高橋健二のレビュー一覧

  • ゲーテ格言集

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    高橋健二訳。染み入ってくる格言集ではあるが、抜粋ではなく原文できちんと読んだほうがもっと印象に残ると思う。

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    2013年05月24日
  • 青春は美わし

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    異郷で放浪の生活を送り、帰郷した青年が故郷の美しさに改めて気づく。ちょうど実家に帰ったあとに読んだので、自分の地元のことを思い出しながら読みました。故郷を離れて暮らすことによって見えてくる故郷の美しさというのは本当にあると思います。
    同録の「ラテン語学校生」は、ヘッセ自身と重なる部分もある短いながらも良い作品です。初恋は破れますが、想いを寄せた相手の生き方から一生の糧を得るというラストがとても印象的な作品でした。

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    2011年06月26日
  • 幸福論

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    ネタバレ

    『車輪の下』で知られる
    ヘルマン・ヘッセのエッセー集。
    正直とっつきにくく、何度も挫折した。

    ただ、触れて行く中で、
    次第に味わいが増した。
    幸福を少年期のあらゆる束縛を
    離れた一瞬にして永遠たる時の中に見出す。
    まとめると『幸福は 時間を離れた 時の中』といったところでしょうか?

    【今日の一冊11『幸福論』2016/01/09】

    『車輪の下』『ガラス玉演戯』で、
    知られるノーベル賞作家
    ヘルマン・ヘッセのエッセイ集。

    タイトルとなった「幸福論」、
    宮沢賢治「永訣の朝」を彷彿させる
    「マルラのために」など14編。

    その中から、
    「日本の私の読者に」に
    ついて、少しご紹介を。

    1957年にヘッセ80歳の記念に、
    全集を出したいと伝えたところ、
    「自分の年齢では明日
    まだ生きているかどうか、
    まったくわからない。
    それゆえお望みの序文を
    今のうちに書いておきました」
    と寄せられた。

    ヘッセのユーモアと
    心遣いを感じさせる。
    …

    東方と西方との間の
    真剣な実り多き理解は、
    政治的社会的領域において、
    私たちの時代の大きな
    まだ達成されない
    要求であるばかりでなく、
    それは、精神と生命の
    文化の領域でも、1つの要求、
    緊要な問題であります。

    今日では、日本人をキリスト教に、
    ヨーロッパ人を仏教や道教に
    改宗させるというようなことは、
    もはや問題でありません。

    私たちは改宗させたり、
    改宗させられたり
    すべきではありません。

    そういうことを欲しもしません。

    そうではなくて、
    心を開き、広げるべきです。

    そうしたいと思います。

    東方と西方の知恵を、
    敵意をもって抗争する
    力としてではなく、
    実り多き生命が揺れ合う
    両極として、私たちは
    認識するのです。

    ヘルマン・ヘッセ

    ……

    東方=中東、西方=欧米、
    と考えれば、その間に立つ
    「日本」と考えれば、
    今に通じる思想におもう。

    もう、60年以上前の話で、
    人類の進歩と、
    個の時間軸の違いに
    忸怩たる思いがする。

    ただ、「問題」ではなく、
    「可能性」として向き合うことが、
    できれば、何かを変えられる
    かもしれない。

    そんな風に考えている。
    …
    #viewpoint
    #communication
    #resource
    #ヘルマン・ヘッセ
    #幸福論
    #マルラのために
    #日本の私の読者のために

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    2016年01月09日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    童話集ということで宮沢賢治的なロマンチックな世界観をイメージして読んでみたら、初っ端からいきなり子どもに読ませてはいけないような話で、何ともヘッセらしいと思ってしまった。
    全編に共通することだけど、これは疲れた大人向けの作品集と言えるだろう。
    ヘッセの魅力はドロドロとした怨念にも似た感情を見事なまでの美文で表現しているところにあると思うのだけど、それはこの作品集に所収されている短編童話でもその本領を発揮している。
    ここまで詩的な美しさがありながら読み易い文章を書ける人もそういないと思う(もちろん翻訳も素晴らしいのだろうけど、原文で読める能力がない自分が本当に惜しい)。
    特に印象に残ったのはやはり「アウグスツス」「アヤメ」の二作。
    愛に翻弄される・・・なんて有りがちなテーマのはずなのに考えさせられた。
    ヘッセは少年期に読むべき作家というイメージが強いかもしれないが、この二作に関してはこれから結婚を考えている女性に推薦したい。

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    2011年04月04日
  • 幸福論

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    短編集。
    お勧めは「幸福論」と「小がらす」。
    ストイックでもなく、エゴイストでもなく、ニヒルでもなく、なんともいえないすばらしいバランスを保った生き方。

