感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年04月15日
これは佳作。
寒い日にロールキャベツとかクリームシチューなんて食べるたびに思い出しそう。
主役にはならなくても大切な存在だよ、キャベツ。
初読みの作家さん。前知識もなく読みましたが、他作品も読んでみたいです。
Posted by ブクログ 2017年09月24日
「自分と関わるさまざまなことにいろいろ戸惑って、困惑してかまわないとぼくは思っている。というより積極的にそうすべきだとも。ただし、そうやって出した答えに対してはぶれたくはない。」
高校生の妹ちゃん、生意気なんだけどかわいくてにくめないな~。久しぶりにどストライクで好きな本に出会えて、「あ。私が好...続きを読むきなのはそうだ。こんな本だった!」って思い出した。しあわせな気持ちになりました。
Posted by ブクログ 2014年06月23日
2014.5.30
とても良かった。描かれている世界も、ことばの選び方も。
中2のときにお父さんを亡くした時からキッチンに立つようになったお兄さんの視点で語られていて、みているものや感じていることがすごくリアル。
人に薦めたくなる一冊。
Posted by ブクログ 2014年03月16日
中二で父親を亡くしたぼくは、母親と妹のために毎日ごはんを作ることになる。そんなぼくに妹が友達とのデートを斡旋するのだった。
実に爽やかな物語。草食男子のぼくの恋愛ものかと思いきや、兄妹の関係が主体の話でした。
妹からキャベツくんなどと呼ばれるほどに所帯染みて地味めのお兄ちゃんと、ズケズケとものを言う...続きを読むけれど素直なところもある妹。お兄ちゃんが好きだから自分の一番の友達と付き合って欲しいと思ったのか。お兄ちゃんを知らない人に取られたくないからなのか。そんな妹の気持ちが垣間見えて何とも甘酸っぱい。
でも端から見ると言いたい放題の妹に翻弄される兄という感じでもあるし、妹のそんな部分を受け容れている兄の姿もいいです。
Posted by ブクログ 2013年02月20日
中二でお父さんを亡くした男の子が、妹と働く母のために毎日ご飯をつくり洗濯もたたむ。
料理系小説が好きなので、間違いなくど真ん中に好きな作品。
妹の友達と恋をする話になるのかと思いきや、物凄く家族の話。
深く優しい家族の話。
川向こうのおばあちゃんのキャラとその奥にある頼もしいほどの愛情に感服。
お...続きを読む兄ちゃんの妄想、面白すぎる。
Posted by ブクログ 2014年09月26日
いい。
しあわせな日常ってこういうことをいうんだと思う。
毎日がんばってて、
でもがんばってるわけじゃなくて、
ちょっとさぼったり、
それほどは無理せずに、
やりたいことをやるとか、
やるべきことやるべきとか、
そういう問題じゃないとか言いながら、
今日も明日も生きていく。
...続きを読むやっぱり、家族って、
あたたかいごはんをいっしょに食べるのがいいんだろうな。
Posted by ブクログ 2013年08月04日
働くお母さんと妹のため、ご飯を作るお兄ちゃんの奮戦記。
家事をこなしながら繰り広げる妄想のシチュエーションがナイス。
初めての恋にとまどいながらも頑張るお兄ちゃんに拍手。
妹とおばあちゃんもいい味出してますよ。
お母さんの「泣いちゃダメな人の理由」がとても素敵。
Posted by ブクログ 2013年03月19日
久しぶりの日常小説。
読んでいる最中はあんまり手応えがないけれど、読み終わったあとの余韻は独特のものがある。
そして料理をしたくなった。
というか、丁寧な食生活を送りたいなと思った。
こういう生活の丁寧さが日々の生活を豊かにするんだろうな、と物語にはあんまり関係ないようなことまで感じさせる小説だった...続きを読む。
Posted by ブクログ 2013年03月03日
『キャベツ』
なんだか面白いタイトルだなぁって思ったら。
書き出しから引き込まれる。
男性には、ちょっと思いつかない切り口かな。
主人公の趣味のひとつ『妄想』には注目。
美味しそうな料理も登場する。
主人公になりたい自分がそこにいた。
他の作品も読みたくなりましたよ。
(END)
Posted by ブクログ 2012年12月29日
しあわせって、何も変わらないことなんじゃないかな。と思うときがよくあります。黙っていても周囲はめまぐるしく変化するけど、それでもごはんを食べて、一日それなりに生活して、寝る。現状維持の繰り返しの毎日が一番なんじゃないかなって、いつも考えます。そんな私からすると、この小説は父親と早い時期に死別している...続きを読む以外は恵まれた環境で家族の仲も良い、ちょっと絵空事じみた家庭環境で、変化を求めず冒険もしない主人公なのでとてつもなく地味なお話ですが、こういう売れ線を狙うあざとさを感じない作品はのんびり出来て大好きです。
Posted by ブクログ 2017年10月23日
生活の中にご飯の準備があって、自分で決めたことがあって、それを守ろうとする「お兄ちゃん」が愛おしく感じるお話でした。
