池谷裕二のレビュー一覧

  • 進化しすぎた脳

    Posted by ブクログ

    池谷裕二先生はコメンテーターのイメージが強いが、物凄く頭が良くて物凄く誠実な方ということが伝わってくる。脳の仕組みを非常に分かり易く解説している。高校生に対して端折ったり誤魔化したりするのではなく、抽象的かつ専門的な話を具体例に落とし込みながら分解し論点整理しながら必要な要素を漏れなく端的に講義している。また講義に対する高校生の理解度や質疑応答が凄い。第3回の講義のときには、確実に私の知識レベルは高校生たちに負けている自信がある。その反応を見ながら池谷先生が説明を変えたり新たな気づきを得たりする様子がわかる。まさに脳内神経の仕組みのような講義。読みやすく、科学的探究心と知識刺激を満たしてくれる

    0
    2024年09月19日
  • モヤモヤそうだんクリニック

    Posted by ブクログ

    子ども向けですが、とても面白かったです。

    子どものもやもやは意外と大人も同じなのではないかと思いました。
    子どもからの相談に分かりやすい回答とイラストがあり、ステキでした。

    0
    2024年08月11日
  • 脳はみんな病んでいる(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    一気読み終える。最後は高機能自閉スペクトラム症の診断が降りる。誰もが何かの症状を持っているという証かも。

    0
    2024年07月12日
  • パパは脳研究者 ~子どもを育てる脳科学~

    Posted by ブクログ

    4歳と2歳の子育てに奮闘する者として、色々な箇所で「うちの子はこんなこと、この時期ではまだ出来てなかった」と少し落ち込んだり、「この著者のパパ、『うちの子はもうこんなことできます』って誇らしいんだろうな」と少しイラっとしながら読んでしまった。うちの子たちの成長は平均的だとは思うけど、この著者の長女ほどは成長が早くないのは、「私たちの子供への向き合い方が足りないからかな?」と自信もなくなったりした。著作も自分の子の成長を他の子と比べなくて良いって書いるのに。頭では分かってはいるけど、そもそも「私は我が子の成長を全く周りの子の成長と比較しません!」って親はいるの?でももちろん「あーそうそう!この時

    0
    2024年05月24日
  • 脳研究者育つ娘の脳に驚く

    Posted by ブクログ

    生まれた後、毎月の娘の成長記録。ややおどけたコラムや父親のぬくもりが微笑ましい。科学的に説明されて納得感が高い。幼児の記憶も蘇ってきてしばしより深く思い出そうとする時間も。遺伝と生育環境の話題があり、思い出したのだが、白黒のテレビの映像だったから、ずいぶん昔のことで、東大の附属小学校(記憶では小学生が映ってたような)で、双子を集めて研究している様子が流れて、何のためと疑問に思ったものだ。調べたら現在も附属中等教育学校があって、現在も双子のクラスがあるようだ。2024.5.17

    0
    2024年05月17日
  • 単純な脳、複雑な「私」

    Posted by ブクログ

    脳ってめちゃくちゃ不思議で面白い!
    自由意思って脳科学で考えたことがなかったから
    へぇ〜なるほど〜って思うことばかりだった。

    0
    2024年04月13日
  • 脳は意外とタフである

    Posted by ブクログ

    筆者が連載しているコラムをテーマごとに集めたもの。色んな分野の論文を引用して科学的知見を紹介している。知らないことばかりでおもしろかった。短くて読みやすい。この本を入口として勉強していきたい。

    0
    2024年03月27日
  • のうだま2 記憶力が年齢とともに衰えるなんてウソ!

