山極寿一のレビュー一覧

  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    ふむふむ なぁるほど
    と これまでの著書を辿らせてもらった
    お二人
    哲学者の鷲田清一さん
    そして
    人類学者の山極寿一さん

    お二人の対談集
    お二人の対談を拝聴しながら
    あれやこれやのことを
    考えさせてもらったり
    途中で
    あの本にあったなぁ
    と振り返させてもらったり

    いい時間を
    過させてもらえました

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    2020年05月09日
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術

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    書いてある内容は特に変わったことはない。言葉とは人と人とが関わるためのツールの一つでしかなくて、そこに頼りすぎるのは危険だと言う話。
    特になんの変哲もない話でなぜ★4か、それはコロナウィルスの影響で広まるリモートワークのデメリットを再認識出来たから。
    なんとなく声だけで会話することに違和感を覚えていたが、それを明確に言い表してくれた気がした。
    ただ、この言葉のデメリットに迫る対談集が、書き言葉の媒体に落とし込まれ、他にその対談の様子を知る術がないのは、些か滑稽。

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    2020年04月12日
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術

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    すごく示唆的な話が多かったように思う。
    自分がここ最近考えていた現代的なテーマにリンクし、そういうものを考えるきっかけになった。
    相変わらず太田さんがやさしくて、対談者の山極先生のゴリラの話はおもしろく、読みやすかった。
    2020.3.10.

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    2020年03月10日
  • 京大変人講座

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    京大と銘打つ通り、京大の先生方の特別講義の集めたもの。変人なのかもしれないが、文章や中身は至ってまとも、むしろ読みやすい。
    世知辛い世の中になったのは、同調圧力のせいであり、それに負けるなと頑張っている人たちに向けたエールでもありました。
    やはり京大の方々は面白い人多いですよね。自分の周りでもそう思う。

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    2020年03月05日
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術

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    関東の代表的なお笑い芸人である爆笑問題の太田光さんと京都大学総長・山極寿一さんの対談本です。山極さんが霊長類学・人類学者という事で専門のゴリラの話を踏まえながら、引きこもりや、SNS、戦争等について語られています。太田さん、彼の思想は本当に興味深いです。

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    2020年02月22日
  • 京大変人講座

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    小曾根哲教授の地球学、神川龍馬助教の進化生物学が面白かった。▼地球岩石学者の小木曽教授の『常識を越えるノート』:1)地球はいま46億歳。気が遠くなるほどの悠久の時間を生きている。2)火星と金星には生物はいないのに、地球だけ「”たまたま”いい条件が重なって生命が生まれた。3)原始の生物にとって酸素は猛毒。酸素に適応できた”変な生き物”だけが残った。4)恐竜を絶滅させた隕石は、またやってきてもおかしくない。5)地球はだんだん冷えているが、太陽はさらに明るく熱くなっている。地球は今、そのはざまで微妙なバランスを保っている。▼進化生物学者の神川助教の『常識を越えるノート』:1)細胞同士で合体すると、意

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    2020年02月14日
  • 「言葉」が暴走する時代の処世術

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    繋がりたいけど、離れていたいという、アンビバレンツな状況は常にあるもので、どっちもあり、その状況にその都度悩みながらも、その状況を受け入れていくことが、幸せにつながるのだと思いました。ある物事の表裏というのは、リアカーの両輪のようなで、それは正対するものではなく、並行するものであるというのが私の持論です。

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    2019年12月21日
  • 「サル化」する人間社会

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    チンパンジーとボノボの本は読んでいたが、ゴリラについての本は初めて読んだので知らない事ばかりで刺激的だった。ゴリラの社会はなんとなく思っていたイメージとはかなり違っていた。この本はちょっとした読物といった体裁なので、次は著者のもっと本格的な本を読みたい。著者も書くように、類人猿の社会の比較から我々ヒトの特性というものが少しずつわかってくるように思う。

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    2019年11月26日
  • 京大変人講座

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    変人という天才達の集まり、各分野の着眼点も面白く、深い読み物、さすが!

    「遠足のおやつ300円まで」秀逸!

    不便益とは!

    東大は官僚養成学校、京大は西園寺公望が、自由な学風の学校作ろうとしたのが始まり
    東京は討論、ディベート
    京大は対話、ダイアローグ、発見方式
    Together and Alone ともに、一人で

    全地球凍結、Snowball Earth
    ヘーゲルの弁証法、ある一つの物事にはそれを否定する物事が含まれ、矛盾するものだという事
    寿司屋のオヤジは職人肌で客なんか関係ねぇ、自分の仕事をしているんだ!とみせる

    京大変人伝説/
    鯨が魚類である理由を述べよ!最終レポートの提出日は

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    2019年11月12日
  • 日本の人類学

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    人類学にも自然人類学と文化人類学等の種類に分けられているみたいなのですが、本書は自然人類学についての対談がメインでした。確かに人類学というものは馴染みが薄く、あまり意識したこともなかったのでしたが、 人間の本質を知るのに人類学という分野は非常に大事だと思いました。勢いが弱まりつつある人類学ですが、本書を読んだのを機にもっと知っていこうという思いが芽生えました。

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    2019年10月13日
  • 日本の人類学

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    2000万年前、類人猿は何十種類もいたが、サルは少なかった。サルは、サバンナに出て多産になると、森に戻ってきてから栄え、類人猿を追い詰めた。人類もサバンナに進出して多産になった。

    デニソワ人は、64万年前にネアンデルタール人から分岐した。現在のメラネシア人やオーストラリア原住民、フィリピンのネグリト人のゲノムには、デニソワ人のDNAが数%含まれている。インドや東南アジアの人たちのDNAには、デニソワ人の痕跡は全くない。

