南塚直子のレビュー一覧
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大好きな絵本作家さんの一人。あまい夢のような、桜色が印象深い「うさぎのくれたバレエシューズ」の銅版画家。なんと10年ほど前に大学で陶板画を学んだそうで、近年は陶板画の絵本を出している。今なお歩み続ける南塚さんの、ボリュームたっぷりのエッセイ。
1949年生まれ。ノートの余白に女の子を描いていた、すこしさみしい子ども。和歌山から上京し、大学で学び、自分の仕事、居場所を持ちたいと悩んだ若い日々。
安房直子さんとの出会いから交流、そして別れまで。
ハンガリーでの暮らしや銅版画のこと、もちろん「うさぎのバレエシューズ」のことも。そして50代を病気の痛みを抱えて過ごした後、新しいことを始めようと、陶板 -
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ディズニーのリトルマーメイドの原案というのは知っていたものの、きちんと原作の物語を知らなかったなと、息子と共に読んでみた。
精霊へと昇華はしているものの、片思いのバッドエンドというのは童話としては珍しい気がする。この悲しさにはもののあわれを感じる。
このモヤっとした気持ちを、スッキリと編集してくれたのがディズニーだったということだろう。
こちらを読んだ後だと、コペンハーゲンの湾に佇む小さく地味な人魚姫の像が、なぜ小さいのか、なぜ派手じゃないのか、という演出具合に納得がいく。あれを大々的に押し出したり、目立たせたりしてしまうと、人魚姫自体の奥ゆかしさ、つつましさ、いじらしさ、切なさが薄れてしまう -
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ネタバレかこちゃんはバレエを習っています。何度やってもうまくいかない。先生には「うさぎみたいにはねてはねて、かろやかに」と言われるけど、難しい。帰り道、桜林で、バレエを踊っている男の子に気が付きました。なんて上手いんだろう、うさぎみたい。拍手して男の子と話すと、今晩、さくらげきじょうで『うさぎのシンデレラ』というバレエがあるから見においでよ、と誘われた。男の子も出ると言います。
家に帰ってお母さんに聞いたら、夜に出かけるなんてダメだと言われたけど、晩ご飯後に外に出てみたら、かわいいランタンを持ってリスがお迎えに来てくれました。
大きなさくらの木の下にスポットライトが当たる舞台が作られて、バレエがはじ