高橋健二のレビュー一覧

  • クヌルプ

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    現実を超えることを模索していた時期に出会ったので、忘れられない作品の一つ。ヘッセの後期作品は全てそうです。

    最後にでてくる神さまとの対話がいい。

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    2009年10月04日
  • 車輪の下

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    読んで良かったと思う
    社会に搾取されてないか、自分の人生を客観的に見つめ直せる
    仕事で疲れた時にふと思い出す言葉として刻みたい

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    2024年05月22日
  • 青春は美わし

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    青春は美わし の方はあまり刺さらず。
    街に帰ってきて出ていくまでを描いた作品だけどあまり目立った事は起こらなかったように思う。

    ラテン語学校生はとても良かった!テンポもよく、流れもスッキリしていて読みやすい。
    他のヘッセ作品と似たような境遇の主人公だが、珍しく主人公が思いを寄せる女性からの視点からも描かれていた。彼女が主人公を裏切って(あまり裏切りという感じはしなかったが結果的に)しまった際に彼女からの謝罪があったのが印象的。クヌルプではこのフォローがなかったから彼は放浪の旅に出ることになってしまったわけだし。

    主人公が成長していく過程とその成長した結果がとても好きな作品です。
    生き物を飼

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    2024年05月10日
  • クヌルプ

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    気ままに生きる人間でちょっと理解しがたい所もあった。
    周りを見下している節もあったが、最後に自分の生き方を肯定してもらって死んでいく。普通の生き方を嫌がってたが、それでも迷いはあったのだろう。
    やっぱり理解が難しい人間だった…。感想が難しい。何を読んだかよく分からなかった。

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    2024年05月08日
  • 車輪の下

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    人生って残酷だね。
    どれだけ賢くてもいつ何が起こるかは分からない。
    毎日だらけていたって幸せな人生を送る人だっているのに報われないな。

    かなり古い作品なだけあって読んでて多少の抵抗はあったということで、評価は3にしておこう。

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    2024年04月18日
  • 車輪の下

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    多感で傷つきやすい少年、ハンスの短い青春。
    ヘッセの自伝的小説らしいが、小説としてより自然の描写にそのすごさを感じた。これは川端康成の雪国にも感じたことで、現代人には内容はピンと来ない部分が多いが、逆に今はない自然豊かな空気により癒しを感じるのかもしれない。

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    2024年01月22日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    一文一文に詩的な表現が含まれるので理解と想像をフル活用させて読むと非常に疲れるが、その分少年を取り巻く環境を感覚的に読み取れる。
    最後、こうした形でこの世を去るハンスを救われたと思ってしまうことに何とも言えない虚しさを感じた。

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    2024年01月17日
  • 車輪の下

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    ネタバレ

    前半はハンスが神学校に入学するまでの過程や入ってからの先生や仲間たちの交流や勉強が中心で
    少し重苦しく気晴れしない内容に感じた。
    エンマとの出会いから物語が人間味が出てき出してそこからの機械工見習いや職人との交流が面白かったがクライマックスが予想外で悲しく思ったがハンスにとってはどうだったんだろうという
    疑問が残りました。
    人間、学問も大事だと思うが、子供の頃などの感性が敏感な時期は特に色んな形で自然に触れたり
    友情や恋愛を経験するのが大切なんだと感じました。

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    2023年12月06日
  • 車輪の下

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     ノーベル文学賞受賞作家ヘルマン・ヘッセの代表作。日本では一番読まれている印象だが、解説に拠ると本国独逸ではヘッセ作品の中では第八位らしい。

     神童ハンス・ギーベンラートが幼少期のスパルタ的教育を経て晴れて入学した神学校での生活とそこでの挫折及びその後。

     ハンスが神学校に入学するまでは何て退屈な小説だろうと思った。叢で飛蝗を捕まえて釣りに興じるシーンなど、何の必要があるのかと首を傾げたものだが、読み進めるにつれて作中で殆ど唯一ハンス少年が心から主体的な生を楽しんでいる場面だったと解る。

     確かにハンスには天稟があった。然しそれゆえに施された教育の数々は必ずしもハンスの望んだものでは無か

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    2023年11月23日
  • 車輪の下

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    純粋無垢だった少年が大人からの抑圧により精神が不安定になり、崩壊していく物語。始まりは、神学校に入る為の受験勉強。父親、教師、その他大人の重すぎる期待に応え、神学校に入学するも少年の心は報われることなく孤独に苛まれていく。いっときの淡い恋や、幼少期の楽しかった記憶、親しき友人などの力でなんとか精神を維持し日常を送っていたが、そんな不安定な生活は長くは続かなかった。最終的に少年ハンスは意図せず亡くなってしまうが、この物語では死が少年にとっての一番の救済であるような気がして切ない。

