「19世紀世界」を歴史物語のように読み易くわかりやすく描いた本である。
日露戦争直前のニコライ二世の対応など、歴史的には事実ではない史観もいくつか見受けられるが、それらを上回る面白さに満ちている。
まるで「19世紀世界」を鳥瞰するかの様な思いを抱かせてくれる書である。
日英同盟すらヨーロッパでの抗争のハレーションである構図などは、なかなか他の歴史書では読むことができない。
読者によっては「独断と偏見に満ちている」との意見も出るかもしれないが、「六人の皇帝たちの十九世紀」との切り口からの世界観は秀逸とも思えた。