高橋健二のレビュー一覧

  • シッダールタ

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    とても難しい+仏教と言うものをあまり理解していないので中々読むのが大変だったのですが、やっぱり体験した先にあるのが経験なり知識になるんだな。

    すべてを体験した末の悟りか…?

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    2025年12月18日
  • 春の嵐

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    たまたまトニオグレーゲル、ヴェニスに死すを読んだ後にまた芸術家をテーマにした作品。ストーリーがどうと言ったことはないけれど、たっぷりと情景、心理描写を丁寧に描いてるのはせかせかした現代の作品にはない次元を感じます。こう言った作品を読むと、立ち止まる時間ができて嬉しい。

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    2025年09月05日
  • シッダールタ

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    難解な文章で書かれているのかなと思ったら、とても読みやすいの翻訳で、逆に驚いた。翻訳者の高橋健二さんが凄いんだろうとなと本文とは違うところで感心してしまった。仏陀になるべく修行するシッダールタであったが、愛に溺れて酒に溺れて金儲けに走り、やがては自ら命を断とうとする展開に驚いた。仏教には詳しくないので、最後に川を人生に例えて悟りを拓くかのような展開。一度で理解できなかったので、また読もうと思う。

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    2025年04月19日
  • ゲーテ格言集

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    現在刺さった言葉はまだまだ少ないけど、たまにパラパラめくってみるのも、自分の成長を感じられて面白そう。
    “何かを批判するには、私は年をとり過ぎている。だが、何かをなすだけの若さは、いつでも持っている。”
    “半時間ぐらいでは何も出来ないと考えているより、世の中の一ばんつまらぬことでもする方がまさっている。”

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    2025年03月19日
  • シッダールタ

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    シッダールタ=ゴータマだと思っていたら、そんなことはなかった。全時代のシッダールタさん失礼しました。

    本作はどこかで、ヘッセによる東方の神秘を描いた作品、というような謳い文句で紹介されていた。
    さて実際はいかがか、と楽しみに読んでいくと、そのエロティシズムと聖人とは程遠そうなシッダールタの所業に、結局ヘッセもヨーロッパ人か…といくらか落胆する。
    しかし終盤に差し掛かり、シッダールタが川の声を深く聞く頃から、話に深みが増し面白くなる。
    それは作中にもあるように、初めから読んできたからであり、そしてこの私が感じた面白さを真に言葉に表すことはできないのだと思う。

    さて、ここまで書いてこの感じ方を馬鹿らしいと思って忘れられる展開が私には面白いのだが、本作は残念ながら馬鹿らしいことを上回る名状しがたい事によって馬鹿では終わってはくれない。そこが残念だ。

    そこを、なんと馬鹿らしい!と思われるのが、エブエブなんじゃないかな、と思った。

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    2025年03月18日
  • デミアン

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     自分の理解の範疇を超えた意見を受け止められるような人間でありたいし、過去に幸福や逃げ場を探し続けるのはやめようとも思った。
     文章については、直訳が多いのか比喩が多いのか、私の読解力が足りない故か、まわりくどく分かりにくく感じてしまった。翻訳者のバイアスがかからないように訳すのも素敵だけれど、翻訳者の解釈も混じった文章も魅力的なのになと思った。

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    2025年02月05日
  • 幸福論

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    難しかった。
    生きていく中で関わる人に対して抱くヘッセの尊敬の心が、とても純度が高くて嘘がないように感じた。
    そして時折押し寄せてくる、景色が頭の中で綺麗にうかぶ描写が幸せだった。

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    2024年12月20日
  • デミアン

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    少年から青年へと成長する過程での宗教的・哲学的葛藤が、非常に精緻に描かれた作品。主人公の内面を深く掘り下げる心理描写と、彼に影響を与える人物たちの台詞が、全編の大部分を占めている。哲学的で難解な内容ではあるものの、薄い文庫本なので意外とすんなりと読めた。簡単な哲学書を一冊読破した気分になれるので、知的な「お得感」を求める読者にはお薦めしたい。
    ただ、凡人の私からすると、主人公に強いシンパシーを感じることはなかった。ここまで自分の内面に向き合い、深く掘り下げる人間がいるのかと興味深く読み終えた。

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    2024年12月30日
  • 青春は美わし

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    非常に上品で豊かな翻訳で、読みやすい。繊細な心情と情景の描写が印象的。どちらかと言うと、『ラテン語学校生』の幼さの残る純粋さが好きだった。憧れと期待、そして少しの高慢さが初恋らしく瑞々しい。何年経っても大切に取っておきたい、淡く光る小さな宝石のような恋。格好悪くても、実らなくても、その痛々しさとほろ苦さが何よりも美しいと思った。

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    2024年12月06日
  • シッダールタ

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    悟りに至るまでには色々な経験が必要

    自分と同じ轍を踏ませないと息巻いて、
    人をカゴに閉じ込めてはいけない

    川の流れを見て、自然を感じて、悟りを得る

    ヘッセの文章初めてだった
    すごく美しくて写実的

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    2024年12月01日
  • 郷愁

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    実経験にない田舎の生活風景が脳裏に浮かぶ。
    郷愁という邦題は味わい深い。

