山極寿一のレビュー一覧

  • 虫とゴリラ

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    動物としての人間、日本人を考えたときに、当たり前だけど現代社会はとても不自然で、その不自然が歪みを生んでいるのは、誰しも感じるところはあると思う。そして、そんなときに自然の中にいる動物や虫たちのような生き物、或いは田舎の生活などから学ぶことがたくさんあるのだなあ、と思わされる対談。学んだからといって、すぐに変えられるわけではないのだけど、それでも不自然さに気がつくだけでも価値があるのではないか。

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    2021年12月08日
  • ゴリラの森、言葉の海(新潮文庫)

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    非常に面白かった。
    ゴリラや他の霊長類との比較でヒトを知る、と要約してしまうとつまらないのだが、いろいろ考えさせられながら、ユーモアもありつつ叙情的な対談。

    言葉というのは、長い進化の歴史の中ではまだ新しいからどこか安っぽいんだとか

    樹上生活の哺乳類がコウモリとサルに分かれ、飛ぶ方を選ばなかったサルは、鳥になりたかったという思いがあり、同じ祖先から分かれた我々は、その思いを受け継いで、今も飛ぶことに憧れるのではないかとか

    家族、社会、性、様々なことについて。
    お二人の語り口も実にいい。

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    2021年11月10日
  • 京大変人講座

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    変わったこと(誰も手を出さないようなこと)を究める人がいるから、新たな発見・見方が生まれ、私たちの生活が色鮮やかになっているということを実感できる本でした。
    本書では6人の京大の先生が、私たちにも身近なテーマをすごく分かりやすく説明してくださっており、目から鱗の話も多かったです。
    個人的には、高級鮨店の板前の無愛想さが生むサービスとしての価値の話が面白かったです。
    お金になる研究に国は重点的に投資したいんでしょうが、京大には「何か変な研究やってるな」って言われるような面白い研究を続けてほしいなと思います。

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    2021年10月17日
  • 虫とゴリラ

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    お二人とも大学で教育に携わっていらっしゃったフィールドワーカーなので、やっぱり、教育に関する言葉がズシズシ響く。
    以外、一部引用。

    --心地よいものばかり求めていったら、ダメになると思います。……AIが分析したら、心地のいいものばかりつくる可能性がありますよね。(山極先生)
    --今のような環境に子どもを放り込んじゃうと……ようするにもう、「受け付けない人」ができちゃう。(養老先生)
    --学校って、何かを教わる場所だと、皆さん思っていませんかね。学習というのはようするに「自習」なんですよ。……自分が学ぶ以外に、学びはないんです。(養老先生)
    --学習というのは「自習」と「対話」だと思います。(

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    2021年02月14日
  • 京大変人講座

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    すべての章が勉強になったが、特に今の自分が気に入ったのは4章不便益関連図でした。ものづくりの参考になるかも。そういえば、最近上場したBALMUDAもこんな似たような発想なのかも。

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    2021年01月02日
  • 京大変人講座

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    目の付け所は変わっているけれど、内容はいたって真面目。第1章「地球の教室」でがっちり心を掴まれる。どの先生の研究も面白い。続刊も読みたい。なんでも持ち込み可のドイツ語のテストで知り合いのドイツ人を持ち込んだエピソードや「カスれるナビ」、電卓で「1.33」(「×」「=」「-」「2」「=」)*30回繰り返しによって機種間で発生する差は面白かった。

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    2020年10月12日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    人間にしか出来ないこと。頭の中では想像出来ていても、いざ説明するとなれば難しい。そんな曖昧な考えを明確にしてくれた一冊。

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    2020年10月08日
  • ゴリラが胸をたたくわけ

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    ゴリラとニホンザルの親子のかんけいがぜんぜんちがってびっくりした。ゴリラは、子どもがえさがほしいと表げんするとわけてあげるけど、ニホンザルは子どもがほしがるとおこる。ゴリラは人間に近いのかな。
    でも、ゴリラはあらそわない。人間はあらそう。(小3)

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    2020年08月02日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    現代社会のコミュニケーションの問題点を、類人猿とヒトとの性質の差から紐解く視点が非常に面白かった。
    ヒトは共感力で家族と地域社会という性質の異なるコミュニティを両立できているという記述があった。私たちが様々なコミュニティに属していることは当たり前に思えるが、実際はヒトとの距離の取り方が難しいと思う場面も少なくない。
    ヒトが言語によって獲得した「距離を置く」という技も、そればかりだと距離が遠くなってしまう。やはり直接会って、目を見て話し、同じ空気を吸って、コミュニケーションの楽しさと難しさの両方を味わうことが、人として生きる喜びにつながるように思う。
    コロナ渦でなかなか人と会えない今だからこそ、

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    2020年07月24日
  • 京大変人講座

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    様々な分野の京大教授から学問のエッセンスを分かりやすく得られる。単なる雑学の寄せ集めではなくそこから一歩踏み込んで、世の中の見方、社会と自然との繋がりや矛盾に対する価値観も変わる。今よりも少し気楽に生きやすくする為の視野を優しく広げてもらった心地。

