【感想・ネタバレ】記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方のレビュー

あらすじ

解き明かされる記憶力の秘密。神経科学の目覚ましい進歩によって脳の記憶の実体がついに見えてきた。記憶力を高める「夢の薬」を研究する著者が、LTPやシナプス可塑性などの最新理論を解説しながら、科学的に記憶力を高めるための具体的な方法を紹介する。(ブルーバックス・2001年1月刊)

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Posted by ブクログ

記憶力に関する本や記事は度々目にするテーマではあるが、そこに登場する用語について、脳科学の観点から語られていることで、より深く学ぶことができる。

「頭の回転が速い」なんて表現があるが、第2章に記載されている【海馬の構造と神経回路】に関する話を読むと、まさにそれを表しているかのようで、そこから来ているのかな?なんて思ってしまうほどであった。

第5章のLTPに関する話は特に興味深く、記憶に関してますます重視されていくのかと思うと、さらに自身で色々と調べてみたいと考えた。

記憶力について悩んでいる人にはお勧めの一冊。




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2024年08月27日

Posted by ブクログ

記憶力だけを説明しているだけではなく、海馬という部分の最新の科学を一般人にわかりやすく説明していた。教養として読むべき本である。ただし、20年以上前に出版されたので、かなり現在とは違いがあるので、最新の知識についてもこの本の続編が出版されることを望む。

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

記憶に関する脳の仕組みを説明し、その仕組みに沿った効果的な記憶術を説明します。しっかりと脳科学に裏打ちされた記憶のメカニズムが分かるとその実践にもとても説得力があります。「歳のせいで物覚えが悪い」、「物忘れがひどい」などのよくある年寄りの言い訳を記憶力が弱くなったのではなく、情熱や感動の無い大人になっているからと一刀両断する。θ(シータ)波が発生するように好奇心や探求心を持ち続けようと思います。

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2022年10月21日

Posted by ブクログ

記憶のメカニズムについてわかりやすく解説。

•個人的な学び

神経細胞と神経回路が記憶の基盤

シナプスが重要なテーマ
 シナプス可塑性•LTP
 回路をより強く、より早くまわす

記憶の種類の違い
 陳述記憶(エピソード記憶•意味記憶)
 非陳述記憶(手続き記憶•プレイシング記憶(勘))




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2021年06月23日

Posted by ブクログ

分かりやすい語り口で、テレビの情報番組などに出演される池谷先生による脳科学の基礎を切り口に”記憶”について詳しく述べた一冊。
この本、初版は2001年です。今から20年ほど前。当然、述べられている内容は現在からすると最先端ではないのかもしれません。ところが私が手にしたのは2020年の第51刷です!科学を題材にした新書で20年も読み継がれているというのは、最早これは教科書と言っても良いほどの定番と呼べる本ではないかと思います。
確かに読み始めると、記憶に関して読者の好奇心を刺激し、どんどん引き込まれていきます。記憶の種類や、記憶の仕組み、人間の脳とコンピューターとの比較など興味深い視点が次々と展開され、さすが池谷先生のベストセラーとうならされます。特に記憶に関してはテスト前に覚えなければならない事をすぐに覚えられなかったり、一度覚えたことを忘れてしまって困ったりと誰もが経験する事を科学的に説明されており、その説明が非常に腑に落ちます。いくつかの例を挙げておきます。
「なかなかすぐに記憶できない」→人間が目で見たりした事象を全て記憶してしまうと、脳の記憶容量がすぐに満杯になるため、何度も経験して重要なことだけを選択して記憶するようになっている(反復して学習するのはこのためですね)。
「歳をとると記憶力が落ちる」→物事を記憶するまでに反復する根気や、新しい物事に対する好奇心の衰えが記憶を阻害するだけで、記憶力そのものが退化しているわけではない。
「コンピューターの方が物事を正確に記憶できるので、人間の脳よりも高性能?」→ 生物が生きていく局面で、よく似た状況に過去の経験を生かすには、全く同じであることよりも、よく似た状況であることを認識することの方が重要で、より高等な生物の脳の方が記憶にあいまいさを含有している。
そして、学習とその効果については、比例ではなく幾何級数的な関係があると述べています。最初はなかなか学習の効果が実感できなくても、次第に累積(べき乗)の相乗効果が出てくるというもので、要は効果がなかなか実感できない期間中も継続して努力し続けると、後に累積で一機に効果が表れるというもので、”継続は力なり”を科学的に裏付けてくれる事実です。
脳科学の最新知識というわけではないですが、”科学的に”記憶力の仕組みを分かりやすく解説してくれている本書、さすが20年以上も読み継がれているだけのことはあるというのが正直な印象でした。

