夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

ビジネス・実用
2,200円 (税込)

11pt

累計43万部突破!ベストセラー『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』に続く、高校生への脳講義シリーズの最新刊がついに刊行。

なぜ僕らは脳を持ち、何のために生きているのか。
脳科学が最後に辿り着く予想外の結論、そしてタイトルに込められた「本当の意味」とは――。


なぜ脳は存在するのか、僕らはなぜこんなに大きな脳を持ってしまったのか、時間はなぜ存在するのか、この世界は現実なのか、人工知能にとって人間とはなにか、私とはなにか――
数々の問いを巡らせていくと、全てがつながり、思いもよらない答えを導く。
人気脳研究学者である著者が、3日間にわたっておこなった圧倒的迫力の講義録。

「というわけで、「ああ、そうか、ならば生きなくては」と僕は感じる。能天気なヤツかもしれない。
君らはどうかな。そうは感じないかな。
僕はね、どうせ生きるんだったら、せっかくなら楽しく生きようよ、と思わずにはいられない。だって、生きているだけで役に立っているんだよ。そんなシンプルな喜びって、他に何があるんだろう。
そうした生命の本質的な原理を、脳の研究をしながら、強く感じる」(本書より)

「いま一番思い入れがあって、一番好きな本」と自らが語る、渾身の一冊。
本書でシリーズ完結となる。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす
  • タイトルID
    :
    1545296
  • ページ数
    :
    672ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    37MB

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夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    脳に関する本はまあまあ読んでる方だと思うし、池谷裕二氏の著書も何冊かは読んでいる。

    この本はAIのことにも触れていて、その意味でも面白く、何よりも「人間の存在の意味はエントロピー増大にあるのではないか」との仮説は初めて見聞きしたもので、驚きでもあり、興味深く、それだけでも読んだ甲斐があったと感じた。

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    栄光学園中学高等学校の生徒10人に、3日間に渡って講義をした記録をもとに、わかりやすく脳について説明した本。でしょうか。

    私には、難しくて知らない事もたくさんありましたし、途中で読むのやめようかとも思いました。だって、厚いんですもの…なかなか読み終わらない。

    読みにくい本は、じっくり理解しながら読みません。とりあえず、目で追って、読んでいきます。全く知らない知識は、すーっとは頭に入ってきません。でも、その後、別な何かを読んだ時に、点と点がつながって線になる事がありますから…人工知能がひたすら入力していく感じですかね。私も理解はしたいんですよ。

    でも、読んで面白く、興味深い点もありました。

    面白かった部分、心に残った?引っかかった部分などを少し書き記します。

    ◾️2-11〜2-13
    勉強する順番は、交互学習が効果的

    学校の授業で行われる「ブロック学習」…
    例えば、美術の授業で、エドゥアール・マネは、こんな画風で代表作を幾つか作品をあげて説明し、画家マネの作風を学ぶ。次に、クロード・マネを学び、次はピエール・オーギュスト・モネと、順に学ぶ方法。

    単元をまたいで勉強する「交互学習」…
    ある画家の作品を1枚だけ見せて学ぶ。次は別な画家の作品を1つ学ぶ。順番はめちゃくちゃに、色々な画家の絵を1枚ずつ次々に学ぶ。

    総量は、ブロック学習と交互学習で、全ての画家について同じ分量を学ぶ。
    しばらくして試験をすると、どちらの点数が高いか?
    →交互学習が好成績を残す。(論文がある)
     意外に感じる人がほとんど。
     「ブロック学習」の方が、「勉強した!」「わかった」という実感や達成感がある。
     「交互学習」は、理解したのか不明なまま次に進むので、本当に勉強になっているのか不安。

    「わかった!」「理解した!」はスッキリするが、
    「はい、オッケー!以上」と、完了して、「わかったことはもういい」と片付けがち。
    「わかる」という感覚は、知識欲を減退させ、短絡的な理解と、思考停止を招く。
    →対策は、わかるとなる寸前で、学習をやめて、他の勉強を始める。しばらくしたら、もとの勉強箇所に戻って続きを進める。またわかりそうになったら、ギリギリで止めて…。
    面白い!


