あらすじ
甘くて切ない、35のちいさな恋の物語
「あえか」「紐帯」「那由他」「玉響」…耳にしたことはあるけれど、意味がよくわからない日本語。たとえば、「赤心」とは「偽りのない心」のこと。「一曲」とは「ちょっとすねる」こと。言葉の意味をひもといてみると、そこには恋人たちの何気ない日常の瞬間が溢れている。日本語の美しい響きと甘く切ない恋心が堪能できる35のショートストーリー。
感情タグBEST3
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日本語の美しさが溢れる
35のショートストーリー。
甘酸っぱくて
微笑ましくて
切なくて
ふと、大切なあの人を思い浮かべた。
「気宇」の彼のセンス抜群
「転た」そうだね、この彼はますます好きになる
「刹那」あぁ、恋に落ちる瞬間ってこういうこと
「遠近」今の恋の不満は、将来振り返った時、意外と幸せだ。に、なんかあたたかい気持ちになった
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たった漢字2、3文字で心の機微を表せてしまう日本語ってすごい。超ショートショートのお話がまたいい。グッと来たものは、「紐帯(ちゅうたい)」「気宇(きう)」「転た(うたた)」「赤心(せきしん)」「泥む(なずむ)」「偶さか(たまさか)」あたり。「なずむ」って「暮れなずむ」の「なずむ」か!
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言葉一つ一つにショートストーリーをおり混ぜた一冊。
聞いたことがない言葉が多かったのでとてもために
なりました。
評価の分かれるショートストーリーも私としては
よかったなと思いました。
改めて日本語の良さを知ることが出来ました。
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五十音+濁音、半濁音ふくめ七十を超す音から構成される日本語の語彙が豊富なのは周知だと思いますが、この作品を読むとあらためて日本人なのに日本語扱いきれていないのだなと驚いてしまった。
こういう単語があるっていう意味説明とショートショートでつくられた一冊は、一割は聞いたことがあったけど、残りは初めて知った単語ばかり。知っていても使い方が少し間違っていたものもありました。
不思議なことに読んでいて優しい気分になれる本。
とくに涵養の話が好きです。これは現実でもありえそうというか、実践されたら嬉しいだろうね。
このテーマで続編でないかなー?
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日本人に生まれて、日本語を母国語としていることに、誇りをもっているし、幸せ者だなぁとも思った。日本に生まれてこそ理解できる素晴らしさがあると思う。
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まだまだ知らない日本語がある。それを教えてくれる一冊。
初めて知る日本語も短編を読めばイメージできる。
日本語っていいな。
きっとまだ出逢っていない素敵な日本語がたくさんある。
それを探したくなる本だった。
疲れた日に開けば、心の栄養ドリンクになりそう。
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旅の帰りの新幹線で読んだ本。
非日常の時間・空間で読んでみたら心地よい。
もう一度、日常の通勤電車で読んでみても心地よい。
使うことのなかった日本語。
読めなかった日本語。
意味も知らなかった日本語。
自分の想像しやすい日常に落とし込まれたショートストーリー。
日本語の持つ奥ゆかしさを感じた本。
滝枕・番い・遠近・恋水・涵養
こんなに短かな文章でいろいろなことを想像させて、涙まで流させてしまう。
小山薫堂さんは、絶対女性にモテモテでしょうね
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「恋」に関する色んな単語とその言葉にまつわるショートストーリーに可愛らしいイラストを添えて。
ふとした時に何回も読みたくなる可愛らしさ。
知らなかった単語、聞いたことはあるけど意味を知らなかった単語、よく知っている単語…どれもショートストーリーと組み合わせると味わい深くなる感じがよかった。
ちょっぴり恋したくなる!
恋する気持ちを誰かと共有したくなる!!