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2020年08月14日

Posted by ブクログ

年齢とともに記憶の種類が変わる。
たとえば絶対音感を体得(記憶)できる臨界期は3から4歳。幼いころに体をよく動かした人は成長した後でもスポーツ全般にわたって優れた運動能力を発揮する。丸暗記も中学生のころまで。
年を取って物事を記憶するには、丸暗記よりも物事をよく理解して、その理屈を覚えることで記憶するしかない。だからり必然的に学習方法も変えるしかない。それは理論的に物事を認識して記憶する方法を身に着けるしかない。そのコツは、「法則性をつかむ」、「理解して覚える」。
またただ見て覚えるのではなく声に出してみる。目の記憶よりも耳の記憶のほうが心に残る。

記憶するには復習が必要。
1週間後に1回目、それから2週間後に2回目、そして2回目から1カ月後に3回目の復習を行うことで一生忘れないような強い記憶を作ることが可能となる。

「夢」は脳の情報を整え記憶を強化するために必須な過程であり、記憶は夢を見ることによって保存される。

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2018年10月12日

Posted by ブクログ

脳の記憶について分かりやすく説明している。記憶を強化する方法かと思ったけど、記憶の仕組みから説いている。年齢がいっても神経細胞が増加している例で、タクシードライバーが取り上げられていた。

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2018年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「記憶力を強くする」というタイトルの本ですが、記憶力を良くするためのトレーニング法だとか、記憶するための技術的なテクニックについて書かれた本ではありません。これまでに明らかになっている記憶の仕組みに関する知見を細胞レベルや分子レベルのミクロの視点で説明するとともに、記憶力を良くするために具体的にどのようなことに心掛けたらよいのかをマクロな視点で説いた本です。
第1章では、記憶の司令塔である海馬の細胞は脳を使えば使うほど増えること、
第2章では、海馬の構造や働き、記憶の種別と階層構造等、
第3章では、神経細胞の伝導、シナプス伝達のメカニズム等、
第4章では、記憶の仕組みと脳の可塑性、ヘブの法則等、
第5章では、LTPの発見とそのしくみ、
第6章では、記憶力を良くするために心掛けること、
第7章では、薬と記憶力に関する話題、
第8章では脳科学の未来として、知能のドーピングに関する倫理、神経細胞の移植治療、「再生」に関する研究等
について説明されています。
第5章までが科学的な説明、第6章が実践編、第7章はトピックス、第8章は将来展望といった構成になっています。

本書を読んで、印象に残った記述は次のようなことです。
・神経細胞の数は減る一方で増えないのは、過去の記憶を保持し、脳の個性を保つためであり、細胞がすっかり入れ替わってしまって、別人にならないようにするためである。しかし、記憶の司令塔である海馬の細胞は、脳を使えば使うほど増える。
・人間が瞬間的に把握して記憶できる対象の数は7個程度あり、「マジカルナンバー7」として知られている。
・海馬は、ベートーベンの「運命」の冒頭と同じθリズムを出すときに活性化する。
・乳幼児は海馬が完成していないので、幼児の頃のエピソード記憶がない。
・人間の記憶が大雑把で曖昧なのは、変化する環境に対応するため。
・LTPのおきやすさと学習能力が深く関連しており、LTPが記憶の分子メカニズムと考えられる。
・「歳のせいで覚えが悪い」というのは間違いで、歳を取るとエピソード記憶が発達し、むしろ論理だった記憶能力は向上する。
・記憶力が高くなれば、ストレスに対する耐性が増す。
・事象を記憶するときに同時に事象の「理解の仕方」という手続きが無意識に記憶され、この手続き記憶は相互に関連しあって、互いの知識の理解を深めてくれる。努力を継続していると、急に視界が開けてものごとが理解できるようになったと感じる瞬間がある。
・記憶力を良くするには、何よりも大切なことはのごとに興味を持つこと、ストレスのない余裕を持ったスケジュールで勉強すること、ものごとの法則性を見つけ出して関連付けて理解すること、声に出すこと、覚えた知識を他人に説明してエピソード記憶として覚えること、復習は1か月以内にすること、記憶は夢を見ることによって保存されるので十分な睡眠をとること、手順を踏んで学習すること、平均的にやるのではなく、まずは一つ得意科目を作ること。
・記憶力を増強させる夢の物質「K九0」が見つかった。
・K九0の試験研究の結果、NMDA受容体にリン酸が結合すると記憶力が増強されることがわかった。
・記憶力増強薬には「知能のドーピング」という問題があるが、安全性が十分に保証されていれば公認されてもよいのではないか。
・現在の脳科学では、記憶の「再生」という現象はほとんど解明されていない。それは、「意識」の実態がほとんど解明されていないため。
・海馬は「記憶を司る重要な脳部位」であると同時に、様々な脳疾患の病巣部位として医療現場では「厄介者」でもある。海馬が「高次脳機能」と「疾患」という諸刃を背負い込んでしまったのは、外界への適応に必要な可塑性を有する器官として選ばれたからだと考えられる。

