倉山満のレビュー一覧

  • 嘘だらけの日米近現代史

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    面白かった!
    読みやすく、分かりやすく書かれていて、つまらなくなりがちな近代史を楽しく読みました。
    改めて、激動の時代だったのだと感じました。

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    2013年01月30日
  • 嘘だらけの日米近現代史

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    倉山氏の本を読むのはこれで2冊目ですが、日本の幕末から近代・現代にかけて私が思っていた事実とは異なった事実が書かれていたのを覚えています。

    この本もタイトルから興味を惹かれました、ペリーが黒船と一緒に日本へ来たとき、幕府はそれを見て慌てふためいたとばかり思っていたのですが、本当はそうではなかったのが事実であると書かれています。

    他にも私の今までの常識を覆すものが多かったです。これが本当の歴史なのかどうか、私は現時点では判断できませんが、類書等を読んで自分で判断していければと思っています。

    但し、アメリカが殺害してしまったフセイン大統領やウサマ・ビンラディンを、かつては支援していた(p141)という点も触れられていたのは特筆すべき点です。

    以下は気になったポイントです。

    ・1620年にメイフラワー号に乗ってヨーロッパを離れた連中は「近代化なんて嫌だ」という宗教原理主義者である(p14)

    ・アメリカ大陸についた彼等は、現地人(ネイティブアメリカン)が食べ物を与えてくれたが感謝はしなかった、感謝したのは神様へ、だから後に現地人を殺しながら開拓できた(p14)

    ・赤軍や国民党は、世界最強と言われた大日本帝国軍と真正面から戦わずことをせずにひたすら逃げ回った、独立戦争におけるアメリカも同様(p17)

    ・アメリカ合衆国はゲリラ戦で成立した国、アメリカ謀反軍は勝てないなりに粘り強く頑張っていると、フランスがイギリスに宣戦布告してくれて他の欧州諸国も嫌がらせを始めた。1783年にパリの講和条約でアメリカ合衆国の存在が認められてアメリカ国軍となった。アメリカが勝利したのはフランスが対英包囲網を敷いたおかげ(p18)

    ・1812年、アメリカ連邦(北部)はカナダを自分のものにしようとしてイギリスに返り討ちに会い、1814年には大統領官邸まで攻められて焼き討ちされた、焼けただれた官邸をペンキで塗ったことからホワイトハウスと呼ばれる。その後にアンドリュー将軍が勝利した(p21)

    ・南部(アメリカ連合国)では黒人は家畜として大事にされていた、ワシントンやジェファーソンは大農場主で、黒人奴隷の愛人に子供まで生ませている(p26)

    ・1860年の南北戦争:北部(23州)にとって「内戦」とは連邦離脱を阻止する戦いであり、南部(11州)にとっては「リンカーンの侵略戦争」であり、奴隷解放は二の次(p30)

    ・アメリカの歴史改変、1)南北戦争(内戦)を最初から奴隷解放の戦争だったことにした、2)連邦離脱権は最初からなかったことにした、3)対等の国同士の戦争ではなく、反乱州との内戦とした、4)ワシントンの段階でアメリカ合衆国は成立していたことにした(p31)

    ・1863年の当時、圧倒的な勢力を誇る大英帝国を率いるパーマストン首相が奴隷解放論者であることから、リンカーンは南北戦争を奴隷解放のための正義の戦争と位置付け、イギリスの中立協力を得た(p29)

    ・ペリーやアメリカに日本を脅かす力は無かった、当時の大国は、英露仏墺(おーすとりあ)普(プロシア)の5大国(p37)

    ・ペリーが浦賀に来航したときは、江戸幕府は大砲の訓練の真っ最中であり、これにはペリーも驚いている、幕府は琉球やオランダから情報をつかんでいてペリーが来るのを知っていた(p41)

    ・日本はギリギリのせめぎ合いのなかで最初にアメリカと条約を結べたから、帝国主義の時代を生き残れた(p43)

