白鳥士郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヤンデレこっわぁ…。
読み終わった後に思うところとしては、コレ。
正確にはヤンデレではないんだろうけど、インパクトとしてはそんな感じになってしまいます。
何一つ間違ってないし、一途で真摯…なのだけど、どうにも背筋に冷たいものを感じてしまう。
特に、作中で描かれる棋士達の恋愛事情を読んだ後だと、それらとの対比がエグい…。どうしてこうなった。
というわけで、今巻は女流名跡戦をメインイベントとして、関わる女流棋士達の戦いを描き…と言いたいところですが、前巻の引きが強烈だったもので、そこのところを引き継ぐ勢い。真剣勝負に生きる勝負師たちの恋愛感情が描かれます。
正直、今巻は…釈迦堂先生可愛過ぎと言わざるを得ない。
将棋に全てを賭けてきた釈迦堂先生の過去と、今。なんかもう、色々切ないんです。幸せを切り捨ててきた女性って、ホントにもう…。
彼女の過去を語る人たちの言葉、彼女を想う人の言葉。そして、彼女自身の口から語られる想い…。不器用と言えば不器用だけど、そんな風にしか生きられなかった過去は確かにあって…今を縛っているのが、切ない。
それを背景として。
「ゴッドコルドレン」歩夢の戦いが熱い。
才能、研究、時代の流れ…余りにも険しいA級の戦場で、自分が信じた美学、愛したもののために戦い抜く姿が熱過ぎる。
イケメンな外見とはそぐわない、無骨で応用が利かないただ一つを信じ続ける強さ。それが彼の愛と重なるわけで…これはもう応援してしまう。頑張れ、頑張れ歩夢きゅん!
更に釈迦堂先生自身も凄い勢いで実力解放してて、凄い。
今巻に至るまでの間、釈迦堂先生自身はすでにいくつものタイトルを失冠しており、残るは女流名跡ただ一つ。もはや全盛期のピークは過ぎ、あいが勝利するのはもはや約束された結末…と思わせていたわけですが(多分皆そうですよね?)。
しかし、真の実力は……と説得力と迫力を持たせて描いているのです。正直、少年漫画的な要素ではありますが、「これでいいんだよこれで!」と思ってしまう熱さなので問題なし! うわぁ、あい負けちゃうのでは、これ…?
今巻は恋愛、真剣勝負、どちらも超ハイレベルで面白かった、超充実の1冊だったと思います。
背筋がゾクゾクしたし、ウルッときちゃったもんなぁ…。
続きは(展開的に)不安しかないけどもー(苦笑)
それにしても山刀伐先生。
…「コレ」でカッコいいって思わせるの…反則なのでは? -
Posted by ブクログ
A級棋士となった神鍋歩夢は釈迦堂里奈女流名跡へ公開プロポーズ、しかし師匠は弟子の想いを受け入れず。
夜叉神天衣は登龍花蓮とダブルタイトル戦の番勝負へ。
雛鶴あいは女流名跡のタイトル戦5番勝負に。箱根、鎌倉、大阪、倉敷、岐阜。
池田晶が社長を務めるロリホームによる将棋会館建設計画。
山刀伐vs名人の戦い、九頭竜ノートの聖句暗唱合戦。
あいの最終局では、八一の心遣いが届き、敗れた釈迦堂里奈は、清滝鋼介揮毫の「俺の全盛期は明日」を見る。
そして諸々のしがらみから解放された釈迦堂里奈は歩夢と再び会話する。
雛鶴あいは次にプロ棋士を目指す。
夜叉神天衣は両親の残したスーパーコンピュータで未来の将棋を。 -
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おもしろかった!ここ最近、ちょっとだるんでた(主観)だが、ようやく、あいが中心になって大満足。そして、表紙が誰?と思ったら、そうだった雛鶴あいちゃん、髪を切ったんだった。バックには神鍋と釈迦堂。あいの女流名跡タイトル戦、それに天衣の女流玉座タイトル戦。戦闘もののラノベを読んでいる気分になった。白玲戦(女流順位戦)的なのも立ち上がり、藤井竜王のおかげで、ちょい後手にまわってる感があるんだが、逆に現実のミラクルを小説で味付けされているのもまた面白い。りゅうおうのおしごとは、ドラゲキン主役ではなく、JSの無双ドラマであってほしい(主観)。あいちゃんの最後のセリフ、かっこいいですねぇ。
そして、感想戦が大変すばらしい。次巻、はやく読みたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2021年9月刊。恋人は失踪、愛弟子は関東へ移籍し、傷心の八一へ攻勢をかけたのは……。八一初の棋書の担当編集という立場を存分に利用し、八一にグイグイ迫る万智(幼馴染み)、八一に4億円のマンションを買わせ、同棲を始める天衣(弟子)と、二人の個性の違いが際立つアプローチが鮮烈!
一方、在京の棋士・山刀伐に引き取られた、あいは、彼の弟子・珠代と同居することになるが……。
本巻は、特に女性たちの奮闘をメインに置いた巻だった。女性であるが故に、蒙らなければならない不利益の数々が、珠代の口から赤裸々に語られ、思わず「ううっ、男に生まれてすみません」と思ってしまった。
エピソードが妙に具体的なので、筆者の取材の成果だろうか? これまでも将棋界にまつわる様々な問題を取り上げてきた本作だが、「女性が棋士であるための苦悩」という一部読者には敬遠されてしまうかもしれない深刻な問題に切り込めたのも、長期シリーズゆえの余裕もあるのだろう。
将棋に関する小説を取り上げた番組で、本作を取り上げなかった某国営放送のスタッフは猛省して欲しい(苦笑)。
閑話休題。
八一の異次元の思考の一端を理解した万智が、あいに挑む女流名跡リーグ戦はかつてない緊迫感に満ちており、俄然引き込まれた。両者の戦いの結末は意外ではあったが、確かに筋が通った展開であり、納得の結末だった。
真正のロリコンであるとか、人の気持ちに無頓着とか、毀誉褒貶、色々あるが、それでも終盤、八一が見せた銀子への想いの純粋さに、赤心に心胸打たれた。また八一の棋書を手に、涙する銀子に胸打たれた。二人には幸せになって欲しい。今はただそれだけを願う。(終) -
ネタバレ 購入済み
各キャラのストーリーがそれだけで一冊の本が書けるほど、どころか一つのシリーズが書けるほど濃密。出番自体は極小レベルでも一番のお姫様役はやはり銀子だったのが良い。
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ネタバレ 購入済み
待っていました
新刊待っていました。そして今回も笑わせられ、そして泣かされました。
関東人なので、京都や大阪の地名はすぐにはピンとこないのですが、天橋立などの調査をして執筆しているのがよくしているのが分かります。
ヒロインにあいを持ってきた1話からすれば、銀子はともかく天衣や珠代などはやられ役と思っていましたが、ヒロインランキングをやれば、毎回順位が変わると思いますね。
終わりに近づいてきたと思います。おそらく銀子が正統ルートになるとおもいますが、ここまでくればあまりにも各キャラが魅力的なので、各ヒロインエンドの話も出版してほしいです。