倉山満のレビュー一覧

  • 日本国憲法を改正できない8つの理由

    Posted by ブクログ

    憲政学者の倉山満氏が、現行の日本国憲法をなぜ改正できないかと、それぞれの分野から説いた一冊。

    護憲派も改憲派もいかにダメかということをとうとうと説いている。
    そして、現行の日本国憲法、そしてその運用がいかにでたらめであるかがよく分かった。

    0
    2017年07月16日
  • 日本一やさしい天皇の講座

    Posted by ブクログ

    古代から現代に至るまで先例を振り返り、皇室継続問題について考える。
    著者の感情がかなり込められている。ただ学者としてというだけでなく、日本国民としての、天皇陛下に対する篤い敬意、誇り。

    0
    2017年07月09日
  • 日本国憲法を改正できない8つの理由

    Posted by ブクログ

    読み始めはどうかと思ったんだよね。

    そもそも憲法の定義が違って、議論がかみ合わねえんじゃねえかって。
    でも実際は、その、そもそも憲法って何って所の議論もなく、憲法語れねえんじゃねえかって。
    本来日本に憲法が必要だったのかどうかも含め、西洋と権利に関する考え方、捉え方が全く違う。
    そもそも、立憲と合憲は違うという。
    改正できない理由ではなく改正してもしょうがねえだろうという話だった。

    その通りだ。
    目指すべきは、日本に必要な憲法を作ることだ。

    日本の伝統と文化を破壊するための落書きを墨守してる国もなかなかあるまい。

    大日本帝國憲法も、勉強せんと話にならんな。

    0
    2017年07月02日
  • 誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編

    Posted by ブクログ

    著者のやや偏った考えがチラチラの目につきますが、ヨーロッパと中国に偏りがちな世界史を中央アジア(イスラム教)を中心に述べている点では新たな視点を与えてくれる本であった。
    古代編とはいえ、8世紀くらいまでの世界史を扱っており、古代では中央アジアのメソポタミア文明が中心であり、そこを源流にして歴史が切り開かれていったことが理解できる。
    中東への見方を変えてくれる本である。

    0
    2017年06月17日
  • 嘘だらけの日英近現代史

    Posted by ブクログ

    内容紹介文ですが、
    アメリカよりも、モンゴルよりも、ローマよりも、大きく強くずる賢い国があった。
    トルコ、ペルシャ、インド、中国――アジアの大帝国は、すべて屈服した。
    ポルトガル、スペイン、オランダ、そして神聖ローマ帝国――強い国を叩きのめした。
    フランス、ロシア、ドイツ――挑戦者たちは常に敗れ去った。

    史上最強最大の帝国だった大英帝国。
    その国に敢然と立ち向かい、渡り合い、そして刺し違えた国があった。
    その名は、大日本帝国。

    友情・敵対・破滅……、
    近代日本の真実を描く、シリーズ最高傑作!
    次に内容ですが、
    第1章 辺境の未開地
    第2章 小国イングランドの憂鬱
    第3章 大英帝国の誕生

    0
    2017年06月14日
  • 国際法で読み解く世界史の真実

    Posted by ブクログ

    何冊も読んでいる倉山氏の新作だと思って、昨年(2016)の末頃に購入してたのですが、最初を少し読んだままになっていることを、GWの部屋の大掃除で発見しました。新書にしては大部(300頁超)で読むのに時間がかかりました、でもとても楽しく読めたGW明けの一週間でした。

    今年(2017)になって世界史(特に西洋が活躍し始める15世紀以降)を勉強したく思っていたのですが、「国際法」と言う切り口、という点と「真実」という単語がタイトルについているのが気になりました。

    この本の解説で初めて「国際法」とは文明国と認められていた国にしか通用されなかった、だから以前には不平等条約があった理由とか、国と国の間

    0
    2017年05月25日
  • 嘘だらけの日中近現代史

    Posted by ブクログ

    (本文より)
    日本の歴史学界で絶対に使えない学術用語があります。
    「中国のプロパガンダ」です。
    自分の見聞きした範囲ではっきり断言しますが、中国を研究している平成の日本人で、中国共産党に遠慮なくモノが言える人など数えるほどしかいません。
    理由は三つあります。
    一つめは、中国の悪口を言うと、基本的に入国させてくれませんし、必要な資料を見せてくれないなど研究にさまざまな支障が出ます。
    二つめは、戦後の中国研究者のほとんどが親中派だったので、弟子や孫弟子は先生・先輩の業績を否定するような研究は許されなかったのです。
    三つめは、さまざまな名目の「日中共同研究プロジェクト」に依存している研

