高橋健二のレビュー一覧

  • 車輪の下

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    ネタバレ

    ## ひとことまとめ

    模範少年ハンスの苦しみと、美しい自然

    ## 感想

    周りの大人の期待に翻弄されて、頑張りすぎて壊れてしまうハンス。
    大人もハンスも含めて、こういう人は今も、むしろ今の方が増えているかもな、と思う。
    競争はますます激しくなり、人は疲弊し、しかし世の中では争いは絶えない。
    誰かに勝つこと、しかもそれが自分でなく自分の子どもを勝たせて悦に入ることが、どれだけの人を幸せにするのか。
    少なからず、自分の子は幸せではないのではないか。
    人には、その時々にしかできないことがある。
    それをしっかり楽しみ味わうことを怠ると、後からは取り返せないことが多い。
    自分の子どもには過度な期待を

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    2025年09月26日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    これが作者の持ち味だなとホントにおもったのです。自我の強さとそれにともなう挫折みたいなところからファンタジーと甘い生活への憧れへとゆくが届かないんだ。

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    2025年09月17日
  • デミアン

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    文学国語の問題集にあって、気になって読んだ。

    後半になるにつれて難しい言葉は増えるが共感できる内容が多かった。

    人間関係、考え方の差異など私達が生きる中で通る道を別の視点から追体験できる本。

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    2025年09月04日
  • 青春は美わし

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    ヘッセの平和なロマン主義が楽しい。
    特にラテン学校生徒の物語は短編ながらも、
    あどけなさの残る少年の恋の情熱の目覚めから、
    愛の美しさへの深い理解に達するまでの経緯が
    素晴らしく綺麗に綴られている。
    最高な読書だった。

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    2025年08月31日
  • シッダールタ

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    ネタバレ

    「考えること、待つこと、断食すること」
    本質なんだなと思う。(断食する行為自体が本質とは思っていないが)
    繊細で人間的な明と暗。読みやすく、広く翻訳され世界中の方に宗教を超えて愛読されている理由がわかる一冊でした。

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    2025年08月30日
  • 車輪の下

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    有名な小説で10代の頃からタイトルは知っていましたが、40代で初めて読んでみると予想外の内容にびっくりしました。子供から遊びやゆとりを強制的勉強により奪うことへの警鐘。時を経た現代においてもいまだ通じるものがあります。ドイツのシュバルツバルトに行ってみたい。

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    2025年08月24日
  • シッダールタ

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    人生で大切にすることをシッダールタさんが言語化してくれました。
    この本で特に学べたことは、言語化されたものを読むだけでは血肉にならないということです。それを本を読む事で学んだ気になっているのが皮肉ですが…

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    2025年08月14日
  • デミアン

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    幼年時代に属していたのは道徳的で明るい、アベルの世界。クローマーはそれと対照的な闇の世界にシンクレールを引き込むが、本当の意味で対照的なのは、そのクローマーからシンクレールを救ったデミアンの、カインの世界なのか。
    デミアンの神は、善と悪を併せ持つ神。道徳的でないものを排除するのではなく、清濁併呑のアプラクサス。平和に道徳的に生きるアベルと違い、カインは来たるべきものに備え、必要とあらば平和から人々を追い出す準備をしていた。そのカインのしるしをもつ者は、新しいもの、孤立したもの、来たるべきものを自然に受け入れる準備がある。その準備とは「私たちのめいめいがまったく自分自身になり、自分の中に働いてい

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    2025年08月05日
  • デミアン

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    Demian
    Hermann Hesse, 1919

    ヘッセの「デミアン」は誰もが聞いたことのある一冊、意外と短いので同じような少年、青年にも読んでほしい。読みたかった。
    じっくり、急がず成長する。100年経っても普遍的な物語。

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    2025年08月06日
  • 車輪の下

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    読み終わったあとに、考えれば考えるほどじわじわと面白味が増す作品。教員は、優秀なものを生み出した「自分」に酔いしれるような生き物である、ぜひこの世にいる全教員の見解を聞いてみたい。
    ハイルナー、教員の皮肉的存在な地位で、ずっと己を貫き通すような人間だったから、特に学校を出たあとも周囲の目なんてそこまで気にせず生きていったんだろうと思う。満足に好きなことを、詩を書いて。一方反対の地位にいるハンスは車輪の下で押し潰されるような違和感を抱えながらも従い続けて、競争に勝つために学習にばかり目を向けて、自分の好きな釣りや幼少期楽しかったこと、ふと思い出すももうほとんどそんなものは殺してし何が楽しくて何が

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    2025年07月19日
  • シッダールタ

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    シッダールタが人間の喜び、悲しみ全てを経験して得た『梵』について自分の人生を重ねて考えさせられるヘッセの宗教的体験の集大成。

    シッダールタの「愛」のために生きる小児人とは自分は違う人間だという若気の至りから、カマーラと出会い「愛」を覚え、人間の本能的な「愛」に溺れて小児人的価値観に染まっていく青年時代、目的もなく小児人として金と欲を満たし続ける生活をした中、ヴァステーヴァと川の教えを経て最終的に行き着くのは、時間という概念は存在せず、過去も未来も同時的に存在するという気づきであったのは、この本を読んだ全ての人間の人生の救いとなる結末だったのではないかと大変感動的であった。

