石井睦美のレビュー一覧
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NHK大河「光る君へ」に乗り切れないので拝読。
結論、読んで良かったです。
高校時代、古典(教師)が嫌で嫌で…源氏物語もサッパリ分からない。そのような状態の私にピッタリな本作。
高校時代に出会えていたら、もう少し古典の成績が良かったかも知れません。
それはさておき。
スーパーイケメン源氏と、スーパー美女・藤壺をおばにもつ若紫姫の王道ストーリー。
一目惚れした夕顔との死別、決められた結婚により冷めた関係の葵の上、謎の悪女弘徽殿…現代のベタストーリーの根幹は源氏物語だったんですね。
おとぎ話のようにはいかない、貴族社会の現実性が源氏物語の価値であるのだと気づきました。
「光る君へ」でまひろが来ていた山吹色の着物や籠の中の雀の由来も分かりました。結構ロマンチックな場面だった。
物語は、若紫が源氏の元で養育される場面で終わります。普通に続きが気になる。
古典の源氏物語に挫折した人、大河ドラマで源氏物語に興味を持った人、是非。 -
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王さまのお菓子(ガレット・デ・ロワ)のお話。
ガレット・デ・ロワはフランスのパイで、フェーヴ(そら豆)と呼ばれる小さな人形が埋め込んであります。フェーヴが入ったピースを選んだ人は王冠をかぶり王さま(女王さま)となります。またフェーヴの持ち主には幸せになるそうです。
このお話は、アーモンドクリームたっぷりのガレット・デ・ロワに仕込まれた、フェーヴのミリーが主人公。
お母さんが風邪をこじらせてアデルさんのうちに預けられているベルは元気がありません。
アデルさんに買われていったパイに入っているミリーは、「ベルに当たりますように」と願いますが…
とってもおいしそうなアーモンドクリームのパイ。
おしゃれなフランスの文化。
かわいらしい絵。
そう都合よくベルに当たらないところが、帰って素敵なお話の展開で、きゅんとしちゃいますよ。 -
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あらすじ不要の有名児童小説。
そういえばちゃんと文字で読んだことがなかったかもしれない。
初めて「幸福の王子」の物語を知った時、なんて美しい話なんだと思った記憶がある。数十年経って改めて読むと、ツバメが可哀想になってきた。ツバメはただ王子の我が侭を聞いてしまったが為にその命を犠牲にしたのだ。1晩だけでツバメをエジプトに行かせていれば、彼は死ななかったかもしれない。王子が分け与えた宝石や金だって、貧乏な人は1晩で豪遊して使い切ってしまうかもしれない。貧しい人の心が清いなんてもはやフィクションの中だけの話だ。そんなことを考えてしまった。結局、いくら悔い改めた王子であろうと人である以上自分勝手な部分はあるということだろうか。
他2作は初めて読んだ。「すばらしい打ち上げ花火」はビジネスの寓話としても読めそう。「恋は死んだの」の台詞が良すぎる。
ワイルドが繰り返し語った「ほんとうの幸福」は宮沢賢治の「ほんとうの幸」に通じるところがあるように思う。 -
Posted by ブクログ
中二で父親を亡くしたぼくは、母親と妹のために毎日ごはんを作ることになる。そんなぼくに妹が友達とのデートを斡旋するのだった。
実に爽やかな物語。草食男子のぼくの恋愛ものかと思いきや、兄妹の関係が主体の話でした。
妹からキャベツくんなどと呼ばれるほどに所帯染みて地味めのお兄ちゃんと、ズケズケとものを言うけれど素直なところもある妹。お兄ちゃんが好きだから自分の一番の友達と付き合って欲しいと思ったのか。お兄ちゃんを知らない人に取られたくないからなのか。そんな妹の気持ちが垣間見えて何とも甘酸っぱい。
でも端から見ると言いたい放題の妹に翻弄される兄という感じでもあるし、妹のそんな部分を受け容れている兄の姿もいいです。