    ・1893年、アメリカ人入植者がクーデターを扇動し、海兵隊が王宮を占領してしまった行為は、「あまりにも不道徳」として本国の民主党政府からも承認が拒否された(p47)

    ・マハン大佐理論によれば「世界最強の海軍力を有する国が覇権国家になる」、この理論に従って米西戦争を戦い、キューバ、フィリピン等のスペイン領とハワイを取得した(p51)

    ・朝鮮王朝は、日清戦争後に宗主国と清からロシアに乗り換え、国王が一年もロシア公使館にいた(p54)

    ・日米共同で満州の鉄道経営をしようというハリマンの申し出を小村寿太郎が破棄したのは、日本はハリマンと対立する、アメリカ政財界に強いモルガン財閥との連携を選んだから(p55)

    ・モンロー主義のウィルソンは、ハイチやキューバといった国には兵を送り、欧州諸国へはモンロー主義を宣言した(p62)

    ・第一次世界大戦後にアメリカが提唱した14箇条は、紛争要因となる危険な内容を提示した、「秘密外交の廃止:大戦中の約足をすべて無効」「航海の自由:英国の縄狩りをアメリカは自由に航行する」「民族自決」「バルカン半島と中東の新秩序構築:20もの国の独立、現在では50の国が独立」(p67)

    ・5か国条約で日本の海軍力が6割となったのは、同一条件で戦えば日本が勝つという前提(p75)

    ・昭和6年(1931)の時点で満州事変が勃発した時は、大日本帝国は世界最強の帝国陸海軍を擁していて、米ソ両大国すらおびえる最強の国(p84)

    ・今や世界最優秀の軍隊の一つと言われるアメリカ海兵隊は、当時世界最強の日本陸軍に対応するためにアメリカ人が知恵を絞って生み出した産物(p91)

    ・ミッドウェー海戦は負けるはずのない戦いであったが、それでも互角にもどったのみ、天王山はガダルカナル島で、日本は総力を注ぎ込むが、逐次投入をしてしまい戦死者よりも餓死者が圧倒的に多い悲惨な状況になった(p91)

    ・アメリカ勝因の一つに国際法違反がある、民間船舶の撃沈、無差別都市空爆による民間人の殺傷(p92)

    ・占領軍が日本にしたのは、南北戦争当時の北部が南部にしたことを同様、南部は国そのものの存在を抹殺された、日本には憲法を押し付けた(p99)

    ・アメリカはヒトラーは潰したがソ連(レーニン)というより強大な敵を作った点において、同様に敗戦国である(p102)

    ・朝鮮戦争は3年の戦いの末、毛沢東を裏でそそのかしたスターリンの死によって、開戦前の国境である38度線を境界線として停戦した、アメリカとしては国連軍を組織して、地球の半分を味方につけてやっと中国と引き分け、敗北に等しい(p109)

    ・アメリカがハンガリーでのソ連の行為(1956)を容認する代わりに、それまでソ連の拒否権行使で日本の国連入りは認められなかったのが、一変した(p118)

    ・ソ連はキューバから核ミサイルを引き揚げ、ケネディは世界中のマスコミから称賛されるが、同時にアメリカがトルコに配備していたミサイルを撤去した(p125)

    ・ケネディの置き土産はベトナム戦争、フランスに対するベトナムの独立戦争で、ソ連が独立派を応援したので、アメリカはフランスの代わりに反ホーチミン派を支援、中途半端な介入を繰り返して失敗、後任のジョンソン大統領が正式介入(p127)

    ・カーター大統領はソ連がイランにすり寄ることを恐れて、イラクのフセイン大統領を支援する、ソ連がアフガニスタンに侵攻すると、ウサマ・ビンラディンを戦わせてソ連に対抗した(p141)

    ・ポーランドで反ソ抵抗運動がおきた後に、ハプスブルク家当主のオットー大公が「ヨーロッパピクニック」を宣言した、東側陣営に雪崩現象がおき、やがて革命となった(p147)

