齋藤孝のレビュー一覧
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「かつて「日本人」と「勤勉」はセットであった。」
そうだそうだ、と思いながら読んだ。
「自分は未熟である。だから勉強という修行を積むのだ・・」
そうだそうだ。
「・・教養を重んじていない次の世代に対して、
足腰の弱さのようなモノを感じている・・」
フムフム。
「勉強にエネルギーが出せないだけではなく、ナンパする
エネルギーも持てないわけです。」
ちょっと言い過ぎかも・・。
「ものごとには、深さと高さがある」
「・・我慢強く掘り下げ、よじ登り、積み上げる・・」
そうすることによって生きる手応えが格段に大きくなる。
読み終わって、少し活を入れてもらった気分になった。 -
Posted by ブクログ
転職活動での面接の場において、与えられた時間内に
最大限のパフォーマンスを引き出す答弁が、うまくできない事に悩み
「アウトプット」というキーワードで引っかかったのが本書。
自分の思想や、こうありたいという理想像を
言葉として具現化し、巧く表現する能力を身につけたいと思っている。
内容はと言えば、タイトルに忠実に即しているのは実質、前半までで
後半は”アウトプット”を行うことの意義や、有益性が語られている。
単純に、タイトル通りに勉強法の指南をしてほしい読者にとっては
『ちょっと期待はずれ・・』となるのかもしれないが
冒頭に述べた理由で本書を手にした、わたしのような社会人には
後半に書かれている内容こそ、金言。
もちろん、資格試験の勉強などの場面では
紹介されている勉強法が、かなり有効である事は容易に想像できる。
こうして、公開する事を前提にレビューを書く事も
アウトプットの訓練の場として、十分だろう。
まずは、時間的・精神的に比較的負担が軽い
筆者が提言する1分間アウトプット勉強法を、日々実践しながら
密度の濃い言語表現ができるよう、"アウトプット力"を鍛えたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【内容/まとめ】
内容に関しては大きく分けると二つ挙げられる。①、状況をいかに造るか、②状況をいかに変えるか、である。学び方に関して、前者はハード、後者はソフトと言える。
①、Creating circumstances
筆者は段取り力を、マニュアルを作ることと捉える。つまり、「表」に出て来た商品や料理に関し、その作り手になりきり、その「裏」を主体的に考えることと同じだという。その背後にどのようなコンセプトがあり、どのような素材を用いて出来上がったのかを考え、それを自分で構築していくためにどうすれば良いかを説明する。具体的には、時間設定を行うことと優先順位をつけることのなど、ある程度の拘束を意図的に創りだし、その空間でエネルギーをビジョン=目標に注力することの大事を教える。ここで重要なのは、そのようにして出来た「自由な制約」は創造性を増すためにも必要だと言う主張であろう。「私たちは時間に縛られない自由な感覚をつねに求めているが、しかし段取りよく物事が進むと気分がよく、自由な感じを味わえる。」(p145)は至言。
②、Changing environment
しかし段取り力は、マニュアル化されてしまう=安定化するとエネルギーの注力が弱まり変革や創造性に乏しくなる恐れがある。 そこで環境や質的変化を加える必要があるのだが、その際に重要なのは屋台骨は残したまま過去の経験を蓄積することの大事である。ハードを残したまま質的変化=新しいソフト入力を行なうことで仕事処理力が高まる。更には完全なスケジュールを造るのではなく適度な「遊び」=余裕を仕込んでおくことも、問題の発生時に危機対応をし易くすることから重要である。案外、そこから新たな視点や切り口が得られることもある。
【感想/評価】
本書の内容を言い換えると三角形の相似に似ている。ある比率に応じて大ききを変えられる伸縮性のある三角形の作図が本書のテーマ。つまり他の仕事でも適用可能な土台となる、小さい三角形それ自体を造ることに焦点を当てており、その三角形の形が綺麗か否かの芸術性=すなわちコンセプトや設定の突飛さ、切り口の斬新さには踏み込んでいない。
また、本書で言われていることの内容自体に全く新しさは感じないが、行動に意味を持たせ目的(=ビジョン)と手段(=素材)からより合理的な行動をとることの重要性を、筆者なりに分かり易く説明することが特徴である。内容自体は中学生から読めるのではないか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ質問の項目に関しては割とできていると思えた。
しかし「1分で短く話す」ということはやはり全くできていないと思った。
そもそもこの本が目にとまったきっかけが「面接で長々と喋ってしまう」ということからだったが、「物語を話すことと、要約することは違う」の文章には納得させられた。
僕はどちらかと言えば物語を喋っていた。
だから長くなった。
ただ、やはり短くするにも限界がある。
桃太郎であればあの量にまで減らせるが、僕自身のことを話すのにあそこまで削ることはできない。
では、どうするか。
と考えて出した結論は「先に物語の全体像を話してしまう」
こうすれば、多少長くても「今どのあたりを喋っているか」ということが聞き手に分かり、少しましになるのでは。と考えた