    年を経てどう感じ方が変わるのかを知りたくもある。

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    2024年11月30日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    今でこそ一般化している「教育虐待」だけど、この時代に過剰教育の悲惨さをかけたのはすごいと思う。
    親友と主人公、天才と秀才の対比が悲しかったな。
    それでいて情景の表現がきれいで面白かった。特に神学校に受かったあとのつかの間の休息、釣り、川、優越感、イキイキと輝いて見えた。最後はその川で死ぬっていう対比……
    つい最近まで受験生だったので特別に響いた

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    2026年10月03日
  • 幸福論

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    回顧。生身のヘッセに触れられる。
    祖父、母、友、兄弟、姉、妹、場所、音楽や詩との関わりの始まり、宗教。それらヘッセを取り巻くもの、事はこれまで読んできた作品の背景にあったもの。興味深い。

    「予言者としての小鳥」のピアノ演奏も聴いた。作品の中にも出てくる音楽。ヘッセと音楽についてもっと深く知りたい。

    説明的な長文で『幸福論』が読みにくくわかりにくかった。

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    2024年06月06日
  • ゲーテ格言集

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    約230年程前も今も私生活や生きている中での行動、悩みや思うことは、いつの時代も変わらないと思った。
    ゲーテがある行動に対して深く考察し、深く考えたような格言が並んでおり、今を生きる私達に深みを与えてくれるような言葉が多かった。
    難しいように思う格言もあったが、なるほど、と思えるような言葉も多く、心に刻んでおきたい一冊だった。

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    2024年05月09日
  • シッダールタ

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    仏教知識はほぼない自分でもとても楽しめた
    シッダールタが仏陀なのだと思ってたから仏陀が出てきて若干混乱
    仏陀っていっぱいいるのか…釈迦と仏陀はまた違うのか、仏教のこともっと知らないとなあ
    肉欲に溺れてギャンブル依存症ぽくなってたのも驚きで、でもそういう人だからこそ、この教えに悟りに辿り着いたというほうが希望だなとも思う
    言葉が最大のコミュニケーションツールで、仕事においても必要不可欠な昨今ついつい自然に言葉の偉大さに額づいてしまうけど、作家であるヘッセがこの考え方を書いているのが面白い
    彼の人となりがより気になった

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    2024年05月03日
  • ヘッセ詩集

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    生老病死をテーマに書いたエッセイ、詩を選んで編んだ作品集「人は成熟するにつれて若くなる」の中の数編の詩に共感し、他の詩も読みたくなりこの詩集を手に取る。生きること、揺れる心を書きながらも、花、蝶、風、草、木。自然が溢れていてほっとする。18歳から70余歳までの詩が収録されている。通ってきた道だから青春の揺れもわかるが、老年の私は老年期の詩を欲する。落ち着けて前向きになれる。

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    2024年04月30日
  • シッダールタ

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    主人公とお釈迦さまを同一人物と思い込み、最後につながりがあると予想して読んでしまいました。思い込みは駄目ですね。
    お釈迦さまが到達したところに、主人公が経験を重ねて辿り着く。
    思い込みが邪魔した部分があると思うので、もう一度読みたいと思います。

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    2024年04月22日
  • 青春は美わし

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    ネタバレ

    ヘッセの描く青春は、いつ読んでもやさしい。
    すべてが愛しい思い出になってくれるような、自分の中に溶け込んでいく、強いるところのない、なめらかな時の流れ。
    「時と日は夏の雲のように軽く跡もなく過ぎ去って行った。一日一日が色どられた絵であり、さまよう感情であった。ざわめいてわき起こって来て輝くかと思うと、たちまち夢のように余韻だけを残していくのだった。」
    この余韻をいつまでも大事にしていきたい。

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    2024年04月21日
  • 荒野のおおかみ

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    中盤ヘルミーネとの出会いからどんどん入り込んでいく感覚。
    そして仮面舞踏会からは怒涛の展開。ページをめくる指が個人比3倍速ぐらいになった。文章から湧き上がってくるような舞踏会の熱気、狂乱。
    からの最終盤、魔術劇場。
    終わり方は、もう何回か読んで意味を咀嚼し理解したいと思うが、間違いなく自分の中に残る作品だった。

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    2024年04月16日
  • 幸福論

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    ヘッセの晩年に書かれた手記をまとめた短編集。
    「盗まれたトランク」「中断された授業時間」「幸福論」「湯治手記」「クリスマスと二つの子どもの話」「小がらす」「マウルブロン神学校生」「祖父のこと」「秋の体験」「エンガディーンの体験」「過去とのめぐり会い」「過去を呼び返す」「マルラのために」「日本の私の読者に」を収録。
    過去の自分や家族の詩·物語、読者からの声を通じて過去を顧りみるものが多かった。
    大作家、それも若き日の苦悩をもって『車輪の下』を書いた著者の考える「幸福」とはどのようなものか、何故それを幸福と考えるに至ったのかが気になり読んだが、後者の問いに関しては答えが見出せず、前者の問いに対し得られた答えも漠然としていた。
    また、個人的に「エンガディーンの体験」で垣間見えた、戦争に対する個人の責任という点での著者の考えにも納得がいかず、あまり満足はできなかった。
    しかし一方で、幸福論では類まれなほどに美しく卓越した表現でもって幸福を描き、また全編を通じ、年を重ねる中で培った、代えがたいものたちが見え隠れする。私個人の願望に答えてくれるものではなかったが、それでも文学的価値は高いと言っていいだろう。

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    2024年04月13日