高橋健二のレビュー一覧

  • 車輪の下

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    ネタバレ

    幼い頃から親や周囲の期待に応えようと猛勉強するハンス。神学校に合格した後も同級生に負けじと勉強に明け暮れ疲弊していく。思春期になり周囲との人間関係に馴染めず自分の感情や意思との葛藤。挫折を味わい何度も命を絶とうとするが勇気が出ない。苦しいハンスの生き方を気の毒に思う。ハンスの精神が押し潰される程の重圧を作ったのは、親・地域(郷里の人々)・神学校(先生•同級生)…。重圧という車輪の下で、誰にも気がつかれず潰されてしまったハンス。個人的には、子どもに携わる専門職についているため教育に対する意識と責任を考えさせられた。

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    2025年08月11日
  • 荒野のおおかみ

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    何回か読み返して、ほかの方の解釈も見てやっと理解が追いつける作品。
    主人公のイニシャルや、ヘルミーネの名前から、この作品は作者自身の体験をモデルにしたものだと思われる。主人公が、市井で暮らす「人間」と周りの文明に馴染めない「おおかみ」としての二面性をもちながら生活する、どこか息苦しさを感じる部分に共感できた。

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    2025年05月29日
  • 車輪の下

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    中学生のころに読んだはずであるが、いまいち内容を覚えておらずあらためて読むことにした。

    著者のヘルマン・ヘッセは1946年のノーベル文学賞受賞者で、車輪の下は1905年の発表作品だ。

    ヘッセの自伝的な作品とされるが、内容は結構ぐさりとくるものであった。

    神学校入学からのその後の寮生活は暗澹たるシーンが続き、生々しい心理描写が綴られていいく。

    自分は一気に読めず、数日に分けてこのあたりを読み進めた。

    主人公の少年の置かれた環境は、逃げ場がなく、空気があるのに窒息してしまうようなものであったと思う。

    そして、周囲の大人たちこそが、この作品のもう一つのキーになってくる。

    架空の主人公な

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    2025年05月24日
  • クヌルプ

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    主人公のクヌルプは、とても魅力的な青年に感じました。

    作中に出てくる登場人物たちも、彼を慕っていて、彼が来ると食事やお酒を与え、寝床まで提供します。

    しかし、彼はどこにも定住しません。人生に悩んでいるのです。

    なぜ、彼にこんなに魅力を感じるのかは、理屈ではなかなか説明できませんが、最後の神様との対話で、その理由が少しわかった気がします。

    それは彼が自分の生き様に対して、本気で悩む人だったからです。

    最初の頃は、どちらかというと、物事を斜めから見るような印象が強いクヌルプですが、それは彼なりの物事に対する「真摯な態度」の表れだったのかもしれません。

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    2025年05月11日
  • シッダールタ

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    ネタバレ

    前提として、この本の主人公「シッダールタ」は、仏陀とは違う。
    主人公が、親友やのちに恋人となる女性、その女性との間に生まれた子、船の渡し守たちとの出会いを通して、悟りに到達する話。
    時間をかけて、集中して読みたいと思いました。

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    2025年04月27日
  • デミアン

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    時代背景や国は違うものの、青少年が自己について葛藤する姿には、エネルギーや焦燥感のようなものが混じった何とも言えない気分にさせられる。

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    2025年04月08日
  • 車輪の下

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    中盤までは優秀な人間が落ちぶれて行くまでの話かと思って読んでいたけど、これは少年の危うさ(特に知能が高くて繊細な)と大人の罪がテーマだったんだろうな。ラストはちょっと意表をつかれた。

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    2025年04月01日
  • デミアン

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    宗教的、哲学的でだいぶ難しかった。でも所謂哲学書を読むよりは、小説なのでトライしやすいかもしれない。私は主人公みたいに色々深く考えるタイプではないんだなと思った笑

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    2025年02月21日
  • デミアン

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    難しい作品だった。
    もう少し私の内側が成熟した時に読んだら、
    また見方が変わるかもしれないな、とおもった作品

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    2024年11月06日
  • ゲーテ詩集

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    先日読んだヘッセの書簡集で何度もゲーテに触れられており、思えば彼の詩を読んだことはなく、手に取った。一つの一つの単語が磨き抜かれているというよりは、割合に平易な言葉で(訳で読んでいるため正確なところは測りにくいが)、歌うように伸びやかな作品が多いと感じた。

