あらすじ
日本国憲法の施行から70年――。その間、一字一句たりとも変わらなかった“不磨の大典”は、改憲勢力が国会で議席を大幅に増やすなど、大きな転機を迎えようとしている。果たして「改憲」で日本は変われるのか? 「護憲」で日本を守れるのか? だが、いまの憲法改正をめぐる論議では、現実を無視した“条文ごっこ”が延々と繰り広げられていると著者はいう。本書は、気鋭の憲政史研究家が「天皇の規定」「人権」「議会」「内閣」「司法」「財政」など8つの着眼点から、“真にリアル”な憲法論議とは何かを解説。「理想や道徳を条文に入れてはならない」「有事には天皇の『御聖断』でしか対応できない」「日本国憲法では在日米軍が主権者だ」「いまこそ戦前の『枢密院』が必要」「『合憲・違憲』より重要な『立憲・非立憲』の思想」など、従来の論争にはなかった新たな問題提起をする。日本国の経営を根本から考えることこそ、真の憲法論議である。『間違いだらけの憲法改正論議』を改題。
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Posted by ブクログ
憲法を改正する前に国の見直しや政治家が誠実に国のために動くことなどやるべきことがあるとよく理解できた。また、憲法と法律は違うことがわかった。憲法は本来あまり変えるべきではなくて、でも今はよくかえてしまったり、無理に増やしてるから問題が起こる。本来は憲法は変えずに、その都度変える法律を変えて運用して行くのが1番いいことだと理解できた。
まだまだ日本の憲法について知らないことがたくさんあり、理解することが難しく感じた。
Posted by ブクログ
憲政学者の倉山満氏が、現行の日本国憲法をなぜ改正できないかと、それぞれの分野から説いた一冊。
護憲派も改憲派もいかにダメかということをとうとうと説いている。
そして、現行の日本国憲法、そしてその運用がいかにでたらめであるかがよく分かった。
Posted by ブクログ
読み始めはどうかと思ったんだよね。
そもそも憲法の定義が違って、議論がかみ合わねえんじゃねえかって。
でも実際は、その、そもそも憲法って何って所の議論もなく、憲法語れねえんじゃねえかって。
本来日本に憲法が必要だったのかどうかも含め、西洋と権利に関する考え方、捉え方が全く違う。
そもそも、立憲と合憲は違うという。
改正できない理由ではなく改正してもしょうがねえだろうという話だった。
その通りだ。
目指すべきは、日本に必要な憲法を作ることだ。
日本の伝統と文化を破壊するための落書きを墨守してる国もなかなかあるまい。
大日本帝國憲法も、勉強せんと話にならんな。