【感想・ネタバレ】できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬のレビュー

あらすじ

たいしてできもしないのに自信満々な人や、人よりできると思っている上司をよく見かける。実は、脳はうぬぼれやすいのだという。毎朝100~200本の学術論文に目を通す人気脳研究者が脳と科学の最新知見をつづる。占い師しいたけ.さんとの対談も収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

池谷さんの文章は読みやすい。
AIがどんどん時代を変えていってる。最後に、楽しむ能力は人間だけのもの、と書かれていた。毎日を大いに楽しもうと思う。出会う人を巻き込んで、楽しさを分かち合えたら、とってもいい。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

相変わらず面白い。日常で使えそうな知識もあった。
学生のとき隣のクラスのメンバーが無個性で平凡な集団のように感じる錯覚に外集団同質性バイアスという名前が付いているのを知って興味深かった。
最後の人工知能の話については、産業革命で古い職に就いていた人々が新しい職に移ったのと同じ構造だから悲観することはないという(他の本などでもよく見る)ロジックだが、あまり納得できなかった。確かに構造は類似しているが、本書にある通り今回機械(人工知能)が獲得しようとしているものはこれまで人間らしさの源と思われていた創造性や直感などだ。そうなった後で人間が人工知能よりも上手くできる仕事がなんなのかは未だよく分かっていない。産業革命のとき、例えば車の登場で仕事を失った馬の御者などは(自分がその職に就くか否かは置いておいて)当時の機械にはできない仕事というのは即答できたのではないだろうか。これまでに感じていたよりも、本書を読んだ後に悲観的な気持ちになった。ただ結論は本書と同じで、結局どのような変化にも対応できるようにニュートラルで柔軟な状態に自分を置いておくしかないのだろう。

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2021年08月16日

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