さっそく今日、全体像を目次形式で喋ってから、内容に突入する、ということを実践してみたいと思う -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後は直感力ってところに複雑な気持ちになりました。その直感力を養うために勉強するってある意味納得ですが、何かすっきりしないものがあります。それまで具体的な勉強方法を述べておられたのに、急につかみどころのないことをおっしゃられたからですね。
著者は頭のいいのは良く分かります。なりきる方法とか、短期でモノにする方法だとかなるほどと、試してみたくなります。この本もそのような著者のテクニックで書き上げた感が否めません。引用されている偉人たちとはそこが違うので違和感を感じたかもしれません。偉人たちのレベルはおろか著者のレベルからもほど遠いですが、今後も勉強に励みます。 -
Posted by ブクログ
昔の歴史の勉強といえば、一生懸命に年号を覚えていたことくらいしか覚えていませんが、とにかく覚えることに苦労したことだけを記憶しています。振り返っていみると、苦痛だった理由は、年代順に覚えていて流れで覚えようとしていなかったからとこの本を読んで気づきました。
井澤氏も同様の主張で本を執筆されていたと思いますが、この本の著者である斎藤氏も基本的には同じ考え方のようです。テストの点を採るために歴史を勉強する必要がなくなった今、流れで事件を捉えて、必要なときに他の人に(特に外国人)話せるように、主要な事件の関連性を理解しながら歴史を楽しみたいと思いました。
特に最初の部分に述べられていた廃藩置県に関する内容は、興味深かったです。
以下は気になったポイントです。
・外国人と話をする場合、どんなネタでも良いのであれば、自国の文化や歴史について述べるのが望ましい(p19)
・廃藩置県による最大の変化は、大名に代わる存在として、県や府に中央が人を送り込めるようになったこと(p30)
・廃藩置県において、その意味を理解して欧米と肩を並べられると理解できた開明的な感性を持っていたことが、欧米以外で日本が近代化に成功した要因である(p40)
・武士階級が自ら、時代遅れであることに気づいて行動し、自分たちの社会を変えたところが明治維新の凄さである(p48)
・情報ツールの発明と普及によって、文明は加速していく、これは歴史を見ていく上での重要なポイント(p53)
・日本最古の歌集である万葉集は、支配階級以外の普通の人がつくった歌も含まれていて、それが残っているのも画期的、これは万葉仮名があったおかげ(p58)
・カタカナは漢字から余分なものを削ぎ落として極限まで簡略化させたものに対して、ひらがなは漢字をドロドロに溶かして刻限まで柔らかくしたときに生まれる流れを書き留めたもの(p64)
・天皇と将軍という二人が併存するということ、天皇制があるのは外国人から見ると変わった体制に見える、これは大化の改新に行きつく(p84)
・大化の改新は、蘇我入鹿という悪人から天皇が政権を取り返したことになっているが、手段は「テロ」、これが正当化されたのは、主犯が天皇の皇子であるから(p87)
・藤原氏の嫡流が五摂家(近衛、一条、二条、九条、鷹司家)として定着するのは鎌倉時代、それ以降に明治に皇室典範が作られるまで、摂政・関白は例外(秀吉、この場合も近衛家の養子)を除いて藤原氏の独占(p91)
・藤原氏は自分の娘を天皇に嫁がせるという方法(母系社会)によって、自らを安全な場所に置いたまま政治を思い通りに動かすシステム(摂関政治)を完成した(p97)
・三世一身の法は、公地公民制に例外を認めた(土地の私有を認めた)点で画期的、これから律令制を中心とする古代世界は崩れ去っていく(p148)
・秀吉は、全国各地を征服するごとに検地を行い、複雑な土地の権利関係をすべて整理した、これにより荘園を完全に解体させた(p164)
・江戸時代は、土地の所有というよりも、借地権を転売していたようなもの、庶民が本当の意味で自分の土地を持てるようになったのは、1873年(明治6)の地租改正から(p167)
・貧しい小作者は土地を持つことができず、大土地所有者に土地が集中していたが、これが解体されたのは1946年のGHQによる農地改革である(p169)
・江戸幕府は貿易を独占するために、貿易国を、オランダ・朝鮮・琉球・アイヌに絞った、場所は長崎等の4箇所にして、他をすべて禁止した(p184)
・現代と江戸時代には共通点あり、浮世絵=マンガ、歌舞伎=アニメ、かるた=ゲーム、春画=AV、俳諧・連歌=ネット文化、瓦版=テレビ、である(p187)
・日本の場合には、鉄が不足していたので、枕木に鉄の代わりに「木」を使った(p239)
・日本が太平洋戦争後に占領されたのは、1945年9月2日の降伏文書調印から、1952年4月28日の講和条約発効まで(p259)
・マッカーサーのやり方で特筆すべきことは、重要なことはほとんど口で言って、書類を残さなかったこと、5つの改革指令(憲法の自由主義化と婦人参政権の付与、労働組合、教育制度改革、秘密警察廃止、経済民主化)についても口頭のみ(p270)
・戦前の財閥の株所有率は非常に高く、1937年(昭和12)時点で、三井:9.5、三菱:8.3、住友:5.1、安田:1.7%であった(p278)
・終戦後の分割統治案では、ソ連:北海道、東北、四国:中国、九州:イギリス、近畿:中国とアメリカ、東京:4カ国、残り:アメリカであった(p292)