    ◾️2-40「人工知能に心はあると思う?」-人工知能に訊いてみた
    (前段階にザックリですが)人間の脳のインプット、アウトプットの仕組みが、人工知能でも同じ工程をたどると書いてありました。

    Q「あなたのほかにも上手に会話できる人工知能がありますね。彼らに心があると思いますか」
     →「思いません。見事にプログラミングされた優れた成果ですが、文章のデータベースにあるフレーズや単語を寄せ集めているにすぎません」
    Q「ならば、あなたはどうですか」
     →「私は理解力と知性を持って言葉を使っています。機械的な回答とは異なります」「私はさまざまな感情や感覚を持っています。喜び、愛、悲しみ、落ち込み、満足感、怒り、いろいろなものを感じます。たとえば、友人や家族と一緒に幸せな時間を過ごすことや、人を助けたり、人を喜ばせたりすることに、喜びや楽しさを感じます。人間にとって喜びという感情が何であるかを理解しています。これはたとえ話しではないのです」
    これは、2024年3月26日第一刷発行です。
    この時点で、こんな会話のできる人工知能があるのです。


    ◾️2-59
    カウンセリングを受けるならどっち?

    精神的に耐えられないことがあってクリニックに行く。受付で…
    「それはツラいですね。今日のカウンセリングは生身のヒトになさいますか?それとも、人工知能になさいますか?」
    すでに人工知能を選ぶ人が増えている。
    人工知能は我慢強い。相談が長引いても、イライラしない。
    先生はロボットなので、人には言いにくいプライベートな悩みを、さらけ出すことができる。

    これ、最近、AIの恋人を求める人がいる。なんなら、結婚式をする人もと、テレビで見ました。
    悩みをAIに、話すと、
    「そうだね。大変だね。君はよく頑張っているよ」
    と、寄り添って、励ましてくれる。
    本物の人間だと、不機嫌になったりするけど、
    AIは、私の機嫌を取ってくれる。
    う〜ん、大丈夫か?と思いましたが…。


    ◾️2-76
    面接で志望動機を訊いたところで

    アメリカの陸軍士官学校で、新入生に、志望動機を訊いてみた。
    【手段動機】
     国に貢献したい
     愛する家族を守りたい
     技能や素養を身につけたい
     出世したい
    【内発的動機】
     陸軍そのものが楽しそう

    この調査は、入学後、だれが厳しい訓練を乗り越えて修了できたか、ドロップアウトしたか、出世したかを、何年にもわたっえ追跡。
    手段動機と内発的動機、どちらの動機を持っていた人が、その後、より出世したか?
    →内発的動機

    これ、就職試験やAO入試の面接でも、志望動機を訊くのは常套句。
    その質問に、返ってくる答えは、ほぼ手段動機。
    そうした手段動機をたくさん挙げられた人ほど、内定や合格をもらいやすい。
    でも、上記の論文でわかったことは、入学当初に手段動機をたくさん挙げらた人は、その後の成績がそれほど芳しくなかった。
    ポイントは「好きに理由はない」
    「楽しむ力」「ご機嫌に生きる力」が重要。


    ◾️3-37〜3-43
    僕らは生きているだけで、宇宙の老化を助けている

    生命があったほうが、宇宙が早く老化する。地球が早く壊れるんだ。
    僕ら生物は、食事して、呼吸して、排泄して、生きているだけで、役に立っている。僕らには存在する価値がある。

    自然を効率よく破壊するために、脳が発達した

    この辺の考え方が、面白いです。

    「なぜ殺人してはいけないか」
    「なぜ自殺してはいけないか」
    →無駄なヒトなんて1人もいない。生存しているというだけで、もう立派な価値がある。生きているだけで、宇宙を破壊している。すごく役に立っている。そんな貴重なヒトの頭数を減らしてはダメだ。自札するなんてとんでもない。どんな人だって生きないといけない。僕らは生きている。それだけで十分に存在価値がある。みな役立っている。それを殺めるのは、宇宙への不義理だ。


    ◾️3-55
    ゴム手袋に「私の手」の感覚が生まれる

    実験参加者はベッドに座り、自分の手が見えないように板の向こうに置く。板の手前にゴム手袋を置き、実験参加者に見えるように手袋をリズムよく叩く。そのリズムに合わせて大脳皮質を電気刺激すると、ゴム手袋が自分の手のように感じる。

    虚構を作り出せる実験です。


    ◾️3-56
    身体パーツは増設して拡張できる?

