山極寿一のレビュー一覧

  • 虫とゴリラ

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     虫の養老先生、ゴリラの山極先生の対談。
     お二人の頭の中から溢れてくる知識、言葉が興味深かった。
     違う土地から移植した木の周りには、その移植したところにいた虫がついてくる、とは考えてみたら当たり前なのだが、そこに思いがいかない。それだから無知な自然破壊をしてしまうのだな、と納得した。

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    2023年01月17日
  • 虫とゴリラ

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    ネタバレ

    養老先生は虫を観察して人間を考える。
    山極先生はゴリラとともに体感し人間を考える。
    地球上にいる生命の祖先はどのように生きたか、何億年単位で生命の先輩たちを調べたお二人が情報共有しながら、人間の立ち位置を整理した内容でした。
    江戸時代にマタギによって根絶やしにされたサルの話しや、洗剤による鎌倉の川の汚染では下水道を整備して水がキレイになったら、元々居なかったフナを放流した話しなど、今の時代では信じ難い問題がなかったかのような日本なんですね。
    日本文化は述語的な文化、西洋文化は主語的な文化。日本特有の生き方も考えさせられます。
    ひとつ気になるのが、車社会は環境に良くないまではいいのですが、その代

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    2022年11月22日
  • 虫とゴリラ

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    ネタバレ

    東大の解剖学者と京大の霊長類学者の対談
    非常に興味深い提言の数々
    永年のフィールドワークに支えられた確かな信条
    フムフムと読みました

    でも脳が緩んだ婆さんにはちょい難しいところも……
    このままではあかんよね、人間、世界、地球
    とはぼーっと考えていますが、
    そうですね、
    自然に入って行かなければ!
    自然に体を預け、五感で感じようと!

    ≪ とぎすませ 野生の感覚 ヒトの危機 ≫

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    2022年11月13日
  • 京大というジャングルでゴリラ学者が考えたこと

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    著名なゴリラ学者が、本質的な思考でもって、教育や大学の在り方について語る。ベーシックではあるが、しっかりと響いてくる。

    人間の進化の戦略の中で、離乳期と思春期が生まれた。この時期を一人で乗り切ることはできない。だから、人間にとって、教育は本質的に必要なものだ。そして、未知への挑戦をする大学という場は、公共財なのだという認識が必要だ。大いに納得。

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    2022年04月21日
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ

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    ネタバレ

    ・学びの今回は対話にある
     - 相手の立場で考える
     - 状況に応じて結論を出す
     - 自分で決定する

    ・解決には時間が必要
    ・There is no problem. There is a solution.

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    2022年02月26日
  • ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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    面白かった。
    人間だけが文化を持つ存在じゃない。ゴリラを中心に、チンパンジーやサルなど類人猿の社会性から、人間が生活する現代社会を見直す本。
    京大で勉強したくなった…

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    2022年02月13日
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ

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    命の危機を感じるような出来事がさらっと書かれている。朗らかな語り口から、ゴリラ研究に対する一種の狂気を感じられる。

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    2021年12月22日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    スマホ脳、と関連させてつづけてよんでみた。
    重複する部分も多かったが
    特に筆者のゴリラとのフィールドワーク

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    2021年11月18日
  • ゴリラの森、言葉の海(新潮文庫)

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    山極さんと小川洋子の対談、まるでNHKのスイッチインタビューのようだが、ゴリラに生きることの根本を見つつ我々の存在そのものを問い直す、洞察に満ちた対談。

    タイトルが素晴らしい

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    2021年11月16日
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ

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    友人に誘ってもらい始めた読書会の第一回選書。
    話す中で見えてくることがあって、この感じは中学生ぶりくらいで新鮮だったなあ。アウトプットとして、2本のコラムを書きました。(以下概要)

    「関西人の対話術」
    ボケはツッコミを要求し良いツッコミはボケを生かす。ということで関西人(デカめの主語)は会話を対話に昇華する、対話のうまみを誰よりも知っているのではないか。

    「ごはんに夢中な君に夢中な僕に夢中な君」
    類人猿と人を分けたのは対面行為と食事。どちらもシェアだけれど、誰とでも至近距離で対面するゴリラと異なり、人間は家族か恋人など限られた間柄でのみ。そこで、食事(や広い意味ではその他会話のネタも)を介

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    2021年08月10日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    自分はバリバリの文系なので、理系的な考えが足りないと日々感じています。
    この本では、霊長類の中でも最も人に近い生物、ゴリラと人類を比較して、テクノロジーによって失いつつある「野生」について語られています。
    ゴリラとの生活はカルチャーショックを受けるほど刺激的で、ゴリラの子どもと、シルバーバックの話は、目に浮かぶようで面白い。

    頭ばかりを働かせているようでいて、現代人はものを考えなくなったし、常に情報に翻弄されて、自分の意思を持つことが難しくなっている。
    人間が一度につながれる限度は150人という具体的な数値がまず衝撃的でした。
    SNSで、何万人というアカウントを持っていても、脳の観点から言う

