石井睦美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人見知りが原因で就活を失敗したまま大学を卒業した、樋口まりあ(通称「ひぐま」)は、祖母の紹介で面接を受けた会社に採用されるが、人見知りなのになんと配属は秘書課!
小さな会社だから、社長の夢や気配りが、直接従業員に届く。
そんな温かい会社の中で、自分でも思いがけない一面を発見して成長していくまりあの物語。
登場する、取引先のお客さんたちと社長のエピソードや、会話が深い。
思い出をとても大切にする作品。
「人間は記憶でできている」
本当にそうですね。
食べたものは「肉体」という容れ物を作り、体験したことや考えたことは「魂」として中に入る。
人の出来上がりです。
『商社コメヘン』
社長が米田 -
Posted by ブクログ
入社9ヶ月目の、ひぐまこと樋口まりあ。
前作よりも人とのつながりが見えてきて、だんだん楽しめるようになってきました。
料理の腕も上がっているようだけれど、その過程が見えてこないのが残念。失敗したところも描いていれば、説得力があったのに。ひぐまちゃんは不思議な力を持っている、という言葉を社長さんに言わせたのはとても残念。ひぐまの努力がますます見えてこない。
それでも前回よりもずっと楽しめたのは、私も「コメヘン」の会社に馴染んできたからかな。社員の個性が出てきて、来客のエピソードも良かったから。
最後の「から揚げの秘密」は、これまでの総決算みたいに展開して、とても楽しめました。
・・・と思ってい -
Posted by ブクログ
ネタバレ思っていたのと全然違うストーリー展開の本。何か勝手にいい話系の本だと思って読み始めたのでちょっとびっくり。
日本の方が書かれたの?と表紙を見返してしまいました。
内容はファンタジー、展開はシュール。
まず表紙の女の子が寝袋風の物にくるまれてどうも雪原のど真ん中で寝てるらしい、という状況が大変気になります。
でもタイトルが「星のひとみ」だし、雪原でキャンプして満天の星空を眺めてきれいだったというような話を想像してしまいました。女の子の目の色が独特…と思っていたらまさしく「星のひとみ」の話だった!
絵が素敵ですね。ちょっと怖い話なのだけれども何だか何度も読み返したくなる不思議な魅力のあるお話で -
Posted by ブクログ
10代前半の少年の心の奥底を繊細に表現した幻想的な物語。「白い月黄色い月」と同様に、どす黒い嫌な感情、にくしみの描写にたじろいでしまう。全体に透明な水彩絵の具、あるいはレトロな色調のインクで綴られる静かで暖かいスケッチの中に、突然、黒く荒々しいタッチで塗りつぶされたような描画が入り込んでくる。その強さ暗さは、読んでいる側も目をそむけたくなるような気持ちを呼び起こす。
どんなに穏やかで優しい人であっても、心の中には必ずそうした暗い側面を抱えている。それはなくすことはできず、ふとしたことでその暗い感情にのっとられてしまうこともある。読んでいて、どうしてもそんな不安が残るのだ。それは本作も「白い月黄