池谷裕二のレビュー一覧

  • すごい科学論文(新潮新書)

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    著者は毎日100本の論文を読むらしい。超人的な読書量であり、知識欲である。その膨大な論文の中から、ユニークであったり、インパクトが強い内容の論文が紹介されている。論文というと専門的で取っ付きにくいというイメージがあるが、平易にわかりやすく面白さの要点がストンと理解できる。記憶力は完全であると不都合が起こる。視覚や聴覚は目や耳が二つあるため、奥行きという立体感があるが、穴が二つある鼻から奥行きある匂いを感じることができるか。世界最大の生物はキノコという驚きの事実。どこから読んでも、どこを読んでも新たな知見に満ちている。

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    2025年10月28日
  • すごい科学論文(新潮新書)

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    かなり面白い話題が散りばめられていた。

    いくつか挙げると、
    ●全然別系統の進化で結果として同じ機構を有するに至る「収斂進化」は、それが適応の究極のように推測される。チョウと鳥の羽根、フクロウとクジラの暗所からの突然の明光暴露時にアレスチンを放出して失明を防ぐ機構、ヒトとタコのレク睡眠と夢を見る機能(これは何の役に立つのか未だにはっきりわからないが)
    ●石炭が残っているのは、当時の植物の大量死の際にこれを分解する微生物が不足していたため
    ●聴覚も視覚も可聴範囲、可視範囲が限られていて、世界の全てを知覚できていないが、嗅覚はほぼすべての浮遊化学物質を知覚できる。
    ●困難な仕事に立ち向かう人は簡単

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    2025年10月18日
  • 進化しすぎた脳

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    慶應義塾ニューヨーク学院高等部の8名に向けて行われた脳科学講義4回の記録と、東大薬品作用学教室のメンバーとの追加講義

    大脳生理学の2007年の最前線の内容が非常に優しく説明されていて、興味深い内容のものばかり。
    四章の終わりで4回の講義をまとめられているが、こんな盛り沢山の濃い内容をしっかり振り返れる講義力も相当に驚かされる。

    脳の機能は、体があって生まれる
    心は咽頭がつくった
    見るとはものを歪める行為、一種の偏見
    覚醒感覚クオリアは脳が生んだ最終産物
    覚えなければいけない情報を有用化して保存する汎化のために、脳はゆっくりとあいまいに情報を蓄えていく
    あいまいさは脳のシナプスの結合力、しか

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    2025年10月17日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

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    ネタバレ

    池谷氏の脳に関する本の最新刊。
    昔同氏の本を読んで大きな衝撃と感銘を受けた印象が残っている。
    最新の知見を踏まえてどんな話が盛り込まれてるのか期待して手に取った一冊

    メモ
    •夢は見る というが、視覚時に反応する脳の部位、電気信号と付け合わせれば、夢で何をみてるか大まかにあてることができる。寝てる時、その日にあったことを脳は復習している
    •脳AI融合プロジェクト 脳に人工知能チップを埋め込んだら、、
    •相対音感によって認識の受容性を高めている
    •自分の脳活動がみえてきれば、制御することはそれほど難しいことではない
    •脳が他人の脳とつながるとどうなるか。

    p111から

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    2025年09月27日
  • 脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線

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    表題の「〜どこまで拡張できるのか」については、答えは出ていない。
    AIが人間を助けてくれる存在であり続けるなら、本当に頼りになるだろう。でも、あり続けない世界なんて本当にあり得るのだろうか?あり得た場合人間はそれを止める、あるいは壊すことはできるのだろうか…
    どうかどうか、原子力の発明のようなことにならないことを切に願ってやまない…

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    2025年09月26日
  • モヤモヤそうだんクリニック

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    子供の悩みに対して、科学とユーモアで答えてくれる一冊。子供がよく言うセリフ「なんで勉強しなきゃいけないの?」等、そういう素朴な疑問に対して、自分以外の答えが聞けるって良いなぁと思った。あーこう言うふうに答えればいいんだなーと大人も納得する一冊。

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    2025年09月11日
  • モヤモヤそうだんクリニック

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    子どもたちの質問に対する池谷さんとヨシタケさんの回答がおもしろく、最後まで楽しく読みました。

    「専門家」の立場で、「大人」の立場で、知識や経験をもとに、希望を持って伝えてくださっていて、読み終えたとき、あたたかな気持ちになりました。

    こんなふうに知識や経験を子どもたちに伝えることのできる大人でありたいな、と思いました。

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    2025年08月20日
  • すごい科学論文(新潮新書)

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    世の中にはいろんなことを考えたり調べたりしている人が大勢いる。
    他とは違うテーマでないと論文になりにくいという事情もあるだろうが…

    池谷氏は脳研究者であるが、科学全般に目を向けバラエティに富んだ話題を提供してくれている。
    とはいえ興味は、どうしても(脳に関係する)生物とAIに行ってしまうようだ。

    6つの章とその中で面白かったトピックスをいくつか挙げてレビューとします。

    第一章 長寿のヒント

    4.「麻酔」は意識の謎に迫るカギ
     麻酔薬はいくつか見つかっているが類似性がなく、人工的に作り出すことができない。
     どれも意識を無くす効能がある。

    6.人生に訪れる「二大老化期」
     老化の厳密な

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    2025年08月09日
  • すごい科学論文(新潮新書)