    2012年10月8日作成

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    2012年10月08日
  • 嘘だらけの日米近現代史

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    「日本はソ連との片手間の中国との片手間のイギリスとの片手間に、アメリカの喧嘩を買った」
    大学受験程度の歴史しか(すら?)知らない私にとってはほぼ全体通しておいおいマジかよwヤベーなwwwって感じですたw
    でも最後の数ページ読んでてポロっときました。
    「日本が敗戦国のままでいいのですか?」

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    2012年09月18日
  • 検証 財務省の近現代史~政治との闘い150年を読む~

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    副題は、政治との闘い150年を読む。
    財務省とは、国の歳入と歳出を管理する官庁。前身の大蔵省以来、「戦後最強の官庁」として日本に君臨してきた。
    今、財務省はデフレ不況下での増税を企んでいる。「増税やむなし」の空気が流れる中、これは本当に正しい選択なのだろうか。
    気鋭の憲政史家が、150年の伝統を検証しながら、知られざる政治との関係を描き出す。

     第1章 大蔵省の誕生
     第2章 日本最強の官庁へ(井上準之助の登場)
     第3章 パンドラの箱  (馬場鍈一蔵相)
     第4章 占領と復興
     第5章 復興から高度経済成長へ(池田勇人の登場)
     第6章 三角大福、赤字国債、消費税
     第7章 失われた十年
     第8章 平成と未来の日本

    本書は、従来説とは異なり、新しい見方を示しており大変面白い。
    本書を読むと、財務省がいかに政治に翻弄されてきたのかがわかる。
    「われわれが本当に強かったら、日本の財政なんてこんなふうになっていませんよ。主計局は、常に敗戦、敗北の歴史です。」という財務官僚のことばもうなずける。

    残念なのは、論法の補強の仕方が粗い点である。著者の見方は画期的で面白いが、ひとつ間違えばトンデモ説になりかねない。新書という制限はあるが、もう少し丁寧な描き方をして欲しかったと思う。

    以下、気になった点。
    著者は、城山三郎の小説「男子の本懐」を事実と異なる世紀の悪書としており、三つの重大な誤りを指摘している。著者は「井上は、元々は高橋の最側近だったが、わざわざ反対党の濱口の内閣に移り、間違った経済政策の推進者となった」という見方を示している。この見方は面白いのだが、なぜ井上がそうしたのかという動機が説明されていない。
    戦前の日本は、軍部に支配されていたというイメージが強いが、井上が生きていた時代は、法の支配する時代であるというが、この見方は重要であろう。井上は政党の力を背景に、軍事予算の削減を進める。
    軍部に優越していた政治がなぜ逆転したのか。著者は、政治(政党)が自壊
    したことをあげている。また、ソ連(共産勢力)の動きに注目している。
    これも、面白い見方であるが、もう少し、説得力が欲しい。

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    2012年04月08日
  • 検証 財務省の近現代史~政治との闘い150年を読む~

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    本屋で平積みになっていたので、パラパラと見て、つい買ってしまった一冊。
    興味深い史観が展開されて、ところどころ、確かにそういう力学が働いて然るべき、と納得できる点も多い。例えば、強力な与党、衆議院が形成されると、大蔵の主計局が強力な権限をモテるようになるとか、終戦後に強い横暴な陸軍大臣と、逆らえなかった文官達という虚構を創作し、占領軍を騙くらかしたというくだり。歴史は勝者や生き残った者によって紡がれてゆくという典型例だと思う。
    近代では、田中角栄ではなく竹下登こそが長きにわたり権力を裏から掌握しきった人物であり、そして、大蔵省の伝統から外れた増税路線=消費税導入を果たし、橋本政権による日銀の独立路線を引いてしまった、日本弱体化を招いた張本人という論も展開される。
    グローバル、かつ資金の移動がオープンな中、政策金利や日銀の国債引き受けだけでマイルドインフレを上手く引き起こせるかは、正直、専門外で良く分からないが、国益を考えるならば増税より先にやるべきことであるのは確からしいと感じた。愚かな浜口宰相のように金を国外に流出させ、国益を著しく損なうようなことを繰り返すべきではない。
    先達から学ぶべき局面だろう。

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    2012年04月08日
  • 誰が殺した? 日本国憲法!