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    2020年07月14日
  • ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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    ◯大変面白かった。最近ゴリラがマイブームだったので、何かゴリラの本を読もうと思って手に取ったのだが、ゴリラの本というよりは、著者の魅力が溢れる本という方が正しいような気がする。
    ◯新聞で掲載されていたコラムがまとめられた本であり、ゴリラに関する知識が別段増えるわけではない。著者の世界を見るときの考え方、京都大学総長として、学生を教える側としての考え方が心を打つコラムが多い。その語りに思わずグッときて、自分の生活を改めてみようと思うこともある。なんというか徳が高い。
    ◯タイトルはこれ以外は考えられないが、ゴリラに興味がない、タイトルで買ってみた、それ以外の人にも幅広く読んでほしいと思う。

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    2020年06月21日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    面白い。

    ぼんやり考えていたことがすべて言語化されていた感じ。ポストコロナの人と人の関わりを考える上で最良の一冊。

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    2020年06月20日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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     この本を読んで知ったことは、例えば、よその赤ちゃんをあやすとか抱っこするとか、うつむき加減の少年に語りかけるとか、そういう大人や青年のふるまいに温もりやありがたさを感じるのには、森林からサバンナに出てきてからの人類の暮らしのなかで、そういう行動に大きな意味があったからだ、ということだ。
     言葉を使えるようになって人間の脳がどう変化したか、AI・ICTが普及すると人間の脳はどうなるのだろうか、といった話も興味深かった。

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    2020年06月17日
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ

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    日本中の若者に読んで貰いたい!
    食事を共にするということ、和解をしたいがために争うということ、幻想を描くということ。当たり前のことが尊い。

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    2020年06月14日
  • スマホを捨てたい子どもたち 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方

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    人間として大切にしていくことは、やはり、そういうことだよなぁ。日常に潜む違和感にもやもやするのは、私の野生の心の叫びだったのか。

    コロナウイルスとの付き合い方と、心の叫びと、果たして、人間はどうして行くべきか。不正解でなければいい。そう、不正解だなければいいのかもしれません。

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    2020年06月13日
  • 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ

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    ゴリラの生態系を調べる自身のフィールドワークに基づく、人間関係論、異文化交流論でとても参考になった。食べ物を分けあってるのは、類人猿しかなく、人間は争いのもとになる料理をテーブルの真ん中に置いて、一人で食べれば数分で済む食事を、何人もで食べるということをして、他者と時間と食べ物を共有している。相手におもろいと思ってもらうこと、問題があっても、必ず解決策はあることなども訴えている。

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    2020年06月02日
  • 「サル化」する人間社会

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    実は似たタイトルの他の本と間違えて注文してしまったもの。想定外で読み始めたが、とても面白かった。意図して読み始めたものでなくても、引き込まれた。
    ゴリラ(家族中心)、チンパンジー(複数雄、複数雌の集団)、サル(序列集団) 人間はゴリラとチンパンジーの間でどちらから進化したのか?という問いかけが印象深かった。 他には家族と共同体の話、人間は子供期が長いということ、帰属意識の重要性などが教務深かった。
    直前に別の本で「家族は選べる」みたいな趣旨の本を読んで考えさせられていたので、それとの対比という意味でも面白かった。
    人間社会はサル化している?というのもその通りかも。

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    2020年05月08日
  • ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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    ゴリラの国へ留学してきたという著者。ヒト、サル、ゴリラ、霊長類は他にもあるが、一体何が違うのか。ヒトは本当に進化してきたのか。ゴリラにあって、サルやヒトには無いもの。それは進化と共に置き忘れてしまった共生の心なのかしら。コミュニケーション能力や他者を慮る能力に長けているゴリラの国から戻ってきた著者が、これからの人間社会のあるべき姿について、非常にわかりやすい語り口で述べている。ひとつの文章量も読みやすい。

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    2020年03月28日
  • ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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    とても読みやすかった。
    ゴリラの眼から世界を見つめたとき、人間たちはなぜ満たされないのか?どうすればしなかやかな人間になれるのか?どうして平和への近道を見落としてしまっているのか?
    人間をいち動物として考え直すことができた。

    私もゴリラのように泰然自若に生きたいものだ。

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    2020年03月21日
  • ゴリラが胸をたたくわけ

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    ゴリラが胸を叩くのは威嚇じゃないんだ!大人はみんな映画「キングコング」の間違ったイメージをすり込まれている。ゴリラは戦わない、とても平和的な生き物で、サルやチンパンジーと比較して思慮深いのだ。そんなゴリラを間近で観察し研究し続けてきた山極先生の語りと、ゴリラが好きでたまらなくて描き続けいる阿部知暁さん。動物園はいけても野生のゴリラに会いになかなかアフリカまで行けない私たちにもメッセージがしっかりと伝わってくる。

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    2020年03月15日