    Posted by ブクログ

    上大岡トメさん×脳科学者の池谷裕二先生による"のうだま"シリーズ第2弾。
    さくっと読めて、参考になる。特に、記憶力が年齢とともに衰えるわけではない、ということに勇気づけられた。

    ○記憶力の減退は加齢のせいではない。記憶の総量が増えている分、必要なデータにアクセスできないから。
    ○物覚えが悪くなったと感じるのは、人生に慣れて好奇心をなくしているから。
    ○記憶力が上がるのは、θ波が出ているとき。これは、何かに興味を持ち、好奇心が活発に働いているときに海馬から出る。
    ○就寝1~2時間前が、記憶のゴールデンタイム。
    ○一夜漬けよりは、2日に分けた方が長く記憶に定着する。
    ○脳は入

    0
    2024年02月16日
  • のうだま1 やる気の秘密

    Posted by ブクログ

    三日坊主や飽きっぽさの理由を脳の構造から説明するとともに、やる気が続くコツを漫画も交えて面白くわかりやすく解説した本。

    脳は飽きっぽくできているが、脳の中にはやる気スイッチもあり、"淡蒼球"を動かすことがそのコツ。
    淡蒼球は自分の意思では動かせず、次の4つがコツ。

    B: Body (体を動かす) →体が動くと運動野が動いて淡蒼球も連動。
    同様に、無理にでも笑っていれば楽しくなってくる。
    E: Experience (いつもと違うことをする) →すぐに慣れてしまう脳に刺激を。
    R: Reward (ご褒美を与える)
    I: Idemotor (なりきる) →脳は騙されやすい

    0
    2024年02月14日
  • 自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80

    Posted by ブクログ

    多分、下記の箇所は誤字だと思う。
    ・158ページ
    「過去の自分に起こった実際の変化に並べ」→ 「過去の自分に起こった実際の変化に比べ」

    0
    2024年02月14日
  • モヤモヤそうだんクリニック

    Posted by ブクログ

    ヨシタケシンスケさん大好きな息子が小学校の図書注文で欲しいと言い購入。

    脳研究者、池谷裕二さんが子どもたちから寄せれた疑問に答えていく。そこにクスッと笑えるようなヨシタケシンスケさんのイラストがいい味をだしてます。

    目次に質問が書いてあるから気になるのだけ読むのもいいし、1つ1つが短いのですき間時間にもいい。

    小5の息子は3日くらいで読んだかな…?
    わたしが入浴中にまで、ここの話が面白い!と話してきました(笑)
    子どもにもお勧めです。

    0
    2024年02月10日
  • 進化しすぎた脳

    Posted by ブクログ

    仕事の関係で池谷先生の講演を聴いた際に、あぁこんなに楽しく聴いていられたのは初めてだな、本もきっとおもしろいんだろうと思い、手に取った。
    この本自体も中高生向けの4回の講義+出版後の大学院生向けの1回の講義をまとめているものであり、まるで出席しているかのような臨場感があった。
    化学に弱いのでイオンの話はきつかったのはさておき、脳という壮大な営みのテーマを楽しく学ぶことができたと思う。

    0
    2024年01月15日
  • 脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線

    Posted by ブクログ

    脳の研究者である著者2人が人工知能の現状と未来の可能性について数々の研究結果をもとに書いた一冊。

    脳のしくみや人工知能の研究の軌跡を本書で学び、人工知能は自ら学習することにより進化を遂げた歩みを感じることができました。
    視覚の観点からみても機能でカバーするのではなく、脳を直接刺激することで認識する方法の研究を行ったり、精神疾患を診断できるようになるためにバイオマーカーを確立したりするなどさまざまな研究が進んでいて脳と人工知能を用いた研究の最前線を知ることができました。
    また、イーロン・マスクによる脳と人工知能を繋ぐ試みや東大合格やノーベル賞受賞などを目指す試みの研究が進んでいることも本書で知

    0
    2023年12月17日
  • 脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線

    Posted by ブクログ

    脳とAIの融合研究の過去、現在、未来として、その時々での最先端の研究例が紹介されていて、どのように研究が進んできたかよくわかる。
    その進展の早さには驚くばかりだが、そこには多額の研究資金と多くの研究者がいたことを忘れてはならない。