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    覚えておきたい蘊蓄がいっぱい。
    楽しく少しずつ読めた。

    幸福の鍵は、アランによれば、「不幸な状況や困難に対してただ悲観的になるのではなく、積極的に抵抗し、前向きに対処しようとする“不幸の抵抗”が幸福の一つである」らしい。それが脳科学的にも真実を突いているっていうの、ジーンとした。

    覚えておきたいいろいろ

    哺乳類は母乳を飲むというのはカモノハシが例外だから、実際は、横隔膜類と言った方が良い
    腹部に肋骨がないのは、2億5千年前のペルム紀大絶滅
    地下鉄シベリアの火山が爆発して、低酸素状態が一億年も続き、地球上のほとんどの動物が絶滅した。
    効率よく酸素を取り込むために、横隔膜を発達させ、胸腔と腹

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    2025年08月07日
  • すごい科学論文(新潮新書)

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    久方ぶりに池谷氏の著作に触れた。相変わらず筆のノリは軽快で、パーソナルな部分が覗ける興趣もある。一方でなにか残るものがある類の書物でもないのも事実。

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    2025年07月26日
  • できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬

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    池谷さんの文章は読みやすい。
    AIがどんどん時代を変えていってる。最後に、楽しむ能力は人間だけのもの、と書かれていた。毎日を大いに楽しもうと思う。出会う人を巻き込んで、楽しさを分かち合えたら、とってもいい。

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    2025年07月20日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

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    ●2025年7月14日、東京大学・書籍部にあった。2回目のセッションで寄った日。

    分厚いけど軽い。脳のことを詳しく知りたいから読む。

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    2025年07月14日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

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    ネタバレ

    脳の活動は究極のところ脳細胞のなかでおきる電気反応だという話は知っていても、そこで「理解したつもり」になっていた自分が恥ずかしくなった。

    本書は最新の脳科学や人工知能(機械学習)を平易に解説しながら、哲学的なところにまで切り込んでいく良書。

    ヒトの脳は、五感というセンサーで読み取った情報を電気反応に変える。そしてその反応が繰り返し起きることで記憶し、判断とその結果を繰り返し経験することを通じて思考回路が生まれる。それが心だったり人格というもの。脳の中で電気反応が起きているだけに過ぎない。だとすると、心や人格とは何なのか。まったく同じ経路でできた人口知能に生まれる心や人格のようなものとは何が

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    2025年07月06日
  • すごい科学論文(新潮新書)

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    科学をオムニバスすると面白い!
    子どもが手に取って欲しい一冊です。
    AAEアフリカン・アメリカン・イングリッシュや日本人の魚への自負は初耳です。

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    2025年06月18日
  • 脳はみんな病んでいる(新潮文庫)

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    マシュマロテストで、出世率や肥満率、テストの成績まで予想できてしまうという…。自制心、コントロールする力は、とても大切だと思った。

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    2025年06月01日
  • モヤモヤそうだんクリニック

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    子どもたちのギモン、なんだけど、やっぱり学芸大附属の小学校の子どもたちだから、賢いなぁってちょっぴり思った。
    哲学の話、脳科学の話、本当に小学生が読むならちょっと難しいけど、中学生で背伸びくらい、高校生・大学生や大人が読むと、より味わえると思いました!でもこういう視点の入り口を子どもに与えてあげるのはとても大切なことだと思う。
    だから「クリニック」。「何度でも来てね」って解釈しました。

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    2025年05月29日
  • 進化しすぎた脳

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    言葉をもつのは人間だけだろうか。
    シジュウカラが文書を使ったコミュニケーションを行っていることが知られているが。

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    2025年05月22日
  • すごい科学論文(新潮新書)

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    <目次>
    第1章  長寿のヒント
    第2章  生物の不思議
    第3章  最先端科学の意外な発見!
    第4章  「定説」を疑え!
    第5章  幸福へのカギ
    第6章  究極の思考実験

    <内容>
    「週刊新潮」連載の記事をまとめたもの。見開き4ページの短いエッセイながら、最新の知見と本人の教養がミックスされて、なかなか面白い作品となっている。すべてが科学論文からの話ではないが、「へえ~」と思うものも数知れず。タコの知識の話や自然界で最大勢力が昆虫類ではないこと(菌類)など、直接役に立つ話ではないが、ちょっと話したいな、と思ってしまう。

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    2025年05月16日
  • 生成AIと脳 この二つのコラボで人生が変わる

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    生成AIの可能性を感じた。人間の側にも、生成AIが作り出すものを選ぶセンスが問われるとあって、ますます勉強しなくてはいけなくなるなと思った。「楽しむこと」や「限界に挑戦して、それを克服すること」など、人間ならではのできることに、これからもっと注目していきたいと思った。

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    2025年05月14日
  • すごい科学論文(新潮新書)

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    ネタバレ

    脳科学者(というワードがよいのか分からないけれど)の池谷先生のエッセイ集(というワードがいいのか分からないけれど)です。
    日常の気づきなどと、科学論文からの新しい知見をつなげたりして、解説しています。こなれた言い回しで、読みやすいです。論文の開設を含んでいて、勉強になります。
    以前と違って、論文の範囲が広がっています。

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    2025年05月14日