山極寿一のレビュー一覧

  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    さすが『物欲なき世界』を書いた菅付さんのキュレーション。VUCA時代を生き抜くための最新かつ普遍的な思想をもつ各界のイノベーターたちの言葉はすごくしっくりくる。

    テーマ偏らず、幅広い教養の基礎を身につけることかでき、ここから深掘りしていくことが、これからの時代を賢く楽しく生き抜く近道だと思う。

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    2018年12月02日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    様々な知識と広い見識を持つ2人の多岐にわたるテーマの対談はどの話題を取っても好奇心が擽られ読みながらワクワクする。

    ミーティングでは相手を役職名ではなく必ず「さん」付けで呼ぶ。呼び方一つでその場の空気が明らかに変わる。

    リーダーとは自分がいなくても周りがうまく動くようにセッティングする人の事。getting things done by others.
    リーダーは周りの人の適性や能力を的確に判断し、チームワークを先導して目的に向かってみんなをまとめる。リーダー自身は目立たなくていい。
    本当は強いんだけど、それを抑えている事が出来る。これが愛嬌。ゴリラのリーダー。

    ロビン・ダンバー「人間の

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    2018年11月30日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    二人ともめちゃくちゃすごい人なのに、
    仲良しのおっちゃん二人が話しているような温かさ。
    内容もバラエティに富んで、
    考えさせられる場面がたくさんあるのに、
    居酒屋で先輩の話を隣で聞いてるような気楽さ。

    面白かったー。

    特に、最後のほうで、
    学生は大学を離れて社会人になった時、
    自分が学生時代にどういう期待を受けて育ったのかを
    自覚してほしいと書かれていたのが心に残った。
    いい言葉だな。
    まさに教育者のお言葉だわ。

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    2018年03月30日
  • 日本の人類学

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    適度な歯応えの良書。

    オビには東大(遺伝人類学)vs東大(霊長類学)とあるけれど、東大のアンチテーゼとしての京大のスタンスがありつつ、自然人類学と文化人類学の知が交わっていけば良いと、両者が切望する。
    知識だけでなく感じる所のある一冊だった。

    さて、人類学と言うと、類人猿の研究かな、とかサルがホモ・サピエンスになった話かな、という遠い遠い昔を連想させる。
    けれど、ゴリラやチンパンジー、オランウータンがどのように分岐し、どのような特徴を有するか。
    それは、ヒトとどのような関係があるのか。
    こういった視点は、今、ここにいる私たちの生活の何かを解き明かすかもしれない。

    個人的には、金髪碧眼はど

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    2018年01月20日
  • 「サル化」する人間社会

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    相手が何をしたいのか
    相手が今何をしてほしいと思っているのか
    自分が何を望まれているのかを
    汲み取り、いま自分はどういう態度をとるべきかを
    その場の状況に応じて応える。
    巷にあふれかえっている
    どこやらのビジネス書に書かれているような言葉ですが…
    この察知能力をゴリラたちが持ち合わせている
    いや、ゴリラたちにこそ
    私たち今の人間たちは学ぶべきではないか
    というのが、この本で山際さんが伝えたいことです

    実際にゴリラたちが暮らしている「現場」の
    野山に分け入って徹底したフィールドワークをしてこられた
    山際教授だからこそ、伝えたいメッセージが
    そこかしこにちりばめられた一冊です

    勝ち負けがな

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    2017年10月04日
  • 「サル化」する人間社会

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    猿は勝敗をつける。上下関係組織をもつそうです。それに対してゴリラは、勝敗を付けずに喧嘩してもお互いを理解して和解するそうです。組織も対等だそうです。

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    2017年06月11日
  • 「サル化」する人間社会

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     タイトルに異議ありw
     主にゴリラの社会について書かれている本である。
     人類の起源から分化しているサルやゴリラの社会を見れば、人の社会の起源も見られるのではないかという観点である。