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    日本国憲法は誇れるものだと思ってただけに、アメリカからのしかも法律に素人連中によって色々な憲法のいいとこ取り的な継ぎ接ぎ憲法だと知って、残念な気持ちになってしまいました。まあ、筆者の書いてあるコトが100%真実だとしたら、どうにかしたい、改憲したいと思ってしまいます。
    ただ言えるのは、文明人なら自分たちでつくった憲法を持つべきなんだろうなぁ。

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    2011年10月09日
  • 嘘だらけの日本近世史 ―皇室から見た江戸時代―

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     倉山満さんの本はどれを読んでも面白い。それは自分の意見をずばっと言っているからなのだ。ただ少し惜しむらくはすこし惜しむらくは、意見の根拠とその背景となる事実についての記述が少し弱いような気がする。井沢元彦さんの本も強烈に著者の主張がなされているが、彼の場合はその主張の根拠となる事実をしつこいくらい書き連ねる。どちらもクセがあるが、私は井沢元彦派だなぁと改めて思いました。歴史というのは解釈学でもあるので、この人の本ももっと読んでみたいと思います。

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    2026年10月11日
  • 工作員・西郷隆盛 謀略の幕末維新史

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    趣味で日本史を再履修していた折に見つけた一冊。装丁から想起するような陰謀論的なものではなく、実史の中で西郷隆盛が「根回し上手」だったという内容。

    人望の裏には惜しみない「気遣い」が存在しており、またその気遣いの才能は西郷隆盛に与えられた天分なのだろう。ドラマや映画では正々堂々とした漢らしさが強調されがちだが、繊細さも多分に持ち合わせていたようだ。

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    2026年10月08日
  • 嘘だらけの日中近現代史

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    「中国四千年」という言葉を、私たちは度々口にする。だが、そこから問い直そう。清朝と中華民国、そして現在の中国を、同じ「中国」として一本につないでよいのか、と。さらに問う。なぜ日本は中国大陸へ深入りし、ついには抜け出せなくなったのか。そこには日本と中国だけでは語れない、列強の利害、中国内部の権力争い、革命と内戦、そして国際秩序の変化があった。著者は、満州事変から日中戦争への道も、初めから決められていた一本道ではなかったと見る。しかし戦後になると、複雑な過程は「日本の侵略」という一つの物語へ整理されていった――これが本書の問題意識である。歴史を結末から逆算すれば、途中にあった無数の分岐点は消えてしまう。現在の国境や常識をいったん脇に置き、当時の人々が何を恐れ、何を選び、何を誤ったのかを見る。歴史とは過去を裁くためだけにあるのではない。なぜそうなったのかを問い続けるためにある。私たちが知っているつもりの「日中」を、もう一度最初から考え直せと迫ってくる。

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    2026年09月29日
  • ウルトラマンの伝言 日本人の守るべき神話

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    ウルトラマンは地球人ではない。それなのに、なぜ自分の星でもない地球のために、傷つきながら戦うのだろう。
    強いから戦うのではない。守るべきものを見つけたから、その力を使うのである。
    考えてみれば、本当の強さとは、自分のためだけに振るう力ではないのかもしれない。家族を守る。仲間を助ける。見知らぬ誰かに手を差し伸べる。そこには小さなウルトラマンがいる。
    空を見上げても、銀色の巨人は飛んでこない。けれど、人を思いやり一歩前へ出る力なら、私たちの中にもある。
    ウルトラマンからの伝言は、案外そこにあるのかもしれない。