記憶力を良くするための具体的な方法に関しては、ほとんどがこれまでに聞いたことがあるような話であり、目新しい内容ではありませんが、分子・細胞レベルの科学的な説明を踏まえた上での方法提示ということで説得力があります。
この本は、特に脳のメモリー素子である「LTP」の説明に重点が置かれていると感じました。特に印象に残っているのは、NMDA受容体がLTPを起こすしくみに関する説明です。
この書物が発行されたのは2001年であり、それ以降に脳科学は大きく進歩していると思われますが、脳科学は門外漢なので動向をあまりよく把握しておりません。
iPS細胞によるパーキンソン病治療などのニュース、プロ囲碁棋士に勝つなどAIの発展も目覚ましく、脳科学に関連する話題はホットです。
この本を読んだことをきっかけとして、脳科学に関するニュースにさらに関心を持ち、最近の脳科学に関する本も読んでみようと思いました。

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2018年09月09日

Posted by ブクログ

ブルーバックスの中でも根強い人気があると聞いて読んでみた。
記憶を強くするためのノウハウ本のようなタイトルですが、実際は脳、記憶に関するマジメな科学本。読みやすいしとても面白い。
脳は人体の中でも特に不思議で未解明の部分が多いらしいけど、本作で紹介される記憶の仕組みについての説明も面白くて、かつ身に覚えがある現象がたくさん紹介されていて飽きずに読める。

これを読んだことによって記憶力が強くなったかはわからないが、繰り返し読んでここで得た知識を長期記憶化しようと思う。

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人の脳には約1000億個もの神経細胞(ニューロン)があることがわかりました。(略)この並び方は非常に明確で、人によってちがったりはしません。(略)脳のしわの数も人によるちがいはありません。

31 玩具を入れた環境で育てたネズミの方が、海馬がよく発達していることがわかりました。(略)神経細胞が鍛えられて活性化したというわけです。

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人間が瞬間的に把握して記憶(短期記憶)できる対象の数はどういうわけか7個程度なのです。

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このようにグループを作ってものを覚えることを専門用語で「チャンク化」といいます。
※10桁の数字は覚えられないが、電話番号のように間にハイフンが入れば覚えやすくなる。


68「スクワイアの記憶分類」
記憶には「短期記憶」と「長期記憶」がありました。
「長期記憶」はさらに細かく「エピソード記憶」「意味記憶」「手続き記憶」「プライミング記憶」と分類されます。

72
記憶の階層システム
※エピソード記憶(顕在記憶)<短期記憶(顕在記憶)<意味記憶(潜在記憶)<手続き記憶(潜在記憶)<プライミング記憶(潜在記憶)

144
保存情報が相互作用するということは、まったく異なるものごとを関連付けることがということです。情報を関連付け、まったくちがった新しいものが形作られるかもしれません。これこそが「創造」という行為です。私たちが想像したり、思索したり、創造したりという行為は、記憶が相互作用できる神経回路にたくわえられているということの恩恵なのです。

153
「語呂合わせ」は連合によって記憶を助けようとする典型的な例です。つまり、連合させれば閾値以下のものでも覚えられるというわけです。

203
覚えた直後にどっと忘れて、それを乗り越えて残った記憶はわりと長く保持される傾向にあるというわけです。これは「エビングハウスの忘却曲線」として知られる現象です。

204
記憶の神経回路は相互作用しているので、ある程度の類似性があることを覚える以前の記憶が妨げられてしまうのです。これを「記憶の干渉」といいます。(忘却を早める方法)

213
学習したものが少し時間をおくと高度化するという不思議な経験をした人もいることと思います。
「レミニセンス(追憶)現象」=寝ている間に記憶がきちんと整理整頓される

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アセチルコリン(神経伝達物質)のはたらきを増強する薬として、もっとも有名なものは「サリン」です。※地下鉄サリン事件の被害者の後遺症として、記憶が勝手に蘇ってきて止まらなくなる症状があった

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2016年11月12日

Posted by ブクログ

第1章 脳科学から見た記憶
 1‐1 タクシー運転手の記憶力
 1‐2 神経細胞が想像する脳
 1‐3 人に個性があるわけ
 1‐4 神経細胞を守るためには
 1‐5 タクシー運転手の脳は膨らむ!?