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    2021年07月23日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    信頼関係は身体が触れ合うことでしか生まれないっていう考え方はなるほどと思った。五感を共有することで、信頼関係が生まれる。食事を共にすることが大事なのはそういうことなんやなと思った。だから歓迎会とかもあるし、気になる人を食事に誘うのもそういうことなんやなと。

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    2021年04月25日
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ

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    誰かに動いてもらったり、周囲に理解者を増やしていくことがいかに大事か

    相手の立場やメンツを大事にしながらも、迎合するわけではなく適切な距離感も保つ

    味方を作ることは、敵を作ることにもなる

    ある程度は騙されても仕方ない…度胸も大事

    未開の地で成果を出そうとする人には参考になる


    ゴリラの情報多め

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    2021年03月12日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    Twitterフォロワーさんが「目次からタイトルを推測できない本」と書いていて気になっていた本。ゴリラフィールドワークを通じてコミュニケーションのあり方を見つめ直す。現役中高生が読んでの感想に興味がある。最近読む文章を通じて改めて分かるのは、少なくとも今の人類には思考には身体接触(空間共有)が必要ということ。

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    2021年03月04日
  • 京大変人講座

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    越前屋俵太がナビゲーターになり、京都大学の「変人」教授達がそれぞれの専門分野で突き詰めたものを語る。タイトルは刺激的だが、内容は分かりやすく、かなりまともなことが書かれている。

    啓蒙的な話も多い。「不便だからこその良さ」「安心安全という情報に頼りすぎる危うさ」など。世の中が便利に、どこかギスギスとした安心にすがりすぎると思考停止に陥ってしまうという警告にも読み取れる。

    逆に「自由に手に入らない」ことが、人々の欲を引き寄せることも考えさせられる。独りよがりはいけないが、程よい不便は人の気持ちを活性化させることを仕事にも活かせないか、そんなことを考えながら読んだ。

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    2021年02月13日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    全体的にスマホに対して悲観的でしたが、最後にコロナ禍の状況では、山極さんでさえテクノロジーを利用してほしいといったオチが面白かったです。それでも、多様性に対して強いメッセージが印象的で、人類学の視点からこれからの社会の在り方が伝わる内容で勉強になりました。

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    2021年01月15日
  • 「サル化」する人間社会

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    サル化した現代社会の考察というよりゴリラの社会性を綴った本。著者の長年の研究を読みやすくサラッとまとめてます。
    著者は序列社会のサル社会より平等なゴリラ社会のほうが過ごしやすいというスタンス。

    暇つぶしにおすすめな一冊。

    バローの惣菜パンを食べてる感じ。

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    2021年01月14日
  • 「サル化」する人間社会

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    ゴリラ生態研究記! タイトルの内容は主に最終章

    タイトルから人間社会について論じている本かと思いきや、そうではなく、その前段階として類人猿(ゴリラなどのサル)の社会を学び人間と比較することが人間社会の起源を検討する上で重要だとしています。

    そのため、筆者のゴリラ研究での経験談が存分に語られています。

    ●印象的だったところ
    ・二十数年ぶりに合ったゴリラが筆者を覚えていて童心に返る行動をした

    ・人間社会はサルのような個人主義に向かっている
     サル社会は厳しい上下社会。個人主義の生活が家族やコミュニティからの束縛から離れて良いと思うかもしれないが、平等さは失われる。

    ・人間の技術がどんなに

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    2020年12月22日
  • 虫とゴリラ

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    解剖学者の養老孟司さんと、霊長類学者の山極寿一さんによる対談を収録した一冊。虫とゴリラの目で日本の未来を語った作品で、養老さんは虫、山際さんはサルやゴリラをたとえに使って、最新のビッグデータやAI・SNSなどについても語られる(2人とも研究対象が異なるのに、不思議と会話が噛み合っていたのが凄い…)。社会学・歴史・生物学からITまで幅広く語られる「知」の宝庫の2人の対談は、読むだけで勉強になる。

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    2020年11月19日
  • 虫とゴリラ

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    「虫(養老)とゴリラ(山極)」は分かりますが、このタイトルはチョットねって思いました。

    人間の社会はこれでいいの?虫とゴリラの視点で人間のおごりに物申す。という内容の本です。
    今まで山極寿一先生の著作は未読なので、養老先生との対談形式なら山極先生の知識や思想を知るのに良いかと思い読んでみました。

    芸がないと感じた「虫とゴリラ」というタイトルですが、山極先生が「と」について語る場面がありました。
    西洋の「a」and「b」は、 「a」か「a」ではない「b」であるが、日本の「a」と「b」は、その2つが同じ価値観を持って相互を了解し合える関係になるのだと。
    この発言があったから、『虫「と」ゴリラ』

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    2020年11月03日