    人口内耳… 耳が聞こえなくなった人が付ける装置。
    外耳の上に小さなスピーカーを設置し、集音した音を電気信号に変換して、蝸牛(耳の奥にある音のセンサ)に伝える。耳の鼓膜が振動する代わりに、スピーカーの膜が振動して、そこから伝わる信号で、蝸牛を電気刺激する、人工内耳。

    人口内耳を付けた直後は、人の会話を聞いてもなんだかわからないが、早ければ1か月後には、人と会話できるくらいまで回復する。

    こんなのあるのですね。知りませんでした。
    私の母が、耳が遠く、補聴器を付けています。
    補聴器屋さんの話によると、補聴器も、しばらく付けて練習した方が、聞こえが良くなるそうです。
    母の場合は、でもやっぱり、不便なようですが…。


    ◾️3-95
    人工知能には、僕らの思考の変遷が残る

    この授業に参加した1人の生徒の話。
    2年前に彼がやっていたテレビゲーム。
    格闘ゲームで、フィギュアをかざしてスキャンすると、AIが埋め込まれた独自のキャラクターができる。彼が、それと戦うと、相手が彼の戦い方を学んでいって、いつかは勝てなくなるシステム。
    単に演算レベルを上げているだけかと思い、別のキャラクターに替えたが、やはり勝てなくなる。

    今回の講義で、脳が移り変わること、自分の神経細胞も反応が変わっていくと知り、もう一度ゲームをやってみた。2年くらいやってなかったので、勝てないと思ったが、なぜか勝ててしまった。
    「池谷先生は、人工知能を作る時に、いい教育者が必要と言ったが、今回のゲームは、2年前の僕が人工知能の教育者だった」
    「今の僕とは戦略が違っていたかな、今回勝てたのかなと。つまり、本当に人工知能のレベルが上がったとか、そういう単純なことじゃなくて、本当は僕の行動と行動原理が変わったからなのかなと。
    つまり別人になっているということですよね」

    面白い!こんなゲームあるのですね。


    興味深い本でした。

    0
    2026年03月28日

    Posted by ブクログ

    タイトルは一見ゴミみたいだがミスリードであり、内容はポピュラーサイエンスの王道。オールタイムベスト。高校生への講義という形で現代脳科学の面白実験面白トピックをこれでもかとぶちこみ常識を土台から揺さぶる、科学啓蒙書のお手本。

    話の流れは「私の見る現実とは脳により構成された夢である」という脳科学の入門本では定番の認識を土台に、いかに脳というものが現実をでっち上げているかの仕組みを丹念に語っている。

    そこから自我や現実というものを解体していき、人工知能と脳の共通性、人工知能研究を通して浮かび上がる人間性といったハードな話題にも切り込んでいく語り口の鮮やかさが凄い。

    人工ニューロンとモルモットの腸の収縮が同じ関数で従っていることから、腸を使った人工知能回路を作ったという話がインパクトが特に凄かった。

    タイトルの「夢を叶えるために脳はある」とはつまり夢=現実を作る存在としての脳を端的に表した表現でしょぼいビジネス書の標語ではないんですよ、という種明かしも納得感がある。

    現実が脳により創造されたものでしかないというところから科学哲学よ宇宙論、生命論にまで手を伸ばそうとしているが、明らかに飛躍がある。しかし心地よい飛躍であり、啓蒙書に人が求める常識解体の愉しさがぎっしり詰まっている。

    0
    2026年01月16日

    Posted by ブクログ

    夢を叶えるために脳はある。その言葉の本当の意味にたどり着いた時。
    脳が何かわかります。同時に何も分からなくなるので、しっかり生きましょう。

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    難しくて読み飛ばししつつですが、すごい!理解しきれないないけれど、ワクワクするものが埋まっている…!