第2章 記憶の司令塔「海馬」
 2‐1 記憶の不思議
 2‐2 記憶の司令塔「海馬」
 2‐3 進化の歴史が認めた記憶の料理人
 2‐4 時計回りの金太郎飴?
 2‐5 リストラか過労死か

第3章 脳とコンピューターはどちらが優秀なのか?
 3‐1 ネットワークを作る神経細胞
 3‐2 神経

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2016年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校の時、物理に対する苦手意識が強くて、1学期に大変な点を取ってしまった。こらあかんと思って編み出した方法は「私はこの、物理の先生が大好きだ!」と自己暗示をかけることだった。一言一句聞き漏らさないぞ♪とキラキラお目々で授業を受けると、2学期以降は何とかそれなりにクリアできた…ってのは「覚えたい対象に興味を持つことで海馬が自動的にθ波を作り出す」という正しい方法だったのかもしれないと科学的に説明してくれる本(ちょっと違うか…^^;)。
「本人の姿勢と気持ちのありよう」とかが書かれてあるところにたどり着くまでの神経回路だのシナプスの可塑性だのは理解するのにちょっと頑張らなあかんかったけど、「科学的にもっとも能率的な学習スケジュール」は今度是非、子ども達の漢字の復習で実験してみたい。

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2016年05月23日

Posted by ブクログ

記憶については何冊か本を読んだり、大学で多少学ぶ機会があったりしたのもあるかもしれないが、個人的には今まででとても分かりやすい本で理解が進んだ。発行から何年も経っているので、研究はもっと進んでいると思われる。他の本も読んで知見を広げていきたい。

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2025年03月14日

Posted by ブクログ

それほど簡単ではないし、多分さほど理解できていなくて、記憶もできてない笑
でも、脳の仕組みについての説明に、確かにそうかもと思うような実体験(当たり前だけど、興味あることは記憶に残りやすいとか。)と結びつくことは多く…研究の面白さはよく理解できました。

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2025年02月26日

Posted by ブクログ

最近記憶力がなくて本当に困っているので、タイトルに惹かれ、少々古い本ではあるが手にとった。
面白かったが、タイトルは釣りっぽい。

タイトル、記憶力を強くすることに主眼を置いているようで、
9割は「記憶」に関しての脳科学でわかっていることの紹介であった。
8章のうち、本当に「記憶力を強くする」ことについて書かれているのは1章(第6章)のみ。
理屈を知った上での方法紹介なので説得力はあるけれど。

私は素人(一応理系)だが、とても読みやすかった。
ところどころ、「ややこしくなってきたので」といってまとめてくれるのがありがたかった。
あと、例え(新しい神経回路を作る際のシナプスにおける事象と電車の乗り入れや本数増加等)がうまい。

「知能のドーピング」には私は賛成しない。
なんだか気持ち悪いから。
困った時(アルツハイマーなど)にだけ服用したほうがいいのではないか。

2001年初版以降、脳科学の進歩が気になる。最新の研究成果の本も読んでみたい。

私の最近のひどい物忘れは、きっとストレスによるものだと思った。
また加齢とともに、神経細胞は減るが、神経回路は豊富になり、記憶力の減退につながらないとの話は希望が持てる。
心の余裕を忘れず、いろいろなことを関連付けながら、覚えること。
好奇心と復習、継続を忘れずに地道に頑張ろうと思う。

---以下備忘と整理のためのまとめ(長文)

【脳における記憶の仕組み ミクロな話】
記憶は、側頭葉から海馬に情報が送られ、海馬に一時保存され、そこで取捨選択、統合などをされ、一部が側頭葉に返される。
記憶には神経細胞が関わっている。
神経細胞同士のつながりをシナプスという。
伝える側の軸索に流れた電気信号が、シナプスにおいては化学物質を放出し、伝わる側の樹状突起では化学物質が受け取られ、またそれが電気信号となって伝わっていく。

記憶することは、神経細胞のつながり方(神経回路)が変化すること。
一つの神経細胞は複数の神経回路に関わっている、つまり使い回されている。
そのことで記憶同士が相互作用し、間違いも起こすが、創造も引き起こす。

その過程で、記憶力が増強する、とは、その電位がupし、シナプス伝達の効率がupすること。
そしてその効果は(一時的なものではなく)持続する。
それをLong-Term Potentiation 略してLTPと呼ぶ。
逆にそれを弱めることをLong Term Depression(LTD)と呼ぶ。
記憶にはLTPとLTDのバランスが大切。

記憶には様々な階層に分かれており、それぞれに特化した記憶の年齢がある。

浅い順に、エピソード記憶、短期記憶(ここまでが顕在記憶ここからが潜在記憶)、意味記憶、プライミング記憶、手続き記憶。
深い方がより生命維持に関わる重要なもの、浅いほうが高度な内容になる。
幼児期は深いところのものから覚え始め、高齢になった際の痴呆は浅いところから起こる。
この中で海馬はエピソード記憶と意味記憶に関わる部分に深く関係している。
短期記憶とプライミング記憶は大脳皮質、手続き記憶は線条体と小脳。

脳の個性を保ち続けるために、基本的には神経細胞は増殖しない。
ただし海馬における情報の入り口となる歯状回の顆粒細胞のみが増殖する。
それが増殖するということはつまり、海馬に入ることができる情報が増強され、記憶力が増強されると言える。