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    2023年11月17日
  • 春の嵐

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    人間の無力さ、強さ。人生における孤独。青年時代と老年時代。テーマは刺さったが物語としては退屈だった。
    青年時代は利己主義、老年時代とは他人のための生活・・これには思うところがあり納得。
    そこまで大人な人間がどれだけいるのだろう。現代は、まさに利己主義が拡大している。いわば子供のままの大人が沢山いる状態だなと思う。

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    2023年10月20日
  • 車輪の下

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    10年前くらいに買って、当時は最後まで読めず。年をとったら読むとすらすら読めました。

    あらすじとしては将来有望な若者がまわりの環境に流されてどんどん堕落してしまうお話。

    これってよくある話だと思うんです。小さい頃は夢も希望もあって、将来も嘱望されていたけど、気づいたら凡庸な人生で終わってしまう、何者にもなれなかった的な。どちらかというと何かつぶされるよりも、上には上がいる現実を知ってつぶされるパターンのほうが多いですが。

    ハンス(主人公)の場合、彼のつぶしたのは家庭と学校(先生)になります。(実は友人のハイルナーかもしれないけど、それはおいといて)なのでメッセージとしては、家庭と学校は本

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    2023年10月07日
  • 郷愁

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    大阪の古本屋で出会った本。

    雲を眺めるのが何よりも好きだった。
    田舎から都会に出て多くのことを経験し、
    きっとこう言った出会いや葛藤が個人としての等身大の経験な気がして、親近感が湧く。
    田舎の世間の狭さや、都会の寂しさ。
    人生そのものがネタとなる詩人という職業は永遠の憧れ。

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    2023年06月02日
  • 車輪の下

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    神学校生活において、ある生徒が亡くなった際に、教師というのはなぜ生前は生徒を罵り、無下に扱うのに、亡くなると尊いもののように扱うのかというような事が書いてあり、深く共感した。

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    2023年04月09日
  • クヌルプ

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    「早春」「クヌルプの思い出」「最期」の3編から成る。

     年上の初恋の娘に裏切られた時から、クヌルプの漂泊の人生が始まる。旅人となり放浪する彼は、自然と人生の美しさを見いだす生活の芸術家となり、行く先々で人々の生活に灯りをともす。肺を病んで雪の中で倒れ、人生を後悔する彼に、神は彼らしく生きたと語りかける。

    「早春」「クヌルプの思い出」と読み進めていて、この話の何が名作なんだろうかと、正直疑問に思った。クヌルプは、私には、わがままで厚かましく、自己中心的が過ぎるような気がした。誰もが彼を好いて、きれいな子供が屈託なく生き進んでいるかのように評し、放浪している彼に喜んで手を差し伸べている。それが

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    2022年09月30日
  • グリム兄弟とアンデルセン

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    研究者としてのグリム兄弟、旅人としてのアンデルセン。童話作家としての認知しかなかったけど、こんなに作品の背景が違うのかと驚いた。それぞれの人生も興味深い。

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    2022年08月05日
  • デミアン

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    善悪、明暗、自他。
    二元的に背反するものを超越した先に真理を追い求め、自我を懸命に模索する少年とその葛藤が、印象に残った。
    宗教、哲学の色が強く、難解な箇所も多いが、再読したいと思える作品。

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    2022年05月06日
  • 春の嵐

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    ネタバレ

    障害を負ってしまい、普通の恋愛もできなくなってしまった主人公と、彼を巡る人々の人生が淡々と描かれる。ゲルトルート、ムオト、両親、ブリギッテなど、障害者ではない体をもつ人々も、結局のところいろいろなものを失っていく。この淡々さが良いですね。
    主人公の母親と友人の友情が破綻する、利己的な友人とのエピソードって、極端に書かれてるけど、ああ、こういう母親の友人みたいな人リアルでも存在してそう…。

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    2022年04月23日
  • 知と愛

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    やっぱりヘッセの小説には女性的・母性的なものへの憧れやコンプレックスが満ちている。真面目な人だったんだろうな。

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    2022年04月14日
  • ゲーテ格言集

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    最近ショーペンハウアーの本を読み、ゲーテの引用が多くあることに気がついた。調べてみるとショーペンハウアーはゲーテとの出会いに「生涯で最も幸福だった出来事」の一つとして数えているらしい。
    相当親しい友好関係を築いていたのだろう、数多く引用があったことから考えが似ているのだろうと思い読んでみた。

    この本はゲーテの思想を手軽に知れる本。深く知りたい方には物足りないが初心者にはお勧めだ。
    内容は各テーマごとに短い文や詩が記されており、短い文ながら的を得たものが多くある。中には理解し難いものもあるが、そういったものは気にせず読み飛ばして良いと思う。
    難解なものは後にもう一度読み返した時理解できれば良い

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    2022年03月29日