    単独生活やペア社会の動物は、雌雄の体格差がない。規模の大きな群れ生活をする動物では、オスがメスより大きくなる。複数のオスが共存する群れ社会では、厳格な優劣の順位ができる。母

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    2019年09月18日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    そもそも人間とは社会とはを、人類も生物の一種類であるという原点に立ち返り、専門家からの示唆にとても興味深い良著。

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    2019年06月15日
  • 京大変人講座

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    <目次>
    はじめに ”変人”がいるから人類は繁栄してきた
    第1章  「地球の教室」 毒ガスに満ちた「奇妙な惑星」へようこそ~学校では教えてくれない!恐怖の「地球46億年史」
    第2章  「経営の教室」 なぜ鮨屋のおやじは怒っているのか~「お客さまは神さま」ではない!
    第3章  「法哲学の教室」 人間は”おおざっぱ”がちょうどいい~安心、安全が人類を滅ぼす
    第4章  「社会デザインの教室」 なぜ、遠足のおやつは”300円以内”なのか~人は「不便」じゃないと萌えない
    第5章  「生物の教室」 ズルい生き物、ヘンな生き物~”単細胞生物”から、進化の極みが見えてくる
    第6章  「予測の教室」 「ぼちぼと

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    2019年05月11日
  • ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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    ゴリラの視点からとらえた人間社会。
    鋭い!!目から鱗ではっとさせられた。
    高校生ぐらいのときに知ってたら京大目指してたなぁ。

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    2019年05月01日
  • 「サル化」する人間社会

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    京大総長の山極さんの本二冊目。
    こちらは割と読みやすい内容、文章で書かれていて、霊長類学入門には適してる一冊。

    ・霊長類学は人間社会を明らかにする学問(アプローチ)方法の一つ。日本が世界をリードしている分野の一つ。
    ・そこには日本人の中に人はサルから進化したという概念が無理なく同居できるから(一方の西洋では進化論的考え方がキリスト教と相容れず、霊長類学が発展してしなかった)
    ・現在ではよく知られるサルの個体ごとに名付けて観察する手法は日本で確立した(ジャパニーズメソッド)
    ・ちなみに先進国で身近に霊長類が存在している国は日本(ニホンザル)のみ。サルの主な生息地はアジア、南アメリカ、アフリカで

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    2019年02月12日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    模試の文章で使われていたのが面白くて原典を見つけたので読んでみた。

    鷲田さんも山極さんも現代日本でもトップクラスの知の巨人だが、お互い違うジャンルなことを生かして色々な視点から現代社会を見ていく。対談形式で文章も非常に読みやすかった。

    ・教育(特に大学教育)が向かうべき方向性について
    ・人間そして都市の成熟について(京都について)
    ・人類学的な家族形成について
    ・アートについて(アートは唯一目的を持たない人間の行動だ!)
    ・食と性の比較(動物は食を隠し性交は公に見せるが、人はなぜ食を人に見せ性交を隠すように進化したのか)
    ・教養とは何か(人が考えるということの意味と効用、これからの未来につ

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    2019年02月07日
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    さすが『物欲なき世界』を書いた菅付さんのキュレーション。VUCA時代を生き抜くための最新かつ普遍的な思想をもつ各界のイノベーターたちの言葉はすごくしっくりくる。

    テーマ偏らず、幅広い教養の基礎を身につけることかでき、ここから深掘りしていくことが、これからの時代を賢く楽しく生き抜く近道だと思う。

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    2018年12月02日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    様々な知識と広い見識を持つ2人の多岐にわたるテーマの対談はどの話題を取っても好奇心が擽られ読みながらワクワクする。

    ミーティングでは相手を役職名ではなく必ず「さん」付けで呼ぶ。呼び方一つでその場の空気が明らかに変わる。

    リーダーとは自分がいなくても周りがうまく動くようにセッティングする人の事。getting things done by others.
    リーダーは周りの人の適性や能力を的確に判断し、チームワークを先導して目的に向かってみんなをまとめる。リーダー自身は目立たなくていい。
    本当は強いんだけど、それを抑えている事が出来る。これが愛嬌。ゴリラのリーダー。

    ロビン・ダンバー「人間の

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    2018年11月30日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    二人ともめちゃくちゃすごい人なのに、
    仲良しのおっちゃん二人が話しているような温かさ。
    内容もバラエティに富んで、
    考えさせられる場面がたくさんあるのに、
    居酒屋で先輩の話を隣で聞いてるような気楽さ。

    面白かったー。

    特に、最後のほうで、
    学生は大学を離れて社会人になった時、
    自分が学生時代にどういう期待を受けて育ったのかを
    自覚してほしいと書かれていたのが心に残った。
    いい言葉だな。
    まさに教育者のお言葉だわ。

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    2018年03月30日
  • 「サル化」する人間社会

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    相手が何をしたいのか
    相手が今何をしてほしいと思っているのか
    自分が何を望まれているのかを
    汲み取り、いま自分はどういう態度をとるべきかを
    その場の状況に応じて応える。
    巷にあふれかえっている
    どこやらのビジネス書に書かれているような言葉ですが…
    この察知能力をゴリラたちが持ち合わせている
    いや、ゴリラたちにこそ
    私たち今の人間たちは学ぶべきではないか
    というのが、この本で山際さんが伝えたいことです

    実際にゴリラたちが暮らしている「現場」の
    野山に分け入って徹底したフィールドワークをしてこられた
    山際教授だからこそ、伝えたいメッセージが
    そこかしこにちりばめられた一冊です

    勝ち負けがな

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    2017年10月04日