【記憶力増強のために、具体的なマクロな話】
ストレスを与えるとホルモンのバランスが崩れLTPが形成されにくくなる。アルコールも同様。
扁桃体から生まれる情動もLTPが起こりやすくなるので、気持ちが動いた時には記憶しやすい。

神経細胞の総数は歳とともに減っていくが、シナプスの数が反対に増えていく。
神経回路は年齢を重ねるに従って増加する。
若い頃よりも歳をとったほうが記憶の容量が大きくなる。
歳のせいで覚えが悪くなっているのではなくて、覚える努力を怠っているにすぎない。

記憶するときはその年齢に見合った記憶の仕方がある。
言語、絶対音感、運動能力などは幼いときでないと手に入らない、覚えにくい。
中学生ぐらいまでは意味記憶の能力がまだ高いが、
そこからはエピソード記憶が優勢になってくる。
それは記憶力が落ちたのではなく、記憶の種類が変わったと言える。
自分の記憶についてよく理解してそれに応じた勉強方法を取るべき。
歳をとってエピソード記憶が発達してくると、論理立った記憶能力が発達してくる。

海馬がθ波のリズムに乗るとLTPが起こりやすくなる。
θ派が起こるのは初めての場所、初めての人にあった時など刺激の多い環境にいるとき、
また興味や好奇心を持つことによっても起こる。
そういった環境はLTPを起こりやすくするだけでなく、歯状回の顆粒細胞も活発に増殖を始める。
記憶力up→好奇心up→記憶力up
また面白い、楽しいという情動が起こり、扁桃体が働くことでLTPが起こりやすくなる。

ストレスをためず、マンネリ化せず、適当な緊張感を保ちながら勉学に励むべし。

ストレスは記憶の障害になるが、記憶力が高いとストレスにも慣れやすくなる。
記憶力が高いことはストレス軽減にも重要。

事象と事象が連合され(関連付け)ると、閾値より低い刺激でLTPが起こる。
物事を関連づけるとは、よく理解すること。
対象を単なる記号として覚えるのではなく、その真理を発見すること、法則性を見抜くことで記憶しやすくなる。
知識を消化し、数多くの事象が神経回路の中でつながっていくと、物事がより面白く感じるようになって興味が深まって記憶力が増強する

生物では視覚よりも聴覚の方が先に発達してきた。
発達した歴史が長い分、耳の記憶は目の記憶よりも強く心に残る。

物事を理解し連合させると覚えやすくなる。
事象の内容を連合させて豊富にすることを「精緻化」という。
さらにエピソード記憶の方が意味記憶よりも忘れにくい。
いつでも思い出すことができるので単に知識的な連合にするより
自分の経験に結びつけて記憶した方が良い。

エピソード記憶を簡単に作る方法は覚えた知識を友達や家族に説明してみること。
注意点として、エピソード記憶は次第に意味記憶に置き換えられてしまう。
歳をとると意味記憶の割合が多くなっていき、きっかけが十分でないと思い出せない。
ど忘れが激しくなる。
ど忘れしてはいけない知識に関しては、人に時々説明してエピソード記憶として保存する努力をしたほうが良い。

海馬は記憶の一時的に保管場所で、1ヶ月程度が限界。
この1ヶ月の間に復習をすると、一旦忘れていたことも定着しやすい。

忘却曲線を考慮に入れると、科学的に最も能率的な復習スケジュールは
1週間後に一回目、そこから2週間後に2回目、最後にそこから1ヵ月後に3回目
というように復習との間隔を広くしながら2ヶ月かけて行う。

眠っている間には約90分ごとに浅い眠りレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠が繰り返される。
レム睡眠の間に人は夢を見るが、この夢は経験の再生、思い出し
寝ている間に記憶がきちんと整理整頓されてその後の学習を助ける(レミニセンス(追憶)現象)
夢は脳の情報を整え記憶を強化するために必須な過程である。
6時間は寝ること。

記憶には手順も大事。
基礎から少しずつ難易度上げて高度なことを覚える。
大局を理解してから詳細に移る。
記憶はもともと大雑把で曖昧なもの。
大まかに似ているものを区別せずに一緒にまとめてしまうのが記憶の性質。
細かいことが見えてくると、別の細かいことも見えてくる。
つまり、法則性を見つけて理解する能力を記憶する、身につけられる。
脳は使えば使うほど性能が向上する。

覚えたことには相互作用があるので、記憶力の相乗作用は累積(べき乗)の効果がある。
物事の習得において最も大切な心得は努力の継続である。
努力と成果は比例関係ではなくて累乗関数の関係にある。

記憶力増強薬として
カフェインはメカニズムの解説はないが多少効果あり。
ただし脳の興奮、心臓の鼓動促進は注意。

脳への直接投与によって効果のあるK90と言う物質。試薬段階。

アルツハイマー病は海馬と側頭葉の神経細胞が死んでしまって脳が縮む(萎縮)
神経伝達物質のアセチルコリンの量が正常に比べて少なくなる。
風邪薬や下痢止め酔い止めにもアセチルコリン阻害する成分が入っているので受験前などには注意。

