大好きな絵本作家さんの一人。あまい夢のような、桜色が印象深い「うさぎのくれたバレエシューズ」の銅版画家。なんと10年ほど前に大学で陶板画を学んだそうで、近年は陶板画の絵本を出している。今なお歩み続ける南塚さんの、ボリュームたっぷりのエッセイ。
1949年生まれ。ノートの余白に女の子を描いていた、す
...続きを読むこしさみしい子ども。和歌山から上京し、大学で学び、自分の仕事、居場所を持ちたいと悩んだ若い日々。
安房直子さんとの出会いから交流、そして別れまで。
ハンガリーでの暮らしや銅版画のこと、もちろん「うさぎのバレエシューズ」のことも。そして50代を病気の痛みを抱えて過ごした後、新しいことを始めようと、陶板画に挑戦した京都での暮らし。
私の愛読絵本、まど・みちおさんの詩の絵本についても書かれていて、もう隅から隅までじっくり読んだ。近年の陶板作品も多く載っている。もちろんフルカラー。
"シニアの生き方エッセイ"ではなく、自分のこれまでの歩みをやさしい眼差しで振り返っている感じなのが、とてもいい。