高橋健二のレビュー一覧

  • 幸福論

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    あらゆるものから自由であり得た子供時代の貴重な体験を回想しながら、真の幸福とは何かを語る『幸福論』をはじめ、人間として文学者として、幾多の危機を越えてきたヘッセが、静かな晩年に日々に綴った随想と小品全14編を収録。

    ヘッセの随想録ということで、彼の生活を少し垣間見ることができたかのように、とても読みやすく、おもしろい作品だった。
    彼の今までの作品に込められた、人間への愛や自然との共生を解くカギが、この随想録に秘められているような気がしてならない。

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    2010年08月30日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    ヘッセの短編集。
    特に『笛の夢』が好き。
    暗い話なのか明るい話なのか、夢が真実で真実が夢なのか、分からないことだらけ。
    笛とか歌の上手な女性は何を寓意しているのだろう。

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    2010年08月30日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    「Märchenの中の Augustus と Iris は Hesseの書いたものの中でもっとも美しいもので、いわばHesse文学の縮図とも言える」郁文堂 Irisあとがきより

    生きるための支えになる本。私はつねにこの文庫をカバンに入れている。500円硬貨でお釣りの来るこの本が私の歩みを後押ししてくれる。Ich will ! Ich will ! 

    以前の版をお持ちの方は、今の版は『ピクトルの変身』が追加されたので是非再読されたし!Anselmがたどった小路は、果たしてここにたどり着いたのか否やは、皆様のご判断で。

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    2010年07月09日
  • ヘッセ詩集

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    高校の時教科書で一文を知り、感動して以来ヘッセのほとんどを読んできた。
    どの作品も素晴らしいが、やはりこの詩に初めて触れた時の感動を忘れることはない。

    十代の瑞々しい不安を持ち続けることができた者は美しい。

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    2010年07月09日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    ひとの無意識とか感覚とか深層心理的なところに直接響いてくる、ものすごい密度の短編集。

    いまのところ最初のアウグスツスがいちばん好き。

    こんな言葉の構成ができるヘッセは神様みたいだと思った。
    ぞくっとしてきゅんとするかんじ。

    一日にたくさんは読めない。
    おはなしひとつでおなかがいっぱいになる。
    気がむいたときにひとつずつ心をこめて読みたい。
    そんなかんじの本でした。

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    2011年06月06日
  • 荒野のおおかみ

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    自分が抱いている自分のイメージがどれだけ偏っていて、狭いものであるかを強く感じさせられる一冊でした。わたしもハリー同様、新しいことに踏み出すことにためらってしまうし、固定観念をかなり強く持っているところがあるので、ハリーがヘルミーネやマリア、パブロとの会話の中で抱く感情がわかりすぎて読むのが辛かったくらいです。生きているだけでとても価値があるということ、そして人生は短いからこそたくさんのことに挑戦することで輝きを増すということを改めて感じることのできた作品でした。

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    2010年03月08日
  • 知と愛

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    これまでに読んだ本の中でもかなり印象に残っている本。構成も、内容も、ほんとに完成されてる。ゴルトムントが、彼の少年時代を鮮やかに彩ったナルチスと絶妙なタイミングで再会するそのシーンでは感動で鳥肌立ちそうでした。住む世界は違っても、ほんとうの友というのはずっと友であり続けることができるんだ。
    人生において哀しいとき、つらいとき、また幸せなときにも、これから幾度となく読み返す本になるだろうと思う。

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    2010年01月20日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    単なる童話には終わらない作品ばかり。「生きること」「愛すること」「死ぬこと」という、人生において誰もがいつかは直面する大きな、そして重要な問いについて、平易な言葉で厳粛に表現されている。愛すること・愛されることの恐ろしい側面を描いた「アウグスツス」、死へ向かう人の苦しみ、あきらめ、そして解放を描いた「苦しい道」など、すべての作品の中で美しい文章の中に「人生」そのものが凝縮されている。苦しいとき、哀しいときに何度でも読み返したい一冊。

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    2009年12月24日
  • 知と愛

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    素晴らしい物語です。
    理性と本能、それぞれの権化のようなナルチスとゴルトムントの友情とも愛ともいえない魂の巡礼のお話です。

    僕はゴルトムントの放浪生活には妙に影響を受けてしまいました。
    現在お遍路をしているのも原点はこの辺りにあるかもしれません。

    ヘッセを読むなら是非とも高橋健二訳をお勧めします。
    山村のはずれでひっそりと流れる小川のような語りは、
    静かに、深く僕らを物語に引き込んでくれます。

    主人公二人の対比は日本人なら真っ先にキンキキッズの両堂本君が浮かびます。
    決してタッキー&翼ではありません。

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    2009年11月01日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    実は、いちばん好きなヘッセの作品集です。他の作品も、文庫になっているようなものはひととおり持っていたはずなのに、なぜか今は手元にありません。少し気恥ずかしくて(何がでしょう?)、実家に置いてきたままのようです。もう少し時間が経ったら、また読み返せるでしょうか。

