池谷裕二のレビュー一覧
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人間の脳が動物界で1番大きいわけではないこと(うさぎの脳の方が大きい)、人間は体の機能以上に脳の進化が大きすぎて脳のポテンシャルが引き出せてないことなど脳について知らないことがたくさんあるなと感じた。心理学について興味は過去あったが、脳と心については密接に繋がっていることにも気づけた。「見る」という行為は網膜から入った光の情報に脳が補完してわたしに見せており無意識的行動であることも知った。思考は言語に依存している(p159連想ゲームより)ことから他言語を学ぶことは思考の幅を広げることにもつながるかなと感じた。p203〜262までのシナプス、スパイク、N MDA受容体の内容は専門的でよく分からな
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ネタバレすべての質問に、最後は自分で考える余白を与える回答で答えています。そして、最後はこれってどういうことかと自分の頭で考えさせることを大事にした本だと思いました。
モヤモヤ8
勉強のとき、本当はとける問題をまちがえると、勝手に心のなかで暴走してしまいます。どうしたらいいですか?
に対して、2つの実験を紹介しています。
ネズミによる迷路学習では、どのネズミもいちばん短いルートを見つけることができたこと。最短ルートを見つけるのが早かったのは「初期に」いろいろなまちがいをたくさんしたネズミであることが紹介されていた。
ネズミによる早とちり実験では、選択までに時間をかけるネズミが学習の効果が高いこ -
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久しぶりにYouTubeで中村うさぎさんを拝見し、本読みたい!と思い、手に取った一冊です。
脳研究者 池谷さんと、
中村うさぎさんが対談する形式で進みます。
印象的だったのは、
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物理学は「世界がどう成立しているか」を説明しようと努力していますが、一方で「世界がなぜこんな設計なのか」は説明できていないのです。
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だから飛行機もなぜ安全に空を飛べるのかは未だによくわかっていないし、麻酔薬もな -
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AIと共存できないと、時代に取り残される⁉
そんな焦りから手に取った一冊が「生成AIと脳」でした。
ChatGPTやCopilotは少しずつ使い始めていたものの、それ以外の生成AIについては、聞いたことがある程度で、実際に使ったことはありませんでした。そんな私でも、この本を読んだら「使ってみたい!」という気持ちがムクムクと湧いてきました。
改めて思うのは、生成AIって本当にすごい!
本書を読むと、その進化と可能性にワクワクしつつ、同時に「便利さの裏側」にも目を向ける必要があると痛感させられます。
特に印象的だったのが第4章。
生成AIは便利な反面、使い方を間違えると個人情報や機密情報の流 -
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ネタバレ星を5つ付けられなかったのは、私の脳みそが追い付かなかったからである。
興味深い内容であるのは分かるが、半分くらいしか理解できなかった。
サブタイトルに「高校生と」脳を語り尽くす、とあったから高校生でも理解できる内容かと思って読み始めたが、高校生と言っても普通の高校生ではなかった...笑
人工知能について、人間と人工知能の違いは「思い込み」であり、人間は思い込みをするからこそ大雑把な印象で一足に結論に飛んでしまう。反対に、人工知能には思い込みはない。であるからビッグデーターが必要だという。そして、人工知能に思い込みをするように仕掛けると、人間と同じようにビッグデーターは不要になるそうだ。とて -
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池谷裕二さんはYouTubeで知って気になっていた人。記憶力の衰えを感じて読んでみた。
私には少し難しかったけど、知らない知識がたくさんあった。
・神経質になる必要はないが、脂肪分の多い食事を続けていると、血管組織が破壊されて詰まりやすくなり、痴呆症の要因にもなる。
・短期記憶と長期記憶がある
・人間が瞬間的に記憶できる数は7個程度
でもハイフンが入ると覚えやすくなる
・物事を海馬が記憶しようとするとき、シータ波が出る。新しいものに出会ったり、初めての場所に行ったとき。飽きたりマンネリ化するとシータ波は発生しない。覚えたいものに興味を持つとシータ波が発生する。
・神経は電気回路と似ている。 -
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脳科学者の著者が一般の人向けに生成AIの”現在地”を書いた本なので、まさに”イマ”読むとタメになりそう(2024年11月発刊)。逆に、AIの世界は進歩のスピードが爆速なので、1年後には違う論評となっているかもしれない。
ご自分でも記しているが、この先生、生成AIにかなり依存しているところがあり、それが果たして正しい取り組みなのかちょっとモヤモヤします。「制約や功罪、リスクを全部わかって使えばこんなに便利かつ有効なツールはない」ということなのでしょうが、ちょっと”寄り過ぎ”な感。
脳科学な話はあまりなくて、全編、生成AIのお話でした。
それにしても、”私は毎朝約200~300本の論文をチェ