あらすじ
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町の広場にたつ「幸福の王子」の美しい像は、友だちになったツバメにたのみ、自分の体の宝石や金ぱくをまずしい人びとに届けさせますが……。
世界中で愛され、時代をこえて読む人の心を打つ、オスカー・ワイルドの名作童話「幸福の王子」「わがままな大男」「すばらしい打ちあげ花火」を収録。
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Posted by ブクログ
一度、読んでみたかった幸福の王子。
なるほど、こういう物語だったのか。なんて優しい王子だろう。その他にも収録されているお話しがあり、こちらは知らない物語でした。児童書なのでとても読みやすくこれを機に世界の文学にも触れてみようと思いました。
Posted by ブクログ
あらすじ不要の有名児童小説。
そういえばちゃんと文字で読んだことがなかったかもしれない。
初めて「幸福の王子」の物語を知った時、なんて美しい話なんだと思った記憶がある。数十年経って改めて読むと、ツバメが可哀想になってきた。ツバメはただ王子の我が侭を聞いてしまったが為にその命を犠牲にしたのだ。1晩だけでツバメをエジプトに行かせていれば、彼は死ななかったかもしれない。王子が分け与えた宝石や金だって、貧乏な人は1晩で豪遊して使い切ってしまうかもしれない。貧しい人の心が清いなんてもはやフィクションの中だけの話だ。そんなことを考えてしまった。結局、いくら悔い改めた王子であろうと人である以上自分勝手な部分はあるということだろうか。
他2作は初めて読んだ。「すばらしい打ち上げ花火」はビジネスの寓話としても読めそう。「恋は死んだの」の台詞が良すぎる。
ワイルドが繰り返し語った「ほんとうの幸福」は宮沢賢治の「ほんとうの幸」に通じるところがあるように思う。