を建てた王建は満州人。p.139▼ウィリアム・ピットはユーラシア大陸のヨーロッパを支 -
Posted by ブクログ
憲法とは国でありその歴史であり、戦争そのものである。
江戸末期にあって、日本は不明のまま米国の暴力に屈したわけではなく、世界情勢を分析し、いろんな立場での諍いはあったが、みな、日本国を本気で案じていた。
そうして、日本が荒ぶる世界の中で生き残っていくために発見した歴史、その宣言こそが、大日本帝国憲法であった。
それがまあ、いっぺん戦争に負け、「野蛮人」におしつけられた「憲法」をありがたく押しいただいて早幾星霜。
憲法議論すら俎上に上らせない一部勢力の声にも対抗できず、某東京大学教授の保身に惰性で乗り続けてここに至る。
なんかもう、悲しくなる。
倉山先生の本は、結構目を通しているんだが -
Posted by ブクログ
この本は人間の記憶というものはあてにならないものであるということと、ものの見方はいつも間違うものだということを教えてくれます。それ以上前の歴史であればその評価は冷静になされているのですが、自分が生きている間の歴史はきちんと評価されずに忘れてしまうのです。
だから人間は過去に学ぶことができずに何度も同じ過ちを繰り返します。平成の歴史は、自分の歴史なのですが、政治上の判断に限っても何度も間違った評価をしてきたということがわかります。考えてみれば太平洋戦争を持ち出すまでもなく、国民は常に後から振りかええると間違った判断をします。
そして何度間違えても、そのことについて反省する機会を持たない限り -
Posted by ブクログ
笑いながら読める(^^)
あまりにもウィルソンのマヌケっぷりが笑える。
合間合間に入る著者の倉山氏のツッコミも笑える。
いや、笑えるってことは普通は冗談が面白いとか有り得ない話しとかで笑うのが普通だが、これが本当の話しなんだから、それだけに笑った後に戦慄を覚える。
フロイトがウィルソンの精神状態を研究材料にしたのも分かる。
今に繋がる全世界の紛争地域の殆どがこのウィルソンが作った。
日本の敗戦後、あれほど共産主義が世界を覆ったのはコイツのせいか。
あれほどの大量虐殺が吹き荒れたのもコイツのせいか。
現在もサヨクらが絶賛活動中だがすべてコイツのせいだったのか。
自分をキリストだ