石井睦美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フランスの伝統的なお菓子ガレット・デ・ロワ(王様のお菓子)、その中に入っているフェーブのお話
陶器でできたお人形のミリーは、パティシエのブランさんの手によって、アーモンドクリームたっぷりのパイの中へ。
「きみはだれをしあわせにするんだろうねえ」
フェーブであるミリーは、それを引き当てた人を幸せにすると言われています。
ガレット・デ・ロワの存在を知ったのはもう10年ほど前のことでした。その頃はまだそこまでメジャーではなかったけれど、今はお正月の時期に目にする機会が増えた気がします。それがこんな絵本にまでなっていて、その浸透の深さに感嘆しました。
可愛らしい絵柄で、優しいお話。そしてもちろ -
Posted by ブクログ
愛しいひとに
さよならを言う
物語の世界にどっぷり浸っていたい
読み終わりたくない本
この本の感想を書く事に苦戦
他の方の“女性が好きそう”と言う感想の言葉に
そう!そうなんだけど
それだけでは無いことをちゃんと言葉にしたくて
もがいている
私、母、ユキさん、チチ
登場人物が生い立ちに事情があって
その上で、
しっかりと自分の力で生きている事
そんな人だからの厳しさと優しさが
生き生きと描かれていて好きんだろうな
北上次郎さんが日経新聞のコラム書評で
年に一度くらいしか付けない満点の星五つ
付けた本
この本の始まりの一行
“いまでもチチのことを考える。“
に続く一文で傑作と表されている -
Posted by ブクログ
NHK大河「光る君へ」に乗り切れないので拝読。
結論、読んで良かったです。
高校時代、古典(教師)が嫌で嫌で…源氏物語もサッパリ分からない。そのような状態の私にピッタリな本作。
高校時代に出会えていたら、もう少し古典の成績が良かったかも知れません。
それはさておき。
スーパーイケメン源氏と、スーパー美女・藤壺をおばにもつ若紫姫の王道ストーリー。
一目惚れした夕顔との死別、決められた結婚により冷めた関係の葵の上、謎の悪女弘徽殿…現代のベタストーリーの根幹は源氏物語だったんですね。
おとぎ話のようにはいかない、貴族社会の現実性が源氏物語の価値であるのだと気づきました。
「光る君へ」でまひろが -
Posted by ブクログ
王さまのお菓子(ガレット・デ・ロワ)のお話。
ガレット・デ・ロワはフランスのパイで、フェーヴ(そら豆)と呼ばれる小さな人形が埋め込んであります。フェーヴが入ったピースを選んだ人は王冠をかぶり王さま(女王さま)となります。またフェーヴの持ち主には幸せになるそうです。
このお話は、アーモンドクリームたっぷりのガレット・デ・ロワに仕込まれた、フェーヴのミリーが主人公。
お母さんが風邪をこじらせてアデルさんのうちに預けられているベルは元気がありません。
アデルさんに買われていったパイに入っているミリーは、「ベルに当たりますように」と願いますが…
とってもおいしそうなアーモンドクリームのパイ。