山極寿一のレビュー一覧

  • 京大変人講座
    変人という天才達の集まり、各分野の着眼点も面白く、深い読み物、さすが!

    「遠足のおやつ300円まで」秀逸!

    不便益とは!

    東大は官僚養成学校、京大は西園寺公望が、自由な学風の学校作ろうとしたのが始まり
    東京は討論、ディベート
    京大は対話、ダイアローグ、発見方式
    Together and Alo...続きを読む
  • 日本の人類学
    人類学にも自然人類学と文化人類学等の種類に分けられているみたいなのですが、本書は自然人類学についての対談がメインでした。確かに人類学というものは馴染みが薄く、あまり意識したこともなかったのでしたが、 人間の本質を知るのに人類学という分野は非常に大事だと思いました。勢いが弱まりつつある人類学ですが、本...続きを読む
  • 日本の人類学
    2000万年前、類人猿は何十種類もいたが、サルは少なかった。サルは、サバンナに出て多産になると、森に戻ってきてから栄え、類人猿を追い詰めた。人類もサバンナに進出して多産になった。

    デニソワ人は、64万年前にネアンデルタール人から分岐した。現在のメラネシア人やオーストラリア原住民、フィリピンのネグリ...続きを読む
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)
    そもそも人間とは社会とはを、人類も生物の一種類であるという原点に立ち返り、専門家からの示唆にとても興味深い良著。
  • 京大変人講座
    <目次>
    はじめに ”変人”がいるから人類は繁栄してきた
    第1章  「地球の教室」 毒ガスに満ちた「奇妙な惑星」へようこそ~学校では教えてくれない!恐怖の「地球46億年史」
    第2章  「経営の教室」 なぜ鮨屋のおやじは怒っているのか~「お客さまは神さま」ではない!
    第3章  「法哲学の教室」 人間は...続きを読む
  • ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」
    ゴリラの視点からとらえた人間社会。
    鋭い!!目から鱗ではっとさせられた。
    高校生ぐらいのときに知ってたら京大目指してたなぁ。
  • 「サル化」する人間社会
    京大総長の山極さんの本二冊目。
    こちらは割と読みやすい内容、文章で書かれていて、霊長類学入門には適してる一冊。

    ・霊長類学は人間社会を明らかにする学問(アプローチ)方法の一つ。日本が世界をリードしている分野の一つ。
    ・そこには日本人の中に人はサルから進化したという概念が無理なく同居できるから(一方...続きを読む
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)
    模試の文章で使われていたのが面白くて原典を見つけたので読んでみた。

    鷲田さんも山極さんも現代日本でもトップクラスの知の巨人だが、お互い違うジャンルなことを生かして色々な視点から現代社会を見ていく。対談形式で文章も非常に読みやすかった。

    ・教育(特に大学教育)が向かうべき方向性について
    ・人間そし...続きを読む
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講
    さすが『物欲なき世界』を書いた菅付さんのキュレーション。VUCA時代を生き抜くための最新かつ普遍的な思想をもつ各界のイノベーターたちの言葉はすごくしっくりくる。

    テーマ偏らず、幅広い教養の基礎を身につけることかでき、ここから深掘りしていくことが、これからの時代を賢く楽しく生き抜く近道だと思う。
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)
    様々な知識と広い見識を持つ2人の多岐にわたるテーマの対談はどの話題を取っても好奇心が擽られ読みながらワクワクする。

    ミーティングでは相手を役職名ではなく必ず「さん」付けで呼ぶ。呼び方一つでその場の空気が明らかに変わる。

    リーダーとは自分がいなくても周りがうまく動くようにセッティングする人の事。g...続きを読む
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)
    二人ともめちゃくちゃすごい人なのに、
    仲良しのおっちゃん二人が話しているような温かさ。
    内容もバラエティに富んで、
    考えさせられる場面がたくさんあるのに、
    居酒屋で先輩の話を隣で聞いてるような気楽さ。

    面白かったー。

    特に、最後のほうで、
    学生は大学を離れて社会人になった時、
    自分が学生時代にど...続きを読む
  • 「サル化」する人間社会
    相手が何をしたいのか
    相手が今何をしてほしいと思っているのか
    自分が何を望まれているのかを
    汲み取り、いま自分はどういう態度をとるべきかを
    その場の状況に応じて応える。
    巷にあふれかえっている
    どこやらのビジネス書に書かれているような言葉ですが…
    この察知能力をゴリラたちが持ち合わせている
    いや、ゴ...続きを読む
  • 「サル化」する人間社会
    猿は勝敗をつける。上下関係組織をもつそうです。それに対してゴリラは、勝敗を付けずに喧嘩してもお互いを理解して和解するそうです。組織も対等だそうです。
  • 「サル化」する人間社会
     タイトルに異議ありw
     主にゴリラの社会について書かれている本である。
     人類の起源から分化しているサルやゴリラの社会を見れば、人の社会の起源も見られるのではないかという観点である。

     驚いたのは、酷く社会的な生き物であるゴリラのことだった。
     ゴリラには争いは無い。
     優劣をつけないのだ。
     ...続きを読む
  • 「サル化」する人間社会
    共通の祖先であるヒト科の仲間であるゴリラの生態を知り、非ヒト科のサル等と比較することにより、ゴリラとサルとヒトの違い、特に家族・集団・上下関係さらにコミュニケーション行動に関してその違いを明らかにしてくれる本です。▼▼▼言語が人間の食料革命(運搬→肉食→火による調理→農耕牧畜)に伴って生まれたという...続きを読む
  • 「サル化」する人間社会
    食べ物の分配行動を生み出した「家族」は人間を人間たらしめる機能を持つ。ここでいう人間性とは向社会性。見返りの無い奉仕、もらったものは返す互酬性、帰属意識。こうしたものが家族と食卓を囲むことによって培われてきた。
    「共食」から「個食」へと、現代社会は個人主義への道を歩み続ける。「サル的」な競争社会へと...続きを読む
  • 「サル化」する人間社会
    タイトルからもっと社会学的な本をイメージしていたのだが、良い意味で裏切られた。著者はアフリカでのゴリラ研究のフィールドワーク経験が豊富で(あのダイアン・フォッシーとも関わりがあったらしい)、それを元にした比較行動学的内容が9割を占め、より一層私好みの本であった。

    著者の研究に基づいたゴリラの生態に...続きを読む
  • 動物たちは何をしゃべっているのか?
    各章にまとめのページがあってわかりやすい。
    ヒトは視覚的コミュニケーション、鳥は音声コミュニケーション。それを分けるのは飛べるかそうでないか。、、、なるほど!

    シジュウカラの鳴き声が文節を持ち、文法に従ってコミュニケーションをとってるなんてびっくり!
  • 動物たちは何をしゃべっているのか?
    鳥類(シジュウカラ)、霊長類の「言語」について、それぞれの第一人者の対談を通して、ヒトのコミュニケーションのあり方や生末まで思いを馳せられる本
    ヒトとは異なる動物たちの視点を提示されることで、否が応でも世界を見る角度が少し変わるような気がする
  • 動物たちは何をしゃべっているのか?
    面白かった。鳥の世界とゴリラの世界を少し覗かせてもらった。人間はあまりにも人間以外の世界に無頓着だなぁって改めて思った。
    人間は言わずもがなピラミッドの頂点にいる、と人間は思ってる。「人間にできて動物にできないこと」を考えることはあっても、「動物にできて人間にできないこと」を考える機会なんてそうそう...続きを読む