あらすじ
政治とカネなど入口にすぎない! 国民に絶望を与える闇と茶番を憲政史研究家がくまなく解説。 ●「派閥解消」「政治改革」は自民党のお家芸。過去、何度となく繰り返された光景である。派閥解消を口にするたび、党内の派閥は強固になっていった。資金に関する自浄作用は、今に至るも見られない。もちろん、彼らが使っているのはわれわれの税金だ。 ●「選挙に行く意味がない政治」はどうすれば変わるのか? 堕落しきった「万年与党」が政治を支配してきた要因、国民に残された唯一の希望のありかを探る。 ●政権交代を望む声が高まる今、様々な疑問に対する答えが盛り込まれた1冊。 ●第1部 これだけは知っておきたい政治改革挫折の歴史 ●第2部 あなたが日本の政治に絶望する十の理由 ●終章 「ひれ伏して詫びよ」
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Posted by ブクログ
楽しく読めたけど、まとめるのにめっちゃ時間がかかった…。
中選挙区制の弊害がなかなか分からなくて、色々と調べてやっとわかった。
でも小選挙区制になったからといって、全てが解決するわけでもなく。
ただ、中選挙区制の同士討ちよりはまし、ということでしょうか。昭和の政治家はある意味豪快な人が多かったような印象だけど、そりゃあれだけ内ゲバやってたら、外のこと見る余裕なんかなくなるよな。
まぁ小選挙区制てサラリーマン化したのも問題だけど。
雑学が多くて読んでて楽しかった。
三木武夫の「男は一回勝負する」とか、「バスの発車に最後まで反対するくせに、いざ発射すると運転席にいる人間」とか思わず笑っちゃった。
あと、ハマコーさんが全編に出てきただけでなく、最終章でめっちゃ紹介してた。
唯一の解決策、近代政党を2つ作る、が私にはハードル高そうな気がする。
例に挙げてたイギリスやアメリカの制度はとってもいいんだけど。
Posted by ブクログ
連名記載 委譲方式 などを併用することを前提にすれば、中選挙区も候補になり得る。当選後に同じ党の他の候補者に票割りをすればいい。
しかし、これを想定しない場合は、望まない候補者ばかりが当選する悪夢になり、小選挙区制度の批判の理由には値しない。
検察庁は法務省の下部組織。
法務大臣を派閥の内に取り組めば、マスコミがどれだけ騒ごうが意のままに治めることが出来る。
小泉改革は劇薬に過ぎない。
数年の後に政策を翻されるようなものは功績とは呼べない。
自民党は地域に利する政党を語りながら、世論を気にかけては都市部に媚びることを繰り返す。これに一切関わりがないのが、自身が港湾権力の組織票を持つ小泉一派のような例外の場合。※農協の影響を受けないということ
政党助成金欲しさに結党することはあってはならない。
意欲的に成果を見せている小さな政党が、活躍できなくなる可能性はもちろんあるが、企業献金を辞めさせる約束の元に始まった政党助成金であるのに、未だに裏金が続いている有様である以上、こうした制度は見直しも検討に入れて良いのではないだろうか。
※例に参政党とNHK党が挙げられていた。
以下、個人的雑記となります。
時間の許す方だけ、お付き合いを願います。
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などなど、興味深いところがたくさんありました。
相変わらず、小泉と維新の再エネ事業の癒着ぶりについては言及が一切なかったので、そのあたり、倉山さんのシンクタンクの経営に何か不都合があるのかな・・と今でもそこだけは気がかりでございます。
代わりに、以前は参政党さんに対して、奇妙に批判的に見えた倉山さんでしたが、今回は、政党助成金を使って、党是としている成果を題している小さな政党として、若干の評価をしてくれているのが嬉しく思いました。
とはいえ、参政党さんへの直接の評価ではなく、NHK党との連立評価でしたが。笑 浜田さんと共著されたこともあるので、何かとNHK党の方が息が合うのかな?とも考えております。
あと、維新の批判ができないのは、杉田水脈さんとの兼ね合いもあろうかと思います。けれどそれは個人を評価するべきであって、政党云々ではないと思います。むしろゴレンジャーの個人に落ち度はあった参政党さんですが、党是としてやっていることは少しもぶれていないという点において、党をこそ評価できると私は考えています。グローバリストの間接的侵略からいかに日本を守るか・・・そして、教育の形を寺子屋の基本まで取り戻す、やっていることが一貫していますから。
倉山さんは、ダイレクト出版の人物と絡むのなら、これ以上の協力はできないと、具体的に名指しはしていなかったものの、私が察するに、林千勝さんの登壇以降、CGSを降りることとなってしまいましたが、元々維新の名付け親が神谷さんであったように、CGSの名付け親は倉山さんです。その倉山さんが、ブレない神谷さんの仕事ぶりを評価していただけないのは、なんとも不思議な感覚なのです。