脳科学における、記憶の「獲得」「固定」「再生」のうち、「再生」にはまだわからないところが多い。
「思い出せ」という指令、「意識」つまり「心」については、まだ研究の余地が大いにある。

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2022年02月12日

Posted by ブクログ


少し古い本ですがタイトルに惹かれて読んでみました。
最初は単純に勉強法に役立つ記憶法と簡単な理由が押し並べてあるだけかと思いましたが、むしろ全く逆でした。

分子レベルで人間の脳の構造がどうなっており、どんなプロセスで記憶というものが成立するのか?という事が書かれています。
難解な用語も出てきたので時間を置いてまた読みたいですね。

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2022年01月14日

Posted by ブクログ

記憶力を強くするーー誰しもがそのような願望は抱いたことがあるだろう。しかし記憶力とはいったい何なのだ。
本書では漠然とした「記憶力」という概念を掘り下げ、意識/無意識での記憶、意味記憶、エピソード記憶、プライミングなどが紹介され、記憶に対する解像度を上げることができる。
即効性のある銀の弾丸はなく、けれども前進するための方策は地道ながら存在する。であれば、ちょっとばかりがんばってみるか、という気にさせてくれる一冊。

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2021年10月19日

Posted by ブクログ

脳科学に楽しい!なんか人に話したくなる内容がたくさん書かれていてワクワクしながら読めた。

①HMという重度のてんかん発作の持ち主がいた。彼のてんかんは海馬から始まっていたことが分かったので取り除く手術が行われ無事に成功した。しかし記憶障害が残ってしまい、「毎日がその日一日で終わってしまう。どんなに楽しいことがあっても後には残らず、いつも夢から覚めたときのよう」と語っている。このことから海馬は記憶を司る場所ということが分かる。

②神経回路は電線のような連続体ではなく、線維と線維の間は途切れている。線維を伝わってきた活動電位は、その境目で次の神経細胞へ乗り継ぎをしなければいけない。その乗換駅のことをシナプスという。

③神経回路を走り回る情報は活動電位。活動電位はシナプスを飛び越えることができないため、いったん神経伝達物質という化学信号に翻訳される。シナプスは電気信号→化学信号→電気信号という変換を行う小さな工場。

④アメリカ初代大統領を知らない状態と知っている状態がある。この変化は生まれてからいままでのあるときのきっかけによって引き起こされている。ここ両者の状態を移行するとき、脳になんらかの変化が起こっている。つまり脳には、あるきっかけにしたごって変化を起こし、この変化を保ち続けるという性質がある。これを脳の可塑性と呼ぶ。

⑤もし見えているものをすべてもれなく記憶してしまうと、脳のメモリーはすぐに満杯になってしまう。記憶すべきものとそうでないものをきちんと選択することが、限られた容量を利用するための最低条件。シナプスには閾値(いきち)という記憶するために必要な最小の刺激量が設定され、それを超えた強い信号のみ選抜して記憶している。

⑥シナプスの可塑性を発見した研究者は、海馬歯状回のシナプスを高い周波数で刺激すると、シナプス伝達の効率は上昇し、この現象は刺激後長時間持続したと言っている。この現象のことをLTPと呼ぶ。このLTPこそが脳の記憶である。

⑦情動が絡んだ事象はよく覚えていることが多い。情動は扁桃体の部位から生まれ、この扁桃体が活動すると海馬のLTPが大きくなる。

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2021年07月03日

Posted by ブクログ

子供の学習の何か参考になればと読み始めましたのですが、期待以上に面白かったです。記憶力を増加させる薬を研究しているのがすごい。そんなものをつくろうとするて発想すらでてこない。

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2020年11月28日

Posted by ブクログ

年を重ねて記憶力なくなってきたのは、努力が足りなかったからなのかいっ!
という突っ込みは置いておいて、エピソード記憶はなるほど、です。思い出すこと(=検索)は意識的にできるけれど、忘れることは意識的にできない。そうだそうだ。うーん、なるほどの連続です。とちゅう難しいけど。(Na+通すところって、あんなに精密なんだ・・・←ひとりごと)

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2020年07月07日

Posted by ブクログ

○脳の神経細胞
脳の細胞の並び方は、まったくといってよいほど個人差がありません。


○記憶の3か条
1.何度も失敗を繰り返して覚えるべし
2.きちんと手順を踏んで覚えるべし
3.まずは大きく捉えるべし

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2019年05月06日

Posted by ブクログ

「単純な脳、複雑な「私」」が消化不良だったため、急遽本書を購入。といっても105円。

本書のタイトルは、『記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』とあるが、目次を見ればわかるように、サブタイトルにあるような脳の仕組みに関する説明がほとんどで、記憶力を強くするための方法は第6章にあるのみ。