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    2026年08月16日
  • 秀吉再考

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    『秀吉再考』

    この本を読んで改めて思った。

    歴史って、勝者の物語じゃなくて
    「選択」の積み重ねなんだな。

    秀吉は農民から天下人になった。

    そこだけ切り取ると夢のあるサクセスストーリーだけど、
    実際は、その時々で誰よりも状況を読み、
    人を動かし、決断を重ねてきた。

    ビジネスも同じ。

    才能だけで勝つ人なんて、ほとんどいない。

    情報を集め、
    人を味方につけ、
    タイミングを見極め、
    決断する。

    その積み重ねが結果になる。

    歴史を学ぶと、
    過去の出来事よりも、
    「どう考え、どう動いたか」が見えてくる。

    だから歴史書って、
    実は経営書なんだと思う。

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    2026年07月13日
  • 嘘だらけの日本近世史 ―皇室から見た江戸時代―

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    皇国史観というやつ?天皇を中心に述べられた歴史。当然、男系天皇しか認めない。DNAから考えると、男系じゃないと繋がらないからね。
    長い時間をかけて読んだので、細部はほとんど忘れている。ここ肝要なのは、平安時代の嵯峨天皇までは天皇が実際の権力を握っていたということかな。乙巳の変の黒幕は次の天皇になった人というのは当然のこと、聖武天皇や孝徳天皇たちがいろいろやらかしたせいで、皇室の先例は平安時代から、嵯峨天皇は薬子の変を抑え込んだことからも実力者であった。藤原氏が台頭するのはその後。先例を変えることができないので、藤原氏たちは天皇にはなれないというかならない。

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    2026年05月29日
  • 秀吉再考

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    この本の著者の倉山氏の本はこれで29冊目となります、この本では有名な豊臣秀吉について、最近の研究を踏まえた、私にとっては新たな歴史的事実をベースに秀吉が、信長・家康と比較してどういう点が優れていたか(劣っていた点も)を解説しています。

    秀吉に関する本は何冊となく読んできた私ですが、どの本でも新たな気づきがあり、読書をする楽しさを保持させてくれます。

    以下は気になったポイントです。

    ・信長は天才だというイメージがあったが、 最近の研究では、 信長は 革命的な人ではなくて、むしろ「 復古の人」だと言われている。信長は中世人であって、 近世人ではない、 つまり 無から有を生み出す天才ではなく、むしろ 努力と工夫の人であった。 凡人でもできる努力を積み重ねたかゆえに、 非凡な成果を出した(p9)

    ・ポルトガル人も スペイン人も日本を植民地にできなかった理由は、1)日本人が賢いから、 危機意識が強かった、2)経済大国 かつ 資源大国であった、農業大国でもあった、3) 軍事力が強かった(p23)

    ・ 秀吉の「 墨俣一夜城」のエピソードは有名であるが、城を早く気づくのも重要であるが、 作っている時に相手から攻められないように現地の土豪を調略する方が大事(間接侵略)であった (p29)

    ・秀吉は戦国時代だから 通用した、実力がなければ 凋落するが 家柄がなければ人は動かない、 戦国時代とは 地方でこそ成り上がれても 誰も 足利将軍家にとって代われない 室町の権威主義を引きずっている時代である(p38)

    ・号令は目的も裁量も関係ない、 ただ言われた通り やるだけで、 発令者に責任がある。 発令する側が事細かに指示しなければならない。 命令は、 発令者が 目的を示し 手段を限定する、受令者は与えられた条件で裁量がある。 訓令は 発令者は目的を示すだけ、受令者に裁量(権限)が付与される。戦国の三英傑 では、 信長が号令、 秀吉が 命令、 家康が 訓令の人と言われる(p47)

    ・信長は 失敗しないから凄いのではなく、失敗した後の判断と行動がすごい(p56)

    ・比叡山延暦寺の信長による焼き討ちは、現代の国際法に照らしたら合法である。 なぜなら比叡山延暦寺はお寺だから 中立地地帯 のはずである、中立とは 片一方の公選者に加担してはいけない義務がある、中立 義務のある 延暦寺は公選者の双方を延暦寺に入れてはいけない。ところが延暦寺は 朝倉・ 浅井の兵を駐屯 させた、信長は延暦寺に対して3度にわたり撤兵勧告をし、非戦闘員を逃せとまで警告しているが拒否している(p62)

