倉山満のレビュー一覧
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YouTubeにちゃんねるくららなる番組があって、そこで陸海空自衛隊OBと保守系知識人が現在進行形のウクライナ戦争と日本の防衛問題について扱っていて、それを書籍にしたもの。ウクライナ戦争は細かくフォローしていなかったのでその分析がどうなのかを評することはできないが、オープンソースで説得力のある分析をしていると思う。
ロシアのBTGや黒海の封鎖、ドネツ川渡河作戦の失敗など話していて勉強になる。現状のウクライナのロシアへの逆侵攻とかどう議論しているのか気になる。あまり時間ないので見ないけど。
日本の防衛に関しては、ここでOBたちが言っていた統合司令部の創設や戦車のモスボールなどは実行に移されてきて -
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「保守」について真面目に考察した目からウロコ本です。
まず、国を守れなかった場合は「滅亡」ですが、筆者によれば8通りの形態があります。
①タスマニア(民族殲滅)
②カルタゴ、満洲(国家灰燼)
③チベット(民族奴隷化)
④旧ユーゴスラビア(国家解体)
⑤冷戦期の東欧(衛星国家)
⑥ワイマール共和国(内戦直前)
⑦ナポレオン時代のスウェーデン(国内代理戦争)
⑧三島由紀夫理論(ニュートラル)
以上は、悲惨さの度合い順に並べていますので、⑤あたりからは独立国家としての尊厳が確保出来なくなる状態も含まれます。そして、筆者は今の日本を⑦だと定義します。形式上は主権国家ですが、実質は米国の属国だという点で -
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日本の真の三権分立とは、内閣法制局が立法権を、財務省主計局が行政権を、司法権を検察庁が握っていることである。
そう端的に切り捨てる筆者。
いや、その通りのような気がする。
修正しようとする政治家は潰されて来た。
つか、修正しようともしないか。
利用し、利用される。
なーんでみんな自分の権益のことしか考えないんだろう。偉くなってくると特に。いや、そういう人だから偉くなるのかなあ。
検察庁も、もちろん絶大な権限を握っているが、それでもその、権益、政局の波を無傷で突破する事はできず、翻弄され、行き抜き、潰してきたわけで。
日本国民が黙って働いて、大人しく従って、税金払ってくれる前提。
なん -
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世界で一番長い王室を持つわが国は国際的に尊重されているらしいが、現在の皇室を取り巻く状況(陰謀の有無を問わず)にはあきれる処が多い
初代神武天皇から公式2683年第126代、万世一系と言われる意味は男系継承であり、守るべき伝統
しかし、国体を揺るがすのは社会情勢であり、愛子様も悠仁様もお生まれになっていない状況下の小泉内閣では、有識者も女系天皇容認の姿勢も散見した(現在は否定)
日本で(世界で)皇族男子は常陸宮、秋篠宮、悠仁親王の御三方しかいないため悠久の歴史を紡ぐ一員として様々な状況に耐えうる論議を、重要性の順番にしていくのだが、畏れ多い事柄かつ現実離れしたテーマなので、倉山満先生は情報整理 -
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それもこれも、憲法が面倒くさいからのだと思う。
日本の国体を維持すると言いながら何気に爆弾仕込んできた、しかも、おそらく作ったGHQすら想定していないやばい解釈で日本を解体していく、日本国憲法。
ここが問題なんだろうな。
しかも生真面目な日本人は過去の法律の整合制とか、ルールに従うことを必要?以上に生得化しているので、まさに、ルター以前の司教様なのだ。
周りもそれを恐れながらも利用するし、本人たちもそれを分かって、世の中を思い通りにコントロールする。
何が日本に大切でその為に今あるものは正しいのかという議論がどこにもないことの歪みがここにもある。
それにしても、令和についての倉山先生の -
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上念先生と倉山先生の対談本なので、面白くないはずがない。
2014年と少し前の本なので、その後大いに情勢が変わったところはある。
本来投資のための投資で、物が積み上がって破綻するはずのシナ国経済がいまだに持っているのは、どの国も買わなくなった太陽光パネルとか、どこかのお人よし国家が国をあげて勝ってあげてるからだという気がしなくもない。
結局、シナ国も、K国も、R国も、日本という類まれなお人よしにおんぶ抱っこで生き延びている気がする。これだけ寄生されていれば、そろそろ我が国も干上がる。
はあ。
部分正解の全面展開みたいな記述があった。
今、いろんなところで、自分の正義を尊重せよ的な動きがあっ -
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<目次>
はじめに ~過酷な現実にこそ神話を
第1章 円谷英二と『ゴジラ』と『ウルトラQ』~神話の創造
第2章 ウルトラマン~異端を受け容れる正統
第3章 ウルトラセブン~軍神の記憶
第4章 帰ってきたウルトラマン~なぜ日本は敗戦国のままなのか
第5章 ウルトラマンエース~史上最も成功した「失敗作」
第6章 ウルトラマンタロウ~本格派だが異色作
第7章 ウルトラマンレオ~たった一人でもお前を欲している間は死ねない
第8章 ウルトラマン80~日本「特撮」の金字塔
第9章 ウルトラマンメビウス~歴史の完結と新たな神話の創造
終章 なぜウルトラマンは自分の星でもない地球のため