あらすじ
古代以来の前近代経済、アダム・スミスの自由主義経済学。マルクスの共産主義経済学、ケインズの修正資本主義。財務省の増税信仰、日銀の金融引き締め理論。MMTとリフレ派・アベノミクス。これらはどんな関係にあるのか。そもそも関係があるのか。「経済学は難しい。確かにそうです。しかし、本書は『世界一わかりやすい経済学の本』のつもりで書きました。エコノミストでもなんでもない私が書く本なのですから、難しい話はしません」(本書「はじめに」より)。国民が「世の中は変わらない」とニヒルを気取った結果、待っているのは利上げ、増税、規制強化。ローンの利子は上がり、税金も容赦なく上がり、無駄に行動を制約される。どんなに働いても給料が上がらない。経済政策の誤りは多くの人を殺す。著者は1973(昭和48)年生まれ。戦後最大の「負け組」とされる、ロストジェネレーション世代だ。やりたい仕事に就いて、真っ当に稼いだ金で人生を楽しむ。頑張って働けば給料が上がる。就職、結婚、子育て。そうした当たり前のこと、たったそれだけのことが、許されなかった多くの人たちがいる。為政者たちが経済政策を間違えたからだ。「真っ当な経済学を学び、実行する」ことで、日本人の生存と経済大国・日本の復活が見えてくる。今こそ学問を! 〈目次〉第一章 経済がわかる第一歩は「センスを身につけること」 第二章 最低限押さえておきたい経済学の潮流 第三章 なぜ経済学に基づいた議論ができないのか 第四章 戦後日本経済政策の何が正しく、何が間違っていたのか 終章 日本銀行とは何か? すべてである
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Posted by ブクログ
今回もめっちゃ面白くて勉強になったけど、経済学的な本は色々読んでるのに覚えられない〜。
「経済」が略語だとは思わなかった。そしてアメリカの債務は桁が違った。
しかし色々勉強してても、結局日銀と財務省は不況にしたがってばっかで、政治家も経団連のみなさんも言いなりなのに、うちら庶民に出来ることってあるのか・・・?
Posted by ブクログ
日本が世界に比べて経済成長できない理由
金融緩和と緊縮財政
消費増税
金融緩和により大量にお金を供給して景気を盛りたてようとするが消費増税により消費の腰を折られる。
これを日本が繰り返してきたから今の不況がある。
政治家も財務省の力に抗えず消費税の導入に動くことになる。政治家が国民でなく、官僚を向いて仕事をしているようにも思えてしまう。
日銀もまた金利のアップに走ろうとする。
アダム・スミスの資本論が基本的な考え方で、ケインズの理論が応用だという。
複雑怪奇な経済の世界も、結局は人の意志の集合が値段や需要を決める。どうにかなりそうで、ならないのが経済ということでしょうか。
Posted by ブクログ
アダムスミス、ケンイズ、マルクスの有名経済学者が何を説いているか、分かりやすい。
また、近代史から日銀がどれだけ経済に影響を与えるかよく分かった。植田さんヤバいのか不安になった、、、
Posted by ブクログ
ここまでの経済政策を分かりやすくまとめた入門書。
初心者にもとっつきやすい。
経済を知らない政治家と、経済の理想を追求する官僚のせめぎあいが経済政策を産み出す構図は、国民としては理解しておきたいところである。