池谷裕二のレビュー一覧
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相変わらず面白い。日常で使えそうな知識もあった。
学生のとき隣のクラスのメンバーが無個性で平凡な集団のように感じる錯覚に外集団同質性バイアスという名前が付いているのを知って興味深かった。
最後の人工知能の話については、産業革命で古い職に就いていた人々が新しい職に移ったのと同じ構造だから悲観することはないという(他の本などでもよく見る)ロジックだが、あまり納得できなかった。確かに構造は類似しているが、本書にある通り今回機械(人工知能)が獲得しようとしているものはこれまで人間らしさの源と思われていた創造性や直感などだ。そうなった後で人間が人工知能よりも上手くできる仕事がなんなのかは未だよく分かって -
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優れたアスリートは、自分の目線を自分の身体から外部に置くことができるといいます。
実際サッカー選手はメンタルローテーション能力が高く、サッカー場の上空から見ているかのように仲間と対戦相手の様子を把握できるらしいです。
ドレミファソラシドレミファソラシドレミファソラシド……
1オクターブづつ高くなっていく螺旋階段。
音階は脳内では立体空間として認知されている。
確かに「高い」「低い」って表現するし、そのとおりかと思います。
メンタルローテーションは、自分は固定して対象を回転させるイメージ操作ではなく、対象を固定して自分自身が巡る運動らしいです。
メンタルローテーションは、視点を変更する能力で -
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小学生からの質問や悩み相談に東大薬学部教授で、脳研究者の池谷裕二が答え、絵本作家のヨシタケシンスケがイラストを添えている。
「頭が良くなる薬はありますか?」、「ぼくの『やる気スイッチ』はどこにあるんでしょう?」、「ゲームがやめられない!どうすればいい?」等々の質問に答えている。
本文で取り上げられている質問、悩みは28個だが、巻末には取り上げられ買った質問が3年生から6年生まで学年別にたくさん載っていて、そちらも自分ならどう回答するかな~などと考えながら読んで楽しめた。(楽しんではいけないのかもしれないが・・・。)
なお、本書の質問は東京都のとある小学校一校だけで募集したものなので、小学 -
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諧謔的なジョーク 「ワンワン」「ブーブー」のような擬声語を、総称して「オノマトペ」と呼びます。 外国語の得手不得手えてふえて 1966昭和最低の出生率に 絵本は潜在的親近性の結晶です こうした脳のデフォルト嗜好の生理にフィットした要素が 絵本に体系的な普遍性があることを裏づけています それはやあん夜闇に輝く耽美的な白雲しらくもでした イクメンは育児スタイルの過渡期にのみ必要とされる教唆煽動の用語です 狩猟採集生活に適合するようにプログラムされています けいし兄姉 足の不自由な身体障害者に「歩けないなんて人間としてどうかしている」と非難することと同じ理不尽さを持つことになります いけがや池谷裕二
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乾坤一擲けんこんいつてき 西アフリカの内陸国ブルキナファソの先住民 赤の魅力は原始的に獲得された性的信号ではないか 遺伝的寄与 大雑把な近似で 既に進化の過程でえりすぐり選りすぐり抜かれています 「進化」と「疾患」の絶妙なバランスの上に 世俗的な観点で盛り上がりました そのX染色体は50%の確率で母方の祖父由来となります 環境は芸術開花の刺激ホルモンです じしつ耳疾の原因には諸説ありますが 画家でもゴッホやターナーは赤色が認識できない色覚マイノリティだったと言われます 憧憬と渇望は芸術の駆動力になるのでしょう ドーピング対象の感冒薬が飲めず 実際の癌の発生率は暢気に想像するより遥かに高い筈なの
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某書に本書の紹介があり読んでみました。
脳科学について踏み込んだ内容の紹介がありました。なかなか難しく、脳構造について基礎的な学習を事前にしておけば良かったと痛感しました。
ただその中でも、個人的に活かしたい、印象的な事柄の紹介が数個ありました。
記憶には、短期記憶と長期記憶とがあり、氷山の構造に類似している。
無意識に思い出される、自然に口に出されたりする、意識が介在しない短期記憶(潜在記憶)は、脳をもつ動物が持つことが出来ます。人間と動物の違いはエピソード記憶(長期)も多く持つことが出来ること。
また失敗を多くすること、手順を追って一から実施していくことが記憶する為に大事である。
結 -
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<目次>
第1章 メンタルローテーションとは何か
第2章 平面の回転
第3章 立体の回転
第4章 あたまの回転
第5章 こころの回転
<内容>
一見、従来の”頭の体操”系の問題集である。が、著者の池谷裕二先生は、これが「回転脳」を作るための訓練だという。「メンタルローテーション」=「心的回転」だが、何のことだかよくわからない。まず、メンタルローテーションは知能指数との親和性が高く、また鍛えれば、何歳でも向上するらしい。この能力は、仮想的な身体運動で、鳥瞰的に状況を見たり(例えばサッカーの状況把握)、プロ棋士のように垂直的に盤面を追いかけたり、振り返ったりすることができるのだ。 -
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記憶に関する最近の脳科学研究の成果を、一般の読者に向けてわかりやすく解説してい本です。
神経細胞についての基礎的な説明からはじまって、シナプスの伝達効率が上昇する「シナプス可塑性」によって新たな記憶が生まれることや、それを分子レヴェルで解明したLTP(長期増強)と呼ばれる現象が分かりやすく説かれています。
さらに、長期記憶と短期記憶の違いや、エピソード記憶、意味記憶、手続き記憶、プライミング記憶といった記憶の種類があることや、記憶力を高めるための工夫や研究状況などにも触れられています。
「記憶力を強くする」というタイトルが本書の内容に適切なのかどうかよくわかりませんが、おもしろく読めまし