小山薫堂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は三浦しをん熱がまだ冷めないので、本屋に行くと、「三浦しをん」を探してしまう。
題名を見て「きみはポラリス」を思い出したこともあり、本書を購入。
でも、開けて読み始めると、JR九州のクルーズトレインを巡る7人の作家の短編集だった。北斗七星之ではない。表紙をよく見れば電車だったし、帯にもそう書かれている。すぐにカバー掛けてもらっなので気が付かなかった。
因みに、文春文庫では「甘い罠」「妖し」などをテーマに豪華な顔ぶれでアンソロジーを出している。(この本がそうであるように、初出はオール読物かもしれない)
私は、中でも川上弘美の「アクテビティは太極拳」が良かった。母親が子育て中の娘に手紙でななつ星の旅に誘うのだが、それが内田百閒の引用文で、物語もそこから始まる。旅は新型コロナで中止になり、二人はリモートで旅気分を味わうことに。母親も娘である私も魅力的で読んでいて楽しかった。
それから、アンソロジーとして単行本を出版する際に、書き下ろした2の作品、糸井重里のエッセイ「帰るところがあるから、旅人になれる。」と小山薫堂の「旅する日本語」が、とても良かった。
イラストレーターはそれぞれ違うのだけど、イラストが秀逸でページの余白も良くて、ページを捲る度にホッとするようなスッとするような気持ちになった。 -
Posted by ブクログ
建築家として独立した三浦史朗は、最近、仕事がうまくいかなくなっていた。実家の「まるきん温泉」は父なき後、弟の吾朗が継いでいる。史朗は、時代遅れの銭湯を畳み、マンションを建てる計画を企て、父親の葬儀にすら帰らなかった実家を久しぶりに訪れる。
そこで生じる吾朗と史朗の対立、住み込みバイトで看板娘の秋山いづみや銭湯を愛する様々な常連客の人生を楽しく感動的に描くというストーリー。
映画化されるだけあって、ドタバタあり、笑いあり、涙ありという内容。 「湯道」というのは風呂好きの著者か2015年から提唱しているもので、華道、茶道、書道などと同様、入浴にも日本独自の伝統文化、精神があるというもの。
高尚な作法はいざ知らず、お風呂に入るにも最低限のマナーがあること、それにお風呂はゆったり入るに越したことはないということを改めて感じた。
ストーリー自体は途中からなんとなく予測されたような展開で、予定調和の大衆的な作品。
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Posted by ブクログ
作者のアイデアには驚き、いい意味でそんな身近なところから簡単に企画が生まれていくのか、と思った。
お金を使うことは拍手をすること、という言葉にハッとした。
人とのご縁を大切にしながら、相手のために、それでいて見返りを期待しないような上質な浪費をしていけるようになりたい。
また、アイデアを出すには知識と五感から入ってくる新たな情報の化学反応、とあったように、私自身まずは知識を増やしていこうと思った。
正直、年齢的に読むには早すぎたかもしれない。作品中で出てくるものの価値が、自分にはまだ完全に理解しきれていないような気がした。10年後、20年後にでも、読み直したら違った目線で読み直せるかな。 -
購入済み
日本語の美しい響き
半分以上、初めて知ることばたちでした。
そしてのそのことばは、あらゆる想像を掻き立ててくれる、淡くて切なくて、そして美しいことばたちでした。
年齢を重ねたとき、そのことばたちの味わいもきっと変わるでしょう。時おり、またそのことばたちを味わうために捲りたい本です。 -
購入済み
面白いようなそうでないような。
「 気宇 」の説明は、粋だなと感じた。一度ぐらいなら使えるかも。でも何度もとなると、愛想を尽かされることになる。
ベースはショートショートの体裁をとっているのだが、ショートショートに必須の切れ味がなくエッセイ的なふんわりとしたしみじみ的な雰囲気。
それはそれでいいがやや物足らない。