    私は今、社会での

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    2025年07月10日
  • シッダールタ

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    二十年ものインド思想の研究を経て、自身の宗教的体験の告白としてシッダルータを通して象徴的に美しく描かれていた。

    変な宗教教育(母方、キリスト教、父方、仏教)をちょっとばかし受けてきた自分としてはすんなりと頭と心に入ってきた。

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    2025年06月12日
  • デミアン

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    こんなにも心を動かす本は稀で、
    古典と呼ばれるような一冊からどれだけ未知に触れたのか、
    若いうち、発育の真っ只中でこの本に触れられて本当に良かったと思える本だった、
    少なくとも個人的には。
    シンクレアの魂の成長というものを俯瞰して眺めたその中で、
    自分の道に従う人生を知った、道からは逃れられないという残酷さも。

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    2025年06月12日
  • 荒野のおおかみ

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    ハリーハラーほど高尚な精神を持ち合わせてはいないけれど、とても共感して読むことができた


    時代と世界、金銭と権力はちっぽけな平凡の人間のもので、ほかのほんとの人間のものは何も無いのよ。死よりほかのものは何もないのよ
    ほかには何もないの?
    あるわ、永遠が

    永遠の思想
    神の国、永遠の意味、時間の他に永遠があるのでなければ全然生きられない。
    気づけるようで気づけていなかった。
    これで生きることもできるし、死ぬこともできる。

    50歳。いま25歳の自分にとって、想像のつかない歳。ただ単純に2倍しただけのものでは無いことは明らかである。

    ちょうど大学の今年度の学科長から卒業についての連絡があり、急

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    2025年05月27日
  • クヌルプ

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    あるがままに生きること、自分の人生を生きることを考えることができる本だった。
    といっても、デミアンほど哲学書めいてはなくて、
    淡々と暖かく、綺麗に書かれたクヌルプの生涯を通じて読者に疑問を残してゆくタイプの本。
    ヘッセ文章の柔らかさをひしひしと感じた。
    思わず宝箱に入れたくなるような一冊。

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    2025年05月18日
  • 車輪の下

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    麒麟児が普遍的な思春期を際立たせて、その正確さから自身の思春期を掘り起こされた。物語の儚さも美しかった。

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    2025年03月26日
  • デミアン

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    『われわれは互いに理解する事はできる。しかし、めいめいは自分自身しか解き明かすことができない。』

    本書を読んだ動機はアニメ「Ave Mujica」で主人公の豊川祥子が、社会の歯車に狂わされ、選択を迫られた際に本書を読んでいた描写が存在したからです。

    本書では、はしがきに書かれている、冒頭に書いた一文が全てを物語っています。『アプラクサス』という神、すなわち自分自身の心に存在する意志に従え、さすれば何事にも覚悟を持って挑めるだろう、というところでしょうか。

    キリスト教圏の絶対的な世界で、密かに神は居ない、自身の内から湧き出る衝動こそが従うべきものだという反キリスト思想に目覚めた主人公シンク

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    2025年03月24日
  • 春の嵐

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    『車輪の下』より断然こちらの方が好きと思えるのは歳のせいでしょうか。また、いい作品に出会うことができました。

    あらすじ:
    「それは私の愚かしい青年時代のもっとも愚かしい日だった」……幼い頃、クーンは音楽に惹かれていたこともあり、父の反対をよそに首府の音楽学校に進学します。しかし、学業の壁に阻まれ、喜びのない日々を過ごして三年、似た境遇にあるリディに恋をします。ある日、仲間とソリ遊びに興じていると、そのリディにそそのかされて急斜面をソリで滑り降りますが事故になります。クーンの左足は不具になり、彼女も去っていきました。

    この事故をきっかけに故郷に帰って内省を深めたクーンは、音楽の創作に目覚めて

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    2025年03月03日
  • ゲーテ格言集

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    ゲーテ(1749-1832)の、数々の格言が散りばめられた宝箱のような一冊。ファウストやウェルテルも読んでみたくなった。煌めくもの、刺さるもの、クスッとしてしまうもの、同意するもの、あらゆる魅力的な文がそこにある。ずっと手元に置いておきたい。

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    2025年02月15日
  • 郷愁

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    再読1/23
    ヘッセ作品で1番好きです。
    ヘッセの全作品に通ずる自然への愛は勿論、近代文化の生活への批判や享楽との葛藤も描かれていて源泉的な地位を占めていると実感しました。
    最初に読んだときは自然描写に慣れておらず、読み辛いと感じていましたが、再読の際は全く苦しくなく、むしろ非常に読みやすい、おもしろい読み物だと思いました。
    ヨーロッパの田舎の描写は実際に目にしたことはほとんどありませんが、眼前にありありと浮かんでくるようで、そうした景色はホッとさせてくれます。
    心が癒される読書体験が得られるのでまた何度でも読み直したいです。

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    2025年01月23日