    ・ 兵糧攻めは攻める側にとっても ノーリスクの戦いではない、 包囲網のどこか 1点でも破れたら全てが崩壊する(p115)

    ・ 織田信長 も 豊臣秀吉も実力で天下を取ったが 、実力がなくなると 滅びた。 徳川は続いたが戦乱が続いていればどうなったかわからない。日本の特徴は、一番強い人が一番偉い人にならない。 強い人の力が衰えると争いが起きて一番強い人が決まると、一番偉い人(天皇)に認められて世の中が安定する(p161)

    ・ 秀吉も 小田原攻めの後であれば「 豊臣幕府」 もあり得たかもしれないが、 その時にはすでにはるか上の地位にいたので 将軍になる必要がなかった。征夷大将軍になった時点で、 源頼朝・ 足利尊氏も 関東を制圧している、後の 徳川家康 もそうである(p165)

    ・天下人の定義を「京都を支配した 権力者」と定義すると、 細川・ 大内・ 三好・ 柳本・ 松永・ 小田・ 羽柴 が、小牧・長久手の戦い 以前にいる(p172)

    ・海賊が人類の敵になったのは1856年 パリ条約からである、 この条約は 英仏がオスマントルコを助けて ロシアと戦ったクリミア戦争の和平条約であり、 この時 初めて 海賊が禁止された、その後にテロリストも同じ扱いにされた(p183)

    ・ 日本では豊臣秀吉の時代に「惣無事例」「海賊停止令」「 刀狩り」が天皇の名前で行われている(p185)

    ・側室は正式な妻で相応の財産権があり、 愛人ではない。 お手つきは、一夜妻(愛人ですらない)(p191)

    ・ヨーロッパの国々は 連合軍で戦ってもオスマントルコには勝てなくて、 (スペインが勝ったとされる レパントの戦い(1571) の後も 地中海の制海権 は、オスマントルコが握って いる。したがって スペインはアメリカ大陸、 ポルトガルはアフリカ大陸へ向かう、 弱そうな国を征服しながら日本にやってきた(p220)

    ・信長は比叡山焼き討ち などで 宗教弾圧をするように思われているが、権力に従い 他の宗教に迷惑をかけない宗派は 保護している。寺は焼きまくったが、神社は1つも焼いていない(p223)

    2026年5月4日読破
    2026年5月4日作成

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    2026年05月04日
  • 嘘だらけの日本近世史 ―皇室から見た江戸時代―

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    ネタバレ

    さんざん主張された倉山満の先例の洗礼を再度体験
    このシリーズ当初と時代も変わり「通説」がさほど
    通じない世の中になっている、ひとつは歴史見直し
    も進み認識が変わった界隈、もうひとつは歴史が身
    についていない人が増えた、高校教育の変容だろう
    暗記型日本史が試験問題を見ていると消滅していて
    学者先生の様な高尚な史学風に見える、多分基本的
    な知識は壊滅なんだろうな、まあ興味ある人はググ
    るからいいのか
    皇室が焼け野原になった室町・戦国時代を経て歴史
    三英傑がいなければ絶滅していたのかも、歴史の妙
    であるが、必要があって救命措置をした信長・秀吉
    と異なり家康の子供たちは何故活かし続けた?
    とにかく幕府に屈せず、文化で朝廷の存在を主張し
    た後水尾天皇、中絶していた天皇即位の最大の祭祀
    ・大嘗祭を、幕府支援で復活させた霊元天皇、天皇
    主導で天明の大飢饉の時に幕府に救済米を出させた
    地味だが粘り強い努力により朝廷と皇室を尊敬に値
    するところまで権威・尊敬の存在に高めたからこそ
    幕末~明治に奇跡の権力奪取に至ったのだ