なので、脳の仕組みを知りたい方には面白く読めると思うが、記憶力を強くする方法を知りたい人にはより適切な本があるはず。

しかしながら、頭を軽く叩いただけでも脳細胞は死んでしまうことや、年齢と記憶力には関係がないこと、一方で、覚えることができる記憶には適齢期があることなど、勉強になったこともたくさんあった。

また、余談ながら、著者のホームページを見ると、「本は自分で書いていません」と書いてあり、正直で好感を持てた。

この先、この著者の著作を読んでいくことになるんだろうな・・・と思った。

[more]
(目次)
第1章 脳科学から見た記憶
第2章 記憶の司令塔「海馬」
第3章 脳とコンピューターはどちらが優秀なのか?
第4章 「可塑性」―脳が記憶できるわけ
第5章 脳のメモリー素子「LTP」
第6章 科学的に記憶力を鍛えよう
第7章 記憶力を増強する魔法の薬
第8章 脳科学の未来

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2018年10月12日

Posted by ブクログ

個人的には『進化し過ぎた脳』より面白かった、というより取っ付き易い。『進化』は講義収録だから話題が飛んで行くのたがそれに当方ついて行けず、一方、本作は主題から逸れることがないためだけなのだが。
それにしても才人は例え話が上手い、凡人は分かった気になるんですよ、一瞬。でも哀しい哉、エピソード記憶じゃないから直ぐ消え去ってしまう。
いや、この忘却能力もまた我が脳が優れものであることの証左であります(と言い張ってみる)。

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2016年12月16日

Posted by ブクログ

評判は知ってたのに、この本なぜか読んでおらず。
最近、自分の記憶力に不安も感じたので、読んでみた。
→年齢によって記憶力が悪くなるということは原則、ないそうです(笑)。
確かに、わかりやすくてよい本だと思う。もう15年前の本だから少し古くはなってるのかな?
自分のメモ書きとして以下。
・エピソード記憶は意味記憶よりも、記憶に残りやすい
・覚えた知識を人に説明するとエピソード記憶になる。
・エピソード記憶は次第に意味記憶に置き換えられる。→年取ったときの度忘れの原因。人に説明する等して、エピソード記憶として保存するための努力が必要。
・ものごとを理解し連合させると覚えやすくなる。
(理解する=関連づける)
・記憶するには興味を持つことが大事。
・目の記憶より耳の記憶の方が心に残る
・想像すれば想像しただけ記憶に残りやすくなる。
・脳は使えば使うほど、さらに使えるようになる。
・海馬は記憶の一時保管場所。保管期間は1か月ほど。
海馬に記憶が保管されているうちに、覚えたい情報をもう一度、海馬に送信すると復習効果が得られる。
→復習すると、海馬はその情報を必要と判断する。
・何か新しい知識や技法を身につけるためには、覚えたその日に6時間以上眠ることが欠かせない。
(米・スティックゴールド)
・アセチルコリンを阻害する薬(風邪薬等)を飲むと、記憶力の低下や思い出せない等の作用がある。
・クロシン(サフランに含まれる)を事前に飲んでおけば、アルコールによる記憶力の低下が起こりにくくなる。
・LTP=シナプス伝達の効率が上昇し、それば長期間持続すること。
・記憶の再生についてはほとんど解明されていない。脳の高次元な機能である「意識」が再生のカギを握っている。

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2016年01月09日

Posted by ブクログ

池谷裕二さんはYouTubeで知って気になっていた人。記憶力の衰えを感じて読んでみた。
私には少し難しかったけど、知らない知識がたくさんあった。

・神経質になる必要はないが、脂肪分の多い食事を続けていると、血管組織が破壊されて詰まりやすくなり、痴呆症の要因にもなる。
・短期記憶と長期記憶がある
人間が瞬間的に記憶できる数は7個程度
 でもハイフンが入ると覚えやすくなる
・物事を海馬が記憶しようとするとき、シータ波が出る。新しいものに出会ったり、初めての場所に行ったとき。飽きたりマンネリ化するとシータ波は発生しない。覚えたいものに興味を持つとシータ波が発生する。
・神経は電気回路と似ている。感電すると脳からの命令と別に手足が動いてしまう。
・脳には可塑性がある
・神経回路は年齢を重ねるに従って増加する
・老化による記憶低下は間違い。努力不足なだけ。昔自分がモノを覚えるためにどれだけ苦労したか思い出す。
・年齢に見合った記憶の仕方がある。若い時は意味記憶、歳を取るとエピソード記憶
・脳は使えば使うほどさらに使えるようになる。使わないと機能は低下する
・普段から刺激と興奮を求める、欲求を持つ生活をする
・ものごとを理解したときだけ脳は記憶する
・まずは大きく区別すれば、そのあと細部を区別できるようになる

