山極寿一のレビュー一覧

  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

    ひとつの生き物として、人間の身体から考える視点がとても新鮮。社会構造や理屈以前に、地球上で進化してきた生き物としての人間がどんなものか、現代との乖離がどこにあるのか、面白かった。
    子育てしている身としては、今後の子どものことについても視野が広がったと思う。

  • 人類の起源、宗教の誕生
    人類が他の動物と異なる特質を得たのは、共感能力を獲得したとの由だが、その共感が暴発するところに暴力の根源があると述べている.共感と宗教の関連も詳しく解説してあり、非常に参考になった.スマホ中毒になっている人々に 、ラマダーンを真似てe安息日を提案していたが、面白い発想だ.人類に近いゴリラやオラウータ...続きを読む
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方
    類人猿(特にゴリラ)から人間を学ぶ。知能偏重という言葉がずっしりのしかかる。時間、空間を共有し、五感を使った付き合いで曖昧に了解し合い、互いに信頼を寄せる感覚は、私の場合、生まれた頃から共棲している「猫」との関係性でストンと落ちた。数値化・言語化されたものは理解こそしやすいが、理解したところで共感し...続きを読む
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方
    子供たちに
    手渡したい一冊

    若者たちに
    身近に接していらっしゃる
    山極寿一先生だからこそ
    なんとしても
    届けたい思いが
    行間から伝わってきます

    ぜひ さりげなく
    彼らの眼に触れるところに
    置いておきたい一冊
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ
    とにかくしなやかな柔らかさの持ち主の方だなぁと、安心して読むことができた。「人間は『共に生きる』という感覚なしには、幸福感が得られない動物」という一言に尽きるのだろうか。

    このコロナ禍で、オンライン化がすすめられている。もちろん、全てを否定するつもりはないけれど、何はオンラインでもよくて(むしろオ...続きを読む
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ
    ◯山極先生の特異な体験を踏まえて、社会の生き方や人との付き合い方などを記したエッセイ。山極先生のことを知るにあたっても、気軽にさくっと読める一冊。
    ◯類人猿と比較して人間を分析するしては変わらず面白いが、この本で一番のポイントは、時間の使い方である。人と一緒に食事を取ること、付き合うこと、人のために...続きを読む
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方
    スマホとゴリラがどう関わるのか
    ものすごく興味を持って読み進めた。

    コミュニケーションの道具としてのスマホが
    私たち人間に、中でも子どもらに
    どのような影響を与えるのか
    野生のゴリラから考える新たな視点に
    納得いく点が多かった。

    スマホに子育てさせるニュースを
    以前見たことがあるが
    親子のコミュ...続きを読む
  • 虫とゴリラ
    一般教養として読むのももちろん楽しい1冊ではあるが、「教育」の視点から読み進めると、ハッと気付かされることがほんと多いなと痛感。
    今の教育がいかに自然の摂理に反してるか、養老さんと山極さんは的確かつ痛快に断じてくれているので、私にとっては清々しい気持ちにさせてくれる内容だった。
    やはり、経済界に動か...続きを読む
  • 虫とゴリラ
    一般教養として読むのももちろん楽しい1冊ではあるが、「教育」の視点から読み進めると、ハッと気付かされることがほんと多いなと痛感。
    今の教育がいかに自然の摂理に反してるか、養老さんと山極さんは的確かつ痛快に断じてくれているので、私にとっては清々しい気持ちにさせてくれる内容だった。
    やはり、経済界に動か...続きを読む
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方
    人と人との信頼関係は身体をつなぎあわせることでしか築けない、なるほどと思った。一緒に食事をする共食が大事だという主張も、アタリより著者の方が説得力があった。
    ゼロかイチを極めるような今の発展の仕方(西洋的な考え方)には行き詰まりがあって、中庸的な考え方に変化するようなことが起こるかも、というところが...続きを読む
  • 人類の起源、宗教の誕生
    宗教の起源は共存のための倫理っていう話。

    動物に宗教はあるのか。犬の祈り。
    ニホンザルは不公平を甘受して秩序を重んじる。


    「グローバルな人材というところにいくつか指標を掲げていて、その中で一番重要なのは自己判断が可能なこと。そして、アイデンティティを持つこと。危機判断ができること。それから他者...続きを読む
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方
    京都大学総長の山極寿一氏が語る、ゴリラに学ぶ「ヒトの未来」。ゴリラに学ぶ、ヒトにしかない能力とは?ヒトの限界を超えたテクノロジーとどう付き合い、幸せになるか・・・!
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)
    ふむふむ なぁるほど
    と これまでの著書を辿らせてもらった
    お二人
    哲学者の鷲田清一さん
    そして
    人類学者の山極寿一さん

    お二人の対談集
    お二人の対談を拝聴しながら
    あれやこれやのことを
    考えさせてもらったり
    途中で
    あの本にあったなぁ
    と振り返させてもらったり

    いい時間を
    過させてもらえました
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術
    書いてある内容は特に変わったことはない。言葉とは人と人とが関わるためのツールの一つでしかなくて、そこに頼りすぎるのは危険だと言う話。
    特になんの変哲もない話でなぜ★4か、それはコロナウィルスの影響で広まるリモートワークのデメリットを再認識出来たから。
    なんとなく声だけで会話することに違和感を覚えてい...続きを読む
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術
    すごく示唆的な話が多かったように思う。
    自分がここ最近考えていた現代的なテーマにリンクし、そういうものを考えるきっかけになった。
    相変わらず太田さんがやさしくて、対談者の山極先生のゴリラの話はおもしろく、読みやすかった。
    2020.3.10.
  • 京大変人講座
    京大と銘打つ通り、京大の先生方の特別講義の集めたもの。変人なのかもしれないが、文章や中身は至ってまとも、むしろ読みやすい。
    世知辛い世の中になったのは、同調圧力のせいであり、それに負けるなと頑張っている人たちに向けたエールでもありました。
    やはり京大の方々は面白い人多いですよね。自分の周りでもそう思...続きを読む
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術
    関東の代表的なお笑い芸人である爆笑問題の太田光さんと京都大学総長・山極寿一さんの対談本です。山極さんが霊長類学・人類学者という事で専門のゴリラの話を踏まえながら、引きこもりや、SNS、戦争等について語られています。太田さん、彼の思想は本当に興味深いです。
  • 京大変人講座
    小曾根哲教授の地球学、神川龍馬助教の進化生物学が面白かった。▼地球岩石学者の小木曽教授の『常識を越えるノート』:1)地球はいま46億歳。気が遠くなるほどの悠久の時間を生きている。2)火星と金星には生物はいないのに、地球だけ「”たまたま”いい条件が重なって生命が生まれた。3)原始の生物にとって酸素は猛...続きを読む
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術
    繋がりたいけど、離れていたいという、アンビバレンツな状況は常にあるもので、どっちもあり、その状況にその都度悩みながらも、その状況を受け入れていくことが、幸せにつながるのだと思いました。ある物事の表裏というのは、リアカーの両輪のようなで、それは正対するものではなく、並行するものであるというのが私の持論...続きを読む
  • 「サル化」する人間社会
    チンパンジーとボノボの本は読んでいたが、ゴリラについての本は初めて読んだので知らない事ばかりで刺激的だった。ゴリラの社会はなんとなく思っていたイメージとはかなり違っていた。この本はちょっとした読物といった体裁なので、次は著者のもっと本格的な本を読みたい。著者も書くように、類人猿の社会の比較から我々ヒ...続きを読む