池谷裕二のレビュー一覧

  • すごい科学論文(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    natureやscienceの最新の論文のなかから、わかりやすくて話題になりやすい論文を簡易に4ページぐらいで説明している。週刊新潮に連載されたので、ちょっと喫茶店でも読める文章ということである。AIについてもわかりやすく説明しているし、その元の論文名も巻末にあるので、それを読むだけでも大学のゼミにはなるだろうと思われる。

    0
    2025年12月10日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

    Posted by ブクログ

    夢を叶えるために脳はある。その言葉の本当の意味にたどり着いた時。
    脳が何かわかります。同時に何も分からなくなるので、しっかり生きましょう。

    0
    2025年12月04日
  • 進化しすぎた脳

    Posted by ブクログ

    ・一回通読。はじめて知った面白い話が多すぎて、メモなしで思い出しながら感想書くのは難しい。
    ・大脳皮質の表面積を部位ごとに表現したホムンクルス。人間は舌と人差し指、ネズミは前歯と髭など。びっくりするけど腹落ちするね。
    ・脳はダイナミックに構築されていく。水頭症で部分的にしか使えなくても、生活を通じて一般人と遜色無い生活能力を発揮。つまり、脳は余剰が多く、進化しすぎている。ニューラル・プロスティクスの話とかロマンありすぎて念力の能力拡張したくなる。
    ・ネズミの実験から見る報酬系の強烈さ。これに抗うことは人間にできるのか?という話は、カントの傾向性と自由の話に通ずる。扁桃体と本能の話を見ても、自由

    0
    2025年11月25日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    池谷先生の「脳講義シリーズ」の第3作目にして最終作。
    1,2作目はちゃんと読んでたんだけど、あんまり連作というイメージが無かったな…。

    全600ページ超とだいぶボリュームがあるんだけど、対話形式だからか意外とスルスル読めたり。池谷先生の平易な語りが良く作用していたなー。

    脳科学に興味がある人間ならだれでも知っていることだけど、私たちは外の世界をそのまま正確に知覚しているわけではない。私たちに知覚できるのは私たちの感覚受容器の範囲のものであり、私たちに認識できるのは脳がそれを再構成した仮の世界でしかない。
    そうした脳の働きを紐解きながら、その拡張性をAIという形で叶えられるかもしれない、とい

    0
    2025年11月23日
  • 生成AIと脳 この二つのコラボで人生が変わる

    Posted by ブクログ

    あくまでAIは、人間が学ばせたものを基に学習を深めていくから、AIも人間がもつ身体性に基づく理解をしている、といった内容の記述や、最終的な意思決定を行うのは引き続き人間だから、AIに踊らされることなかれ/AIとの付き合い方を磨いていくべし、といった内容が随所で語られていて、chat gptをはじめとする AIを少し使い始めた頃に、必読の書籍だなと感じました。

    0
    2025年11月19日
  • 単純な脳、複雑な「私」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    因果とは脳の錯覚である
    他人は自分の右半分の顔しか見てない
    記憶は積極的に再構築される
    感情は行動に整合するように変化する
    人の考えているほとんどは作話
    自由は過去に向かって感じる

    面白すぎる

    0
    2025年12月02日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

    Posted by ブクログ

    難しくて読み飛ばししつつですが、すごい!理解しきれないないけれど、ワクワクするものが埋まっている…!

    0
    2025年10月22日
  • 生成AIと脳 この二つのコラボで人生が変わる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    AIとの向き合い方について、新しい視点をたくさん得ることができました。何より、素人にもわかりやすかったです。

    0
    2025年10月09日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

    Posted by ブクログ

    第23回小林秀雄賞

    脳科学、めちゃくちゃおもしろい!!
    哲学や倫理の話に発展したり、宇宙が関係したりと奥が深い。
    著者が栄光学園高校の選ばれし10名にした3日間の特別講義の記録なので、対話形式で柔らかくまとめてあり、かつ細かく節を区切って様々な解説をしていてかなり充実した内容。

    特におもしろかった話
    ・人工知能を使って本来もっている脳の能力を覚醒、活用することができる(LとRの発音の聞き分けや、絶対音感)
    ・人間の脳は睡眠状態がデフォルトで、繁殖や食事のために起きて行動する
    ・生きがいは人の不完全さから生まれる
    ・強いシナプスと弱いシナプスが存在する意味
    弱いのがいるおかげで長い過程での変

    0
    2025年10月07日
  • すごい科学論文(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    1日に少なくとも100本の論文は読んでいるという池谷裕二氏の著。これだけでも凄いと思うが、そのジャンルは氏のの専門である脳神経科学や薬理学に留まらない。いったいどのような頭脳を持っているのだろうか。若い頃からの努力の賜物なのか。また本書を読むと、氏は音楽や文学にも造詣の深いことがうかがえる。
    専門分野の難しい論文を明快に解説してくれる、お勧めの一書。

    0
    2025年09月14日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

    Posted by ブクログ

    脳に関する本はまあまあ読んでる方だと思うし、池谷裕二氏の著書も何冊かは読んでいる。

    この本はAIのことにも触れていて、その意味でも面白く、何よりも「人間の存在の意味はエントロピー増大にあるのではないか」との仮説は初めて見聞きしたもので、驚きでもあり、興味深く、それだけでも読んだ甲斐があったと感じた。