    白川英樹先生の"日本人にノーベル賞受賞者が多いのは、私たちは日本語で書かれた教科書を使い、日本語で学んでいるからかもしれない。"という言葉も印象的。英語ができることよりも、母語でより深い思考をすることの重要性を述べられたものだが、AIの発展がそれを助けてくれるかもしれない。

    脳はまだまだ解明されていないことが多く、AIと融合することで、いろん

    0
    2023年11月25日
  • 単純な脳、複雑な「私」

    Posted by ブクログ

    どこで知ったのか全然忘れてしまったのだけれど、タイトルを妙に覚えていたのでバリューブックスさんでポチった。

    脳の研究をしている著者が、20年前に卒業した母校で脳科学の最前線を講義したものを収録している。
    最前線とは言え、2009年初版なので、今とは少し変わっていることもあるんだろうか。

    まず、全校生徒の前で行った講義が第一章。興味深くて、わりと身近で、感覚的にわかりやすい脳科学の実験の例を羅列しながら、脳について面白おかしく解説してくれる。ここのパートは理解し易くて本当に読んでいて面白かった。

    そして、第二章以降がその講義で興味を持った生徒たち9名を選んで3日間行われた連続講義。

    日を

    0
    2023年10月12日
  • パテカトルの万脳薬 脳はなにげに不公平

    Posted by ブクログ

    池谷さんの本は何冊も読んでいますが、いずれもおもしろくハズレがありません。本書は最新の論文からトピックを集めたもので、一つの記事が3ページに収められています。
    手軽に読めて、息抜きにもちょうどいい本です。

    0
    2023年09月09日
  • 進化しすぎた脳

    Posted by ブクログ

    著者30代での中高生への講義の書籍化で、内容も若々しく溌剌としている。
    ブルーバックス初版2007年、2023/3は40刷。帯には朝日、毎日、日経新聞の書評があり、朝日書評は「何度も感嘆の声を上げた。これほど専門的な内容を、これほど平易に説いた本は珍しい」と絶賛。20万部突破。
    内容は盛り沢山。科学的な神経細胞やシナプスの話から、・意識や感情とは、・「見る」と脳の解釈、・言葉と抽象思考、・記憶のあいまいさの理由、等々、話はどんどん広がり、理解はしきれないが大脳生理学の先端とその広がりに触れた気がする。
    読み終えて、人間の脳って、意識って、とても不思議と改めて感じた。

    0
    2023年06月22日
  • 進化しすぎた脳

    Posted by ブクログ



    講談社 ブルーバックス
    池谷裕二 進化しすぎた脳


    中高生に行った大脳生理学について講義録。脳と体、脳と心、意識の条件など 大脳生理学の立場から説明


    脳と体の関係性は意外。環境に適応する以上に進化してしまった脳と 脳をコントロールする体という意外な関係性


    驚いたのは、人差し指と唇が異常に大きく描かれた 人間のホムンクルス(大脳との関係性から感覚器として重要なものを大きく示す図)。人差し指と唇の重要性を意識したことがなかった


    科学者の倫理観を超えた脳解明の野心に執念を感じる。戦争により脳を欠損した兵士の症状研究やネズミにラジコンを埋め込んで自由自在に操る実験から 脳科学を進歩さ

    0
    2023年06月11日
  • 進化しすぎた脳

    Posted by ブクログ

    とても複雑な"脳"に関しての内容を、筆者が高校生との対話という形式をとって、分かりやすく伝えてくれる内容

    脳の働きに関してざっくりとしながらも、概要を何となく想像することが出来そうな一冊であった

    0
    2023年05月07日
  • 脳研究者育つ娘の脳に驚く

    Posted by ブクログ

    こどもの成長の様子が、脳のはたらきとどう結びつくのか。
    今、11か月目の長男が、自分に笑いかけてくれるのは、
    すごく奇跡的だったことが分かる。
    泣くことも奇跡的なので、イライラしないで楽しくやりましょう。お母さんともシェアしていきましょう。

    0
    2023年04月12日