最近、食事の準備が苦行になっていましたが、この本を読んでご飯の支度を「やりたい気持ち」が戻ってきました。ロールキャベツのクリーム煮が美味しそうだったので、近いうちに作ろうと思います...続きを読む。
Posted by ブクログ 2015年09月21日
14歳の時に父親が亡くなり、母一人の肩に自分と妹がぶら下がり生きていく事になった。初めて会社に行った母が帰ってくると息も絶え絶えで家事はままならない状態。僕は出来合いのお惣菜にご飯とお味噌汁を作った。
それから数年、大学生になった僕の日課は、毎日毎日家族にご飯を食べさせること。朝昼晩とごはんを作り続...続きを読むけて来た。どんな事があったって僕はご飯を作り続ける。妹につまらない男と言われたって僕の味が家族を守ってきたんだから。
ある日家に帰ると見知らぬ少女が家に居た、彼女はとても可愛らしく、素晴らしく清楚で僕の好みそのままだった。彼女の笑顔にノックアウトされてしまった。けれど彼女は妹の友達だったんだ・・・。
毎日毎日周りから見たらつまらない日常を送っていると見られている炊飯男子の主人公はとても満たされています。彼は毎日ご飯を作って家事をこなし、本をたくさん読む。とても幸せです。
でも妹から見るともっと青春を謳歌すればいいのにと内心やきもきしています。
妹は悪態つきながらも兄のご飯も、兄自身の事も大好きなので自分の友達の中で一番清楚で読書少女であるヒロインを紹介し、あまつさえデートまでセッティングします。
さてさて2人は上手くいくのでしょうか。
この本は事件などは全く起きません。草食系男子とはまさにこの男の子の事でしょう。作者の理想の兄を妄想して書いたそうですが、なるほどそうですか、美味しいご飯を作ってくれて家事をしてくれてやさしい兄がご所望ですか。僕もそんな兄なら是非欲しいです。
Posted by ブクログ 2014年05月26日
日常の中にある幸福感と寂しさがヒリリと伝わってくる。「不安なくせに満ち足りていて、さみしい反面とてつもない幸福感に包まれているあの時の気持ちを、いったいどんな言葉で言いあらわせばいいんだろう。」
Posted by ブクログ 2013年07月31日
☆3.4
働く母・大学生の兄・高校生の妹は3人で暮らしている。父親は病気で亡くなった。母親が働いているため、兄が料理や洗濯を毎日している。そんな真面目な兄を心配しながらも、素直になれない妹。
キャベツかぁ、美味しいよね。ロールキャベツもいいし、コンソメでクタクタになるまで煮込んだスープも好き。チャー...続きを読むハンにもなるし野菜炒めにもなるしラーメンにいれてもいいしお好み焼きにも入ってるし。あ、お好み焼き食べたくなったなぁ。ポップではじけたおばあちゃんが可愛かった。
Posted by ブクログ 2013年03月08日
村山由佳の「美味しいコーヒーの入れ方」を思い出すようなカンジだけど、なんか、女性作家の書く青年って、綺麗でまっすぐで、見てるこっちがこっ恥ずかしいような気分になってきちゃうのは、僕の心がスレているのか、むしろ、なんだか見透かされて居るようだからなのか。
とりあえず、タイトルどおり、主人公はキャベツ...続きを読むが好きで、読んでてロールキャベツが食べたくなった。クリームソースの。
ちなみに、前編を通して大事件とか驚きの展開とかはありません。淡々と、色々と日常というか生活が進んで行くようなカンジ。でも、それが逆になんだか、人生って平凡でいてインパクトみたいな気分にさせられる。
そいや、キャベツといえば、「はらぺこあおむし」って絵本があったな、懐かしい。
Posted by ブクログ 2013年01月21日
食べ物が美味しそうに描かれていて、そこに家族の姿があったら、どんな物語も倍鮮やかに見える。
キャベツくん、と妹に呼ばれる兄と彼女とのささやかな日常物語。
妹、美砂との会話は本当にリアルで魅力的。大きな事件が起きるわけじゃないけれど、そのありふれた風景の奥底に隠れていた感情が少し見える優しい話だっ...続きを読むた。
Posted by ブクログ 2013年01月12日
キャベツくんの草食系男子っぷりが妙にリアルです(笑)かこちゃんに手を出したくても出さない理由を自分であれこれ考えちゃうところとかね。デートの時の第一声が「何だか変なことになっちゃって」っていうのもまさに^^
まぁそんなところはこの本の主題ではなくて、母子家庭に育ち家庭的で読書・料理・妄想好きな長男...続きを読むと、明るくて口は悪いが家族思いな妹の二人が、日常や家族に対して感じてることを、「父親がいない」という事実に基づいてうまく描かれてます。
「ん?じゃなくてさ、箸とか取り皿とか出そうって思わないの?」この発言は兄弟が居れば何度も取り交わす会話だと思います。我が家も例外では(ry
そこでたとえ悪びれなくても、素直に手伝う美砂。こういうところに彼女らしさが描かれてると思いました。
キャベツくん、これからも頑張れ!(笑)
「ひき肉か、ひき肉ね。そうだ、キャベツがまるまるひとつあるはずだから、そりゃあもうロールキャベツだね。」