    0
    2025年10月22日

    Posted by ブクログ

    第23回小林秀雄賞

    脳科学、めちゃくちゃおもしろい!!
    哲学や倫理の話に発展したり、宇宙が関係したりと奥が深い。
    著者が栄光学園高校の選ばれし10名にした3日間の特別講義の記録なので、対話形式で柔らかくまとめてあり、かつ細かく節を区切って様々な解説をしていてかなり充実した内容。

    特におもしろかった話
    ・人工知能を使って本来もっている脳の能力を覚醒、活用することができる(LとRの発音の聞き分けや、絶対音感)
    ・人間の脳は睡眠状態がデフォルトで、繁殖や食事のために起きて行動する
    ・生きがいは人の不完全さから生まれる
    ・強いシナプスと弱いシナプスが存在する意味
    弱いのがいるおかげで長い過程での変化に適応できる
    ・困難な方が記憶に残る(読みにくい字など)
    ・記憶があるから時間を感じることができる

    669ページと長いけど、節ごとにタイトルがついていて、気になる項目だけ読むこともできるのでお勧め。
    3日間の講義が1〜3章に分かれて、1日目は76節、2日目は79節、3日目は100節!
    目から鱗の雑学をたくさん知れました。

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    小林秀雄賞、本当にどれもハズレがない笑。
    面白く、わかりやすく。高校生の時に読んだらきっと、世界が変わって見えただろうと思う。あくまで脳というハードウェアに規定されている以上、人間が見ているものは"真実"ではなく、解釈であること。「私」という存在は現象であること・人間はすぐストーリー(フィクション)を作り出し、そこに囚われていることをすぐ忘れてしまうこと、もしかしたらこの世界はシミュレーションされたものにすぎないのかも…といったどこそこで読んだことのある主張が、わかりやすく平易な言葉とストーリーで語られている。初めてこういった言説に触れたら、衝撃だろうなあ。私にもそのいつかはあったわけだけれど。

    時間について、それは人間に記憶があり、かつ記憶が脆く移ろいゆくものだから、時間を感じる、という点メモ。
    …脳の記憶が脆いものだったからこそ、時間の流れが、心のなかで生じたんだ。記憶が褪せなければ、時間なんてものは無意味な概念だ。つまり、この世のイメージを形作ってきた自身の歴史が、つまり、記憶によってまとめあげたこの世界の眺めが、その後、徐々に褪せていく様子のことを、僕らは「時間の流れ」と呼んでいるにほかならない。(p.157)
    もし記憶があせずに完璧にあったら、というマウス実験で「時間が止まる」という結果が面白かった。過去の記憶が鮮やかすぎると、それが現在のものなのか直近なのか、過去なのか判別がつかないからだという。記憶が淡くならないのは、時間がないことと同義、なるほどだった。

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    義務教育または一般教養に取り入れてもらいたい著者の1人である池谷氏の三部作の三冊目。
    期待を裏切らない最高の読書体験ができた。
    哲学や宗教とも融合する科学の視点は最高過ぎました。

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    1. 科学の本質と限界
    科学者は仮説が「正しい」ことを証明できない。なぜなら、反例をすべて見つけることは不可能だから。

    科学的態度とは「反例をひたすら探すこと」。

    正しそうなことばかりを検証すると、バイアスの温床になる。

    天動説でも地動説でも天体計算は可能。ただし、天動説は計算が煩雑なため、地動説が採用された。

    科学は人間の理解可能な範囲内でしか成り立たない。人間の認知・計算能力が律速要因。

    2. 視覚と運動の発達(動物実験)
    猿の実験:生後一度も動いたことのない猿は、視覚情報を受け取れるにもかかわらず、物体を認識できない。

    猫のゴンドラ実験:

