山極寿一のレビュー一覧
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ふむふむと読んでいたのに、途中からお酒が飲めないと駄目なんだなあ…な感想になりそうだった。
「相手への過剰な信頼は相手を悪者にする危険性をつくり出してしまう」
身近な人に対して無意識に行いそう。気に止めたい。Posted by ブクログ -
シジュウカラの研究者とゴリラの研究者の対談ということで期待低めだったのですがシジュウカラやゴリラだけでなく動物の能力を引き合いに出しながら人間のコミュニケーションについて問題提起されていて面白く読んだ。
現代社会は言葉への依存が進み、さらに仮想空間やAIが存在感を増すと私たちは、言語化できないもの、...続きを読むPosted by ブクログ -
シジュウカラ研究家の鈴木俊貴さんと、ゴリラ研究の第一人者山極寿一さんの対談本。
お二人とも、野外で長い時間動物たちと身近に接しながらその生態を研究するタイプの研究者だ。時間はかかるが、観察することによりわかってくることは多い。
シジュウカラは、特有の言葉で仲間に危険を知らせている。そしてその囀りに一...続きを読むPosted by ブクログ -
対談形式でページ数の割にはよく言えば読み易いが、内容的には著書の多い山極氏であるため重複する部分も多いように感じた。
二者の化学反応というものもそれほど感じられないが、探求分野と我々の日常への結びつきは興味深いものであるので、動物の生態学から人間の存在を掘り下げる妙味は各者のより専門チックな書に尋ね...続きを読むPosted by ブクログ -
動物たちは何をしゃべっているのか?
著者:山極寿一 鈴木俊貴
発行:2023年8月9日
集英社
いやはや、面白かった。
霊長類、とりわけゴリラの研究で有名なあの山極寿一さん。片や、ここ数年、マスメディアでも急速に紹介されてお馴染みになった鈴木俊貴さん(東京大学戦隊科学技術研究センター准教授)。鈴...続きを読むPosted by ブクログ -
ゆる言語学ラジオきっかけ、
バリューブックスさんで購入。
鳥の研究者と、ゴリラの研究者が、
それぞれの分野から得た鳥、類人猿の「おしゃべり」についての対談。
ゆる言語学ラジオを聴いていなかったら絶対手に取っていなかっただろう本だと思う。
主にシジュウカラのコトバを解明するための実験の話なんかがラ...続きを読むPosted by ブクログ -
ゴリラの専門家(霊長類学者)の山極寿一さんと、小説家の小川洋子が、ひたすら対談する。対談集なので、徹底的に突き詰めるというより、ふわっと終わった感がある。学者は、霊長類のゴリラの特性から、人間との共通点、違う点、なぜ違いが出たかについて語る。小説家は、なぜ人間界にだけが戦争や暴力や強姦が起きるのかを...続きを読むPosted by ブクログ
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霊長類学者である著者からの提言ともいえる1冊。書いた当時は京都大学の総長でもあったようだ。
人間とゴリラを対比させ、人間のよいところは継承し、ゴリラのよいところは取り入れ、これからの社会をよりよくしたいという思いがよくわかる。
特に、争いを避けるゴリラを例に出し、平和への思いを強く伝えている。Posted by ブクログ -
本人としては期せずして、国内トップ大学の総長となってからの教育への取組を攫った内容の本著。
大学総長の業務の内実に触れることもそうそうないだろうから興味の導線としてはありがたいものだったが、
霊長類学者の側面との折り合いがどっちつかずというか、
率直にそちらのあれこれを知りたい衝動のほうが勝る読者...続きを読むPosted by ブクログ -
ここ20年来の大学改革に対する筆者の批判的論考と、本来できた学問、研究とはの筆者の考えが述べられた本。京都という独自の立ち位置ゆえに、今西錦司、和辻哲郎、西田幾太郎らを輩出し、ゴリラ研究者が総長に就くという事態も起きた。
ゴリラなどの細かいエピソードに関しては他の本でも何度も出てきており、新味はな...続きを読むPosted by ブクログ -
著名なゴリラ学者が、本質的な思考でもって、教育や大学の在り方について語る。ベーシックではあるが、しっかりと響いてくる。
人間の進化の戦略の中で、離乳期と思春期が生まれた。この時期を一人で乗り切ることはできない。だから、人間にとって、教育は本質的に必要なものだ。そして、未知への挑戦をする大学という場...続きを読むPosted by ブクログ -
・学びの今回は対話にある
- 相手の立場で考える
- 状況に応じて結論を出す
- 自分で決定する
・解決には時間が必要
・There is no problem. There is a solution.Posted by ブクログ