山極寿一のレビュー一覧

  • 動物たちは何をしゃべっているのか?

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    鳥類の研究者と霊長類の研究者の対談で、お互いをリスペクトする姿勢や研究対象への熱意が伝わりとても面白い1冊だった。
    人間のコミュニケーションの本質やAI、SNSの何が危ういのか、という話にまで及んだのは興味深かった。

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    2025年12月05日
  • 動物たちは何をしゃべっているのか?

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    鳥とゴリラの研究者の対談。

    どういった言語を扱う動物なのかの話から発展し徐々に『コミュニケーション』の枠組の話にうつり変わる。

    その種類とは音声であったり視線であったりジェスチャーであったり、はたまた同時に2つ以上を合わせて行ったり。五感も重要で聴覚や嗅覚などが優れている生き物はそれも併せて複雑なコミュニケーションをとるらしい。

    ただただ言語にとどまることなく話が進む対談は興味深い生物の進化の話にも及び、進むにつれ文字や文を主体にしたネット社会が人間の陥る死角にも言及していたように思う。

    普段の言動、また今ここに書いているような視覚での情報やスマホで読むニュースなど切り取りされたモノを

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    2025年11月25日
  • 動物たちは何をしゃべっているのか?

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    ゆる言語の水野さんが編集したということで手に取ってみた。
    ゴリラと鳥の研究者視点で語られるヒトの言語の起源の考え方が興味深かった。
    人間の母親が赤ん坊にかける歌のような言葉(インファント・ダイレクテッド・スピーチ)がヒトの言葉の起源の一つかもしれないというのは実体験として分かる気がする。子供が赤ちゃんの時には何かしら歌うように話しかけていたような覚えがある。言葉にならない音声とか鼻歌とか赤ちゃんと目を合わせながら視覚的なコミュニケーションを取っていたような気がする。
    現代人が言葉に依存する社会になりすぎて忘れかけている文脈を理解する力、身体性を持って共感する力を取り戻すためには「音楽と踊り」=

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    2025年11月20日
  • 動物たちは何をしゃべっているのか?

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    分野は違えど、知識のある人同士の対談が面白い。
    ずっと聴いてたいな。
    シジュウカラの文法、ゴリラのアイコンタクト

    踊る、歌うって、コミュニケーションの原始なんだなと思う。言葉が生まれる前ー

    人間ができることができてすごい、ではなく、人間が感知できないすごいことができてる、という考え方。

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    2025年10月28日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    私の好きな養老孟司も為末大も、そして著者も身体性が大事だと言っている。他者と信頼関係を築くには同じ時間、同じ場所にいて同調することが大事だと。
    普段からものすごく実感しています。

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    2025年10月04日
  • ゴリラの森、言葉の海(新潮文庫)

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    ゴリラについて知りたいなって思って手にとった本。気がついたら人間の本来のあるべき姿、について考えさせられてた。自然に求めるのではなく、私たちが謙虚にならなくてはいけない。

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    2025年09月15日
  • 森の声、ゴリラの目 ~人類の本質を未来へつなぐ~(小学館新書)

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    ネタバレ

     人類の進化を森/類人猿/脳の大きさなどを交えて論じる。

     ゴリラ成分がもっとあっても良いと思う。ゴリラが登場するのは、本書の半ばを過ぎた辺りから。

     ゴリラ関連の記述はさすがに著者は詳しい。後半、がぜん光輝く印象。

     ゴリラが雄だけで群れを作り、同性愛を通じで群れを維持するケースがある、など長年にわたって同じゴリラを観察し続けなければでてこないエピソード。

     そのゴリラ目線で今の人間社会を観たら…というところ、もっと前半から前に出した方が良かったと思う。

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    2025年09月14日
  • 争いばかりの人間たちへ

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    ゴリラの研究をここまで愛を持ってされている話には興味深いものばかり。
    人間が二足歩行を始めたことにより子育て方法が他の種と異なり、分裂した家族、今や核家族が当たり前となったのが分断の理由なのだということ。
    コロナ禍の話も含めており、我々の暮らす現代の環境で怒りや闘争、争いが起きるのは繋がりが絶たれていることやスマホなど情報社会や産業が発達してきたからなのではないかということを改めて考えさせられる。
    ゴリラを通して自然の生き方を目の当たりにしてきた筆者が感じる人間へのメッセージを感じる。
    ゴリラの説明や生態については途中読むのが大変になってしまったのでサラリと読みたいところ。

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    2025年09月02日
  • 日本の人類学

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    大学の先生の話は
    立派かもしれないけれども
    ちっとも面白くない
    そんな定説(?)をすっかり
    覆してくださる

    いやあ 人類学って
    こんなに 面白いんだ
    こんな 歴史を背負っていたんだ
    こんな 人たちが居たんだ

    「人類学」って 
    私たちの過去と
    私たちの未来と
    何より
    私たちの現在と
    ちゃんと つながっているんだ

    そんな 気持ちを
    持たせて もらいました
    この お二人の碩学の対談を
    企画された編集者さんに感謝です

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    2025年08月31日
  • 老いの思考法

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    老いるとは衰えることだろうか。京都大学前総長の霊長類学者・山極寿一はそうは見ない。ゴリラの群れを観察し年長の雄が力よりも知恵や経験で仲間を導く姿を記してきた。人もまた老いを重ねることで見えてくる世界がある。若さが速さや成果を誇るなら老いは待つこと、譲ることを学ばせる。時代は変わり世代の価値観は交わらぬように見える。だが老いの思考法は断絶を埋め人と人を結ぶ回路となる。弱さに意味を見いだせるか――社会の成熟はそこにかかっている。