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    2011年07月19日
  • 荒野のおおかみ

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    2007.6.12の感想
    字が大きくなって読みずらかった。
    まったく出版社は余計なことをする。
    ヘッセのリズムが狂っちゃうじゃんか。

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    2009年10月07日
  • ゲーテ詩集

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    いつも鞄に入れています。ゲーテの作品がほかのどの詩人とも違うのは、ただ美しいだけではなく、読者が普段意識せずになんとなく感じていることを代弁して「たしかに、そうだな」と思わせるところだと思います。よく理解できない詩も少しあったのですが、生き続けていけば分かるようになるのでしょうか。

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    2009年10月04日
  • 知と愛

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    人生を貫く二つの欲求である知と愛、それぞれを体現するナルチスとゴルトムント。出会い、別れ、邂逅する彼らの人生は、離れ離れのようで常に寄り添っているように感じられ、それは知と愛という相反するようでありながら共に真理である二つのものの在り方そのものとも思える。詩人を志したヘッセならではの豊かな詩情と、美しく深い物語が胸に残る名作。素晴らしい邦題にも感動を覚える。

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    2020年12月18日
  • クヌルプ

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    ネタバレ

    クヌルプは人に優しい。誰とでも自然に親しくなり、周囲の人々も彼に好意を抱く。しかし彼自身は、誰かと深く結びつこうとはしない。友情や恋愛が本当に近いものになりそうになると、去ってしまう。彼は美しい繋がりが壊れてしまうことを極端に恐れているのではないかと思った。美しい恋も友情も永遠ではないなら、美しかった場面だけを記憶しておきたい。人との関係で倦怠感や義務感やすれ違いで失望したくない。クヌルプの話し方や考え方は本当に優しいが、その優しさが人との深い関わりを拒否していたのが悲しい。

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    2026年05月12日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    青少年の危うさ。地元の田園風景や学校の周りの自然描写はみずみずしくて、牧歌的で、読んでいてヨーロッパの田舎に憧れる気持ちになった。
    けど中身はなかなか沈鬱な感じ。自叙伝っぽい要素も多いとのことで、ヘッセさんかなり根に持ってらっしゃるんだろうなと想いを馳せながら読んだ。

    地元の時点で、そもそも事件後の休暇中は魚釣りやりたいって本人が言ってるのに、休暇を勉強に費やさせるなよ...。牧師さんや校長のようなタイプの人たちは、それが本当に本人のためだと盲信してるからタチが悪い。
    進学後については、これまでの無理や我慢がたたったのもあるだろうし、自身の能力の限界にぶちあたったのもあるだろうし、これまでの

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    2026年05月09日
  • 車輪の下

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    友達の教え子(高校生)からの推薦図書です

    なるほど、高校生に刺さりそうな内容ではあったけれど、
    自分が高校生の頃はヘッセなんてちっとも知らなかったな…と反省

    大人と子供のあわいに生じるもやもやした気持ちを
    すごく丁寧に描写されていて、これは学生時代に読みたかったな、と感じました

    「学校の教師は自分の組に、ひとりの天才を持つより、住人の折り紙つきのとんまを持ちたがるものである」なんて斜に構えた高校生時代の自分なら大歓喜するような一文でしょう笑

    また、自然の描写も素晴らしく、ヨーロッパの田舎の生活なんて一ミリも知らないのに、どこか懐かしく、匂いまで感じるような文章がよかったです
    リンゴジュ

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    2026年04月28日
  • 車輪の下

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    再読/ヘルマンヘッセは1946年ノーベル文学賞受賞。20世紀前半のドイツ文学を代表する作家である。1962年85歳没。1906年『車輪の下』は日本で最も有名なヘッセ作品であり、周囲の期待を一身に背負った少年の希望と挫折を描いた小説である。このお話しのラストが予想の斜め上をいく、突然の幕引きに驚いた。

    受験戦争で精神的に疲弊した若者たちが世にあふれ、状況を改善しようと2002年度から「ゆとり教育」が実施された。結果は学力低下と学校外での学習格差が問題視されることになり、2010年度で終了する運びとなる。受験戦争を勝ち抜くことは手段にすぎず、目的を見失えば人生は味気ない。

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    2026年04月19日
  • デミアン

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    ヘッセは教科書で見た事あったから、もっと軽い本やと思ってた。
    運命が、アプラクサスとかデミアンの母を通してて描かれてる?から解釈しながら読むんむずかった
    でもめっちゃ面白い
    情景描写とかが少なくて読み進めにくかった

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    2026年03月13日
  • デミアン

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    ネタバレ

    善と悪の世界に分けられた視点と、何が悪で善なのか考えさせられる作品。社会的・宗教的批判がかなり多いので、当時の情勢を知っていると楽しめるかもしれない。

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    2026年03月12日
  • シッダールタ

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    わからない表現が多かったが最終章(ゴーヴィンダ)にきて何となく理解できたような気がする。世代によってこの本の評価は変わってくるだろう。僕らのシルバー世代には多くかんじるところがある。しばらくしたら読み返せばもうちょっと理解できそう。
     河がキーワードかな。息子が離れて行くことを赦したところは圧巻だった。

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    2026年01月17日