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

某書に本書の紹介があり読んでみました。

脳科学について踏み込んだ内容の紹介がありました。なかなか難しく、脳構造について基礎的な学習を事前にしておけば良かったと痛感しました。
ただその中でも、個人的に活かしたい、印象的な事柄の紹介が数個ありました。

記憶には、短期記憶と長期記憶とがあり、氷山の構造に類似している。
無意識に思い出される、自然に口に出されたりする、意識が介在しない短期記憶(潜在記憶)は、脳をもつ動物が持つことが出来ます。人間と動物の違いはエピソード記憶(長期)も多く持つことが出来ること。
また失敗を多くすること、手順を追って一から実施していくことが記憶する為に大事である。

結局目についた結論部分は、色々な本に書かれている物と似ていることであったが、記憶に残すために、楽しい雰囲気で(詰め込もうとしない)、周りの情景についても意識を向けてエピソード化する、何度も繰り返し近道しないことを意識していこうと思った。

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2020年06月07日

Posted by ブクログ

記憶に関する最近の脳科学研究の成果を、一般の読者に向けてわかりやすく解説してい本です。

神経細胞についての基礎的な説明からはじまって、シナプスの伝達効率が上昇する「シナプス可塑性」によって新たな記憶が生まれることや、それを分子レヴェルで解明したLTP(長期増強)と呼ばれる現象が分かりやすく説かれています。

さらに、長期記憶と短期記憶の違いや、エピソード記憶、意味記憶、手続き記憶、プライミング記憶といった記憶の種類があることや、記憶力を高めるための工夫や研究状況などにも触れられています。

「記憶力を強くする」というタイトルが本書の内容に適切なのかどうかよくわかりませんが、おもしろく読めました。

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2019年04月23日

Posted by ブクログ

新進気鋭の若手研究者による、記憶力の考察。サリンが記憶の誘発に効くとか、目から鱗。最新の研究結果や、記憶力を高める理論は読んでいて面白い。

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2019年03月06日

Posted by ブクログ

記憶に関する基本的なメカニズムが分かった。
20年近く前の本であるため、アップデートされた文献も読んだほうが良い。

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2018年02月18日

Posted by ブクログ

軽く叩くだけでも脳の神経細胞は数千死ぬ

脳を使えば使うほど神経細胞は増える

短期記憶ではマジカルナンバー7とチャンク化が有名

長期記憶は4種類
詳しくはスクワイアの記憶分類を参照

記憶は階層になっている(記憶システム相関)

海馬はエピソード記憶と意味記憶に深く関係

短期記憶とプライミング記憶は大脳皮質
手続き記憶は線条体や小脳

海馬がなくても思い出すことは出来る
記憶は海馬の中に保存されるわけではない
側頭葉が記憶の保管場所
海馬には1ヶ月ほど溜まる
その後に側頭葉に保管される

海馬の完成は2〜3歳
育児中の母親のストレスは子供によくない
硬いものをしっかり噛むのも頭に良いとわかった
他人と交わる方が良い、特に異性
適度に運動

オペラント条件反応
覚えるということは努力と根気
ひとつひとつの段階に分けて覚えると効率良い

記憶の3箇条
何度も失敗を繰り返して覚えるべし
きちんと手順を踏んで覚えるべし
まずは大きく捉えるべし

神経回路の変化こそが記憶の正体
LTPを使って金魚に記憶を植え付けることに成功した

臨界期
絶対音感は3〜4歳
言語とスポーツは6歳

中学生までは、意味記憶の能力が高いから丸暗記でなんとかなる
以降は論理的な記憶力を鍛えることが大事
好奇心と探究心が大切
ストレスと記憶は犬猿の仲
法則性をつかむ、理解して覚える
目の記憶より耳の記憶の方が心に残る
覚えた知識を、友達なり家族なりに説明
エビングハウスの忘却曲線によるとテストまでの4時間が大事
記憶の干渉(薄く幅広く)には注意

復習は1ヶ月が勝負
科学的には、まず一週間後に1回目、次にこの復習から二週間後に2回目、最後に2回目の復習から一ヶ月後に3回目

レミニセンス現象
1日に六時間くらいより2時間づつを3日に分けたほうが能率的

ひとつでも良いから得意科目を作ると効率的

棋士はエピソード記憶だけでなく手続き記憶も同時に駆使している
手続き記憶が天才を作る
記憶力の相乗効果には、累積の効果がある
努力の継続が大切

記憶力増強剤はコーヒーのカフェイン
耐性が出来やすいので注意

K90は凄いが脳に直接投与しなければならない
NMDA受容体にリン酸が結合すると記憶力が増強される

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2018年11月25日

Posted by ブクログ

悪くはないが、同じ著者の「進化しすぎた脳」を読んでいれば、新しく読むべきところは1,2章分ぐらいかな~。30分ぐらいで読めました。

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2016年11月05日

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