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    2010年12月25日
  • ゲーテ詩集

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    恥ずかしいことですが、初めてゲーテの詩集を読みました。
    ですから他の訳者さんと比べることはできません。
    しかし、何かで聴いたり見たりして好きだった詩が綴られています。

    千変万化の恋人、処世のおきて、愛の書など…

    心に響く詩でしたね。とはいえ、よく感情移入できないものもあります。
    いずれ理解できる日が来ることを願います。

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    2010年11月18日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    この訳を「メルヘン」じゃなくて「メルヒェン」にした高橋健二はエライ!!どっからどーみても絶妙にメルヒェン。穏やかで情熱的な話の展開とか、優しい登場人物がいまいち甘やかしてくれないところとか、どーにもドイツ文学。なにより美しい。

    アウグスツスが一番人気みたいですが、わたしは詩人がとても興味深かったです。
    男の人が男主人公でえがく求道小説というのは読んでいて「自分勝手だなあ!」と思ってしまうことが多いのですが、この話は前半多少汗臭いものの全体的に童話っぽくてなんとなく可愛らしい。とても短い話なんだけどちゃんとポエティックで、ラストはゆっくりと息を吐いてしまいました。

    五感全部で小説を読んだのは久しぶりです。ヘッセはこれですきになった。

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    2011年01月13日
  • メルヒェン(新潮文庫)

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    誰からも愛される子に、という母の祈りが叶えられ、少年は人々の愛に包まれて育ったが──愛されることの幸福と不幸を深く掘り下げた『アウグスツス』をはじめ、大人の心に純朴な子供の魂を呼び起こし、清らかな感動へと誘う、最もヘッセらしい珠玉の創作童話9編を収録。

    9編の物語に共通しているのは、死へと向かっていくということである。けれども、その死は不幸なものではなく、幸福な気持ちを持ったものであるというところに、この童話集の素晴らしさがある。
    こうした童話を創りだすことができるのは、人々と自然を愛したヘッセならではの魅力であろうと思う。

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    2010年08月30日
  • 郷愁

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    狭い故郷を離れ都会に出たアルプスの自然児ペーターは、文筆家として身を立てるが、都会の文明に失望し、幻滅を感じるようになる。この彼を救ったのは、美しい少女エリーザベトへの愛と、姿は醜いけれども美しい魂を持った身障者ボピーへの愛の奉仕であった。ボピーの死後、自然に包まれた故郷へ帰ったペーターが、そこで見出したものとは──。

    物語の中で、彼は幾度か大切な友の死を経験することになる。そして彼の恋は、いつも片想いで終わってしまう。
    彼の人生の中で幸福かと言われる時期はないように見えてしまうけれども、大切な友と過ごした時間は、彼にとってとても大切なものであったのではないだろうか。
    幸せになってほしいと、読み終えた今でも願わずにはいられない。

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    2010年08月30日
  • ゲーテ詩集

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    若さと、
    気恥ずかしさと、
    うつくしさと、
    力強さ。

    いろんなゲーテに出会える一冊。
    ふと、心を救ってくれたりします。



    生ある限り、憂いは去らず。

    友よ、ただ生きよ、ただ歌い続けよ!

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    2010年08月13日
  • 幸福論

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    CREAという雑誌の読書特集で、中谷美紀が「読んでいて幸せになる1冊」と書いていたのが妙に心に残り、うん十年ぶりに読み返してみました。

    ヘッセを読んでいたころって中学生くらいで、文学少女を気取ってスタンダールとかトルストイとかカミュとか太宰とか芥川とか、とにかくそういう背伸びした読書がマイブームでした・・・いや、今思うとハズカシいですけど
    (どこまで内容を理解していたのかは不明ですが(^^;)

    すっかり忘れさっていたので、今回は新たな気持ちで読みました

    まあ、どれもこれも丁寧に書かれていること!
    この人は本当に一字一句、言葉を文字を大切にしているのだなぁと感心ばかりしておりました。

    Glück(幸福)という言葉が、彼にとってどれほど美しく重みのあるものかという事が、切々と語られている『幸福論』を読むと、自分がいかに日々、言葉も文字もぞんざいに扱っていたかという事実を思い知らされて少し反省しました。
    それからは文字を、少し気をつけて丁寧に書くように心がけるようになりました(ああ!私って本当に、影響されやすい!)