とはいうものの、「未来党」さんのように、根拠のないゴシップで、お注射批判をしている党員さんも一部に目立ちましたので、しっかり、宮沢ニャンコ先生や井上正康先生や大村智先生のように、学術的に理解した上で間違いを指摘できるようにはなって欲しいとつくづく思っています。
さて、内容のお話に戻ります。
小選挙区制が全ての根源と切って捨てている人は、ちょうど前述のように、学術的な理解をしないままお注射批判していることによく似ていて、しっかりと仕組みを理解するべきだということはよくよくと伝わりました。
政党助成金をほしいままにしている、単一の公約すら守れていないような政党は、事実上のただの政治集団であり、政権担当能力を持たず、早々に解散すべきというのも全く同意です。けれどその場合、小さな政党が立ち上がる機会が事実上消え去ってしまうので、そうした時はどうするべきかということについては、私たち読者が一生懸命知恵を絞ればいいということなのでしょう。
資金は確かに必要ですし、あれば便利に違いないですが・・・本当に志だけで集うことができれば、資金ありきではなく、目的は、集まった人たちの体力や知恵によっていくらでも成し遂げられますものね。それこそ、仁徳天皇陵や彼が生前の最中、荒廃してしまった皇居を、我こそが我こそがと争って、直し、立派に建て直した国民たちの姿は、印象的なものです。そういう綺麗事が本当にできてしまう国民性なのですから、本来は。そこを目指していくのも大切な心構えであるように思います。我が国最初のデモクラシーは、「陛下!税金を受け取ってください!」であったというのも、なんともおったまげる話でございます。笑
あ、小泉批判がなかったとしましたが、彼の政策とその後の活動内容については言及がないものの、任期中に遂げたことが後に続いていないという点はむしろ批判されていました。おや、風向きが変わった?という印象を少し覚えます。あらすじで個人的に、港湾権力のことを書き足しました。もともと小泉純一郎の父である、小泉純也(すみや、とも読めるそうです)は、婚約予定の人を差し置いて、婚儀を控えた直前に、駆け落ち同然でどこのものとも知れぬ女性と子を儲けたそうで。そこだけ切り取っても露骨にハニートラップの匂いがぷんぷん漂っています。仮にそれが事実であるなら、まさしく、港湾権力をグローバリスト側に取り込むことが目的であったとしか思えません。そしてその息子に、財務省以外の予算を預かっている郵政省を解体させ、今度はその息子に農協を売り飛ばさせようとしているのですから・・・もう、組織票の全てが欲しいとしか思えない流れが見えます。
本来、港湾権力は農協以外の強力な組織票として、これに対抗しうるものなのですが、同じ穴のものに落ちぶれてしまっていては、せっかくの権力も無意味です。その辺り、今後はトランプさんが当選確実なので、アメリカ民主党のグローバリズムの搾取とは違った政治を行えるよう、少しずつ変わっていくことを願います。
連立記名を使えば、有権者の望む候補者を通せるというのも興味深い指摘でした。逆に自分の住む地域で、望ましい候補者が全くいないケースの方が多いとは思うのですが、ご指摘の通り、複数人に当選してもらいたいという素晴らしい場合もあります。そうしたとき、汚職ばかりが目立つような金権政治の政党は軒並み外し、それ以外の期待ができる素直な人を当選させるのは大切なことでありましょう。連立記名ならそれがやりやすいというのは希望がある話です。
検察庁が法務省の下部組織という情報も面白かったです。そういう仕組みがあるから、大臣の地位が大切になってくるのだなと実感しました。こっぱの議員はそんなこと考えてはいないでしょうが、グローバリストに意図して加担している、あるいは加担するように脅迫されている人物は、そうしたことをよくよくと理解しているのでしょう。
それにしても、宏池会がお公家集団と例えられたのは爆笑でございました。初めの人物が立派で、そのあとは軒並み搾取する体制にまわっていくという構図も、藤原家の構図に似ているので、時代は繰り返すなぁと思いました。いわば、池田勇人総理と中臣鎌足はとてもよく似ているのです。国家の危機にあって、必要なことを見通し、自分の代でそれを成し遂げ、後任の者たちが悲しいかな落ちぶれていく様子がそっくりです。どちらも私の大好きな御仁なので、なんとも切ないものです。
Posted by ブクログ
タイトルの答えは
『近代政党に変化するチャンスを逃し続けた』から
(読み間違いはご容赦)政治改革を本書が説明する
前半はおなじみの倉山流政治史解説「政治改革編」
それを踏まえて日本の政治のダメ部分、政治と金は
矮小化したが、根本的に「国の舵取りする政治家」
が税金使い余計な事(利権調整)に忙殺してんな!
他、公職選挙法・小選挙区制・自民党総裁選・角栄
ブーム・政策立案能力・国会の有り様・参議院制度
・野党と滅多切り、最後にタイトルにある自民党の
国会議員を育てられない構造を書き連ねて「近代政
党」とは何かが浮き彫りにされ、読者は最終章にて
ズッコケさせられる・・・浜田幸一(ハマコー)の
野性的な真理を言い当ててきた歴史が、そのまま自
民党の病巣を指している構造