    0
    2017年04月26日
  • 嘘だらけの日仏近現代史

    Posted by ブクログ

    倉山氏による嘘だらけのシリーズの第7弾。

    これまであまり触れてこなかったフランスおよび日仏間について丹念に言及している。
    16世紀以降大国であり続けたその姿は、外交において政治と軍事というものの重要性を示している。
    そして、フランス革命がパンドラの箱だったということがよくわかった。

    0
    2017年04月09日
  • 誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編

    Posted by ブクログ

    嘘だらけの歴史シリーズ(日米・日英・日中等)や、昨年(2016)から興味を持ち始めた「地政学」に関する解説本を何冊となく書いている、倉山氏によって書かれた、古代における世界史を解説した本です。

    私にとって、世界史の授業では、ほとんどが欧州に関するもので、古代の時代になると、東洋や中国に関する内容があり、それとは別の時代のように「四大文明」を習った記憶があります。四大文明で栄えたエリアはどうなったのだろう、と疑問に思うのもつかのま、ほかの時代の学習へ進んでいったのを覚えています。

    この本では、古代・中世と言われている時代において、各エリアでどのような文明が栄えていたのかが述べられています。こ

    0
    2017年05月01日
  • 日本人だけが知らない「本当の世界史」 なぜ歴史問題は解決しないのか

    Posted by ブクログ

    ・近代の欧州諸国や日本は無差別戦争観。戦争のやり方には善悪があり、軍事合理性に反する無意味な殺傷を軽減・根絶するが、戦争そのものには正義も悪もない。敵とは利害が異なるものであり、犯罪者ではない。
    ・一方、アメリカは差別戦争観、すなわち正義の戦争があるとする考え方。自分の行う戦争は常に正義で、相手は悪魔。悪魔との妥協は許されない。敵と犯罪者の区別がつかず、戦争とは犯罪者を退治する保安官。自分が正義で敵を悪魔だと思う戦争を宗教戦争という。
    ・総力戦として戦われた世界大戦により、決闘としての戦争は終焉する。敵の銃後への攻撃が行われ、戦闘員と非戦闘員の峻別が否定された。
    ・教皇も皇帝も紛争の当事者とな

    0
    2017年03月20日
  • 誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編

    Posted by ブクログ

    文字通り、通説とは違う世界史を説いた一冊。

    従来であればヨーロッパや中国が中心の世界史を、そうではなく近世までは中東やアラブ世界が文明の先進国であること説いている点が新鮮だった。

    古代史以降の中世史と近現代史も早く読んでみたい。

    0
    2017年03月20日
  • 口語訳 日本国憲法・大日本帝国憲法

    購入済み

    日本人なら読んでおいて損はなし

    私達が生きていく上で守らなければならないもの、例として法律や条例といったものがある。これらを制定する際、その内容がこれに違反してはならない。違反したら無効になる。それが最高法規の憲法である。

    学校では、生存権を謳っている25条等、有名な条文は学習するので、知っている人は多いと思う。
    じゃあ他の条文にはどんなことが書いてあるのだろう?

    と少し興味を持った、でも難しい本を読むのはちょっと…という人にはオススメかもしれない。一つ一つの条文の口語訳とマメ知識が載っている。

    0
    2017年01月25日
  • 嘘だらけの日露近現代史

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパが植民地支配した歴史的な事実を踏まえながら、ロシアの立ち位置、そして、ロシア人の思考方法、クセ、ソ連となった経緯、そして崩壊、そういう展開の中で、好むと好まざるに関わらずその歴史的な展開に参加せざるを得なかった日本の振る舞いが、一定整理された書かれた書物であります。
    内容ですが、
    第1章 ロシアの正体
    第2章 ロシア帝国の誕生
    第3章 アジアに優越する欧州五大国
    第4章 地球規模のグレートゲーム
    第5章 ロシアから見た幕末明治
    第6章 ロシアをつぶしたソブエト連邦
    第7章 悪の論理はスターリンに学べ
    第8章 ソ連はなぜ冷戦に負けたのか?
    終 章 ロシアの苦悩とプーチンの野望