     驚いたのは、酷く社会的な生き物であるゴリラのことだった。
     ゴリラには争いは無い。
     優劣をつけないのだ。
     喧嘩が発生した場合、第三者のゴリラが登場し、互いに冷静になりなさいというように仲裁する。(サルの場合は強い方のサルに加勢し、強いサルの権力を保とうとするようだ)
     生殖行為は雌からの誘いからのみ発生する。
     女子からの誘いはセクシーであり、もう、男子は断れないらしい。
     そして男子だけの群れを作り、

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    2015年08月07日
  • 「サル化」する人間社会

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    共通の祖先であるヒト科の仲間であるゴリラの生態を知り、非ヒト科のサル等と比較することにより、ゴリラとサルとヒトの違い、特に家族・集団・上下関係さらにコミュニケーション行動に関してその違いを明らかにしてくれる本です。▼▼▼言語が人間の食料革命(運搬→肉食→火による調理→農耕牧畜)に伴って生まれたという説も面白い。▼ゴリラは群れの中で序列をつくらない。反対にヒト科ではない多くのサルは勝ち負けの世界をつくり、ヒエラルキーを構築。▼人間社会は、両方の部分を備えている。そして、ゴリラ的な性格から、加速的にサル社会化している。▼人間が人間らしさを保つために必要な家族をないがしろにして、個人主義が突き進んで

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    2015年05月24日
  • 「サル化」する人間社会

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    食べ物の分配行動を生み出した「家族」は人間を人間たらしめる機能を持つ。ここでいう人間性とは向社会性。見返りの無い奉仕、もらったものは返す互酬性、帰属意識。こうしたものが家族と食卓を囲むことによって培われてきた。
    「共食」から「個食」へと、現代社会は個人主義への道を歩み続ける。「サル的」な競争社会へと人間が変化することに警鐘を鳴らす。ゴリラ研究の第一人者がゴリラの家族社会から人間の本来の姿を示唆しようとする本。

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    2015年01月18日
  • 「サル化」する人間社会

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    タイトルからもっと社会学的な本をイメージしていたのだが、良い意味で裏切られた。著者はアフリカでのゴリラ研究のフィールドワーク経験が豊富で(あのダイアン・フォッシーとも関わりがあったらしい)、それを元にした比較行動学的内容が9割を占め、より一層私好みの本であった。

    著者の研究に基づいたゴリラの生態について詳しく述べ、また超序列社会のサルを引き合いに出しながら両者の違いを比較、そこから、最終章では、人間社会を優劣のない平和主義のゴリラとサル社会との中間くらいと位置づけ、サル化している、と警鐘を鳴らして締めくくられている。
    ははあ、だからこのタイトルなのかと納得できたものの、個人的には、著者の研究

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    2014年11月27日
  • ゴリラの森で考える

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    ネタバレ

    サルやチンパンジー、ゴリラなどの霊長類や類人猿における集団生活の特徴や、人の進化の過程における特徴から、現代の希薄な人間関係、社会問題、戦争について論じる本。

    印象に残った内容は、人の集団間での争いは、人間特有の文化や文明が登場してから顕著に増えてきた、と言う内容。

    人は、信頼を前提とした共生社会を作りながら進化をしてきた経緯がある。
    集団間の戦いについては、遥か昔に首長制がはじまったことや、定住、所有の概念が深まり、その運用が拡がったことが影響しているとのこと。

    人が共生社会を作りながら進化してきた点を知り、人は捨てたものでは無いと思えた。自分は、人は戦いが本能にあり、共生や信頼と言う

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    2026年02月27日
  • 動物たちは何をしゃべっているのか?