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    2025年08月20日
  • 老いの思考法

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    これからの生き方は、複数の拠点を持つことという提案は目から鱗だった。ただ拠点を複数持つだけではたぶんダメで、そこにほんの小さなものでも人間との関係性が必要だということも理解。2拠点、あわよくば3拠点生活とか近い将来できないものかと遠くを見ながら考えてしまったのでありました。

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    2025年08月11日
  • 老いの思考法

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    人間と近しい生き物である類人猿の行動を観察、把握し、それを人間の行動に当てはめて考えてみよう、という学問を基礎に書かれた本。多くの生物は生殖を行えなくなると死ぬが、人間だけそうなった後も長く生きる。それは老人が子供の育成などに一役買って来たからだ、というような内容が書かれている。

    確かに人間は猿の一種ではあるので、なるほどそうなるのかと思うことが多かった。
    共同体と家族のどちらかには属しておくべき、という話は私の老後の指針になりそう。

    ただ、世代間のギャップを感じる内容も多く、この本で批判されている最近の人間の挙動は、私が老年期に入るころにはそれが当たり前の世界になっているはずなので、そう

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    2025年07月23日
  • 京大変人講座

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    ネタバレ

    地球の教室は私の興味ある分野。基礎的部分を分かりやすく解説。経営の教室は衝撃的。鮨屋のおやじとの闘い。高級であればあるほどサービスは減る、なるほど。上下関係、したからのサービスは価値が低く感じられる、これもなるほど。お作法は不合理なもの。鮨屋のおやじの仏頂面には理由がある。このシリーズ面白い。

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    2025年06月02日
  • 老いの思考法

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    ゴリラや猿と比較した人間の老いについて語る。甥はネガティブに語られがちであるが、仲裁力、ハブになる力等、老いてからでないと引き出せない魅力がある。ゴリラは老いると、食べられなくなり、緩やかに死ぬ。老いに怯えるのは人間だけなのかもしれない。

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    2025年04月22日
  • 京大変人講座

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    京大の変人教授たちがそれぞれに「変なテーマ」を取り扱い、独自の研究データから得た知見をもって、常識を疑う視点を持つことが重要だと示してくれる。

    『“変人”がいるから人類は繁栄してきた』という一節はとても興味深い。

    視野を広げ、視点を変えて、一般論やもっともらしい説に固執せずに柔軟な思考を保ち、ユーモアを忘れずに過ごしたいと思う。

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    2025年03月11日
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ

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    過去は美化することも、灰色にすることもできない。誤魔化しのきかない自分というものに誇りを持って相手に接しないと、対等な話はできない。
    個の活動が増えた現代において、他者と生きてゆくための視点の持ち方に気付かされた。

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    2025年02月23日
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ

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    学術会議前会長は、ゴリラの研究者だった。人付け・ゴリラと同じ行動をして、仲間と認めてもらい観察する。現地の人と仲良くなり、森を案内してもらう。同じゴリラの研究者のダイアン・フォッシーさんとの出会い、食事を共にする意義、ニホンザルとゴリラの違い、など興味深かった。

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    2024年10月04日
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    少し前の本ですが、学びある。

    動物の世界は必然性の世界であり、
    アルゴリズムが支配する世界であり、
    強いつながりの世界である。
    それは友達を作りたいなと思ったら自分と趣味の合う人たちを探してオフ会をやる世界です。

    人間が人間らしいと思っているものの多くは誤作動の結果起きている。
    だから人間らしい感情は根拠づけたり設計したりするものではない。
    人間のコミュニケーションには誤作動がすごく多くて、その誤作動こそが我々の自由や生きているという事実を支えている。
    だから、それをなるべく潰していくというのはまずいと思います。
    そうした誤作動をどうこれからの社会に組み込んでいくかという話になると思います

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    2024年06月30日
  • 「サル化」する人間社会

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    ゴリラ等の生態と人間を比較している。比較対象があるから、人間社会で何が必要なのかがよくわかった。ゴリラのフェイストゥフェイスの関係性はとても理解できる。ゴリラは序列を作らないそうだ。
    面白い!

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    2024年06月20日
  • ゴリラの森、言葉の海(新潮文庫)

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    昔、立花隆の「サル学の現在」を読んで、人類の先祖がチンパンジーのように残忍ではなく、ゴリラのように穏やかな性格だったら我々はもっと平和な歴史を刻んだだろうなと思っていた。どうやら、僕の考え違いだったようだ。山際先生は集団間の暴力の理由を言葉、死者の利用、共感性としている。ユヴァル・ノア・ハラリ「サンオピエンス全史」言う処の認知革命が原因なんだな。

    山際先生の近親相姦のタブーの起原説に納得した。育てる経験が性的な関心を抑制する。そのインセスト・タブーがあるからこそ娘を他の家に差し出すことができる。また、類人猿のメスは親元を離れて繁殖するとある。
    ここでレヴィ・ストロースの云う「女の交換」が発生

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    2024年06月12日