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    2024年09月23日
  • デミアン

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    ネタバレ

    感想と言われると難しい、宗教というか、信仰というか自分の信じるものに傾倒する主人公の心情をつぶさに描いている。

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    2024年09月03日
  • シッダールタ

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    シッダールタが悟りを開くまでのお話。
    やはり人間だから彼にも一般人と同じように、様々な欲があり、それらが手に入る身分にある。だけれども、そこに留まらず、自分の道を拓いていく。
    彼の師がなんとも素晴らしい人格者である。
    目指す道が違うからと、一度は別れた友と再会するシーンが良かった。
    仏教を開祖したお釈迦様の話かと思ったら別人の話だった。

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    2024年07月13日
  • クヌルプ

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    気ままに生きる人間でちょっと理解しがたい所もあった。
    周りを見下している節もあったが、最後に自分の生き方を肯定してもらって死んでいく。普通の生き方を嫌がってたが、それでも迷いはあったのだろう。
    やっぱり理解が難しい人間だった…。感想が難しい。何を読んだかよく分からなかった。

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    2024年05月08日
  • 青春は美わし

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    青春は美わし の方はあまり刺さらず。
    街に帰ってきて出ていくまでを描いた作品だけどあまり目立った事は起こらなかったように思う。

    ラテン語学校生はとても良かった!テンポもよく、流れもスッキリしていて読みやすい。
    他のヘッセ作品と似たような境遇の主人公だが、珍しく主人公が思いを寄せる女性からの視点からも描かれていた。彼女が主人公を裏切って(あまり裏切りという感じはしなかったが結果的に)しまった際に彼女からの謝罪があったのが印象的。クヌルプではこのフォローがなかったから彼は放浪の旅に出ることになってしまったわけだし。

    主人公が成長していく過程とその成長した結果がとても好きな作品です。
    生き物を飼

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    2024年05月10日
  • 春の嵐

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    人間の無力さ、強さ。人生における孤独。青年時代と老年時代。テーマは刺さったが物語としては退屈だった。
    青年時代は利己主義、老年時代とは他人のための生活・・これには思うところがあり納得。
    そこまで大人な人間がどれだけいるのだろう。現代は、まさに利己主義が拡大している。いわば子供のままの大人が沢山いる状態だなと思う。

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    2023年10月20日
  • 郷愁

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    大阪の古本屋で出会った本。

    雲を眺めるのが何よりも好きだった。
    田舎から都会に出て多くのことを経験し、
    きっとこう言った出会いや葛藤が個人としての等身大の経験な気がして、親近感が湧く。
    田舎の世間の狭さや、都会の寂しさ。
    人生そのものがネタとなる詩人という職業は永遠の憧れ。

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    2023年06月02日
  • クヌルプ

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    「早春」「クヌルプの思い出」「最期」の3編から成る。

     年上の初恋の娘に裏切られた時から、クヌルプの漂泊の人生が始まる。旅人となり放浪する彼は、自然と人生の美しさを見いだす生活の芸術家となり、行く先々で人々の生活に灯りをともす。肺を病んで雪の中で倒れ、人生を後悔する彼に、神は彼らしく生きたと語りかける。

    「早春」「クヌルプの思い出」と読み進めていて、この話の何が名作なんだろうかと、正直疑問に思った。クヌルプは、私には、わがままで厚かましく、自己中心的が過ぎるような気がした。誰もが彼を好いて、きれいな子供が屈託なく生き進んでいるかのように評し、放浪している彼に喜んで手を差し伸べている。それが

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    2022年09月30日
  • グリム兄弟とアンデルセン

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    研究者としてのグリム兄弟、旅人としてのアンデルセン。童話作家としての認知しかなかったけど、こんなに作品の背景が違うのかと驚いた。それぞれの人生も興味深い。

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    2022年08月05日
  • 春の嵐

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    ネタバレ

    障害を負ってしまい、普通の恋愛もできなくなってしまった主人公と、彼を巡る人々の人生が淡々と描かれる。ゲルトルート、ムオト、両親、ブリギッテなど、障害者ではない体をもつ人々も、結局のところいろいろなものを失っていく。この淡々さが良いですね。
    主人公の母親と友人の友情が破綻する、利己的な友人とのエピソードって、極端に書かれてるけど、ああ、こういう母親の友人みたいな人リアルでも存在してそう…。

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    2022年04月23日
  • 知と愛

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    やっぱりヘッセの小説には女性的・母性的なものへの憧れやコンプレックスが満ちている。真面目な人だったんだろうな。

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    2022年04月14日