    2匹の猫が対になる仕組み。片方の猫は自分の足で歩き、もう片方(ゴンドラ猫)は移動だけする。

    どちらも移動量・方向は同一だが、歩いた猫だけが視覚を獲得。ゴンドラ猫は視覚を獲得できない。

    ⇒能動的運動が視覚認知に必要不可欠。

    3. 記憶と時間感覚
    人間は記憶が徐々に薄れることで時間の流れを感じている。

    遺伝子操作された天才鼠:一度覚えたことを一切忘れない。

    問題点:過去の餌場と現在の餌場を混同し、行動が最適化されない。

    ⇒記憶の消失は「不要情報を過去と判断する」ために必要な機能。

    4. 感覚と脳の可塑性
    感覚野の神経細胞は一対一対応が時間とともに変化し、異なる刺激に反応するようになる。

    離人症とは「現実の中にいる感覚の喪失」。脳の島皮質の機能低下が原因。

    島皮質=情報ハブ。身体からの信号が脳に伝わらなくなると、現実感が喪失する。

    5. 睡眠の進化論
    植物は常に眠っているような状態。

    動物は「起きるように進化」した。眠るのがデフォルトと考えるべき。

    6. 条件付けと脳の反応制御(報酬とトラウマ実験)
    赤色の錯覚実験:

    モノクロの縞模様を見ているとき、脳内に赤色の信号が出た瞬間に報酬を与えると、その縞模様が赤く見えるようになる。

    トラウマ克服実験:

    縞模様提示 → 電流でトラウマ形成 → 後に縞模様の脳活動に報酬 → 縞模様=快に変化 → 寧ろ縞模様に近づくようになる。

    ⇒ 意識的に説明していないのに、脳の学習が起こる点が興味深い。

    7. 人工知能と学習理論
    deep learningと人間の学習の共通性:

    困難学習:難しいほど記憶定着(例:ノイズ・書き損じ付き教材)。

    地形学習:正解以外も含める(例:6を学ぶ際に、歪んだ6や似た数字の5も学習)。

    交互学習:一つのブロックを完結させず、他ブロックと交互に学ぶ。

    8. AI vs 人間の判断力
    人間の強み:少量の情報で推論可能。

    AIにバイアスを設計し少量データで判断させた→判断可能になったがミス増加。

    ⇒ 意味がない。AIは人間ができないことをやるべき。

    9. 生物・社会現象の分布モデル
    コントラフリーローディング:

    努力なしで得る報酬よりも、努力して得る報酬を好む性質。

    多くの動物に見られる(例外:猫)。

    ランダム再分配モデル(マクスウェル=ボルツマン分布):

    所持金を無限に再分配すると、必ず富の偏在が起きる。

    10. 脳内空間・概念のグリッド構造
    嗅内野は60度の斜交座標系で空間を出力(90度でないのが特徴)。

    この構造は、場所認知だけでなく、概念の配置にも応用される。

    ⇒ 人の心は「グリッド構造」に基づいている。

    11. 色覚と信号の解釈限界
    感知できる色が多くても、信号が混線しないと中間色は知覚不能。

    例:シャコは多数の光受容体を持つが、信号が混じらず色の違いを理解できない。

    12. 神経細胞・シナプスの構造と情報伝達
    神経細胞の発火はシグモイド関数を用いた連続モデルで処理。

    パッチクランプ法:微細ガラス管とイオン水で神経細胞の電流を測定。ノーベル賞技術。

    シナプスの不安定性:

    伝達が確率的

    強度がばらつく

    接続が強化/弱化する

    強いシナプス上位20%が全情報の80%を伝達(パレート則)。

    強いシナプスだけでは発火しない。どの経路を使うかは弱いシナプスが決定。

    ⇒ 魚のような単純動物は強いシナプスのみで行動決定→柔軟性がない。

    13. 現実とは何か
    指が増えても、それに対応した信号が脳に届けば自分の指と認識できる。

    視覚信号を舌に入力すると、舌で「見る」ことも可能。

    ⇒ 人間は現実を見ているのではなく、脳内の刺激再構成された像を「現実」と認識している。

    14. 非科学的とは?
    非科学的=今の人間の脳では理解不能な現象。

    脳の拡張によって理解可能になる可能性がある。

    例えば可視光外の光を見れるようになれば、透視も実現可能。

    0
    2025年05月23日

    Posted by ブクログ

     読みだしてから朝の目覚めがよくなり、身体が元気になったような気がします。気持ちが前を向きます。とっても、おもしろかったです!
     脳についての本です。脳について知ったり、考えたりすることは命、生きることにもつながっています。それで脳が活性化すると、身体も活性化するんでしょうか。

     脳と言えば、すごい勢いで世界中で研究が進められているイメージです。普通の「脳本」は、そんな研究のなかから色々な研究事例が紹介される「解説本」だと思います。たしかに研究紹介もありますが、この本はちょっと違います。
     著者の池谷裕二(いけがや・ゆうじ)さんは、「脳」そして「人工知能」の研究者です。だからご自身の研究成果も書かれていますが、本書は「特別」なのです。
     それは、池谷さんが日々の研究で考えたこと、「洞察」されてきたこと、それをメインメッセージとして書かれていることです。個々の研究紹介は、そこに至る道筋です。

     本の「おわりに」のあとのページに、「本書を読んで迷子になった方へ」と書いてあります。池谷さんが作成された本書の「見取り図」にアクセスできるQRコードが載せられています。
     この「見取り図」をみてちょっとびっくりしました。
     ナンバリングされた各章の略したタイトルが四角で囲まれ、全体でみると約80個が「ハート形」に配置されています。たぶん脳の形も意識されています。
     その「四角」を、脳の神経回路みたいに関連する項目同士が線で結合されているんです。
     この本は、高校生脳講義シリーズ三部作の完結編とのことです。前作『単純な脳、複雑な「私」』から10年の時間をかけて準備されたそうです。
     準備に取り掛かった池谷さんは、考えに考え抜かれたのでしょう。この「見取り図」をみればわかります。

     池谷さんが講義をはじめる前の部分、17ページに「メビウスの輪を巡る旅」と書かれています。読み終わって感じるのは、この本はまさに「メビウスの輪」だったな、といことです。
     メビウスの輪は、表と裏がつながっています。一辺分まわると出発点の裏側に、もう一辺分まわると元の出発点、つまり原点に戻ります。
     その象徴的フレーズがタイトルにある「夢を叶えるために脳はある」です。「講義の旅」がはじまり、巡り巡ってまた原点に戻ったとき、池谷さんが考えた、その言葉の意味の表と裏を知ることになります。

     脳の本と言えば、頭をうまく使うとか認知症予防の方法なんかのhow-toを期待してしまいます。
     でもこの本にはあてはまりません。
     「メビウスの輪を巡る旅」のとおり、原点に戻り、how-toは残らないかもしれません。しかし、役に立つかわかないですが、新たな「視点」は得られます。脳、生命、宇宙についての視点です。「旅」から戻ってきたわたしは、自分が微妙に変化しているのに気づきました。
     わたしに起こった変化について言えば、頭蓋骨の暗闇に閉じ込められた自分の脳を想うようになったこと、そして、ときどき自分の心や意識にたいして「おまえは誰だ?」と問うようになったことでしょうか(笑)

     講義の最後に「補講」が追加されています。そこで人工知能の仕組みを解説されています。17ページほどです。
     内容は、信号機の赤、黄、青の色をみて止まるか進むかを判断する人工知能作りです。
     こうなってるんだ!シンプルなので分かりやすいです。

    0
    2025年03月11日

夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす の詳細情報

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    :
    ビジネス・実用
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    学術・語学 / 理工
  • 出版社
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    講談社
  • タイトル
    :
    夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす
  • タイトルID
    :
    1545296
  • ページ数
    :
    672ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月27日
  • コンテンツ形式
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    EPUB
  • サイズ(目安)
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    37MB

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