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    2026年03月11日
  • 秀吉再考

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    豊臣秀吉の評価って、時代ごとにびっくりするほど変わるらしく、「いま一度フラットに秀吉像を見てみよう」という一冊でした。

    前半では、農民の子として生まれた秀吉が、どうやって信長の家臣として頭角を現したのかが語られます。若い頃の具体的な記録こそ少ないものの、働き者で実務に強かった姿がうかがえて、「あ〜こういうタイプ、出世しそう…」って思わず納得。

    中盤では、光秀や秀長など周囲の人物がめっちゃ魅力的に描かれていて、正直そっちに興味を持っていかれました(笑)。特に光秀の万能っぷりには驚き。なのになぜ本能寺後に味方がつかなかったのか…謎は深まるばかり。

    後半は、中国大返しから太政大臣になるまでの“駆け上がりっぷり”が爽快。一方で、秀長の死後にブレーキが効かなくなり、朝鮮出兵に突き進んでしまう姿には、やっぱり権力者の孤独と暴走を感じるところも。

    個人的には、皇室との距離感や「姓を賜る」ことの重みなど、知らなかった歴史雑学がいっぱいで楽しかったです。秀吉そのものよりも、光秀・秀長・謙信あたりのキャラがやたら立っていたせいで、読みながら何度も寄り道してしまいました(笑)。

    秀吉の入門書、というより「ある程度知識がある人が読むとより味わい深いタイプ」の歴史本。読み終わったあと、戦国時代の空気感までちょっと好きになりました。

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    2025年12月10日
  • 秀吉再考

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    秀吉が豊臣平和令などで皇室を積極的に利用した理由について、
    当時の身分社会で、農民出の秀吉が上流階級の大名に言う事を聞かせる為には、より上の皇室を使わざるを得なかったから。
    という解説が非常に腑に落ちた。

    実際に、パワーバランスでは圧倒的に格下な上杉景勝が秀吉に対して高圧的な書状を出している点や、信長には従順だった後北条が秀吉には滅びるまで徹底抗戦した点などは、こうした身分意識無しには説明できないと補足も。

    外にも、豊臣平和令の先進性や伴天連追放令の評価など、中々面白かった。

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    2025年11月02日
  • 自民党はなぜここまで壊れたのか

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    自民党の歴史とよくある不満点を書き連ねる本
    色々話してるので評価4にしようかと思ったけどタイトル詐欺なので3かなと

    ここまで壊れたという構造的な話を理論的にすると言うよりは、歴史的にこいつがこうだったという語り部的な書き方
    現状の問題はかけるけど整理はできない人の本って感じかな

    三木武夫の調整、田中角栄の金満選挙、竹下登の支配、中選挙区制は票割りが重要・派閥を生む・落とせない、有権者は次の選挙で判断
    国民の絶望元①政治とカネ②公職選挙法③選挙制度④総裁選⑤派閥⑥立案能力⑦国会議論⑧参議院⑨野党第一党⑩出世システム

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    2025年11月01日
  • 嘘だらけの日本古代史

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     皇室史学者の視点から、日本の歴史が語られている。
    神話、神の話は、名前も何もかも難しかった。
    奈良時代になると、個人的に興味のある時代なので、知識があり、かなり読みやすかった。

    改めて、途切れる事なく、長く続いているという事実に感動した。

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    2025年08月27日
  • 嘘だらけの日仏近現代史

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    2025.05.03
    文筆を生業とするためにはこういうアプローチもあるということをしみじみと感じる一冊。
    まず、語るだけの知識をみにつけないといけない。そして、自分なりの語り口をもたないといけない。
    そんな感想です。歴史をいろんな視点から観ることは大事だとも思う。何が正解かは読者が判断すべきこと。

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    2025年05月03日
  • 嘘だらけの日本中世史

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    面白いと思うが、内容が難しく頭に入ってこない所も多かった。鎌倉から室町、戦国時代の初期あたりについて、皇室を主眼においた歴史解説がされる。教科書で習った内容と異なる事が多い。

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    2025年03月24日