高橋健二のレビュー一覧

  • 知と愛

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    ネタバレ

    知と愛、論理と芸術という相反する二元性を描いた作品。
    互いの相反する役割を認識し、忘れ得ぬ友情を育みながら別々の世界で生きて、互いを認め合うところにまで到達した二人に賞賛を与えたい。ゴルトムントは最後まで求め続けてきた母の偶像を作り上げることができなかったが、彼の死によって彼自身の人生とその芸術が完成されたような感覚を得た。人生に対する美学を感じた作品だった。

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    2013年10月03日
  • 荒野のおおかみ

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    ヘッセの自伝的要素を含んだ作品。非常に良かった。『車輪の下』のような系譜ではないものの作家として円熟期を迎えつつある作者の魂の叫びが聞こえるような。秋になるとヘッセが読みたくなるのは読書の秋のせいかしら。2013/289

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    2013年09月25日
  • 春の嵐

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    久々に海外古典を読んだ。 ヘッセの書く文章は本当に美しい。 風景描写も、心理描写も。主人公の内面の成長がわかる後半は特に素晴らしい。2011/087

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    2013年09月13日
  • 春の嵐

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    不具になってから、満たされない思いを抱きつつも、音楽家として穏やかで落ち着いた人生を歩む主人公。ヘッセらしい優しい物語。

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    2013年05月22日
  • クヌルプ

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    もう一度、また少したったら読みたい。
    ありのままを受け入れること、そうなれるまであとどれくらいかかるだろうか。

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    2013年04月27日
  • ゲーテ格言集

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    ゲーテの格言についてまとめられた書。
    とても深く、納得させられる言葉が多々ある。

    ・利己的でない好意的な行いが、最も美しい利子をもたらす
    ・生き生きした天分を恵まれながら、実際的な意図をもって手近なことを忘れぬ人は、この世の最もひいでた人である。
    ・誠実に君の時間を利用せよ!何かを理解しようと思ったら、遠くを探すな
    ・人間は現在を貴び生かすことを知らないから、よりよい未来にこがれたり、過去に媚びを送ったりする
    ・いや遠くさまよい出でんとするか。見よ。善きことはまこと近きにあり。幸福をとらえるすべを知れ、幸福は常に手ぢかにあれば。
    ・しっかり立って、身のまわりを見よ。有能なものに対して、この世界はだまってはいない。なんで永遠の中にさまよい出る必要があろう!自分の認識することは、手につかむことができる。
    ・新聞を読まなくなってから、私は心がのびのびし、ほんとに快い気持ちでいます。人々は他の人のすることばかり気にしていて、自分の手近の義務を忘れがちです。
    ・いかにして人は自分自身を知ることができるか。観察によってではなく、行為によってである。汝の義務をなさんと努めよ。そうすれば、自分の性能がすぐわかる。
    ・偉大なもの、美しいものを、進んで喜んで崇めることは、私の天性である。そして、この素質を非常にすぐれたものに接することによって、日々刻々養い育てて行くのは、あらゆる感情の中でこの上なく幸福なものである。

    ・自由に自分自身の幸福を鍛えることにより、この上なく美しい平和を一体なにがわれわれに与えるか。
    ・年をとればとるほど、人は活動しようと思うなら、一層自分を制限しなければなりません。気をつけないと、色々の縁のうすいことに気をとられて、ただ興味や批評を事として、精神と肉体の力を空しく雲散霧消させてしまいます。
    ・人間はその制約されない努力が自分に制限を定めないうちは幸福になれない。
    ・有能な人は常に学ぶ人である
    ・有能なものはまちがっていても、毎日毎日家から家へ働きを及ぼす。
    有能なものが、ほんものであったら、あらゆる時代を超えて働きを及ぼす。
    ・気持ちよい生活を作ろうと思ったら、済んだことをくよくよせぬこと、滅多なことに腹を立てぬこと、いつも現在を楽しむこと、とりわけ、人を憎まぬこと、未来を神にまかせること。
    ・あせることは何の役にも立たない。後悔はなおさら役に立たない。前者はあやまちを増し、後者は新しい後悔を作る。
    ・

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    2013年03月02日
  • 郷愁

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    ヘッセの作品を読めば、ヨーロッパのみずみずしい風景が呼吸しながら目前に現れる。処女作である本書も勿論例外ではない。また、甘く酸い青春の所々に表される主人公の抒情性に、思わず自分の体験と重なり感情移入して読んでしまう。ヘッセの全作品を貫く本質がうかがえる。

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    2013年02月05日
  • 幸福論

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    読んだ印象は日常のささやかなことを綴るエッセイ。
    真面目だけどちょっとお茶目なおじいちゃんと話しているような気分になります。
    結構スキ。でも若い子には退屈かも知れない。

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    2013年01月18日
  • ヘッセ詩集

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    詩人になれなければ、なにものにもなりたくないと言ったとされるヘッセの詩集。
    穏やかな心持ちで人生というものを見つめる1人の人間の心が見えてくる作品集。

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    2013年01月03日
  • 幸福論

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    読んで幸せになれるような本ではないけれど、孤独な人の本だろう。
    ぼんやりと瞑想にふけるような気持ちにさせてくれる本だ。