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    動物たちがこれほどまでに高度な「言語」を操り、文法さえも駆使してコミュニケーションをとっているとは……。これまでの常識を根底から覆す、驚愕の読書体験でした。
    単なる鳴き声だと思っていた音が、実は具体的な情報を伝える「言葉」であったという真実。著者が長年の観察と緻密な実験によって積み上げた「科学的根拠」には、抗いようのない説得力があります。読み終えた後、外から聞こえる鳥の声が、全く別の響きを持って耳に届くようになる、世界を再定義してくれる一冊です。

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    2025年12月29日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    人間は自然の一部、生物であるということは
    とても大事なことだと思う。
    そして、人間を人間たらしめてきたもの・ことに
    目を向けることも。

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    2025年11月06日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    デジタル化の弊害を、人間の生物的な形質を踏まえながら語る本でした。

    ちょっとタイトル詐欺感は否めないです。これはこれで面白いですが…

    スマホを捨てたいのは何故か、前提となっている要因は何か、対策としてはどうすべきか、対策の結果としてどのような社会や子育てを思い描くべきか…などが書いてあるかと期待しましたが、それは全く無いです。

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    2025年08月28日
  • 老いの思考法

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    ネタバレ

    老いの思考法
    (How to Think About Aging)

    著者:山極寿一
    発行:2025年3月27日
    文藝春秋
    語り下ろし(「あとがき」と下記の二節を除く)
    初出:
    「人間の老年期とは何か」(『高校生と考える 21世紀の突破口』2023年、左右社。「思春期とは何か ゴリラからの提言」を改題、改稿)
    「自然の時間を取り戻す」(『現代思想』2024年1月号、青土社。「人間と動物の境界はどこにあるのか?人間は時間を止めて文明を作った」を改題、改稿)
    「あとがき」をのぞき、他は語り下ろし

    ご存じ山極寿一さんは、霊長類学者であり、人類学者でもある。とはいえ、ゴリゴリの理系学者ではなく、哲学

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    2025年07月12日
  • 争いばかりの人間たちへ

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    熱帯雨林を追われる形で草原に出た人類。
    そこで肉食動物から逃げる・群れで助け合うことで共感力・認知力を身につけてきた。
    その時点ではまだ同類での傷つけ合いは無く、コミュニティで守り合う生活だった。それが変わったのは定住・農耕が始まってからで、守るべきものが自分たちの縄張り・土地に変わっていった。
    それから同類での傷つけ合いになった。

    と言うところまでは納得感あり。
    でもその対処方法は?シェアとコモンズを増やすと言ったってどうしたら良いのよ、というのが正直な感想。

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    2025年05月05日
  • 老いの思考法

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    ゴリラ研究から日本人の老いについて書かれていて、人間と異なる点は相手に共感し、相手のことを想像して、行動するコンパッションにあるといいます。

     また、良い老いの3条件に、松下電気創業者の松下幸之助氏のリーダーの3条件を上げていました(愛嬌があること、運が良さそうに見えること、背中で語ること)。

     その内の運が良さそうに見えることとは、皆んなに惜しみなく分け与える振る舞いこそが、運の良さそうな人に現れる資質であり、自分が持っているものにこだわらないという境地こそひとつの老いの力という言葉に、余裕があるのは様々な経験を積んで生まれた境地なのかなと思いました。

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    2025年04月07日
  • ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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    ゴリラを通して見えてくる人間の姿。サルやゴリラを知ることは人間の体や心に秘められている歴史を知ることにつながると筆者は書いている。ゴリラは私たちの本来あるべき姿なのかもしれない。経済的な概念によって、多くの敵意や孤独があふれる現代において、私たちが忘れていることを気づかせてくれる。

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    2025年03月05日
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

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    全体的に横文字が広く多く使われていた印象。
    それなのに文学代表の平野啓一郎さんの文章はスッと入るし、本人の半生を知れてファンとして棚ぼたでした。
    最後の人類学代表の山極寿一さんの話は為になった。猿になる前に村に定住しようかなと思った

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    2024年09月27日
  • ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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    元京都大学総長にして類人猿研究者でもある著者。ゴリラの話は半分くらいで、あとは自身の京大での取り組み紹介。
    ゴリラ研究のためにゴリラの集団に入って一緒に過ごした、というエピソードはびっくりした。
    小さな猿は食事を単独で摂るが、類人猿はヒトのように集団で食事し、コミュニケーションの一つの手段となっている。

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    2024年08月13日