わたしは「気宇」と「転た」が好きでした₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡
Posted by ブクログ
私は日本語がとても好きなのですが、ますます日本語を素敵だと思い、好きになった一冊です。
著者がリストアップした、物語性を秘めた日本語35つとその意味、そこから生まれた数行の恋物語が収められています。
今、思うようにいかない恋や若かりし頃の稚拙な恋、
今も後悔している恋を素敵な日本語達が少し格上げしてくれる、そんな一冊です。
もちろん、いつか…と憧れる恋も描かれているかもしれません。
読み終えた時、私は誰かの「忘れ草」になりたいと思いましたし、私の「阿伽陀」たる存在に思いを馳せました。
※「忘れ草」…心配や心の憂さを吹き払うもの
「阿伽陀」…あらゆる病気を治す薬
2014年14冊目。
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『あえか』『紐帯(ちゅうたい)』『那由多(なゆた)』など、日本人でも知らないような響きが美しくて味わい深い日本語を短いストーリーを通して知ることができます。きれいな言葉ばかり載っているので、最近イライラしていたり特に恋をしていない人にもおすすめ。
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ロマンチックだったりほっこりするようなエピソードだったりと気分転換にサクサクと読めちゃうエッセイ。
私も大切な人を喜ばせたいと思えるような本でした。
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一冊手元に置いておいて、読みたくなった時に好きなページをぱらぱらできる本
聞いたことはあるけれどちゃんと意味を知らない言葉はこんなにもたくさんあって、絡めてあるショートストーリーがどれも素敵で、日本語って綺麗だなと思える本です。
たまに読み返したいと思います。
私は 涵養 が好きでした
水が染み込むように、少しずつ養い、育てること
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日本語の美しさ・奥深さを改めて実感できる一冊でした。
短時間でスッと読むことができて手ごろな感じもあってちょうどよかったです。
一つ一つの単語についているショートショートは良いものもあったのですが・・・
全く共感できずに少し引いてしまうものがあったのが唯一残念なところでした・・・。
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テレビのドラマを先に見て、小説があることを知り、購入。こんなに色々な言葉があるのに全然使っていない。なかなか使うタイミングもなさそうだし、使っても意味が分からないかもしれない。でも、使う環境に一度身をおいてみたい。
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日本語の言霊と響きの美しさが堪能できる本。エッセイ?
聞いたことのある言葉も日常にありそうな一コマを添えられると瑞々しく感じます。
流れていく時間の中でそんな恋の情景があるといいなあ。そんなときのためきこの日本語たちのように丁寧に暮らそうと心掛けたい。
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NHKで番組として放映されてたそうな。
小山薫堂さんも出演されてらしたのでしょうか。
オシャレで余韻があって、
日本語が日本語らしく紹介されている一冊。
カバーが八重山の柄で、そこもお気に入り。
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恋に関する情緒のある美しい日本語35選。
役立つかという視点で言えば知らなくても困らない、あまり使う機会がなさそうな言葉も多くあるけど、ただ眺めるだけでも癒されます。
言葉の状況を表す短い恋物語がそれぞれ挟まれているのですが、いくつかは無理やり恋愛に結びつけているように感じてしまいました。
一番気に入ったページは、
「相生」、、、夫婦が一緒に長生きすること
です。
日本語の美しい響き
半分以上、初めて知ることばたちでした。
そしてのそのことばは、あらゆる想像を掻き立ててくれる、淡くて切なくて、そして美しいことばたちでした。
年齢を重ねたとき、そのことばたちの味わいもきっと変わるでしょう。時おり、またそのことばたちを味わうために捲りたい本です。
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【2021年27冊目】
エッセイとするのが正しいのかはわからないですが、とてもあっさりと、けれど何度でも読みたくなる一冊です。日本語は奥深く、とても美しい言語だなと改めて思わされます。私も掲載された言葉から短い物語を生み出したいなと思ったりしました。
面白いようなそうでないような。
「 気宇 」の説明は、粋だなと感じた。一度ぐらいなら使えるかも。でも何度もとなると、愛想を尽かされることになる。
ベースはショートショートの体裁をとっているのだが、ショートショートに必須の切れ味がなくエッセイ的なふんわりとしたしみじみ的な雰囲気。
それはそれでいいがやや物足らない。
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知らない日本語はまだまだある。
こんなにも素敵な言葉があるんだと驚きます。
恋に関する日本語に、さまざまな恋にまつわるショートショートが、見開き1ページに、素敵なイラストと共に掲載。
ほっこりできる癒しのひとときを過ごせました。
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赤心、紐帯、滝枕、夕轟など聞きなれない日本語だが、それを説明するためのショートラブストーリーが語彙の理解する上での良い役割を果たしていて読みやすい。10分で読めます。
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35個の”物語性を秘めた日本語”をもとに書かれたSS。
後書きで著者が自分でも書かれているようにSS自体はとても薄味。
35個の日本語は知っている言葉、聞いたことがあっても意味を知らなかった言葉、初めて聞いた言葉があって面白い試みだったと思う。
最初、一度読んだあとは取って置かなくてもいいかなと思ったのだけれども、後書きにあったように租借するために本棚に場所を作ろうと思う。
Posted by ブクログ
ショートショート。あまり馴染みのない単語にすごく短いお話をつけています。さらっと読むと10分もかからないかも。チェック柄の装丁がかわいらしいです。
NHKのドラマが好きだったので、DVDか再放送して欲しいです。
Posted by ブクログ
「あえか」「恋水」「赤心」など、日本古来の日本語に、その意味をとても短い恋物語で紡いだショートショート。
日本語にはうっとりするような繊細な響きを持つ言葉がたくさんある。なかなか普段は目にしないけれど、その意味をしっかり理解して自分の一部にしていきたいと思わせてくれる1冊。ただ、恋愛至上主義のストーリーには少々ぐったり…