高橋健二のレビュー一覧
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デミアンはエーミールの生涯をかけての理想とする人物で、遂には理想を果たせたか、果たせなかったかは分からない。
物語で、デミアンに出会ってからそれ以降はずっと理想を貫くことに邁進し、如何なる障壁があろうとも極めて禁欲的に、自らの理想をベースとして物事を対処していた。
だが、序盤に書いてあるが理想に向かって一途に向かうのは非常に困難だと語っている。
デミアンに出会った直後は幸福だっただろうが、デミアンを理想に生きているエーミールは理知的で感情的になることはなく、修行をしている過程を見ているようだった。
「理想」この言葉は心の枷となり、自らを縛り付ける罰のようであると同時に、憧れや希望を抱き、理想に -
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エレカシ宮本がゲーテが好きだということで、ゲーテを知ろうと思い格言集を手に取った。
格言はコンテクストがないため、自分の想像でその意味を考えることができるのは一長一短か。
格言集は一気に読むものではないと思う。
たまに手に取って良かった言葉に出会えたら、それでいいではないか。
スピードワゴン小沢は寺山修司の『ポケットに名言を』を毎朝適当に開いて、出会った言葉に胸に閉まって1日を過ごしていたらしい。
それを真似したい。
「世の中では、人間を知るということでなく、現在目の前にいる人より利口であるということの方が関心事である。年の市や露天商人がそれを証拠立てている。」
これが今回読んで好きに -
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ネタバレゲーテの叙事詩集。哀愁漂う作品から心が熱くなるような作品まで多様な作品が収録されている。前半はロマンスを描いた詩が多く、後半になるにつれて人生の戒めになるような詩が多くなる。
この本の中で気に入った詩が二つある。
•いや遠くさまよい出でんとするか。見よ、善きことはまことに近きあり。幸福をとらえる術を知れ、幸福は常に手近にあれば。
•つつましき願いよ、友のことばよ、この小さき本の中に生き続けよ!
二つ目の詩はこの本の最後の詩なのだが、本当に洒落た締め方だと思った。この願いの通りゲーテの言葉は生き続けている。これは18〜19世紀頃の詩なのだが全く色褪せていない。むしろ優れた言葉選びが言葉を鮮 -
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ネタバレヘルマン・ヘッセの著書を読むのは初めてでしたが、非常に美しく著者の思想が表現されていました。
本書の最後でシッダールタが親友ゴーウィンダに説教するときに、一つの真理は常に、一面的である場合にだけ、表現され、ことばに包まれるのだと説いています。つまり、善悪、優劣、喜怒哀楽などのことばは全てある側面から見ているだけに過ぎないということです。
じゃあどうすれば真理を理解できるのか、それは自分で様々なことを経験することだと著者の分身であるシッダールタは説いています。
何者から与えられたものよりも自分の経験に勝るものはない、百聞は一見にしかずというやつです。
このことばを忘れず私も動くということを忘れず -
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ネタバレお父さんのオススメの本らしい。
悟り開けると思って読んでみたものの、
結構難しくてもう一度時間が経ったら読みたいなと思った。
時間はないっていうことが少し響いた。
人の後ろ(過去)にその人を表すものが並んでいるのでなはなく、その人の中にあると。
また、知識は誰にでも得られるけど、
知恵は経験しないと得られないということにも。
私はどうしても知識を得るだけで満足してしまうことが多い。お母さんの行動はいつも疑問に思ったりすることが多いけど、それが案外本質をついてたりする。それは、どんどん自ら経験して知恵を積み上げて自然にあるべき道を選んでいるからなんだなと。
わたしもそんな人間になりたい。 -
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短編集でしかも本が薄いので、すぐに読み終わるかと思いきや、これがなかなか手強かった…
『苦しい道』
『夢から夢へ』
これはもう読んでて訳が分からなくて、頭がおかしくなりそうだった。
ニューエイジミュージックをイヤホンで聴きながら、なんとか読み切った感じ。
……
感想もいつもはすぐに記すのだけど(というか、読みながら感想を考えてる)メルヒェンから離れたいのと反芻したい葛藤があった。
訳された高橋健二さんの解説の中に、ヘッセが精神病を患っていたとあったので、『本当に苦しかったんだ、でも、逃げずに表現したのか…』という思いに今は至りました。
……
『アウグスツス』
『別な星の奇妙なた -
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ネタバレまず「郷愁」というのは意訳であるが、原題は「ペーター・カーメンチント」というひとりの名もなき男の自叙伝である。故郷はカーメンチントの原点でありいつも彼とともにあるが、本人が認めるのは最後の最後である。チューリヒ編、バーゼル編、アンジ編、バーゼル・ボピー編(パリは大胆に割愛されている!)振り返るとそれぞれ甘苦く生々しい記憶が綴られている。チューリヒ時代の若い輝きが懐かしい。それにしても…(誰しも一生を振り返れば思い出したくもない記憶の一つや二つあるにしても)この主人公は、愛は一度も成就せず、親友はみな死に、なかなか気の毒である。
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今年は毎日読書をしようと決意し、手始めに高校時代に大好きだったヘッセの本の中で、短編集で最も読みやすいこちらを再読です。
物語は、割と共通点があり、
アウグスツス、笛の夢、アヤメ、は人生の歩みを進める中で失っていく悲しみと感慨。
詩人、ファルドゥムは更に大きな時間から人間の営みを観察しています。
そんな中で「別な星の奇妙なたより」「苦しい道」「夢から夢へ」は不穏な世界に連れていかれます。中でも「夢から夢へ」は全く異様でした。
「ピクトルの返信」は、同じような書き方ながら少し変わっていて、仏教的な雰囲気がありました。("大聖歓喜天"のイメージと重なりました)
言葉がレース