    こんなに繊細な人は、生きるのが大変だっただろうなぁ。
    人一倍に喜びや美しさを感じる心があるから、人一倍、苦しみや悲しみも受けざるを得なかったのでしょうけれど。

    ヘッセは言葉を操る言霊師とみたり。

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    2010年06月05日
  • ゲーテ詩集

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    跳ねるような情熱と、生命という熱の重たさ、その両方が同居し、派手に暴れまわる世界。
    躍動感ある言葉でうたわれる愛の詩は、慣れない者には少々気恥ずかしさもあるものの、夢中で生きるとはこういうことかと思わせてくれる。
    心弾む旅のお供に。ぜひ。

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    2010年06月04日
  • 郷愁

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    すべてがとても美しい小説。
    夜のボート、素敵な親友、好きな女の子、心の美しい子供と病人
    本当に何もかもがきらきらして感じられます。文章も取り上げてるものも美しい。青春の瑞々しさ、あらゆる愛情。
    訳も読みやすくて、60年代のものらしい少し古風で丁寧な言い回しが小説とぴったりですごく良かったです。

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    2010年02月09日
  • 幸福論

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    ゆっくりと、かみ締めるように読むことを要求されるような文章だけど、そうして読んだ時の感動は深く、心の底に広がって、他の本では得られない共感がありました。

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    2009年12月10日
  • ゲーテ詩集

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    大学での授業で美術史を取り、そこで持物や象徴のことを勉強した後で読み返すとまたさらに「おおう」と納得。
    はじめて読んだのは高校時代で、今思えばそれでよかったなあと思います。

    全ての階級を通じ最も気高い人は誰か。
    一番幸福な人は?

    忘れないでいよう。

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    2009年12月02日
  • ゲーテ詩集

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    詩は萩原朔太郎と高村光太郎くらいしか合わない・・・というかさっぱり分からなかったのですが、なかなかどうしてちょくちょくピンとくるものがありました。
    かなり恋にのめり込むタイプの男性だったようですね。恋の詩が多い。
    そしてそういうのはことごとく私に合わない。
    あ!でも胸張ってるシングルマザーの詩は良かったです。

    結局、詩ってフィーリングが合うかどうかの気がする。
    ランボーとか中原中也とか、ああいう繊細さの極致みたいなんサッパリ分からんもん。

    09.11.05

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    2009年11月06日
  • 荒野のおおかみ

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    タイトルが「共同体の中で友愛関係を失い追放された異人である人狼」を連想させ、ぱらぱらっとめくったページに書いてあった、
    「今夜4時から魔術劇場
    ――入場は狂人だけ――
    入場料として知性を払うこと。
    だれでもの入場はお断り。ヘルミーネは地獄にいる。」
    「ハリーの死刑執行」
    などに心惹かれたので読んだ。
    序盤のハリーの心理描写などがよかったが、途中退屈して読むのを中断していた。
    2006年の秋頃の精神的につらい時に読んで90ページくらいで中断し、また今年の9月に入ってから読んでいたが、退屈するところは同じなようで、90ページ目くらいで数日放置し、その後、1日30〜40ページくらいのペースで読み、今日読み終えた。
    ハリー・ハラー(H.H)とはヘルマン・ヘッセ(H.H)自身を指すらしい。
    魔術劇場での将棋の駒は小説の登場人物を指し、それの組み合わせから展開するものは小説を指しているのだろう。
    魔術劇場での一場面は、マンガの「ベルセルク」のガッツの心理描写を思い起こさせるところがあった。「ベルセルク」が影響を受けた全作品(文学、映画など)リストがあればいいなと思う。三島由紀夫の「真夏の死」という作品からの影響もあるとか。

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    2009年10月04日
  • クヌルプ

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    クヌルプと3つのエピソード。
    終わり方がとってもまぶしい。雪が光をうけてキラキラ、目に浮かぶようだ。
    生きやすいって、なんだろう。
    「それで何もかもいいんだね?何もかもあるべきとおりなのだね?」

    09.02.14 再読
    すきだー。

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    2009年10月07日
  • 荒野のおおかみ

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    最後に向うほどに面白い!ってすごいことだな。
    読み終えたら自分も一つ強くなったような、そんな気がしてしまう本。
    自分だけじゃないよ、と。
    こういう人いっぱいいそうー。

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    2009年10月07日
  • ゲーテ詩集

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    ゲーテの鮮烈なる詩を詰め込んだ詩集。

    彼のその独特で繊細な美しさを描き出した詩は
    どこか我々の心をつかんではなさない。
    個人的には大好きな人です。
    この作品に触れてみると、ゲーテの作品をもっと読みたくなることでしょう。

    オススメの作品です。

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    2009年10月04日