    本は気分を変えてくれるが、気分が本を探してくれるということもあるんだと思った。ヘッセの作品はそういうものが多い

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    2012年12月24日
  • 郷愁

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    地元を離れ詩人として生きる主人公の姿が、自分と重なる部分があり思わず読み入ってしまった。

    著書はヘッセ27歳の時の作品であることにも驚きを隠せない。
    というのもとにかく文章が綺麗で美しい。
    そして自然の描写が素晴らしく読んでいるだけで情景が思わず頭に浮かぶ。

    私みたいに田舎で育ち、一度地元を離れたものに読んでもらいたい。

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    2012年10月26日
  • ゲーテ格言集

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    ネタバレ

    あんまり格言集とか読んだことがなかったんですが
    たまにはと思い読んでみました。

    途中まで…愛とか,人間性とか,宗教とか…あんまりピンと来なかったんですが…。
    「うーん,確かに,いいこと言ってるんだろうな,でも琴線に触れるような感覚はないなー」と思いながら読み後半へ突入。

    「人生について」「経験の教え」「人生の憂鬱」あたりに差し掛かったら,あれ,面白い!と思えてきました。

    思うに,自分が抱えてる問題や悩みに近いことだったりすると,
    ハッとさせられるんでしょうね。
    格言集に実用性を求めるなら,ただダラダラと最初から最後まで読むよりも,悩んだときに自分の悩みに近い部分を読む,それがいいのかもしれません。

    これから,繰り返し読む本になったらいいなーと思います。
    いわゆる「哲学者」の本とは違い,説教臭くも無く,読みやすくて面白い本でした。

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    2012年07月11日
  • 春の嵐

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    ネタバレ

    青春時代の経験は辛いことも楽しいこともあるが、それらを昇華し音楽として客観視できる形にしたことで、主人公はその経験を超えることが出来たんだと思う。私も作曲しますが、音楽はそのような役割を果たしたと思います。
    青春期の作品は今の自分とは違うものなんだけど、今の自分を創っている大事な部分だし、それが今は無い美しさを持っているので、ときどき聴き返したくなります。それと同じ気持ちが小説家(ヘッセ)にも青春をテーマとした作品を書かせるんじゃないかな、と想像します。

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    2012年04月29日
  • ゲーテ格言集

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    すんなり心に入ってグッとくるものもあるが、大半がまだまだ難解。自分の経験や心情の変化に伴って、いつかピンっ!! とくる日を期待して何度も読み返していきたい一冊。特に【否定の否定】する文章形態が多く、「んで、結局どっち!?」と混乱。。。そんな頭ン中の迷路からスムーズに抜け出せるように読解力を鍛え、心もクリアにしていこぅーp(^^)q

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    2012年04月25日
  • 青春は美わし

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    読んでいる間、故郷への甘い美しい感情と、淡い恋心への懐かしい回想が、くるくると体の中をめぐるような作品。
    ヘルマンヘッセは、文字で絵を描く作家である。

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    2012年04月14日
  • 荒野のおおかみ

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    10代に読んだときよりもより内容が理解できた。

    ヘルマン・ヘッセは、大人になっても子供の心を持ち続けた稀有な作家と思う。

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    2012年02月16日
  • 郷愁

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    とにかく、自然や主人公ペーターの周りの情景の描写が美しい。山間の小さな村も、湖も、街も、読んでいるだけで目に浮かぶくらい緻密で美しい表現。これまでに読んだヘッセの作品の中では、ストーリー的に大きな起伏がある方ではないが、全編にわたって「愛」と「死」による静かな感動が波のように押し寄せる作品だった。紆余曲折がありながら、自分のルーツを否定しない生き方には憧れる。自分の生まれ育った環境というのは、生きていく上でたびたび自分を動かす原動力をもたらすものなのだろうと思う。

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    2012年01月30日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    外国文学というものがどうしても苦手なのです。そんな中オススメされたのがこの本でした。

    最初はやはり苦手意識が先行し、いつもよりは読むスピードがかなり遅かったのですがその中に紡がれている文章の綺麗さに、後半は割とスラスラ読むことができました。

    ものすごい感動があるわけでもないですが読んだ後、心に残る。私にとってはそんな作品でした。

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    2012年01月02日
  • ゲーテ格言集

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    人生における様々な格言を集めた傑作集。読み終えることはなく、ことある毎に、何度も読み返し、その度に発見がある本です。

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    2011年12月24日
  • 知と愛

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    ヘッセは「デミアン」しか読んでおらずまた記憶も曖昧な中、新聞記事で見かけ気になったので読んでみた。ゴルトムントがナルチスによって目覚めて放浪の旅をはじめてからの年月が頁を割いているが、ゴルトムントの傍らにはいつも愛が、つまりナルチスがいたということ。それがヨハネの像に結びついた場面を読んで、愛と芸術を心に抱きながらも表わそうとしたものが精神のひとナルチスだということに心震えた。終盤の対話で「自分を実現する」という部分があったがとても興味深くて夢中で読んだ。これまでの物語によってこの対話がより際立っていた。
    (素晴らしい読書体験だったのは間違いないのですが、やっぱりどうにも難しくて何一つ理解できていないのではという不安でいっぱいです。また、間をおいて最初から再読しようとおもいます。)
    2011/05/13

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    2016年07月12日