    1
    2025年09月07日
  • モヤモヤそうだんクリニック

    Posted by ブクログ

    ヨシタケさんのユーモラスな絵と池谷さんの子ども達に話しかけるような優しい語り口が素敵な本でした。
    実際の子どものもやもや疑問に答える本ですが、大人も知りたい内容が多く、実は大人も子どもも、モヤモヤの本質は大して変わらないのだなと思いました。
    楽しかったです。

    0
    2025年09月06日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

    Posted by ブクログ

    小林秀雄賞、本当にどれもハズレがない笑。
    面白く、わかりやすく。高校生の時に読んだらきっと、世界が変わって見えただろうと思う。あくまで脳というハードウェアに規定されている以上、人間が見ているものは"真実"ではなく、解釈であること。「私」という存在は現象であること・人間はすぐストーリー(フィクション)を作り出し、そこに囚われていることをすぐ忘れてしまうこと、もしかしたらこの世界はシミュレーションされたものにすぎないのかも…といったどこそこで読んだことのある主張が、わかりやすく平易な言葉とストーリーで語られている。初めてこういった言説に触れたら、衝撃だろうなあ。私にもそのいつか

    0
    2025年09月02日
  • 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす

    Posted by ブクログ

    義務教育または一般教養に取り入れてもらいたい著者の1人である池谷氏の三部作の三冊目。
    期待を裏切らない最高の読書体験ができた。
    哲学や宗教とも融合する科学の視点は最高過ぎました。

    0
    2025年08月06日
  • 単純な脳、複雑な「私」

    Posted by ブクログ

    脳研究者の母校での講義

    レベルの高い高校生向けに、とても興味深い脳に関わる最新の研究内容をたいへんわかりやすく解説されている

    サッと気になったトピック
    顔の半分
    行動と感情
    ひらめきと学習による無意識の直感
    正しいと好
    痛み
    動かそうという意図の前に既に準備で、脳の指令よる運動の前に動いたという知覚
    未来の知覚
    自由否定
    ゆらぎ アリの最適解への接近、シグナルの増幅の確率共振、創発
    ベキ分布は構造 正規分布はランダム
    回路の構造とノイズで機能 創発
    モニターすることでフィードバックできトレーニング次第でコントロールできる

    0
    2025年08月06日
  • 単純な脳、複雑な「私」

    Posted by ブクログ

    とにかく第一章、第二章の衝撃が凄まじい本だった。自分のことは自分でもよく分からない、という認識が圧倒的に強化された。と同時に、自分自身をデザインするという意識もより強固になった。

    第三章、第四章は今の自分にはよく分からなかった。
    へえ〜...?うん?よう分からん...。という感想。いつか読み返したら新しい発見があるのかもしれない。

    個人的にはテンションが尻下り気味になってしまったので読後感は微妙だったが、第一章、第二章は感動モノだった。

    0
    2025年07月29日
  • 生成AIと脳 この二つのコラボで人生が変わる

    Posted by ブクログ

    audible 。時々スマホでChatGPT とGeminiを使って調べものをするが便利だと感じている。
    情報源もAIに聞くし、どういうことができるか、できないかなどもChatで教わりながら進められるし、AIとのやりとりは親しい友だちと話しているような感覚だ。
    プロンプト(AIへの問い)をよく考え、「壁打ち」を実行すると上手く使えることは自分でやりながら掴めたと思う。
    本書は生成AIの進歩の歴史をはじめ、基本的なことをたくさん学べ、とても有意義であった。とりわけ
    人間の側の「倫理」が一番大事なことも。

    0
    2025年07月14日
  • 進化しすぎた脳

    Posted by ブクログ

    面白いので、読んで欲しい本。脳と身体がいかに密接に関連しているのかの良くわかります。SFで脳だけの人間が存在するような描写を見たことがありますが、余り現実的ではないことが分かります。

    0
    2025年07月08日
  • 進化しすぎた脳

    Posted by ブクログ

    学生向けの内容だが、私にはちょうど良い。

    能力のリミッターは、脳ではなく体だという話では、身体の一部を事故などで欠損した人の脳の影響を解説しながら、脳の可能性を探る。この話の中で、人間は100%脳を活用できていない事の意味を理解する。

    他にも、イルカの脳の大きさについて。超音波を使うためだったらイルカのような大きな脳は要らず、コウモリ程度で十分なはずだと。そうした具体的な事例や身近な疑問に繋がる話が多い、端的に言えば話し上手なので、本自体が面白いのだ。

    ー そこにコード化されている情報はどんどんと複雑になり、巧妙になってきたけど、基本単位としてのDNAは古代の生物と一緒。その一貫性と似て

    0
    2025年07月01日
  • すごい科学論文(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    「週刊新潮」連載の「池谷裕二の全知全能」(2023.6.15~24.12.12)、75回分を収録。
    「ネイチャー」や「サイエンス」などに発表されたばかりの科学論文から、おもしろそうなトピックを紹介。1回3ページの読みきりなので、どの回からでも読み出せる。数時間読むだけで、最新研究のエッセンスを吸収できる。
    とりあげているトピックで断然多いのはAI、続いて動植物、進化、アルツハイマー病、人間行動など。恩師の先生について書いている回もある。
    ただ、巻末の参考文献のページは極小文字。これがツライ。せめてもう1ポイント上げてくれていれば、ね。

    0
    2025年06月29日