高橋健二のレビュー一覧
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ゲーテの格言集はよかった.近いうちにまだ読んでいない「ファウスト」や「若きウェルテルの悩み」なども読んでみようと思う.この手の本で有名なのは他にもラ・ロシュフコー箴言集や新編 悪魔の辞典があり,どちらも非常にすばらしい本だが,私はゲーテのこの格言集がいいと思う.というのも,ロシュフコーの箴言集や悪魔の辞典を読むと,胸に小さなとげが刺さる感覚がある.実のところこれがいかんともしがたいくらい心地よいものなのだけれども,そのとげを抜いたあとに,どうも小さな穴が残る気がする.これがどうしても気になる.ゲーテの格言集はそういうことがない.だから好きだ.
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ヘルマン・ヘッセの短編集。大人のための童話みたいな物語がたくさん収録されている。いくつか好きな作品があった。が、ヘッセの良さは短編では出きらないな、とも思った。なぜなら、ヘッセの良さというのは、人間が心の奥底で悩んでいることについて、それが自分自身にもよく言い表せないような状況において、それを見事なまでに文章化する点にある。そしてもっとすごいところは、さらに自分自身でもそこに存在していたことに気が付かなかったような細かな感情の揺れ動きまでを見事に表すことができる点にある。こんな事をするには長ーい前ふりと細やかな記述が必要なのだけれども、短編ではそこのところができなくなってしまう。なのでヘッセの
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ネタバレ久方ぶりにヘッセをば。
で読んだのだけど、読み終わった後泥のように眠った。
読む力衰えてるのかもしれない。
知と愛。
原題はNarziss und Goldmund。
修道院長になるナルチス(宗教家としてではなく、自らをあくまでも学者・思索家として定義しているのがこの人物の造形の肝ではないかと思う)、
放浪の日々を経て芸術家になるゴルトムント(ナルチスから見るゴルトムントは常に少年らしさを失わず・・・何か少年漫画の主人公みたいね。)
その二人の応酬が軸になっている。
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前5編、後ろ5編、ナルチスとゴルトムントの会話が繰り広げられる修道院の中の場面は、設定も含めてヘッセらしく理屈っぽ -
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あえて言いたい。
青春は美わしくない、と。
この本は初恋を軸にした小説が2篇収められおり、分量も少ないのであっさり読み切れると思う。
ただヘッセの作品群においてそんなに重要ではないかと。
初恋とかもうね・・・下らないでしょう。
いや、男はそう思うしかないの。
実際振り返ると美しいという感情よりも下らない思い出のヤツが多いはず。
統計取ったわけじゃないけど。
特にいい歳になってから初恋らしいことをするとロクな目に遭わないような気がする。
正直ヘッセには初恋を書くならもっと毒性を強くしろ、と言いたい。
なんでわざわざ美わしくしようとしたのか。
自分にはあまり面白いとは思えなか -
Posted by ブクログ
-幸福を体験するためには、何よりも、時間に支配されないこと、同時に恐怖や希望に支配されないこと-
ノーベル文学賞受賞者、ヘルマン・ヘッセの晩年の随想・小品をヘッセと親交のあった訳者、高橋健二氏が「人生の意味をふかく具体性ゆたかにとらえているものを選んで訳出」した名冊。引用は本書タイトルにもなった「幸福論」という随想の一節。たった7枚の何気ないような話(文章)のなかに、ハッと自分の日常生活や思いと繋がる瞬間がある。
核家族化が進む中で、深く人生について語り合うことができる"おじいちゃん"を持つことは難しい・・・。ちょっと難しくても、卒業・入学祝いに、子供たちにプレゼントした -
Posted by ブクログ
幸福とは相対化する対象があって初めて機能する感覚なのだろうか。
今、幸福だと感じている人はそれそのものに対して幸福を感じているのか、それとも誰かとあるいは過去の自分と比較して幸福であると感じているのだろうか。
幸福を定義づけられるほどの哲学も持ち合わせていないので、そんなものは場合によるし人それぞれですよと言ってお茶を濁すけれど、私にとって幸福とはと考えると何かと比べてみないと感じ取れないほど遠くにあるモノのように思う・・・。残念なことに・・・。
ある一瞬の状況でさえも(感動して泣いたにせよ、楽しくて笑ったにせよ)素直に幸福だと感じ取れる人間でありたいなとふと思った。