    薩長史

    0
    2017年01月24日
  • 大間違いのアメリカ合衆国

    Posted by ブクログ

    新しい年になりました。今年は良い年になって欲しいという気持ちに偽りはありませんが、今年は大きく変わる年になるだろうなと予想できます。その最も大きな要因となるのは、あと3週間ほどで、アメリカに今までとは異なったタイプの大統領が誕生することにあります。

    トランプ氏が大統領である今後4年間で、アメリカは変わり、それまでアメリカ陣営にいた国々は、その密着度合いに応じて影響を受けることになるでしょう。戦後、軍事費にお金をあまりかけずに済んできた日本は最も影響を受ける国の一つになるのではないでしょうか。

    この本は、トランプ氏が大統領に当選する前、恐らく原稿を書かれていた時には、メディアによって、ヒラリ

    0
    2017年01月03日
  • 国際法で読み解く世界史の真実

    Posted by ブクログ

    憲政学者の倉山満による、国際法を読み解くという視点で近現代の世界を紐解く一冊。

    1648のウェストファリア条約が起点になり国際法ができたという著者の説はわかりやすい。
    また、国際法は国内法みたいな強制法ではなく(強制を実行できる国がない)、あくまでやくざの仁義と同様であること、またこれを守れるできる文明国であることが条件というのが重要だというのも納得。

    何より日本が、国際法を理解しない国に囲まれているというのは悲劇であり、現在の弱腰外交を跳ね返すには何より外交力が必要だと痛感した。

    0
    2016年12月25日
  • 大間違いのアメリカ合衆国

    Posted by ブクログ

    アメリカ合衆国の歴史と、それに対する日本について記述した一冊。

    「アメリカと日本の歴史は『友好、衝突、隷属』」に尽きる」なんてのは今更だけど、それを丹念に分析してる。
    特に最後の歴代大統領の通信簿なんてのは、非常に面白かった。

    0
    2016年09月15日
  • 日本人だけが知らない「本当の世界史」 なぜ歴史問題は解決しないのか

    Posted by ブクログ

    憲政史家の倉山満が、世界史について独自の分析を行った一冊。

    三十年戦争後のウェストファリア体制が近代国家の始まりで、そこから国際法が生まれ、現代にも影響を与えているというのは、目から鱗だった。

    0
    2016年08月29日
  • 嘘だらけの日英近現代史

    Posted by ブクログ

    嘘らだけのシリーズの第5弾。
    倉山氏が最も書きたかった英国について綴った一冊。

    対日本という立場ももちろんあるが、基本的には英国の頂点を極めた17-19世紀、そして2つの大戦で植民地支配の権益を失った20世紀について書かれている。
    英国が一見、議会制民主主義を何世紀も貫いてたた様に見えつつ、実際には何度も王権との相克があり、諸外国との戦争もあり、それでも世界に覇権を築いた理由がよくわかった。

    また、倉山氏が繰り返し指摘してる通り、第二次大戦の方策を誤ったことにより、勝者は米英ではなく、ソ連と中共となってしまったということも再確認した。

    0
    2016年08月08日
  • 嘘だらけの日韓近現代史

    Posted by ブクログ

    憲政学者の倉山満による日韓近現代史。

    古代から朝鮮史はファンタジーに満ちているという指摘もさることながら、大半は近現代史に充てられており、その的確な指摘は目から鱗だった。

    そして、「嫌いな国だからこそ、付き合わねばなりません。無理に好きになろうとする必要はなく、自分を嫌っている相手にこそ言うことを聞かせるべきだと認識しましょう」というのは、日韓関係に限った話じゃなく(日中、日露、日米)、外交交渉術の基本だと感じた。

    0
    2016年07月29日
  • 嘘だらけの日露近現代史

    Posted by ブクログ

    著者が既存のロシア史に一石を投じた一冊。
    多少右寄りと感じるものの、色々と目から鱗の記述があった。

    特に下記の記述が印象的だった。
    著者が既存の中国史に一石を投じた一冊。
    「米中韓は『文明』を理解できない国でしたが、ロシアは無軌道に見えて『文明』を理解してます。これは端的に能力の差です」
    「米中韓の三国には、外国との約束も自分との都合で勝手に変更するという特徴があるのですが、彼らの意思が問題ではなく、能力的な問題だと考えた方がいいでしょう。
     一方、ロシアは米中韓のような文明を知らない野蛮国とは違います。彼らは文明を熟知したうえで破ります。(中略)ただし、外交における巧みさは異なります。」

    0
    2016年07月24日